バッビーラー町、バイト・サフム市、ヤルダー市(ダマスカス郊外県)で活動していた反体制武装集団の元戦闘員約800人が投降し放免となる(2018年5月29日)

ダマスカス郊外県では、SANA(5月29日付)によると、シリア政府の支配下に復帰したバービッラー市、バイト・サフム市、ヤルダー市で活動を続けていた反体制武装集団の元戦闘員約800人が26~28日までの3日間で当局に投降し、武器を引き渡し、免罪続手続きを経て、放免となった。

投降した800人の多くは、兵役忌避罪などに問われていた。

SANA, May 29, 2018

AFP, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県の反体制派幹部はヨルダンとの国境通行所の運営をめぐるアサド政権との交渉に前向きな姿勢(2018年5月29日)

ダルアー県で活動する反体制武装集団の一つ革命軍のバッシャール・ズウビー政治局長(最高交渉委員会メンバー)は、『クドス・アラビー』(5月29日付)に対して、同県およびクナイトラ県の処遇をめぐる米国、ロシア、ヨルダン、イスラエル、イラン、そしてシリア政府の折衝に関して、「ロシアとヨルダンの監督のもと」反体制武装集団が掌握しているナスィーブ国境通行所をアサド政権と共同運営するための交渉を行うことに「何の問題もない」と述べた。

ズウビー政治局長は「(ナスィーブ)国境通行所の警備や収益配分の仕組みをめぐってアサド政権と行うことは、反体制派にとって何ら問題ではない」と述べた。

al-Quds al-‘Arabi, May 29, 2018

AFP, May 31, 2018、ANHA, May 31, 2018、AP, May 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 31, 2018、al-Hayat, June 1, 2018、al-Quds al-‘Arabi, May 31, 2018、Reuters, May 31, 2018、SANA, May 31, 2018、UPI, May 31, 2018などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領は「シリアをイランとイスラエルの戦場とすることを阻止する」ことで一致(2018年5月29日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は電話会談を行い、シリア情勢について意見を交わした。

『ハヤート』(5月30日付)によると、この会談で両首脳は、「シリアをイランとイスラエルの戦場とすることを阻止する」ことで一致した。

AFP, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

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シリア軍第4機甲師団とパレスチナ人民兵のクドス旅団がシリア南部での掃討戦に向けてクナイトラ県に展開(2018年5月29日)

ディマシュク・アーン(5月29日付)は、28日にパレスチナ人の民兵組織クドス旅団がクナイトラ県に展開したのに続き、シリア軍の第4機甲師団の部隊も同地に入ったと伝え、写真や画像(https://www.facebook.com/dimashq.now/videos/1660348924090713/)を公開した。

クドス旅団と第4師団の展開は、シリア南部での掃討作戦に向けたものだという。

Dimashq al-An, May 30, 2018

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一方、英日刊紙『デイリー・テレグラフ』(5月29日付)は、シリア政府が、イスラエルによる度重なる爆撃を回避するため、国内の軍事基地からイランの部隊(イラン・イスラーム革命防衛隊)を排除する措置を開始したと伝えた。

AFP, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、The Daily Telegraph, May 29, 2018、Dimashq al-An, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

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イスラエルはロシアの説得を受け「条件付き」でシリア南部へのシリア軍の展開に同意(2018年5月29日)

イスラエルの民放テレビ局チャンネル2(5月29日付)は、同国高官筋の話として、ベンヤミン・ネタニヤフ内閣が、「条件付き」で占領下ゴラン高原に隣接するシリア南部(ダルアー県、クナイトラ県)へのシリア軍の展開に同意したと伝えた。

同消息筋によると、同意はロシアの説得を受けたもので、イスラエルはシリア軍がイスラエルとの境界一帯に展開する一方、ロシアはイラン人とヒズブッラーが同地に進駐しないことを約束したという。

AFP, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、Channel 2, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

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イスラエルの複数メディアはイスラエル軍戦闘機がヒムス県のヒズブッラーの拠点を爆撃、これに対してロシア軍戦闘機がレバノン上空でイスラエル軍機を迎撃したと伝える(2018年5月29日)

イスラエルの複数メディアやアナトリア通信(5月29日付)は、イスラエル軍戦闘機が28日午前2時頃、レバノン国境に近いヒムス県西部にあるヒズブッラーの拠点複数カ所を爆撃し、複数人が死傷したと伝えた。

同サイトによると、イスラエル軍戦闘機はミサイル4発を発射し、クサイル市に近いガッサーニーヤ村近郊にあるヒズブッラーの武器弾薬庫複数カ所を攻撃し、火災が発生したという。

一方、ロシア国防省は、ロシア軍のSu-34がレバノン領空でイスラエル空軍のF-16戦闘機2機を迎撃したとのイスラエル・メディアの報道を否定した。

AFP, May 29, 2018、Anadolu Ajansı, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

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イラン外務省報道官「イランとイスラエルが秘密交渉を行っているとのサウジの報道はウソでフェイク」(2018年5月29日)

イラン外務省のブラハーム・カーセミー報道官は、ヨルダンでイランとイスラエルがシリア南部での戦闘への対応をめぐって秘密交渉を行っているとしたサウジアラビア日刊紙『イーラーフ』(5月28日付)の報道に関して、「ウソでフェイク」と一蹴、「イランはシオニスト・テロ政体をそもそも承認していない」」と述べた。

IRNA(5月29日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, May 30, 2018

AFP, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、IRNA, May 29, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

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シリアが議長国を務めるUNIDIR軍事フォーラムから米国が退席(2018年5月29日)

国連軍縮研究所(UNIDIR)の軍縮フォーラムで、シリアが議長国を務める初会合が開かれ、フサームッディーン・アーラー駐ジュネーブ・シリア大使が議事進行を務めた。

だが、アーラー大使が議事を開始すると、米国の代表を務めるロバート・ウッド駐ジュネーブ米大使は、「シリアが議長を務めることは受け入れられない…。シリアには道義的権威も信頼もない…。茶番だ」として、退席した。

AFP, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

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ハサカ県南東部でイラク軍とYPG主体のシリア民主軍がダーイシュ掃討戦を続けるなか、ダーイシュはダイル・ザウル県南東部のシリア軍拠点を攻撃(2018年5月29日)

ハサカ県では、『ハヤート』(5月30日付)によると、イラク軍と合同作戦司令室を設置し、イラク国境地帯でのダーイシュ(イスラーム国)掃討を進める西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、県南東部のダシーシャ地区を制圧、イラク国境に到達した。

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ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(5月30日付)によると、県南東部のユーフラテス川右岸(西岸)の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍を2度にわたり攻撃、シリア軍兵士8人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(5月29日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団支配下のカッバースィーン村(バーブ市近郊)で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

AFP, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

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ジョージア(グルジア)がシリア政府と外交関係停止に向けた措置を始動(2018年5月29日)

ジョージア(グルジア)外務省は声明を出し、シリアとの外交関係停止に向けて必要な措置を開始したと発表した。

この措置は、ジョージアが自国への帰属を主張しているアブバシアや南オセチアの独立をシリアが承認したのを受けたものだという。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月29日付)が伝えた。

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SANA(5月29日付)によると、シリアの外務在外居住者省は、アブバシア、南オセチアと、両国を承認し、外交関係を樹立、大使館を交換する、と発表した。

AFP, May 29, 2018、ANHA, May 29, 2018、AP, May 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 29, 2018、al-Hayat, May 30, 2018、Reuters, May 29, 2018、SANA, May 29, 2018、UPI, May 29, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは2件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2018年5月29日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月29日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(アレッポ県1件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(アレッポ県4件、ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 29, 2018をもとに作成。

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