ヨーロッパ地中海地震学センター:イスラエル軍によると思われる4月末のミサイル攻撃でM2.6の地震が発生(2018年5月1日)

ヨーロッパ地中海地震学センターは、4月29日に、ハマー県とアレッポ県に対して行われたイスラエル軍によるとされるミサイル攻撃により、マグニチュード2.6の地震の発生が確認されたと発表した。

攻撃では、ハマー市の南東約15キロに位置するタクスィース村近郊にあるシリア軍第47旅団基地と、アレッポ市東部のアレッポ国際空港に近いナイラブ航空基地などが標的となり、イランが支援する諸派の指令拠点や武器弾薬庫が多数被弾し、イラン人ら多数が死傷した。

『ハアレツ』(5月1日付)が伝えた。

AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、Haaretz, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018などをもとに作成。

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マティス米国防長官「外交官が平和を勝ち取るまでシリアから撤退はしない」(2018年5月1日)

ジェームズ・マティス米国防長官は、国防総省で「米国と同盟国はシリアでダーイシュ(イスラーム国)に対する歴史的勝利を収めようとしている。我々はそれまで撤退はしない」としつつ、「戦いに勝利したら…、外交官が平和を勝ち取る」と述べ、シリアでの和平交渉を支えるために米軍展開を継続させる重要性を強調した。

ロイター通信(5月1日付)が伝えた。

AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018などをもとに作成。

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ロシアの仲介で、アフリーン郡での対トルコ戦に参加していた「人民部隊」戦闘員の遺体22体がシリア軍に返還(2018年5月1日)

ANHA(5月1日付)は、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団によるアレッポ県アフリーン郡への侵攻(「オリーブの枝」作戦)に際して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との調整のもと、シリア政府支配地域から派遣された「人民部隊」の戦闘員の遺体22隊が、ロシアの仲介のもとシリア軍に返還されたと伝えた。

返還された遺体は、3月3日のトルコ軍によるカフルジャンナ村への爆撃で死亡した60人の一部。

ANHA, May 1, 2018

AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018などをもとに作成。

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ハジャル・アスワド市一帯でシリア軍がダーイシュ掃討戦を続ける(2018年5月1日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(5月1日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する爆撃・砲撃を継続、同地一帯でダーイシュと交戦した。

これにより、シリア軍はアアラーフ地区(農場地帯)、南西部にある複数の建物群を制圧した。

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クナイトラ県では、『ハヤート』(5月2日付)によると、ウーファーニヤー村、ハーン・アルナバ市間の地域で、ジュバーター・ハシャブ作戦司令室とシリア軍が交戦した。

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SANAはヒムス県北部とハマー県南部で戦闘員退去を骨子とした停戦合意が成立したと報じるが、反体制派は拒否の姿勢を示す(2018年5月1日)

SANA(5月1日付)は、ヒムス県北部とハマー県南部の反体制武装集団孤立地帯で、戦闘員の退去を骨子とした停戦合意が交わされたと伝えた。

停戦合意はロシアの仲介のもと、シリア政府と同地の反体制武装集団の間で交わされもので、①同地で活動を続けてきた反体制武装集団が保有する重火器・中火器を2日以内にシリア軍に引き渡すこと、②武器引き渡し後3日以内に、戦闘員とその家族をトルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去させること、③投降を希望する戦闘員を免罪すること、④合意締結後3日以内に、シリア軍が同地に進駐し、すべての国家機関を再開、街道の安全を確保すること、⑤反体制武装集団は同地域に埋設した地雷や爆発物の地図をシリア軍に提供すること、が定められているという。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月1日付)によると、停戦合意に向けた交渉は、ヒムス県のダール・カビーラ村にある通行所で4月30日から行われていた。

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しかし、東部戦線アイン・フサイン村・アーミリーヤ村回廊地区司令部は声明を出し、ロシア仲介によるシリア政府との停戦を拒否すると発表した。

al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018

また、第4軍団も声明を出し、停戦合意に対して拒否の姿勢を示した。

al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018

AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構とシリア政府の捕虜交換開始:シャーム解放機構側はフーア市・カファルヤー町の病人ら23人の搬送を許可、イシュタブリク村の住民42人を解放(2018年5月1日)

SANA(5月1日付)によると、29日にシリア政府と反体制武装集団(シャーム解放機構)の間で交わされたヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ(ダマスカス県)での停戦にかかる合意に基づき、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の包囲下にあるフーア市とカファルヤー町に留まっていた住民(シーア派)がアイス村の通行所を経由し、シリア政府支配下のアレッポ市に退去した。

同地には4月30日に搬送用の大型バス20台が入っていた。

しかし、シャーム解放機構の治安局メンバーのハーリド・ヒムスィー氏は、同委員会に近いイバー通信(5月1日付)に対して、大型バス19台を拘束、病人5人と付き添い18人の合わせて23人を乗せたバス1台の通行のみを許可したことを明らかにした。

その理由に関して、ヒムスィー氏は、「フーア市とカファルヤー町で包囲されているラーフィド派(シーア派)の民兵が領地からの完全退去に固執しているため」と述べた。

なお、フーア市、カファルヤー町には住民約1,500人が退去を望んでいる。

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また反体制武装集団によって2015年4月26日に拉致され、拘束され続けていたイドリブ県イシュタブリク村の住民85人のうち42人が釈放された。

SANA, May 1, 2018

AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, May 1, 2018などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル市北東部のシリア民主軍拠点を再び爆撃・砲撃(2018年5月1日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(5月1日付)によると、シリア軍と親政権民兵が、ダイル・ザウル市北東部(ユーフラテス川左岸)のジュナイナ村、ジーア村にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数カ所に対して、爆撃・砲撃を加えた。

同地に対するシリア軍の攻撃はこの3日間で2度目。

syria.liveuamap.com, May 1, 2018

AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル軍東部でのダーイシュ掃討戦再開を発表し、米主導の有志連合の爆撃で住民30人あまりが死亡(2018年5月1日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の「ジャズィーラの嵐」作戦司令室は声明を出し、ダイル・ザウル県東部のダーイシュ(イスラーム国)残党支配地域に対する掃討戦を再開すると発表した。

ANHA(5月1日付)が伝えた。

米国務省のヘザー・ナウアート報道官も、米国主導の有志連合がシリア民主軍とともに掃討戦を再開したとしたうえで、「我々は、米国、同盟国、そして協力部隊が攻撃を受けた場合は、自衛行為をとる」と強調、「ダーイシュの終わりは近い」と表明した。

ANHA, May 1, 2018

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ハサカ県では、SANA(5月1日付)が、シャッダーディー市一帯の地元消息筋によると、米主導の有志連合がシャッダーディー市南部のファーディル村を爆撃し、住民25人が死亡、数十人が負傷した。

また、反体制系のドゥラル・シャーミーヤ(5月1日付)も、シャッダーディー市近郊のカスル村に対する有志連合の爆撃で住民30人が死亡、数十人が負傷したと伝えた。

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アレッポ県では、ANHA(5月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)支配下のコバネ(アイン・アラブ)市西のアーシマ村、カッラーン村をトルコ軍が砲撃した。

これに対して、ロジャヴァの人民防衛隊(YPG)が反撃、トルコ軍兵士1人を殺害した。

AFP, May 1, 2018、ANHA, May 1, 2018、AP, May 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 1, 2018、al-Hayat, May 2, 2018、Reuters, May 1, 2018、SANA, May 1, 2018、UPI, May 1, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは2件の停戦違反を、トルコ側は6件の違反を確認(2018年5月1日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月1日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(ラタキア県)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも6件(イドリブ県3件、ヒムス県3件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 1, 2018をもとに作成。

 

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