シリア軍はハジャル・アスワド市でダーイシュ掃討を続ける(2018年5月8日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(5月8日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する爆撃・砲撃を継続、同地でダーイシュと交戦した。

AFP, May 8, 2018、ANHA, May 8, 2018、AP, May 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2018、al-Hayat, May 9, 2018、Reuters, May 8, 2018、SANA, May 8, 2018、UPI, May 8, 2018などをもとに作成。

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トルコは、実質占領するアレッポ県北部へのヒムス県、ハマー県の武装集団戦闘員の受け入れを拒否するも、地元住民の反発を受けて、戦闘員を受け入れる(2018年5月8日)

SANA(5月8日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従い、シリア軍に重火器、中火器の引き渡しを完了した武装集団の戦闘員とその家族が、7日に引き続き、シリア政府によって準備された大型バス58台に分乗し、ラスタン市からトルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面およびイドリブ県方面に退去した。

SANAによると、退去に向けた作業が行われているなか、戦闘員らが集まるラスタン橋一帯が砲撃を受けたが死傷者はなかった。

一方、シリア人権監視団によると、ヒムス県北部とハマー県南部で活動を続けていた反体制武装集団の戦闘員とその家族を乗せて、7日にヒムス県ラスタン市近郊のラスタン橋を出発し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面に向かった大型バス67台(SANAによるとバスは62台)の車列が、シリア政府支配地域との境界に位置するアレッポ県バーブ市近郊のアブー・ザンダーン通行所で、「トルコ当局が受入を拒否したため」、一時足止めを食った。

アブー・ザンダーン通行所に到着した戦闘員と家族のうち、負傷者や重篤患者14人は救急車輌でバーブ市方面に入ることを許されたが、それ以外の戦闘員らが通行を拒否されたという。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月8日付)によると、事態を受けるかたちで、ハムザ師団によるヒクマ・ワ・サラーム病院襲撃や、東部自由人連合とワーキー家の抗争に伴う同地の治安悪化に抗議するゼネストが呼びかけるビラがバーブ市で配布された。

ゼネストは「バーブ市および同郊外調整」の名で呼びかけられており、ヒムス県北部、ハマー県南部から退去している反体制武装集団の戦闘員とその家族を受け入れることも合わせて要求された。

al-Durar al-Shamiya, May 8, 2018

アレッポ県の複数の活動家によると、トルコ当局はその後、「民衆の圧力」に屈して、受け入れを許可したという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月8日付)によると、3、4、5、6、7日に引き続き、ヤルダー市、バービッラー市、バイト・サフム市で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員とその家族が、シリア政府によって準備された大型バス37台に分乗し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した。

SANA, May 8, 2018

AFP, May 8, 2018、ANHA, May 8, 2018、AP, May 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2018、al-Hayat, May 9, 2018、Reuters, May 8, 2018、SANA, May 8, 2018、UPI, May 8, 2018などをもとに作成。

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シリア外務在外居住者省はトランプ米政権によるイラン核合意からの離脱を厳しく非難(2018年5月8日)

外務在外居住者省消息筋は、ドナルド・トランプ米大統領が、イラン核合意(2015年)からの離脱と対イラン制裁の再開を決定したことに関して、「米国が国際的な条約や合意を拒否し、遵守しないことを再認識させる」行為と厳しく批判、イランの政府や国民との改めて連帯し、「イランが米国の敵対的姿勢による悪影響を克服する能力を有していると信頼している」と述べた。

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2018、ANHA, May 8, 2018、AP, May 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2018、al-Hayat, May 9, 2018、Reuters, May 8, 2018、SANA, May 8, 2018、UPI, May 8, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領は最高憲法裁判所長官および判事10人を任命(2018年5月8日)

アサド大統領は2018年政令第165号を施行し、ムハンマド・ジハード・ラッハーム氏を最高憲法裁判所長官に任命した。

2018年政令第165号ではまた、最高憲法裁判所の判事10人を任命した。

任命された判事は以下の通り:

1. バシール・イブラーヒーム・ダッバース
2. ラスラーン・アリー・タラーブルスィー
3. マーリク・カマール・シャラフ
4. ジャミーラ・ムスリム・シュルバジー
5. サイード・アブドゥルワーヒド・ヌハイリー
6. アフィーフ・ミーハーイール・ナースィーフ
7. マージド・ラシード・ハドラ
8. ムハンマド・ナウワーフ・ムハンマド・アンワル・ハマーダ
9. サルワー・カディーブ
10. ムウタスィム・スカイキル

SANA(5月8日付)が伝えた。

AFP, May 8, 2018、ANHA, May 8, 2018、AP, May 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2018、al-Hayat, May 9, 2018、Reuters, May 8, 2018、SANA, May 8, 2018、UPI, May 8, 2018などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構は、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーンの幹部を殺害(2018年5月7日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月7日付)によると、アル=カーイダの幹部アブー・ハマーム・シャーミー氏が主導するフッラース・ディーン(イスラーム・ヌスラ同盟)の幹部でシャリーア学者のフサイン・アリー・ジャーウィーシュ氏が、アレッポ市南部郊外にあるシャーム解放機構の検問所で殺害された。

シャーム解放機構のアブー・アブドゥルマリク・シャーミー氏がイバー通信(5月7日付)に明らかにしたところによると、ジャーウィーシュ氏が乗った車がICARDAの検問所を停車せずに通行しようとしたため、シャーム解放機構の戦闘員が車に向けた発砲し、ジャーウィーシュ氏と、運転していたアブー・ウクバ・クルディー氏(フッラース・ディーンのメンバー)を射殺したという。

al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018

AFP, May 7, 2018、ANHA, May 7, 2018、AP, May 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018、al-Hayat, May 8, 2018、Reuters, May 7, 2018、SANA, May 7, 2018、UPI, May 7, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, May 7, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県東部でのダーイシュ掃討戦を続け、支配地域を拡大(2018年5月7日)

ダイル・ザウル県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の「ジャズィーラの嵐」作戦司令室が、米主導の有志連合と最近になってダイル・ザウル県に展開したフランス軍の支援を受けて、県東部のダーイシュ(イスラーム国)支配地域での掃討戦を続け、この5日間でブーカマール市東部一帯の18平方キロメートルを制圧したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2018、ANHA, May 7, 2018、AP, May 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018、al-Hayat, May 8, 2018、Reuters, May 7, 2018、SANA, May 7, 2018、UPI, May 7, 2018などをもとに作成。

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イランのビーギー国家安全保障委員会副議長「イスラエルは無能で、アサド大統領を暗殺などできない」(2018年5月7日)

イランのアブー・ファズル・ハサン・ビーギー国家安全保障委員会副議長は、イスラエルのユバール・シュタイニッツ国家インフラ・エネルギー大臣が「イランがシリア領土からイスラエルを攻撃したら、アサド大統領を殺害する」と発言したことに対し、スプートニク・ニュース(5月7日付)に「イスラエルは何もできない…。なぜなら、我々が顧問としてシリア国内にいることは合法的で、シリア政府の要請に基づいているからだ」と述べた。

ビーギー国家安全保障委員会副議長はそのうえで「イスラエルは無能で…、アサド大統領を暗殺などできない」と強調した。

AFP, May 7, 2018、ANHA, May 7, 2018、AP, May 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018、al-Hayat, May 8, 2018、Reuters, May 7, 2018、SANA, May 7, 2018、Sputnik News, May 7, 2018、UPI, May 7, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのシュタイニッツ国家インフラ・エネルギー大臣「イランがシリア領土からイスラエルを攻撃したら、アサド大統領を殺害する」(2018年5月7日)

イスラエルのユバール・シュタイニッツ国家インフラ・エネルギー大臣は「イランがシリアの領土を利用してイスラエルに攻撃を行ったら、バッシャール・アサドを殺害し、彼の政府を崩壊させることができる」と述べた。

シュタイニッツ国家インフラ・エネルギー大臣は「イスラエルはシリアでの戦争に今のところ介入はしていないが…、アサドが、イランにシリア領内での活動を許し続ければ、イスラエルは彼を粛清し、その体制を崩壊させる」と述べた。

『イェディオト・アハロノト』(5月7日付)が伝えた。

AFP, May 7, 2018、ANHA, May 7, 2018、AP, May 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018、al-Hayat, May 8, 2018、Reuters, May 7, 2018、SANA, May 7, 2018、UPI, May 7, 2018、Ynet News, May 7, 2018などをもとに作成。

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ベルマン駐ロシア・フランス大使「フランスはアサド大統領の辞任をもう求めない」(2018年5月7日)

スィルヴィエ・ベルマン駐ロシア・フランス大使は、ロシア日刊紙『コメルサント』(5月7日付)のインタビューに応じ、そのなかで「フランスはアサド大統領の辞任をもう求めない」と述べた。

ベルマン大使はまた、「フランスは、シリア人への人道支援、すべての当事者が満足するような政治的解決、化学兵器使用の阻止、テロとの戦いを優先事項としている」と付言した。

AFP, May 7, 2018、ANHA, May 7, 2018、AP, May 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018、al-Hayat, May 8, 2018、Kommersant, May 7, 2018、Reuters, May 7, 2018、SANA, May 7, 2018、UPI, May 7, 2018などをもとに作成。

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シリア国民連合はトルコの実質占領下にあるジャラーブルス市出身のアブドゥッラフマーン・ムスタファー氏を新議長に選出(2018年5月7日)

トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制国民連立はツイッターのアカウントを通じて、総合委員会がアブドゥッラフマーン・ムスタファー氏を新代表に選出したと発表した。

ムスタファー氏は、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市出身。

ムスタファー氏の前任のリヤード・サイフ氏は3月に健康上に理由で議長職を辞任していた。

同委員会はまた、ナズィール・ハキーム氏を事務局長に、ディーマー・ムーサー氏、アブドゥルバースィト・ハンムー氏、バドル・ジャームース氏を副代表に選出した。

al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018

AFP, May 7, 2018、ANHA, May 7, 2018、AP, May 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018、al-Hayat, May 8, 2018、Reuters, May 7, 2018、SANA, May 7, 2018、UPI, May 7, 2018などをもとに作成。

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バーブ市に続いて、トルコの実質占領下のジンディールス市近郊、アアザーズ市近郊で山地の鷹旅団とスルターン・ムラード師団が交戦(2018年5月7日)

アレッポ県では、ANHA(5月7日付)によると、トルコの実質占領下にあるジャラーブルス市近郊のガンドゥーラ町およびサアン避難民キャンプ近くで山地の鷹旅団とスルターン・ムラード師団が交戦し、双方の戦闘員と住民複数人が死傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月7日付)によると、戦闘はまた、アアザーズ市近郊(東部)のハワール・キリス村、ドゥーディヤーン村、ハルジャラ村、クーバリー村でも発生した。

これを受け、シャーム軍(シャーム自由人イスラーム運動などからなる連合体)が兵力引き離しのために同地に戦闘員と車輌を急遽派遣したが、7日現在戦闘は終息していない。

交戦に至った理由は不明だという。

al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018

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一方、『ハヤート』(5月8日付)によると、7日にバーブ市で激化した東部自由人連合とワーキー家の武力衝突を終息させるため、第3軍団の仲介により、同市の自由警察本部で両者の代表が会し、停戦に合意した。

複数の活動家によると、トルコが東部自由人連合とワーキー家に停戦に合意するよう圧力をかけたという。

停戦合意は、①東部自由人連合のバーブ市からの撤退、②第3軍団が代表を務める兵力引き離し部隊への交戦地点の移譲、③戦闘に関与した者の身柄引き渡し、などを骨子とする。

AFP, May 7, 2018、ANHA, May 7, 2018、AP, May 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018、al-Hayat, May 8, 2018、Reuters, May 7, 2018、SANA, May 7, 2018、UPI, May 7, 2018などをもとに作成。

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ヤルダー市、バッビーラー町、バイト・サフム市に続いて、ヒムス県北部、ハマー県南部でも反体制武装集団戦闘員の退去が始まる(2018年5月7日)

SANA(5月7日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従い、シリア軍に重火器、中火器の引き渡しを完了した武装集団の戦闘員とその家族が、シリア政府によって準備された大型バス62台に分乗し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とイドリブ県に退去した。

戦闘員らは、退去に先だって、ラスタン市近郊のラスタン橋に集められ、大型バスに乗り換え、移動した。

シリア人権監視団によると、退去した戦闘員と家族の数は1,757人。

SANA, May 7, 2018

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月7日付)によると、3、4、5、6日に引き続き、ヤルダー市、バービッラー市、バイト・サフム市で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員とその家族が、シリア政府によって準備された大型バス47台に分乗し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した。

シリア人権監視団によると、戦闘員と家族のうち、6,760人がアレッポ県ジャラーブルス市方面へ、1750人がイドリブ県に退去したという。

AFP, May 7, 2018、ANHA, May 7, 2018、AP, May 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018、al-Hayat, May 8, 2018、Reuters, May 7, 2018、SANA, May 7, 2018、UPI, May 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍ヘリコプターがシリア東部で技術的トラブルにより墜落、パイロット2人死亡(2018年5月7日)

ロシア国防省は声明を出し、シリア東部を飛行中のロシア空軍のKa-52ヘリコプター1機が技術的トラブルによって墜落し、乗っていたパイロット2人が死亡した。

死亡した2人の遺体は回収され、同機が離陸した基地に移送された。

RT(5月7日付)が伝えた。

SANA, May 7, 2018

AFP, May 7, 2018、ANHA, May 7, 2018、AP, May 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018、al-Hayat, May 8, 2018、Reuters, May 7, 2018、RT, May 7, 2018、SANA, May 7, 2018、UPI, May 7, 2018などをもとに作成。

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ハジャル・アスワド市一帯でシリア軍とダーイシュの攻防続く(2018年5月7日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(5月7日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する爆撃・砲撃を継続、同地でダーイシュと交戦した。

これにより、シリア軍はハジャル・アスワド市北部の建物群複数カ所を制圧した。

SANA, May 7, 2018

一方、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、シリア軍によって支配地域を二分されたダーイシュは、シリア軍部隊への要撃を繰り返し、軍兵士や民兵31人が死亡したという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機が県南部各所を爆撃した。

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ダルアー県では、『ハヤート』(5月8日付)によると、同地で活動を続ける反体制武装集団9組織が新たな武装連合体「ハーッラ自由人師団」を結成した。

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スワイダー県では、SANA(5月7日付)によると、アリーカ町とハッラーン村を結ぶ街道で爆弾2発が相次いで爆発し、街道を走行中の車が大破、乗っていた住民1人が負傷した。

AFP, May 7, 2018、ANHA, May 7, 2018、AP, May 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 7, 2018、al-Hayat, May 8, 2018、Reuters, May 7, 2018、SANA, May 7, 2018、UPI, May 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは9件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年5月7日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月7日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(アレッポ県6件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ダルアー県1件、ハマー県1件、イドリブ県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 7, 2018をもとに作成。

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イスラエルのリーベルマン国防大臣「イランがシリアの領土を前線基地かすることを許さない…。あらゆるシナリオへの対応策がある」(2018年5月6日)

イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン国防大臣は、チャンネル2(5月6日付)のインタビューを受け、そのなかで「イスラエルはイランが北部国境(対シリア国境)近くを拠点化し、シリアの領土を我々に対する前線基地とすることを許さない…。イスラエルとしては(現状を)事態悪化とはみなしていないが、あらゆるシナリオに対応する準備をしている…。我々が現在払っている代償は、将来はより少なくなるだろう」と述べた。

AFP, May 6, 2018、ANHA, May 6, 2018、AP, May 6, 2018、Channel 2, May 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2018、al-Hayat, May 7, 2018、Reuters, May 6, 2018、SANA, May 6, 2018、UPI, May 6, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍とシリア・エリート部隊の戦闘に米国が介入(2018年5月6日)

『シャルク・アウサト』(5月6日付)は、4日にダイル・ザウル県東部で発生した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏率いるシリア・エリート部隊の交戦に対して、米国が介入、ブレット・マクガーク米大統領特使が仲介者となり、停戦させたと伝えた。

AFP, May 6, 2018、ANHA, May 6, 2018、AP, May 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2018、al-Hayat, May 7, 2018、Reuters, May 6, 2018、SANA, May 6, 2018、al-Sharq al-Awsat, May 6, 2018、UPI, May 6, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュがハサカ県国境地帯に展開するイラク人民動員隊を攻撃、イラク軍航空部隊が爆撃で応戦(2018年5月6日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月6日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のタッル・サフーク村にある国境通行所東部一帯に設置されたイラク人民動員隊の拠点を砲撃した。

これに対して、イラク首相府は声明を出し、イラク軍航空部隊がシリア領内(ダシーシャ村南部)のダーイシュの拠点に対して爆撃で応戦したと発表した。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(5月6日付)によると、「ジャズィーラの嵐」作戦を再開した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が県東部のイラク国境に向けて進軍を続けた。

AFP, May 6, 2018、ANHA, May 6, 2018、AP, May 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2018、al-Hayat, May 7, 2018、Reuters, May 6, 2018、SANA, May 6, 2018、UPI, May 6, 2018などをもとに作成。

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トルコの実質占領下にあるバーブ市に東部自由人連合が進攻、同市の最大勢力であるワーキー家の民兵と激しく交戦(2018年5月6日)

アレッポ県では、ANHA(5月6日付)によると、トルコの実質占領下にあるバーブ市に東部自由人連合が進攻し、同市の最大勢力であるワーキー家の民兵と激しく交戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月6日付)によると、戦闘は、戦闘はワーキー家が東部自由人のメンバー複数人を拘束したことに端を発しており、9人が死亡、39人が負傷した。

また、ANHAによると、東部自由人連合が撃った迫撃砲弾20発以上がバーブ市中心街に着弾し、ファトフ病院が被弾、火災が発生した。

東部自由人連合はダイル・ザウル県のシュアイタート部族の子息によって構成されている。

東部自由人連合はまた、ハムザ師団が5日に襲撃したヒクマ・ワ・サラーム病院を占拠した。

ANHA, May 6, 2018

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トルコのアドゥヤマン県は、人道支援物資を大型貨物車輌69台に積載し、アレッポ県アフリーン郡に搬入した。

物資の確保や移送は、同県の運輸局、教育局、ファトワー局、アドゥヤマン市、アドゥヤマン大学、そしてNGO組織IHH(人道支援基金)などが行った。

アナトリア通信(5月6日付)が伝えた。

AFP, May 6, 2018、Anadolu Ajansı, May 6, 2018、ANHA, May 6, 2018、AP, May 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2018、al-Hayat, May 7, 2018、Reuters, May 6, 2018、SANA, May 6, 2018、UPI, May 6, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハジャル・アスワド市でダーイシュ掃討戦を続け、支配地域を拡大(2018年5月6日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(5月6日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する爆撃・砲撃を継続、同地でダーイシュと交戦した。

これにより、シリア軍はハジャル・アスワド市北部の建物群複数カ所を制圧した。

SANA, May 6, 2018

AFP, May 6, 2018、ANHA, May 6, 2018、AP, May 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2018、al-Hayat, May 7, 2018、Reuters, May 6, 2018、SANA, May 6, 2018、UPI, May 6, 2018などをもとに作成。

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ヤルダー市、バッビーラー町、バイト・サフム市で活動を続けてきた戦闘員の退去とヒムス県北部とハマー県南部の反体制武装集団による武器引き渡しが続く(2018年5月6日)

ダマスカス郊外県では、SANA(5月6日付)によると、3、4、5日に引き続きヤルダー市、バービッラー市、バイト・サフム市で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員とその家族が、シリア政府によって準備された大型バス62台に分乗し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した。

シリア人権監視団によると、これまでに約5,000人が退去したという。

SANA, May 6, 2018

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SANA(5月6日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従い、同地で活動を続けてきた武装集団が3、4、5日に続いて、シリア軍に重火器、中火器の引き渡しを行った。

AFP, May 6, 2018、ANHA, May 6, 2018、AP, May 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 6, 2018、al-Hayat, May 7, 2018、Reuters, May 6, 2018、SANA, May 6, 2018、UPI, May 6, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年5月6日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月6日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(ハマー県1件、イドリブ県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 6, 2018をもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はハサカ県南東部の4カ村をダーイシュから奪取(2018年5月5日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月5日付)によると、「ジャズィーラの嵐」作戦を再開した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、県南東部(シャッダーディー市東部)でダーイシュ(イスラーム国)に攻勢を加え、ダッフー村、ハッスー村、ハッスーン・バーシャー村を制圧した。

AFP, May 5, 2018、ANHA, May 5, 2018、AP, May 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Reuters, May 5, 2018、SANA, May 5, 2018、UPI, May 5, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はユーフラテス川左岸のシリア軍拠点複数カ所を制圧(2018年5月5日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダイル・ザウル市北部(ユーフラテス川左岸)にあるシリア政府支配下のサーリヒーヤ村(サーリヒーヤト・ジャズィーラ村)にあるシリア軍の拠点複数カ所を制圧した。

AFP, May 5, 2018、ANHA, May 5, 2018、AP, May 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Reuters, May 5, 2018、SANA, May 5, 2018、UPI, May 5, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受けるハムザ師団がバーブ市内の病院を襲撃、地元当局が同師団司令官の一人を逮捕(2018年5月5日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月5日付)によると、トルコの実質占領下にあるバーブ市で、ハムザ師団がヒクマ・ワ・サラーム病院を襲撃し、院内で発砲、看護師1人を誘拐した。

al-Durar al-Shamiya, May 5, 2018

これを受け、ANHA(5月6日付)によると、市内で抗議デモが発生、同地を実行支配する反体制派は、ハムザ師団の司令官の一人で襲撃グループのリーダーだったハーミド・ブーラード氏(通称「ヤーバー」)を逮捕した。

ANHA, May 6, 2018
al-Durar al-Shamiya, May 5, 2018

AFP, May 5, 2018、ANHA, May 5, 2018、May 6, 2018、AP, May 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Reuters, May 5, 2018、SANA, May 5, 2018、UPI, May 5, 2018などをもとに作成。

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祖国解放運動はロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意を拒否(2018年5月5日)

祖国解放運動は声明を出し、ロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意(1日)を拒否すると表明した。

AFP, May 5, 2018、ANHA, May 5, 2018、AP, May 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Reuters, May 5, 2018、SANA, May 5, 2018、UPI, May 5, 2018などをもとに作成。

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シリアと北朝鮮は教育、工業、住宅、投資の4部門での協力に関する覚書を交わす(2018年5月5日)

シリア・北朝鮮合同経済委員会第10回会合が北朝鮮の首都平壌で開かれ、教育、工業、住宅、投資の4部門での協力に関する覚書が調印された。

調印式には、マアムーン・ハムダーン財務大臣と北朝鮮の金英才(キム・ヨンジェ)対外経済大臣が出席した。

SANA(5月5日付)が伝えた。

SANA, May 5, 2018

AFP, May 5, 2018、ANHA, May 5, 2018、AP, May 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Reuters, May 5, 2018、SANA, May 5, 2018、UPI, May 5, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとの戦闘の末、ハジャル・アスワド市南部の街区を制圧(2018年5月5日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(5月5日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する爆撃・砲撃を継続、同地でダーイシュと交戦した。

これにより、シリア軍はハジャル・アスワド市南部の街区を制圧した。

AFP, May 5, 2018、ANHA, May 5, 2018、AP, May 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Reuters, May 5, 2018、SANA, May 5, 2018、UPI, May 5, 2018などをもとに作成。

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ヤルダー市、バッビーラー町、バイト・サフム市の戦闘員の退去続く(2018年5月5日)

ダマスカス郊外県では、SANA(5月5日付)によると、3日、4日に引き続きヤルダー市、バービッラー市、バイト・サフム市で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員とその家族が、シリア政府によって準備された大型バス63台に分乗し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した。

SANA, May 5, 2018

SANA, May 5, 2018AFP, May 5, 2018、ANHA, May 5, 2018、AP, May 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 5, 2018、al-Hayat, May 5, 2018、Reuters, May 5, 2018、SANA, May 5, 2018、UPI, May 5, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年5月5日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月5日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県1件、ラタキア県5件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(アレッポ県1件、ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 5, 2018をもとに作成。

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