シリア軍とヒズブッラーはシリア・レバノン国境地帯のシリア領側でダーイシュ掃討作戦を開始(2017年8月19日)

ダマスカス郊外県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がレバノンの「愛国的レジスタンス」(ヒズブッラーのこと)の支援を受け、西カラムーン地方のカーラ市無人地帯(ジャッルード)およびジャラージール町無人地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を行い、同地の丘陵地帯および高地一帯(ワーディー・ファーッラ丘、シュウバト・マガーラ丘、カルナ丘、シュマイス・ダウワール・ハンジャル丘、スーキー丘、ワーディー・ダウワール・ハンジャル、シュマイス・ザムラーニー丘、スナーヤー・ハリーク丘、ワーディー・マスウード、ワーディー・アブー・フダイル、シュウバト・スルール丘、カブル・アルサーリー丘、アイラ遺跡)を制圧した。

SANA, August 19, 2017

**

ヒズブッラーの中央戦争広報局も、シリア軍とともに西カラムーン地方の無人地帯をダーイシュから解放するための作戦を開始した、と発表した。

AFP, August 19, 2017、AP, August 19, 2017、ARA News, August 19, 2017、Champress, August 19, 2017、al-Hayat, August 20, 2017、Kull-na Shuraka’, August 19, 2017、al-Mada Press, August 19, 2017、Naharnet, August 19, 2017、NNA, August 19, 2017、Reuters, August 19, 2017、SANA, August 19, 2017、UPI, August 19, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダイル・ザウル市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年8月19日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部墓地地区、フワイジャト・サクル、パノラマ交差点一帯、ハウィーマト・マリーイーヤ地区、ハミーディーヤ地区、ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, August 19, 2017、AP, August 19, 2017、ARA News, August 19, 2017、Champress, August 19, 2017、al-Hayat, August 20, 2017、Kull-na Shuraka’, August 19, 2017、al-Mada Press, August 19, 2017、Naharnet, August 19, 2017、NNA, August 19, 2017、Reuters, August 19, 2017、SANA, August 19, 2017、UPI, August 19, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県で、アル=カーイダと共闘を続けたままロシアとの停戦に応じたラフマーン軍団とシリア軍が交戦、またラフマーン軍団とイスラーム軍の交戦(2017年8月19日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラフマーン軍団の支配下にあるザマルカー町を砲撃、男女2人が死亡した。

ラフマーン軍団支配下の地域に対するシリア軍による砲撃は、ハムーリーヤ市、アイン・タルマー村一帯、ダマスカス県ジャウバル区一帯にもおよび、女性1人と子供2人を含む4人が死亡した。

アイン・タルマー村一帯、ジャウバル区一帯ではシリア軍とラフマーン軍団による戦闘も発生した。

シリア軍はまた、イスラーム軍の支配下にあるドゥーマー市一帯に対しても砲撃を行い、6人が負傷した。

一方、バイト・サワー村一帯では、ラフマーン軍団および同組織と連携するアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構が、イスラーム軍と交戦した。

**

ダマスカス県では、SANA(8月19日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団が撃った迫撃砲弾6発のうち3発がバーブ・トゥーマ地区に着弾し、3人が負傷した。

SANA, August 19, 2017

**

ヒムス県では、SANA(8月19日付)によると、ヒムス市ザフラー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、2人が死亡した。

ARA News(8月19日付)によると、砲撃したのはシャーム自由人イスラーム運動。

一方、ARA News(8月19日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ガントゥー市、ザアフラーナ村、アクラード・ダースィニーヤ村を砲撃し、4人が死亡した。

AFP, August 19, 2017、AP, August 19, 2017、ARA News, August 19, 2017、Champress, August 19, 2017、al-Hayat, August 20, 2017、Kull-na Shuraka’, August 19, 2017、al-Mada Press, August 19, 2017、Naharnet, August 19, 2017、NNA, August 19, 2017、Reuters, August 19, 2017、SANA, August 19, 2017、UPI, August 19, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県バラダー渓谷の93人が2016年政令第15号に基づき放免(2017年8月19日)

ダマスカス郊外県では、SANA(8月19日付)によると、バラダー渓谷のフライラ村で、地元和解プロセスの一環で投降していた93人が、2016年政令第15号に基づき恩赦を受け、放免となり、アラー・イブラーヒーム県知事が退所者との懇談会を開いた。

SANA, August 19, 2017

AFP, August 19, 2017、AP, August 19, 2017、ARA News, August 19, 2017、Champress, August 19, 2017、al-Hayat, August 20, 2017、Kull-na Shuraka’, August 19, 2017、al-Mada Press, August 19, 2017、Naharnet, August 19, 2017、NNA, August 19, 2017、Reuters, August 19, 2017、SANA, August 19, 2017、UPI, August 19, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2017年8月19日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月19日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

**

一方、過去24時間にアレッポ県、ハマー県、イドリブ県の14カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

また、過去24時間に違法な武装集団1組織の幹部がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,202市町村、武装組織の数は229組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 19, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は8月17日、ラッカ市近郊などで27回の爆撃を実施(2017年8月18日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月17日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は22回でブーカマール市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(18回)で実施された。

CENTCOM, August 18, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ市内でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュが交戦(2017年8月18日)

ラッカ県では、ARA News(8月18日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市内のマンスール地区、ラシード地区、旧市街でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, August 18, 2017、AP, August 18, 2017、ARA News, August 18, 2017、Champress, August 18, 2017、al-Hayat, August 19, 2017、Kull-na Shuraka’, August 18, 2017、al-Mada Press, August 18, 2017、Naharnet, August 18, 2017、NNA, August 18, 2017、Reuters, August 18, 2017、SANA, August 18, 2017、UPI, August 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「国境なき医師団」はロジャヴァ支配下のハサカ国立病院への医療支援を開始(2017年8月18日)

ハサカ県では、ARA News(8月18日付)が匿名消息筋の話として伝えたによると、「国境なき医師団」が、西クルディスタン移行期民政局の支配地域内にあるハサカ国立病院(ハサカ市)で2週間前から医療支援活動を開始したと伝えた。

「国境なき医師団」は同病院内の救急科と集中治療科で支援活動を行っており、薬学科への支援や発電機などの機器供与も予定しているという。

ハサカ国立病院は、西クルディスタン移行期民政局の掌握後にシリア政府側からの医薬品などの配給が停止し、4ヶ月前から利用不能となっていた。

ARA News, August 18, 2017

AFP, August 18, 2017、AP, August 18, 2017、ARA News, August 18, 2017、Champress, August 18, 2017、al-Hayat, August 19, 2017、Kull-na Shuraka’, August 18, 2017、al-Mada Press, August 18, 2017、Naharnet, August 18, 2017、NNA, August 18, 2017、Reuters, August 18, 2017、SANA, August 18, 2017、UPI, August 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍はトルコ軍の支配下にあるバーブ市を、トルコ軍側はロジャヴァの拠点都市アフリーン市をそれぞれ砲撃(2017年8月18日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月18日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、トルコ軍およびその支援を受ける「家の者たち」作戦司令室の支配下にあるバーブ市各所を砲撃した。

バーブ市がシリア民主軍の砲撃を受けるのはこれが初めてで、これによって子供を含む複数の民間人が負傷し、トルコ領内に救急搬送された。

ARA News, August 18, 2017
ARA News, August 18, 2017

ARA News(8月18日付)によると、これに対して、トルコ軍と「家の者たち」作戦司令室が、アフリーン市、同市郊外のカスタル村、アレッポ市北部のタッル・リフアト市一帯(シャフバー地区)を砲撃した。

アフリーン市に対する砲撃は文化センター通り、アフリーン大学一帯が標的となり、民間人複数人が負傷した。

ARA News, August 18, 2017

AFP, August 18, 2017、AP, August 18, 2017、ARA News, August 18, 2017、Champress, August 18, 2017、al-Hayat, August 19, 2017、Kull-na Shuraka’, August 18, 2017、al-Mada Press, August 18, 2017、Naharnet, August 18, 2017、NNA, August 18, 2017、Reuters, August 18, 2017、SANA, August 18, 2017、UPI, August 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県東グータ地方で活動するラフマーン軍団がロシアとの停戦に合意(2017年8月18日)

ダマスカス郊外県では、東グータ地方アイン・タルマー村一帯およびダマスカス県ジャウバル地区一帯で活動を続けるラフマーン軍団が声明を出し、ロシア我が代表との3日にわたる交渉を経て、停戦合意を交わしたことを明らかにしたうえで、現地時間の8月18日午後9時からこの合意が発効すると発表した。

声明によると、停戦合意は、戦闘停止に加えて、東グータ地方に対するシリア軍の包囲解除などが定められているという。

スマート・ニュース(8月22日付)によると、ロシアとラフマーン軍団の停戦合意において、ラフマーン軍団側はシャーム解放機構、ダーイシュ(イスラーム国)の排除、および両組織との戦闘を、またロシア側はシャーム解放機構戦闘員のイドリブ県への退去を保障することをそれぞれ誓約しているという。

また、ラフマーン軍団は、シリア軍による食糧、医薬品といった人道支援物資、さらには建設資材などの搬入についても認めることが定められている。

**

これに関連して、ラフマーン軍団と対立を続けるイスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ報道官は、スマート・ニュース(8月18日付)に対して、東グータ地方への人道支援物資の搬入に関して「相互理解」はあると述べた。

アッルーシュ報道官はしかし、どの当事者との間に「相互理解」があるのかについては言明しなかった。

AFP, August 18, 2017、AP, August 18, 2017、ARA News, August 18, 2017、Champress, August 18, 2017、al-Hayat, August 19, 2017、Kull-na Shuraka’, August 18, 2017、al-Mada Press, August 18, 2017、Naharnet, August 18, 2017、NNA, August 18, 2017、Reuters, August 18, 2017、SANA, August 18, 2017、SMART News, August 18, 2017、August 22, 2017、UPI, August 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県東グータ地方で17日深夜から18日未明にかけてラフマーン軍団とシリア軍が交戦(2017年8月18日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(8月18日付)によると、シリア軍第4師団とラフマーン軍団が17日深夜から18日未明にかけて、ジャウバル区一帯およびアイン・タルマー村一帯で激しく交戦した。

**

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(8月19日付)によると、スーラ町と東ガーリヤ村を結ぶ街道で爆弾が爆発し、反体制武装集団戦闘員4人が死亡した。

AFP, August 18, 2017、AP, August 18, 2017、ARA News, August 18, 2017、Champress, August 18, 2017、al-Hayat, August 19, 2017、Kull-na Shuraka’, August 18, 2017、August 19, 2017、al-Mada Press, August 18, 2017、Naharnet, August 18, 2017、NNA, August 18, 2017、Reuters, August 18, 2017、SANA, August 18, 2017、UPI, August 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県各所で逮捕者釈放を求めるデモが発生(2017年8月18日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(8月18日付)によると、反体制派の支配下にあるフラーク市、サイダー町、マアルバ町、東カラク村、ジャースィム市、ダルアー市ダルアー・バラド地区、ナワー市で金曜日の集団礼拝後の、「逮捕者釈放」のスローガンを掲げるデモが発生した。

AFP, August 18, 2017、AP, August 18, 2017、ARA News, August 18, 2017、Champress, August 18, 2017、al-Hayat, August 19, 2017、Kull-na Shuraka’, August 18, 2017、al-Mada Press, August 18, 2017、Naharnet, August 18, 2017、NNA, August 18, 2017、Reuters, August 18, 2017、SANA, August 18, 2017、UPI, August 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県各所でホワイト・ヘルメット隊員殺害に抗議するデモが発生(2017年8月18日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(8月18日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市、サラーキブ市、カフルナブル市、ハーッス村、カフルダルヤーン村で金曜日の集団礼拝後に、「暗黒の心がホワイト・ヘルメットを暗殺する」と銘打ったデモが行われ、数千人が参加、12日にサルミーン市で発生したホワイト・ヘルメット隊員7人殺害に抗議の意を示した。

ARA News, August 18, 2017

AFP, August 18, 2017、AP, August 18, 2017、ARA News, August 18, 2017、Champress, August 18, 2017、al-Hayat, August 19, 2017、Kull-na Shuraka’, August 18, 2017、al-Mada Press, August 18, 2017、Naharnet, August 18, 2017、NNA, August 18, 2017、Reuters, August 18, 2017、SANA, August 18, 2017、UPI, August 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市郊外のナイラブ・パレスチナ難民キャンプ内にあるクドス旅団の武器庫が爆発(2017年8月18日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月18日付)によると、アレッポ市郊外のナイラブ・パレスチナ難民キャンプで、複数回の爆発が発生した。

爆発は、キャンプ西部にあるシュハダー墓地内にあるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団の武器庫で起こった。

シリアのパレスチナ人のための行動グループによると、この爆発での死傷者はなかったという。

AFP, August 18, 2017、AP, August 18, 2017、ARA News, August 18, 2017、Champress, August 18, 2017、al-Hayat, August 19, 2017、Kull-na Shuraka’, August 18, 2017、al-Mada Press, August 18, 2017、Naharnet, August 18, 2017、NNA, August 18, 2017、Reuters, August 18, 2017、SANA, August 18, 2017、UPI, August 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシャーム解放機構は戦闘員拉致犯4人を逮捕(2017年8月18日)

イドリブ県では、イバー通信(8月18日付)が、シャーム解放機構の国境地区の治安責任者のアディーブ・アッバース氏の話として、委員会が「ムジャーヒディーン拉致」を行ってきた犯罪集団メンバー4人を逮捕したと伝えた。

AFP, August 18, 2017、AP, August 18, 2017、ARA News, August 18, 2017、Champress, August 18, 2017、al-Hayat, August 19, 2017、Kull-na Shuraka’, August 18, 2017、al-Mada Press, August 18, 2017、Naharnet, August 18, 2017、NNA, August 18, 2017、Reuters, August 18, 2017、SANA, August 18, 2017、UPI, August 18, 2017、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, August 21, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは1件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2017年8月18日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月18日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ハマー県)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

**

一方、過去24時間にイドリブ県の4カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,188市町村、武装組織の数は228組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 18, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア解放国民戦線は初の記者会見で「民主的な文民政体」をめざすと主張(2017年8月17日)

シリア解放国民戦線はダルアー県で結成後初となる記者会見を開いた。

記者会見では、ムアーウィヤ・ズウビー報道官が戦線について「愛国的で民主的な運動」と位置づけたうえで、「国民の権利を追求する革命武装闘争は断続的に後退、分裂や離反を繰り返し、その道のりが諸々の理由で阻まれていたが、路線を正す時が来た」と表明した。

そのうえで、権利、そして自由と尊厳のための闘争を継続し、「民主的な文民政体」をめざすと主張した。

クッルナー・シュラカー(8月18日付)が伝えた。

AFP, August 18, 2017、AP, August 18, 2017、ARA News, August 18, 2017、Champress, August 18, 2017、al-Hayat, August 19, 2017、Kull-na Shuraka’, August 18, 2017、al-Mada Press, August 18, 2017、Naharnet, August 18, 2017、NNA, August 18, 2017、Reuters, August 18, 2017、SANA, August 18, 2017、UPI, August 18, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャアバーン大統領府政治報道補佐官「第59回ダマスカス国際博覧会は、戦争が終わり、テロが敗北し、我々が復興に向けた道の出発点にいるというメッセージを発信するもの」(2017年8月17日)

第59回ダマスカス国際博覧会が、首都ダマスカスとダマスカス国際空港を結ぶ街道沿いに位置するマディーナト・マアーリド(エキスポ・シティ)で開幕、イマード・フマイス首相が出席し、開会の辞を述べた。

第59回ダマスカス国際博覧会には、アラブ諸国を含む43カ国が出展、開会式には、各国大使、バアス党シリア地域指導部幹部、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、フマイス内閣閣僚、人民議会議員、人民諸組織・職業諸組合代表、合弁企業代表、各国商工関係者、芸術家、メディア関係者が参列した。

SANA(8月17日付)が伝えた。

SANA, August17, 2017

**

ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官は、レバノンのテレビ局マヤーディーン・チャンネル(8月17日付)のインタビューに応じ、そのなかで、17日に開幕した第59回ダマスカス国際博覧会について、「大きな象徴的意味があり、戦争が終わり、テロが敗北し、我々が復興に向けた道の出発点にいるというメッセージを発信する」ものだと述べた。

SANA, August17, 2017

AFP, August 17, 2017、AP, August 17, 2017、ARA News, August 17, 2017、Champress, August 17, 2017、al-Hayat, August 18, 2017、Kull-na Shuraka’, August 17, 2017、al-Mada Press, August 17, 2017、Naharnet, August 17, 2017、NNA, August 17, 2017、Reuters, August 17, 2017、SANA, August 17, 2017、UPI, August 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県東グータ地方でラフマーン軍とイスラーム軍が再び衝突(2017年8月17日)

イスラーム軍のハムザ・ビークダール報道官は声明を出し、ラフマーン軍団がダマスカス郊外県東グータ地方のアシュアリー農場にあるイスラーム軍の拠点を攻撃したと発表、これを非難した。

これに対して、ラフマーン軍団のワーイル・アルワーン報道官も声明を出し、イスラーム軍が東グータ地方のアフタリース村ムハンマディーヤ町にあるラフマーン軍団の拠点を攻撃し、メンバー40人以上を拘束したと反論した。

AFP, August 17, 2017、AP, August 17, 2017、ARA News, August 17, 2017、Champress, August 17, 2017、al-Hayat, August 18, 2017、Kull-na Shuraka’, August 17, 2017、al-Mada Press, August 17, 2017、Naharnet, August 17, 2017、NNA, August 17, 2017、Reuters, August 17, 2017、SANA, August 17, 2017、UPI, August 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明の戦闘機がダルアー県西部にあるダーイシュ系のハーリド・ブン・ワリード軍の拠点を爆撃し、司令官らを殺害(2017年8月17日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(8月17日付)によると、所属不明の戦闘機が県西部のシャジャラ町にあるハーリド・ブン・ワリード軍の拠点を空爆した。

標的となったのは、シャジャラ町内にある電力会社施設で、ハーリド・ブン・ワリード軍は同施設を拠点として使用しており、同地の消息筋によると、司令官(アミール)を務めるワーイル・イード氏(アブー・ティーム・インヒル)を含む戦闘員11人が死亡した。

ハーリド・ブン・ワリード軍はダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓う組織。

AFP, August 17, 2017、AP, August 17, 2017、ARA News, August 17, 2017、Champress, August 17, 2017、al-Hayat, August 18, 2017、Kull-na Shuraka’, August 17, 2017、al-Mada Press, August 17, 2017、Naharnet, August 17, 2017、NNA, August 17, 2017、Reuters, August 17, 2017、SANA, August 17, 2017、UPI, August 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クナイトラ県で活動する反体制武装集団12組織が第63師団(南部師団)として統合(2017年8月17日)

クナイトラ県で活動する反体制武装集団12組織がビデオ声明(https://youtu.be/nTPq0m7uveA)を出し、第63師団(南部師団)として統合したと発表した。

第63師団に参加したのは、シャームの暁連合、アブー・ドゥジャーナ旅団、ヤースィーン旅団、ラフマーンの獅子旅団、ジャアファル・タイヤール旅団、ヤルムーク自由人旅団、ハズムの嵐旅団、ラフマーン旅団、南部殉教者旅団、殉教者アブドゥッラヒーム・サンムール旅団、特殊任務旅団、マイダーン砲兵連隊。

スマート・ニュース(8月17日付)は、第63師団の政務責任者を務めるというターミル・ヌマイリー氏の話として、同師団がシリア革命家戦線の傘下で活動すると伝えた。

Youtube, August17, 2017

AFP, August 17, 2017、AP, August 17, 2017、ARA News, August 17, 2017、Champress, August 17, 2017、al-Hayat, August 18, 2017、Kull-na Shuraka’, August 17, 2017、al-Mada Press, August 17, 2017、Naharnet, August 17, 2017、NNA, August 17, 2017、Reuters, August 17, 2017、SANA, August 17, 2017、SMART News, August 17, 2017、UPI, August 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構はトルコ軍の支援を受けていたとの罪でハズムの嵐旅団の司令官を処刑(2017年8月17日)

アル=カーイダ系組織のシャーム解放機構は、2016年にイドリブ県アリーハー市近郊のクーリーン村で拘束したハズムの嵐旅団の司令官ウサーマ・ハドル氏を、「ユーフラテスの盾」作戦司令室に所属していた罪で処刑した。

「ユーフラテスの盾」作戦とは、2016年8月にトルコ軍およびその支援を受けるハワール・キリス作戦司令室がアレッポ県北部バーブ市一帯を支配していたダーイシュ(イスラーム国)およい西クルディスタン移行期民政局を排除するために行った作戦名。

クッルナー・シュラカー(8月17日付)が伝えた。

**

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(8月18日付)によると、シャーム解放機構がカフルナブル市でイドリブ自由軍のメンバーでTOW対戦車ミサイルの砲手であるサイード・ハンムード氏を拘束した。

AFP, August 17, 2017、AP, August 17, 2017、ARA News, August 17, 2017、Champress, August 17, 2017、al-Hayat, August 18, 2017、Kull-na Shuraka’, August 17, 2017、August 18, 2017、al-Mada Press, August 17, 2017、Naharnet, August 17, 2017、NNA, August 17, 2017、Reuters, August 17, 2017、SANA, August 17, 2017、UPI, August 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国務省高官らがロジャヴァ支配下のラッカ県アイン・イーサー市でラッカ文民評議会メンバーらと会談(2017年8月17日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の調整軍事作戦センターは声明を出し、ブレット・マクガーク米大統領特使、マイケル・ラトニー米国務省シリア問題担当特使、ロバート・ジョーンズ有志連合副司令官らからなる使節団がラッカ県のアイン・イーサー市を訪問し、ラッカ民政評議会およびラッカ市一帯の部族長や名士と会談し、ラッカ市一帯の住民の状況、シリア民主軍および有志連合による「テロと戦い」の進捗などについて意見を交わした。

ARA News(8月17日付)が伝えた。

ARA News, August 27, 2017

AFP, August 17, 2017、AP, August 17, 2017、ARA News, August 17, 2017、Champress, August 17, 2017、al-Hayat, August 18, 2017、Kull-na Shuraka’, August 17, 2017、al-Mada Press, August 17, 2017、Naharnet, August 17, 2017、NNA, August 17, 2017、Reuters, August 17, 2017、SANA, August 17, 2017、UPI, August 17, 2017などをもとに作成。

 

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の支援を受ける「家の者たち」作戦司令室はアレッポ県タッル・リフアト市内のYPG拠点を特殊作戦で攻撃し破壊(2017年8月17日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月17日付)によると、トルコ軍の支援を受ける「家の者たち」作戦司令室が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるタッル・リフアト市内の人民防衛隊の拠点複数カ所に対して特殊作戦を実施し、これを破壊した。

「家の者たち」作戦司令室のシャハム・アルファード広報局長によると、特殊作戦は市内にあるバフジャト養鶏場と市内に造成された丘陵地にある人民防衛隊の拠点に対して行われ、「家の者たち」作戦司令室が人民防衛隊との交戦の末に、10人以上を殲滅、拠点を破壊したという。

Kull-na Shuraka’, August 16, 2017
Youtube, August17, 2017
Youtube, August17, 2017
Youtube, August17, 2017

**

一方、ARA News(8月17日付)によると、トルコ軍はバーブ市一帯に戦車などからなる増援部隊を派遣した。

ARA News, August 27, 2017

AFP, August 17, 2017、AP, August 17, 2017、ARA News, August 17, 2017、Champress, August 17, 2017、al-Hayat, August 18, 2017、Kull-na Shuraka’, August 17, 2017、al-Mada Press, August 17, 2017、Naharnet, August 17, 2017、NNA, August 17, 2017、Reuters, August 17, 2017、SANA, August 17, 2017、UPI, August 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はダイル・ザウル県各所を爆撃し、民間人6人を殺害(2017年8月17日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月17日付)によると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)支配下のジャラー町、タヤーナ村、ザバーリー村、バクラス村、スバイハーン市を爆撃し、民間人6人を殺害した。

AFP, August 17, 2017、AP, August 17, 2017、ARA News, August 17, 2017、Champress, August 17, 2017、al-Hayat, August 18, 2017、Kull-na Shuraka’, August 17, 2017、al-Mada Press, August 17, 2017、Naharnet, August 17, 2017、NNA, August 17, 2017、Reuters, August 17, 2017、SANA, August 17, 2017、UPI, August 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハマー県東部とヒムス県北部のダーイシュ支配地域を閉塞(2017年8月17日)

ハマー県では、SANA(8月17日付)によると、シリア軍が県東部で予備部隊とともにダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、イスリヤー村・トゥワイナーン村(ヒムス県)・カリーム村を結ぶ街道の南東部13キロに位置する丘陵地帯を制圧した。

クッルナー・シュラカー(8月17日付)によると、シリア軍が制圧したのは、ビイル・サイイド村、ビイル・タッル・アアワル村、ラジャム・ハジャーナ村、ファースィダ山、バルアース山、サワーナ村。

これにより、シリア軍はサラミーヤ市東部一帯のダーイシュ支配地域(ヒムス県北部およびハマー県東部)を閉塞することに成功した。

なお、SANA(8月18日付)によると、県東部およびラッカ県南西部でダーイシュ(イスラーム国)に対して掃討作戦を続けるシリア軍部隊および予備部隊が、ヒムス県東部で同じく掃討作戦を続ける部隊と対面、サラミーヤ市東部のウカイリバート町一帯地域のダーイシ支配地域を閉塞することに成功、同地解放に向けた作戦の第1段階を完了した。

8月3日から第1段階を完了した17日までに、シリア軍は9,000平方キロメートルの地域(25町村、油田・ガス田5カ所、石油プラント、トゥワイナーン燃料配給所を解放したという。

syria.liveuamap.com, August 17, 2017

**

ラッカ県では、SANA(8月17日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県南部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、トゥワイナーン・ガス工場、トゥワイナーン燃料配給所、トゥワイナーン油田、アクラム油田、フサイン村西部、ガディール村西部一帯を制圧した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(8月17日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、墓地地区、ダイル・ザウル航空基地一帯、第137連隊基地一帯、ティーム油田一帯、パノラマ交差点一帯、ムサッラブ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, August 17, 2017、AP, August 17, 2017、ARA News, August 17, 2017、Champress, August 17, 2017、al-Hayat, August 18, 2017、Kull-na Shuraka’, August 17, 2017、al-Mada Press, August 17, 2017、Naharnet, August 17, 2017、NNA, August 17, 2017、Reuters, August 17, 2017、SANA, August 17, 2017、August 18, 2017、UPI, August 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは13件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2017年8月17日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(8月17日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(アレッポ県8件、ラタキア県3件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件、スワイダー県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

**

一方、過去24時間にイドリブ県の4カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,188市町村、武装組織の数は228組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 17, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は8月16日、ラッカ市近郊などで23回の爆撃を実施(2017年8月17日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月16日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は23回でダイル・ザウル市近郊(2回)、ラッカ市近郊(20回)で実施された。

CENTCOM, August 17, 2017をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア解放国民戦線はムハンマド・サフヤーン・ハサン氏を総司令官に任命(2017年8月16日)

シリア解放国民戦線は声明を出し、ムハンマド・サフヤーン・ハサン氏を総司令官に任命したと発表した。

クッルナー・シュラカー(8月17日付)によると、ハサン氏はダルアー県イズラア市出身。

Kull-na Shuraka’, August 17, 2017

AFP, August 17, 2017、AP, August 17, 2017、ARA News, August 17, 2017、Champress, August 17, 2017、al-Hayat, August 18, 2017、Kull-na Shuraka’, August 17, 2017、al-Mada Press, August 17, 2017、Naharnet, August 17, 2017、NNA, August 17, 2017、Reuters, August 17, 2017、SANA, August 17, 2017、UPI, August 17, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル民放チャンネル2:イランはシリア北部に長距離ミサイル製造施設を建設している(2017年8月16日)

イスラエルの民放テレビ局チャンネル2(8月16日付)は、イスラエルがシリア北部に長距離ミサイルの製造施設を建設していると伝え、そのことを示す衛星写真を公開した。

同チャンネルによると、長距離ミサイル製造施設とされる施設が建設されているのはタルトゥース県バーニヤース市近郊で、衛星写真からは爆発物貯蔵用の複数の施設の存在が確認できるという。

Youtube, August 16, 2017
Youtube, August 16, 2017
Youtube, August 16, 2017
Youtube, August 16, 2017
Youtube, August 16, 2017

AFP, August 16, 2017、AP, August 16, 2017、ARA News, August 16, 2017、Champress, August 16, 2017、al-Hayat, August 17, 2017、Kull-na Shuraka’, August 16, 2017、al-Mada Press, August 16, 2017、Naharnet, August 16, 2017、NNA, August 16, 2017、Reuters, August 16, 2017、SANA, August 16, 2017、UPI, August 16, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.