トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作成司令室がダーイシュからバーブ市(アレッポ県)東部の要衝2カ所を奪取(2017年1月30日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(1月30日付)によると、トルコ軍の全面支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、バーブ市東部のカルーム丘、第511丘を制圧した。

Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017


AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ムアッリム外相はシリア人難民に帰国を呼びかける一方、トランプ米大統領が設置をめざす「安全保障地帯」についてはシリア政府との調整がなければ主権侵害と警告(2017年1月30日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)は、近隣諸国に逃れているシリア人難民に対して帰国を呼びかけた。

発言は、ドナルド・トランプ米大統領が、シリア領内ないしは周辺諸国にシリア難民を収容するための「安全保障地帯」を設置するとの意思を表明したことや、米国内への難民受け入れを停止する大統領令に署名したことを意識したもの。

SANA(1月30日付)が伝えたところによると、ムアッリム外務在外居住者大臣は、ダマスカスでのフィリポ・グランディ国連難民高等弁務官との会談で、「シリア政府は、近隣諸国にいるシリア人難民に対して改めて帰国するよう呼びかける…。シリア政府は彼らを受け入れ、生活に必要なものを保障する用意がある」と述べた。

また、「安全保障地帯」に関しては、「シリア政府との調整を欠いたかたちでこうした地域を設置しようとするいかなる試みも安全ではなく、シリアの主権に対する侵害だとの見方で双方(シリア政府と国連難民高等弁務官との会談)は一致した」と述べたという。

SANA, January 30, 2017
SANA, January 30, 2017

 

**

また、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、国連難民高等弁務官事務所と、内務省民生局への技術支援協力に関する合意を締結した。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム自由人イスラーム運動と共闘していたシャームの鷹旅団がシャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)と停戦(2017年1月30日)

ARA News(1月30日付)によると、シャーム解放機構とシャームの鷹旅団は、アレッポ県西部およびイドリブ県北部での停戦に合意した。

シャームの鷹旅団は、ムジャーヒディーン軍、シャーム自由人イスラーム運動とともに、シャーム解放機構に対峙していた。

なお、この合意に基づき、シャーム解放機構は、制圧したシャームの鷹旅団支配地域から撤退するという。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)がアレッポ県西部のシャーム自由人イスラーム運動の司法委員会施設を一時占拠(2017年1月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動などが新たに結成したシャーム解放機構が、アレッポ市西部郊外のダーラト・イッザ市にあるシャーム自由人イスラーム運動に所属する司法委員会の施設(法廷)を襲撃し、同施設を一時占拠した。

シャーム自由人イスラーム運動のアフマド・カッラ・アリー報道官が、ドゥラル・シャーミーヤ(1月30日付)に述べたところによると、両者の対立に対して、シャーム解放機構への参加を表明したファトフ軍の実質的統括者でサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏ら3名のシャイフ(ムハイスィニー氏、アブー・ハーリス・ミスリー氏、アブドゥッラッザーク・マフディーヤ氏)からなる委員会が、原状回復を求めたが、シャーム会報委員会側がこれを拒否し、攻撃を続けているという。

これに対して、ムハイスィニー氏は、委員会がシャーム解放機構に対して原状回復を求めるとともに、その司令官であるアブー・ジャービル・シャイフ氏が停戦を呼びかけている事を踏まえ、攻撃停止の号令をかけるよう伝えたと弁明した。

ムハイスィニー氏らの仲介もあり、シャーム会報委員会は制圧した司法委員会施設をシャーム自由人イスラーム運動側に返還した。

しかし、シャーム自由人イスラーム運動は、同運動の元の司令官でシャーム解放機構の司令官を務めるアブー・ジャービル氏の責任を追及している。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

首都ダマスカスの水源バラダー渓谷(アイン・フィージャ町)で投降を拒否した反体制武装集団戦闘員とその家族数百人が内紛に揺れるファトフ軍支配下のイドリブ県に到着(2017年1月30日)

シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県バラダー渓谷のアイン・フィージャ町に立て籠もっていた反体制武装集団のうち、シリア政府側への投降を拒否し退去を希望していた戦闘員とその家族数百人を乗せた旅客バス約40輌およびシリア赤新月社の救急車輌複数輌の第一陣が、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるイドリブ県に到着した。

なお、アイン・フィージャ町には2,000人以上の戦闘員およびその家族が退去を希望しているという。

Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017

**

ダルアー県では、SANA(1月30日付)によると、ガバーギブ町一帯出身の元反体制武装集団戦闘員、指名手配者(徴兵忌避者ら)600人が放免となった。

600人のなかには、武器を棄て当局に投降した元戦闘員280人も含まれていたという。

SANA, January 30, 2017
SANA, January 30, 2017

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はバーブ市(アレッポ県)南西部で3カ村、1農場を新たにダーイシュから奪取(2017年1月30日)

アレッポ県では、スマート・ニュース(1月30日付)、クッルナー・シュラカー(1月30日付)などによると、シリア軍ばバーブ市南西部でダーイシュ(イスラーム国)に対する攻勢を続け、トゥーマーン村および近郊農場地帯、ラスム・スィルハーン村、アッラーン村の3カ村、1農場を新たに制圧した。

Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017

シリア軍はこれに先立ち、シャフルール村、アフリーン・バーブ村、石けん工場、ピスタチオ工場、アアバド村、サッファ村、バルラヒーン村をダーイシュから奪取し、その支配地域がトルコ軍およびハワール・キリス作戦司令室の制圧地域と隣接するに至っている。

**

ダマスカス郊外県では、スマート・ニュース(1月30日付)が、反体制武装集団の殉教者アフマド・アブドゥー軍団からの情報として伝えたところによると、スワイダー県との県境に位置するダクワ丘、ビイル・カサブ地区を支配下に置くダーイシュ(イスラーム国)が、シリア軍のスィーン航空基地とドゥマイル航空基地に対して攻撃を加えた。

ダーイシュはまた、県東部の山岳地帯、ダマスカス・バグダード街道一帯のシリア軍拠点を攻撃、サルマーン村、サファー村、シュハイティム村を制圧、同地に展開していたシリア軍部隊は陶器工場、第559大隊基地方面に撤退したという。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、タドムル市一帯、タイフール航空基地、放棄された大隊基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、シリア軍が放棄された大隊基地一帯、ビル・アブー・タワーラ地区および同地に近い農場地帯を掌握した。

一方、SANA(1月30日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにタイフール航空基地に近いビイル・アブー・タワーラ地区一帯をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市墓地地区、パノラマ交差点一帯、サルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またサーリヒーヤ村、ブガイリーヤ村、ダイル・ザウル市労働者住宅地区などでダーイシュ拠点を空爆した。

また、ロシア国防省は、ロシア領内に配備されているロシア空軍の長距離戦略爆撃機が、イラン、イラク領空を通過して、シリア領空に飛来、ダイル・ザウル市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃したと発表した。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、SMART News, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍は内紛が深刻化するファトフ軍支配下のイドリブ県、アレッポ県西部を爆撃(2017年1月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がナーウーラ検問所一帯、イドリブ市各所を空爆し、シリア軍もジスル・シュグール市西部郊外一帯を砲撃した。

また、ARA News(1月30日付)によると、シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立が深刻化するファトフ軍所属組織支配下のイドリブ市、タルマラ村などに対して、シリア軍が空爆を実施した。

**

アレッポ県では、ARA News(1月30日付)によると、シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立が深刻化するファトフ軍(ないしはアレッポ・ファトフ軍、アレッポ軍)所属組織支配下のアレッポ市西部郊外のアターリブ市、第46連隊基地、ジャムイーヤト・ムハンディスィーン地区に対して、シリア軍が空爆を実施し、子供2人が死亡、10人あまりが負傷した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マルジュ・スルターン村一帯、ナシャービーヤ町一帯(ビラーリーヤ村、カースィミーヤ町方面)でシリア軍、親政権武装勢力が、イスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月30日付)、ARA News(1月29日付)が、イスラーム軍のハムザ・ビールクダール報道官の話として伝えたところによると、反体制武装集団はシリア軍兵士10人以上を殺害、またシリア軍の無人航空機をフーシュ・ダワーヒラ村で29日、撃墜したと伝えた。

ARA News, January 29, 2017
ARA News, January 29, 2017

シリア軍と反体制武装集団はまた、ハズラマー村一帯でも交戦し、シリア軍は地対地ミサイルと思われる砲弾で砲撃を行った。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村およびその一帯を砲撃し、タルディーン村、ハッダーダ村一帯で反体制武装集団と交戦した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市近郊の街道で爆弾が爆発し、ジハード主義武装集団の戦闘員およびその妻子が死亡した。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 29, 2017、January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は1月27~29日の3日間にシリア領内で31回の爆撃を実施2017年1月30日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月27~29日の3日間のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

1月27日はシリア、イラク領内のダーイシュ(ダーイシュ)拠点などに対して9回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(2回)、ラッカ市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

1月28日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して17回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、ブーカマール市近郊(2回)、バーブ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(12回)に対して攻撃が行われた。

1月29日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して15回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は10回で、ブーカマール市近郊(3回)、バーブ市近郊(2回)、ラッカ市近郊(4回)、ダイル・ザウル市近郊(11回)に対して攻撃が行われた。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.