シリア革命反体制勢力国民連立暫定内閣はトルコ・シリア間の国境通行所の所轄をめぐってトルコ政府と合意したと主張(2017年1月4日)

シリア革命反体制勢力国民連立の傘下組織である暫定内閣の首班を務めるジャワード・アブー・ハトブ氏はカタールの首都で記者会見を開き、暫定内閣がバーブ・サラーマ国境通行所(アレッポ県)などシリア・トルコ国境に設置されている国境通行所を所轄することでトルコ政府と合意したと発表した。

アブー・ハトブ氏は会見で、暫定内閣が国境通行所を監督すべく、その引き渡しを希望しており、また同地を掌握している武装集団との合意もトルコの仲介のもとに成立しているのだという。

Kull-na Shuraka', January 5, 2017
Kull-na Shuraka’, January 5, 2017

 

AFP, January 5, 2017、AP, January 5, 2017、ARA News, January 5, 2017、Champress, January 5, 2017、al-Hayat, January 6, 2017、Iraqi News, January 5, 2017、Kull-na Shuraka’, January 5, 2017、al-Mada Press, January 5, 2017、Naharnet, January 5, 2017、NNA, January 5, 2017、Reuters, January 5, 2017、SANA, January 5, 2017、UPI, January 5, 2017などをもとに作成。

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バーブ市(アレッポ県)でのダーイシュとの戦闘でトルコ軍兵士1人が死亡(2017年1月4日)

アレッポ県では、ARA News(1月4日付)によると、バーブ市一帯でトルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、トルコ軍兵士1人が死亡した。

ダーイシュ側も、トルコ軍の空爆で戦闘員14人が死亡した。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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シリア領内に侵入したトルコ軍兵士をYPGが戦闘の末殺害(2017年1月4日)

ハサカ県では、ARA News(1月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がカフターニーヤ市郊外でシリア領内に侵入したトルコ軍と交戦、兵士1人を殺害した。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はアスタナ会議への参加に消極的(2017年1月4日)

『ハヤート』(1月5日付)は、国連のファルハーン・ハック副報道官の話として、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表が1月下旬にカザフスタンの首都アスタナで予定されているシリア政府と反体制派の和平協議(アスタナ会議)に参加しないだろうと伝えた。

デミストゥラ氏は2月をめどに、スイスの首都ジュネーブでの和平協議再開をめざしているという。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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反体制武装集団が退去したアレッポ市東部ハナーヌー地区に住民2,200人が帰宅(2017年1月4日)

アレッポ県では、ロイター通信(1月4日付)によると、シリア軍による解放後、地雷・爆発物撤去作業が行われていたアレッポ市東部の住民数千人が同地への帰宅を開始した。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐シリア事務所のサージド・マーリク代表によると、帰宅したのは、ハナーヌー地区の住民約2,200人。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「我々が停戦を止められなければ、アスタナ会議は失敗する」(2017年1月4日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はテレビ演説を行い、トルコ軍の全面支援のもとハワール・キリス作戦司令室が続行する「ユーフラテスの盾」作戦実施地域であるアレッポ県北部ユーフラテス川以西の地域から、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)を浄化する意思を改めて表明した。

一方、アナトリア通信(1月5日付)が伝えたところによると、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、トルコはロシアとともに、シリア国内での停戦に違反した者に対して制裁を加えると述べたうえで、「我々が増え続ける停戦違反を止めることができなければ、アスタナでの交渉は失敗するだろう」と警鐘を鳴らした。

そのうえで、「我々は、シリア国内での停戦違反が、レバノンのヒズブッラー、シーア派民兵、シリア政府軍によるものだと見ている」と断じ、「イランは信頼を示し、シーア派民兵とシリア政府に圧力をかけるべきだ」と非難した。

AFP, January 4, 2017、Anadolu Ajansı, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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有志連合と思われる戦闘機がラッカ市を爆撃し、シャーム・ファトフ戦線の元メンバーでダーイシュの治安部門責任者のシリア人幹部を殺害(2017年1月4日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる無人戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の中心都市ラッカ市を空爆し、ラッカ市郊外出身のシリア人で治安部門責任者を務めていた幹部が死亡した。

この幹部はシャーム・ファトフ戦線の元メンバーで、その後ダーイシュに移籍していたという。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長と会談(2017年1月4日)

アサド大統領は、イランのアラーッディーン・ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長を団長とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA(1月4日付)によると、会談では、シリア・イラン二国間関係について意見が交わされ、ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長は、シリア軍によるアレッポ市解放に対して祝意を示すとともに、シリアの未来が地域の安定に重要な意味を持つと位置づけ、「テロとの戦い」においてシリアへの支援を継続すると表明した。

これに対して、アサド大統領は、「テロとの戦い」における成果は、イランをはじめとするすべての支援国とともに成し遂げられたものだと強調し、イランによる政治、経済面での支援がシリア人の抵抗力強化に貢献していると評価した。

ボロージェルディー国会国家安全保障外交政策委員長はまた、ハディーヤ・アッバース人民議会議長、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相とも個別に会談した。

SANA, January 4, 2017
SANA, January 4, 2017

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一方、アサド大統領は、アルメニア使徒教会のキリキア総主教(カトリコス)アラム1世を団長とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA, January 4, 2017
SANA, January 4, 2017

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はタドムル市郊外のタイフール航空基地でダーイシュに対して攻勢(2017年1月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、親政権系のサイトなどでは、ダーイシュがタドムル市西部郊外のタイフール航空基地一帯からの撤退を開始したと伝えた。

また、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のタイフール航空基地(T4)一帯、アワーミード丘一帯、マハッサ地区、バーリダ地区、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して攻撃を行った。

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アレッポ県では、SANA(1月4日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外にある航空士官学校に近いダイル・ハーフィル市でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯、イドリブ県、アレッポ県で停戦を拒否する反体制武装集団とシリア軍の戦闘続く(2017年1月4日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(1月4日付)によると、バラダー渓谷のバスィーマ町、アイン・フィージャ町、アイン・ハドラー村などの無人地帯で、シリア軍ヘリコプターが反体制武装集団の拠点などに対して空爆を続ける一方、シリア軍地上部隊、ヒズブッラーなどの親政権武装勢力が、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

この戦闘で、シリア軍側は、バスィーマ町近郊などの反体制武装集団の拠点複数カ所(カフタールー集合住宅など)を制圧した。

一方、東グータ地方のマルジュ・スルターン村に近いハズラマー村一帯、アイン・タルマー村一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がラフマーン軍団などからなる反体制武装集団と交戦した。

このほか、シリア人権監視団によると、イスラーム軍の拠点都市ドゥーマー市で、シリア軍による停戦違反に抗議するデモが行われた。

デモでは、シリア軍の攻撃が続くバラダー渓谷一帯の住民との連帯が叫ばれた。

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イドリブ県では、ARA News(1月4日付)によると、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、シリア政府の支配下にとどまるフーア市、カファルヤー町を砲撃した。

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アレッポ県では、ARA News(1月4日付)によると、アレッポ市南部郊外のビンジーラ丘、ハッダード丘一帯でシリア軍と、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が交戦した。

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ダルアー県では、SANA(1月4日付)によると、サナマイン市出身の元反体制武装集団戦闘員ら89人が、地元和解プロセスの一環で2016年政令第15号に基づいて放免となった。

SANA, January 4, 2017
SANA, January 4, 2017

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は1月3日にシリア領内で21回の爆撃を実施(2017年1月4日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月3日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は21回で、シャッダーディー市近郊(3回)、ラッカ市近郊(7回)、タンフ国境通行所近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(7回)に対して攻撃が行われた。

AFP, January 4, 2017、AP, January 4, 2017、ARA News, January 4, 2017、Champress, January 4, 2017、al-Hayat, January 5, 2017、Iraqi News, January 4, 2017、Kull-na Shuraka’, January 4, 2017、al-Mada Press, January 4, 2017、Naharnet, January 4, 2017、NNA, January 4, 2017、Reuters, January 4, 2017、SANA, January 4, 2017、UPI, January 4, 2017などをもとに作成。

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