米国務省長官「米国はダルアー県でのアサド政権の停戦違反に対して適切且つ断固たる措置を講じるだろう」(2018年5月25日)

米国務省のヘザー・ナウアート報道官は、シリア軍がダルアー県制圧に向けた準備が進めているとの情報に関して、「我々は、紛争を拡大し、停戦を反故とする恐れのあるいかなる行動もとらないようシリア政府に警告している」としたうえで、「ロシア、ヨルダンとともに、この緊張緩和地域(ダルアー県)の保障国を務める米国は、アサド政権の違反に対して適切且つ断固たる措置を講じるだろう」と述べた。

ダルアー県は、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構やシャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)が主導する「堅固な建造物」作戦司令室などの反体制武装集団の支配下にある。

al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018

AFP, May 26, 2018、ANHA, May 26, 2018、AP, May 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018、al-Hayat, May 27, 2018、Reuters, May 26, 2018、SANA, May 26, 2018、UPI, May 26, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合のヘリコプターがハサカ県南部のシャダーディー市近郊の米軍基地からロジャヴァ支配下のハサカ中央刑務所に米軍顧問を移送(2018年5月25日)

ハサカ県では、ハーブール(5月26日付)によると、米主導の有志連合所属の軍用ヘリコプター複数機がハサカ市に飛来、グワイラーン地区上空を通過し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が拠点として使用しているハサカ中央刑務所に着陸した。

同サイトによると、ヘリコプターには、ハサカ県南部のシャッダーディー市近郊にある米軍基地に進駐していた米軍顧問複数人が乗っていたという。

米軍顧問はハサカ市でのテロ対策のために派遣されたという。

AFP, May 26, 2018、ANHA, May 26, 2018、AP, May 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018、al-Hayat, May 27, 2018、al-Khabur, May 26, 2018、NNA, May 26, 2018、Reuters, May 26, 2018、SANA, May 26, 2018、UPI, May 26, 2018などをもとに作成。

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シリア人権監視団:トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団はアフリーン郡で「商売をするかのように逮捕を行い、「身代金」(保釈金)を家族に支払わせている」(2018年5月25日)

シリア人権監視団は、トルコ軍とその支配を受ける反体制武装集団の支配下にあるアレッポ県アフリーン郡で、住民が武装集団による恣意的逮捕への不満を募らせていると発表した。

同監視団によると、武装集団による住民逮捕は日常化しており、「住民は武装集団が「商売」をするように逮捕を行っていると疑っている。逮捕された人々は拘置所に連行され、暴行や拷問を受け、家族は釈放と引き替えに「身代金」を支払わされている…。武装集団はまた、アフリーン郡に戻ってきた家族に対して、人民連合党(PYD)やクルド人部隊とつながりがないかを尋問を行っている」という。

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

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ラタキア県の殉教者バースィル・アサド国際空港とUAEのシャールジャを結ぶ定期旅客便が運行再開(2018年5月25日)

アリー・ハンムード運輸大臣は、ラタキア県の殉教者バースィル・アサド国際空港とUAEのシャールジャを結ぶ定期旅客便が25日に運行再開したと発表した。

『ハヤート』(5月26日)などが伝えた。

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー県の反体制武装集団支配地域に投降を呼びかけるビラを散布(2018年5月25日)

ダルアー県では、『ハヤート』(5月26日付)によると、シリア軍ヘリコプターが反体制武装集団の支配下にあるハーッラ市、ジャースィム市、ナワー市にビラを散布した。

散布されたビラは、シリア軍武装部隊総司令部の署名入りで「グータの同胞は正しい判断を下した。シリア軍に参加して、町や村から武装集団を排除しよう。日常生活を回復しよう」、「戦闘員よ、あなたの命を賭けるには二つの選択肢しかない。確実に死にいたるか、武器を棄てるかだ。シリア軍の兵士たちがやって来る。時を逸する前に決断せよ」などと書かれていたという。

だが、ダルアー県で活動する武装集団の一つスンナの獅子師団のアブー・ウマル・ザグルール司令官は、ビラが指揮を挫くためものだとして、呼びかけを拒否する姿勢を示している。

また、アル=カーイダ系組織の一つシャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)のアブー・サービト・カファリー司令官は、県内(とりわけ県東部)で活動する武装集団に対して、同じくアル=カーイダ系のシャーム解放機構が主導する「堅固な建造物」作戦司令室に参加し、シリア軍に対する徹底抗戦を行うよう呼びかけている。

こうしたなか、サナマイン市では、同地での停戦を仲介しているシリア政府の和解委員会のメンバーが乗った車が爆弾の爆発に巻き込まれ、負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が「堅固な建造物」作戦司令室の支配下にあるダルアー市内各所を砲撃した。

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

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イラク軍戦闘機がシリア領内のダーイシュ拠点を越境爆撃(2018年5月25日)

イラク軍合同作戦司令室は声明を出し、イラク空軍のF16戦闘機複数機が、シリア領内のダイル・ザウル県ハジーン市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の司令拠点と武器弾薬庫に対して爆撃を行い、これを完全に破壊したと発表した。

ハジーン市一帯では、米主導の有志連合と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ掃討に向けた「ジャズィーラの嵐」作戦を続行中で、イラク軍がシリア民主軍と連携し、シリア領内を越境爆撃するのは5月4、16日に続いて3回目。

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「選挙に勝ったらシリア国内でのテロリストに対する軍事作戦を強化する」(2018年5月25日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、6月に予定されている大統領選挙に向けた与党公正発展党(AKP)の選挙綱領を発表、そのなかで対シリア政策に関して、自身が選挙で勝利したら、シリア国内での「テロリスト」に対する軍事作戦を強化すると表明した。

アナトリア通信(5月25日付)が伝えた。

AFP, May 25, 2018、Anadolu Ajansı, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

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サウジアラビアはYPGとシャンマル族民兵による対イラク国境地帯での「国境警備隊」発足を支援(2018年5月25日)

ハーブール(5月25日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)による対イラク国境地帯での「国境警備隊」の発足に向けた動きを、サウジアラビアが支援していると伝えた。

同サイトによると、ロジャヴァを主導する民主統一党(PYD)は最近になって、ダッハーム・ハーディー氏が率いるシャンマル族の民兵組織「サナーディード軍」と協力し、イラク国境に近いハサカ県ヤアルビーヤ町で「国境警備隊」の名で新たな部隊を発足させたが、この際にサウジアラビアが資金を供与したという。

「国境警備隊」に入隊すると、200ドルの月収が得られるという。

al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、al-Khabur, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァを主導するPYDはアフリーン郡からの撤退に先立って拘束していた離反兵ら1,000人以上をシリア政府に引き渡す(2018年5月25日)

バスニュース(5月25日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)を主導する民主統一党(PYD)が、アレッポ県アフリーン郡を実行していた2018年3月以前に同地の複数の刑務所で拘置していた1,000人以上を、トルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団の同地占領に先立ってシリア政府に引き渡していたと伝えた。

拘置されていた1,000人のなかには、離反兵(兵役忌避者)なども含まれており、ダマスカス県にあるマッザ軍事刑務所に収監されたという。

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、Basnews, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

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反体制武装集団はダルアー県でダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍メンバー19人を捕捉(2018年5月25日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月25日付)によると、ウマリー旅団連合が声明を出し、同連合所属の第102旅団が、県南西部のジュビーブ村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍のメンバー19人を捕捉したと発表した。

al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

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シリアは国連軍縮研究所(UNIDIR)の軍縮フォーラムの議長国に就任(2018年5月25日)

シリアは、国連軍縮研究所(UNIDIR)の軍縮フォーラムの議長国に就任した。

議長国の任期は1ヶ月(4週間)で、5月28日に開始され、フサームッディーン・アーラー駐ジュネーブ・シリア大使が、フォーラムの議事運営にあたるほか、加盟国、安保理を含む国連諸機関、そのほかの国際機関との折衝を代表する。

UNIDIRには、スイスのジュネーブに本部があり、安保理常任理事国を含む65カ国が参加している。

ロバート・ウッド駐ジュネーブ米大使は、「シリアの議長国としての任期が始まる来週月曜日(28日)は軍縮フォーラムの歴史上最悪の暗黒の日となるだろう」と非難した。

米国は、ロシアに対して、シリアに圧力をかけ、議長国の就任を辞退させるよう求めてきた。

AFP, May 25, 2018、ANHA, May 25, 2018、AP, May 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2018、al-Hayat, May 25, 2018、Reuters, May 25, 2018、SANA, May 25, 2018、UPI, May 25, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2018年5月25日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月25日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県2件、ラタキア県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(アレッポ県3件、ハマー県3件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 25, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は5月18日~5月24日までの7日間でシリア領内で52回の爆撃を実施(2018年5月25日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月18日~5月24日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

5月18日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

5月19日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

5月20日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は3回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

5月21日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は3回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。

5月22日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(5回)、シャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。

5月23日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し18回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(15回)、シャッダーディー市近郊(2回)に対して行われた。

5月24日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し8回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

CENTCOM, May 25, 2018をもとに作成。

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