トルコ軍がダーイシュの拠点都市バーブ市などを激しく爆撃・砲撃し、住民10人以上が死亡(2017年1月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が26日夜、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市であるバーブ市やターディフ市を激しく空爆・砲撃し、子供1人を含む住民10人以上が死亡した。

これに関して、アナトリア通信(1月27日付)は、過去24時間にバーブ市および同市東部の農村でダーイシュの戦闘員22人を殺害したと伝えた。

AFP, January 27, 2017、Anadolu Ajansı, January 27, 2017、AP, January 27, 2017、ARA News, January 27, 2017、Champress, January 27, 2017、al-Hayat, January 28, 2017、Iraqi News, January 27, 2017、Kull-na Shuraka’, January 27, 2017、al-Mada Press, January 27, 2017、Naharnet, January 27, 2017、NNA, January 27, 2017、Reuters, January 27, 2017、SANA, January 27, 2017、UPI, January 27, 2017などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動への反体制武装集団の合流を尻目に、シャーム・ファトフ戦線はイドリブ県内で支配地域を拡大(2017年1月26日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、シャーム・ファトフ戦線がイスラーム司法委員会の管理下にあったイドリブ中央刑務所を襲撃し、混乱に乗じて収監者70人以上が脱走した。

脱走した70人以上の収監者のなかには、シリア軍兵士、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らが含まれていたという。

シャーム・ファトフ戦線の襲撃は、同戦線とともにファトフ軍に参加するシャーム自由人イスラーム運動、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の仲介により停止され、刑務所はファトフ軍に移譲され、またシャームの鷹旅団の退去を退去させることで事態は収束した。

シャームの鷹旅団は、アレッポ県西部やイドリブ県でムジャーヒディーン軍を襲撃したシャーム・ファトフ戦線に抵抗し、同戦線と交戦していた。

また、シャーム・ファトフ戦線は、シャーム自由人イスラーム運動との戦闘の末、マアッラト・ヌウマーン市とイドリブ市の間に位置するダーナー村(県北部のダーナー市とは別の村)を制圧した。

同市を制圧したシャーム・ファトフ戦線は、サルジャ村方面に進軍を続けているという。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動はシャーム・ファトフ戦線と対立を深める複数の反体制武装集団を吸収合併(2017年1月26日)

シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、アレッポ県西部およびイドリブ県でのシャーム・ファトフ戦線とムジャーヒディーン軍との戦闘を受け、以下6組織を含む複数の大隊・中隊の統合を受理したと発表した。

声明によると、シャーム自由人イスラーム運動との統合を申し入れたのは、シャームの鷹旅団、イスラーム軍(イドリブ地区)、シャーム戦線(西アレッポ地区)、ムジャーヒディーン軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム革命家大隊、そのほかの大隊および中隊。

シャーム自由人イスラーム運動はまた、統合された組織に対する「いかなる攻撃も宣戦布告に等しく、いかなる力をもってしてもこれに抗し、停止させる」と強調し、シャーム・ファトフ戦線に戦闘停止を呼びかけた。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線との対立を強める反体制武装集団が次々とシャーム自由人イスラーム運動への合流を発表(2017年1月26日)

ムジャーヒディーン軍に所属するシャーム革命家大隊は25日付で声明を出し、「現地の困難な情勢と改革と革命成就への意志を鑑み」、シャーム自由人イスラーム運動に加入すると発表した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

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イスラーム軍に所属する5つの武装集団は共同声明を出し「シャームの現地情勢と政権に対する祝福されしジハードを狙った事件を鑑み」、シャーム自由人イスラーム運動に加入すると発表した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

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シャームの鷹旅団、イスラーム軍(イドリブ地区)、シャーム戦線(西アレッポ地区)、ムジャーヒディーン軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム革命家大隊の6組織は、共同声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動との統合を申し入れたと発表した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部、ダイル・ザウル市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年1月26日)

ヒムス県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにタイフール航空基地南東部のビイル・ファワーイラ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにダイル・ザウル市南部の墓地地区、パノラマ交差点一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯、ジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍がカスル村にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダマスカス郊外県、ダマスカス県で反体制武装集団への攻勢を続ける(2017年1月26日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、シリア軍が東グータ地方のカースィミーヤ町に突入し、同地で反体制武装集団と交戦した(ARA
News(1月26日付)によると、シリア軍はカースィミーヤ町を制圧した)。

また、ダマスカス郊外県では、ARA News(1月26日付)によると、シリア軍がアイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷にあるシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点などに対して「樽爆弾」40発あまりを投下し、攻撃を加えた。

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ダマスカス県では、ARA News(1月26日付)によると、シリア軍がジャウバル区への突入を試み攻撃を激化させた。

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アレッポ県では、ARA News(1月26日付)によると、シリア軍がダーラト・イッザ市を砲撃した。

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ダルアー県では、ARA News(1月26日付)によると、シリア軍がヌアイマ村への突入を試み、同地への攻撃を激化させた。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は、イドリブ県で反体制武装集団との対立を強めるシャーム・ファトフ戦線を爆撃し、司令官1人を殺害(2017年1月26日)

イドリブ県では、ARA News(1月26日付)によると、米主導の有志連合に所属する無人航空機が、トルコ国境に面するアティマ村でシャーム・ファトフ戦線の車を空爆、乗っていた司令官のラバーフ・ターヒル氏が死亡した。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍によるバーブ市一帯でのダーイシュに対する合同軍事作戦にもかかわらず、ダーイシュはシリア軍、ハワール・キリス作戦司令室に対して反転攻勢(2017年1月26日)

アレッポ県では、ロシア国防省によると、ロシア・トルコ軍の両軍の戦闘機が、バーブ市一帯のダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して合同で空爆を実施した。

これに対し、ダーイシュ(イスラーム国)アレッポ州が声明を出し、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室によって制圧されていたサフラーニーヤ村を奪還したと発表した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

また、ARA News(1月26日付)によると、ダーイシュはまた、シリア軍が最近になって制圧していたマドユーニーヤ村を奪還した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室は、ダーイシュとの戦闘の末にバーブ市近郊のカブル・ムクリー村を制圧したと発表した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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首都ダマスカスでバラダー渓谷に対するシャーム・ファトフ戦線など反体制武装集団の占拠するデモ(2017年1月26日)

ダマスカス県では、SANA(1月26日付)によると、人民議会議事堂前で、首都の主要な水源を擁するダマスカス郊外県アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷に対するシャーム・ファトフ戦線など反体制武装集団の占拠に抗議し、国際社会に対応を求めるデモが行われた。

デモには人民議会議員、水資源省職員、ダマスカス県およびダマスカス郊外県の水道公社職員らが参加した。

SANA, January 26, 2017
SANA, January 26, 2017

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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シリア国民連合と最高交渉委員会は、ジュネーブ4会議に向けたモスクワでの反体制派会合出席を拒否(2017年1月26日)

シリア革命反体制勢力国民連立のナスル・ハリーリー氏は、オリエント・ニュース(1月26日付)に対し、連立と最高交渉委員会が、26日にモスクワでロシア外務省が予定している反体制派の代表者による会合への参加を拒否したことを明らかにした。

ハリーリー氏は、拒否の理由に関して、ロシアが2月8日に開催予定のジュネーブ4会議において自らに近い反体制活動家からなる使節団を設置、派遣しようとしているためだと述べた。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立、最高交渉委員会に加えて、ジュネーブ3会議、アスタナ会議で排除されていた西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党、同党と対立するシリア・クルド国民評議会、ジュネーブ3会議開催時に「モスクワ・リスト」と呼ばれた民主的変革諸勢力国民調整委員会、フマイミーム・グループをモスクワに招聘していた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アレッポ県西部、イドリブ県でのシャーム・ファトフ戦線によるムジャーヒディーン軍拠点攻撃を「政権およびこれと同盟する占領者を利する」と非難、「国民軍」の結成を呼びかけた。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Orient News Net, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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ロシア大統領府はシリア領内ないしは近隣諸国で難民収容のための「安全保障地帯」設置をめざすトランプ米政権に不快感を示す(2017年1月26日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ドナルド・トランプ米大統領が、シリア北部での「安全停滞」の設置について検討するよう国務省および国防総省に指示したことに関して、「この問題について米国は我々と協議を行っていない。これは主権に関わる問題だ…。この点の措置がもたらすだろう結果について検討すべき」と不快感を示した。

トランプ大統領はABCニュース(1月25日付)のインタビューで、シリア人難民を収容するため、シリア領内ないしは近隣諸国に安全地帯を設置すると発言していた。

トランプ大統領のインタビューに関して、トルコ外務省報道官は記者会見で、「番組を観た」と述べたうえで、「重要なのはこうした問題を検討することの結果、そしてどのような提言がなされるかだ…。我々は当初から(「安全保障地帯」を提案してきた。ジャラーブルス市がもっとも良い例だ」と述べ、同市をトルコが実効支配(占領)した8月末以降、数千人のシリア人難民が同地に戻ったことを強調した。

一方、カタール外務省のアフマド・ビン・サイード・ルマイヒー広報課長は、トランプ大統領の方針に歓迎の意を表した。

また、英仏の国連代表大使もトランプ大統領の方針に好意的な姿勢を示した。

『ハヤート』(1月27日付)などが伝えた。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのアブドゥッラフヤーン外務副大臣と会談(2017年1月26日)

アサド大統領はシリアを訪問したイランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)と会談し、12月30日にロシアとトルコの仲介によって発効した停戦合意、和平協議、そして「テロとの戦い」への対応などについて意見を交わした。

SANA(1月26日付)が伝えた。

SANA, January 26, 2017
SANA, January 26, 2017

 

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は1月25日、ラッカ市近郊などに対して17回の爆撃を実施(2017年1月26日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月25日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ラッカ市近郊(12回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

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