ラッカ市内でYPGとラッカ革命家旅団が交戦、米軍が介入しYPGを市外に撤退させる(2018年5月27日)

ラッカ県では、DPA(5月28日付)、『ハヤート』(5月29日付)、ロイター通信(5月28日付)などによると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)とラッカ革命家旅団が27日晩、ラッカ市内で交戦し、民家などが巻き添えとなり被弾した。

ロジャヴァの治安部隊であるアサーイシュがラッカ市ラムラ地区バザーリー交差点近くにあるラッカ革命家旅団司令官のアブー・アウワード氏の自宅に対して強制捜査を行ったことに、同地区の若者が反発、アサーイシュとYPGが増援部隊を派遣し、ラッカ革命家旅団の本部を包囲し、ラッカ市からの退去を迫ったことで、戦闘に発展したという。

事態を受けて、有志連合を主導する米軍が介入し、YPGをラッカ市西の本営に撤退させた。

YPGとラッカ革命家旅団はこれまでにもラッカ市内で度々小競り合いを繰り返してきた。

YPGとラッカ革命家旅団はともにシリア民主軍に参加しており、ラッカ革命家旅団はシリア民主軍における最大のアラブ人民兵と目されている。

al-Hayat, May 29, 2018

AFP, May 28, 2018、ANHA, May 28, 2018、AP, May 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 28, 2018、al-Hayat, May 29, 2018、Reuters, May 28, 2018、SANA, May 28, 2018、UPI, May 28, 2018などをもとに作成。

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イランのシャムハーニー国家安全保障最高評議会事務局長はシリア駐留継続を改めて強調(2018年5月27日)

イランのアリー・シャムハーニー国家安全保障最高評議会事務局長は「シリアの治安がテロによって脅かされ、シリア政府が要請を続ける限り、イラン・イスラーム革命防衛隊のシリア進駐を続ける意思を示した。

IRNA(5月27日付)が伝えた。

AFP, May 27, 2018、ANHA, May 27, 2018、AP, May 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2018、al-Hayat, May 28, 2018、IRNA, May 27, 2018、Reuters, May 27, 2018、SANA, May 27, 2018、UPI, May 27, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相はイランによるレバノンへの武器供与、シリア進駐を改めて拒否(2018年5月27日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は定例閣議で「レバノンに殺戮兵器を持ち込んだり、同地で生産しようとするイランのいかなる試みにも対抗する…。我々はイランによる核兵器保有を阻止するために行動するとともに、テヘランがシリア国内で我々に対する軍事拠点することに対抗する…。イランの敵対行為に対する戦いは終わっていないどころか、いまだに戦いの最中にある」と述べた。

AFP, May 27, 2018、ANHA, May 27, 2018、AP, May 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2018、al-Hayat, May 28, 2018、Reuters, May 27, 2018、SANA, May 27, 2018、UPI, May 27, 2018などをもとに作成。

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ドゥラル・シャーミーヤ:シリア北部とトルコ領内にシリア軍の「自爆無人偵察機」2機が墜落か?(2018年5月27日)

ドゥラル・シャーミーヤ(5月27日付)は、シリア軍の「自爆無人偵察機」2機が、イドリブ県西部のハムブーシーヤ村近郊と、トルコ領内で自爆したと伝え、その破片を写したとされる写真を掲載した。

2機の自爆による被害はなかったという。

複数の地元消息筋によると、「イランの民兵が、この手の「自爆航空機」で解放区を狙うようになっている」のだという。

al-Durar al-Shamiya, May 27, 2018
al-Durar al-Shamiya, May 27, 2018

AFP, May 27, 2018、ANHA, May 27, 2018、AP, May 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2018、al-Hayat, May 28, 2018、Reuters, May 27, 2018、SANA, May 27, 2018、UPI, May 27, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍ヘリコプターはイドリブ県北部に投降と和解を呼びかけるビラを散布(2018年5月27日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月27日付)によると、ロシア軍ヘリコプター複数機が、県北部のサルマダー市近郊にある避難民キャンプ一帯に、投降とシリア政府との和解を呼びかけるビラを散布した。

al-Durar al-Shamiya, May 27, 2018
al-Durar al-Shamiya, May 27, 2018
al-Durar al-Shamiya, May 27, 2018

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シリア軍消息筋:ダマスカス郊外県バッビーラー町でロシア軍憲兵隊に取り抑えられた男たちは「シリア軍兵士ではなく指名手配者」(2018年5月27日)

SANA(5月27日付)は、ロシア軍憲兵隊が、ダマスカス郊外県バービッラー市の空き家で窃盗・略奪を行っていたシリア軍兵士複数人をとり抑えた瞬間を捉えたとされる写真がSNSを通じて拡散されたことに関して、シリア軍消息筋の話として、公開された写真に写っている拘束された男性たちが、シリア軍に所属しておらず、治安当局によって指名手配され、すべての検問所にその氏名を告知されていた人物だと伝えた。

al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018

AFP, May 27, 2018、ANHA, May 27, 2018、AP, May 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2018、al-Hayat, May 28, 2018、Reuters, May 27, 2018、SANA, May 27, 2018、UPI, May 27, 2018などをもとに作成。

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SANA:ダーイシュはヤルムーク・パレスチナ難民キャンプの学校を児童戦闘員の養育・育成場所として利用していた(2018年5月27日)

SANA(5月27日付)は、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市やダマスカス県ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプを支配していたダーイシュ(イスラーム国)が同地の学校を、児童戦闘員を育成・動員するために利用していたと伝え、ダーイシュのプロパガンダや紋章が描かれた学校施設の写真や映像を公開した。

SANA, May 27, 2018
SANA, May 27, 2018
SANA, May 27, 2018
SANA, May 27, 2018
SANA, May 27, 2018

ハジャル・アスワド市とヤルムーク・パレスチナ難民キャンプは21日にシリア軍によって解放され、現在はシリア政府の支配下に復帰している。

AFP, May 27, 2018、ANHA, May 27, 2018、AP, May 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2018、al-Hayat, May 28, 2018、Reuters, May 27, 2018、SANA, May 27, 2018、UPI, May 27, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省はダイル・ザウル県でロシア軍顧問4人がテロ集団に襲撃され死亡したと発表(2018年5月27日)

ロシア国防省は声明を出し、ダイル・ザウル県南東部にあるシリア軍の拠点が「テロ集団」によって襲撃され、同拠点にいたロシア軍の顧問4人が死亡、3人が負傷した。

死亡した4人のうち2人は即死し、2人は搬送先の病院で死亡した。

殺害された日時は明らかにされなかったが、シリア軍拠点を襲撃した「テロ集団」も、戦闘で43人が死亡、重火器を装備した車輌6台を破壊されたという。

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一方、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(5月26日付)は、ダイル・ザウル県のシリア軍とロシア軍の車列をダーイシュが奇襲し、ロシア軍兵士を含む23人を殺害したと伝えた。

AFP, May 27, 2018、ANHA, May 27, 2018、AP, May 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 26, 2018、May 27, 2018、al-Hayat, May 28, 2018、Reuters, May 27, 2018、SANA, May 27, 2018、UPI, May 27, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は4件の違反を確認(2018年5月27日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月27日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県3件、ハマー県1件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも4件(ハマー県3件、ダルアー県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 27, 2018をもとに作成。

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