DIVDSはシリア北東部に新たに建設された米軍航空基地の衛星写真を公開(2018年7月12日)

米国防総省に関するニュースを配信しているDIVDSは、シリア北東部の米軍基地から米軍の大型輸送機ボーイングS-17が離陸する画像や基地の衛星写真複数点を公開した。

同サイトによると、「この航空機は、米国と、ダーイシュ(イスラーム国)に対する戦いにおける協力部隊である(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体の)シリア民主軍の協力関係強化の任務についている」という。

写真は、ハサカ県ハサカ市の北に位置するタッル・タムル町とタッル・バイダル村の間に新たに建設された航空基地の滑走路を写したもので、6キロ西方には米軍の基地もあるという。

滑走路は全長1.5キロで、ヘリ発着所も併設されている。

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米英仏独、サウジ、ヨルダン、エジプトの外相がシリア情勢への対応をめぐり会談(2018年7月12日)

ベルギーの首都ブリュッセルで、シリア情勢への対応を協議するための西側諸国縮小外相会合が行われた。

会合には、米国のマイク・ポンペオ国務長官、英国ののボリス・ジョンソン外務大臣、フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣、ドイツのジグマー・ガブリエル外務大臣、サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣、ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣、そしてエジプトのアフマド・アブー・ザイド外務大臣が出席した。

アブー・ザイド外務大臣によると、会合では、紛争解決に向けた政治プロセス(スタファン・デミストゥラ・スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表による制憲委員会会合開催に向けた動き)、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」について意見が交わされたという。

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イランのヴェラーヤティー最高指導者顧問がロシアのプーチン大統領と会談(2018年7月12日)

イランのアリー・アクバル・ヴェラーヤティー最高指導者顧問は、ロシアの首都モスクワでヴラジミール・プーチン大統領と会談した。

会談で、ヴェラーヤティー最高指導者顧問は、最高指導者アリー・ハーメネイー師とハサン・ロウハーニー大統領の親書をプーチン大統領に渡し、シリア情勢への対応などについて協議した。

SANA(7月12日付)などが伝えた。

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ロシア、ヨルダン、イランは、シリア南部国境地帯からのイランの撤退の見返りに、タンフ国境通行所一帯からの米軍の撤退を米国に求める(2018年7月12日)

サウジアラビア日刊紙『ウカーズ』(7月12日付)は、複数の消息筋の情報をもとに、シリア国内におけるイランの影響力への対応にかかるロシア・ヨルダン・イラン・米国間のいわゆる「白紙合意」の内容を明らかにした。

それによると、ロシア、ヨルダン、イランは、イランをイスラエルおよびヨルダン国境から45キロ以内の地域から撤退させ、その見返りとして米軍をヒムス県南東部のタンフ国境通行所から撤退させることで合意し、その内容を米国側に示したという。

複数の消息筋によると、「白紙合意」は、ドナルド・トランプ米大統領が5月にシリアからの撤退の意思を表明したのを受けて、ブレット・マクガーク米大統領特使が策定したものだが、ジョン・ボルトン米国家安全保障問題担当大統領補佐官はこれを拒否し、イランの一方的撤退を求めているという。

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シリア人避難民40人以上が治療のためイスラエル領内に入る(2018年7月12日)

ロイター通信(7月12日付)は、シリア南部での戦闘激化を受けてクナイトラ県ゴラン高原の兵力引き離し地域に避難していたシリア人40人以上が、11日晩、境界線を越えて、イスラエル占領下のゴラン高原に入った、と伝えた。

イスラエル軍医務局長によると、イスラエル占領下のゴラン高原には治療のために入り、病院での治療ののち、同日中にシリア側に戻ったとのこと。

治療目的での往来は2~3回繰り返されることもあるという。

なお、この往来をイスラエル軍兵士も黙認しているという。

シリア側の兵力引き離し地域には、シリア人避難民約3,000人が押し寄せているという。

AFP, July 12, 2018、ANHA, July 12, 2018、AP, July 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2018、al-Hayat, July 13, 2018、Reuters, July 12, 2018、SANA, July 12, 2018、UPI, July 12, 2018などをもとに作成。

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WHO「猛暑と水質汚染によりシリア人避難民が死の危険に曝されている」(2018年7月12日)

国連世界保健機関(WHO)は声明を出し、猛暑と水質汚染によりシリア人避難民が死の危険に曝されていると警鐘を鳴らした。

WHOは声明で「気温が摂氏45度に達するなか、子供12人を含むシリア人少なくとも15人が先週、水不足と水質汚染による疾病で死亡した」と警鐘をならし、シリア南部のすべての当事者に対して、医薬品の提供、患者の搬送を認めるよう要請した。

AFP, July 12, 2018、ANHA, July 12, 2018、AP, July 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2018、al-Hayat, July 13, 2018、Reuters, July 12, 2018、SANA, July 12, 2018、UPI, July 12, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のタブカ市(ラッカ県)一帯で何者かがシリア民主軍施設を襲撃、戦闘員を殺害(2018年7月12日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月12日付)によると、県西部のハマーム村で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が所轄する「人民の家」が何者かの襲撃を受けて、炎上した。

またシリア民主軍はタブカ市近郊のタブカ航空基地で何者かに殺害されたシリア民主軍隊員1人の遺体を発見した。

これに関して、ダーイシュ(イスラーム国)はタブカ航空基地近くでシリア民主軍戦闘員を殺害したとする犯行声明を出した。

一方、シリア民主軍は、ラッカ市で開設された民主保守党の事務所を閉鎖処分とした。

民主保守党は先週、ラッカ市一帯の部族名士らが新たに結成した政治組織。

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トルコの実質占領下にあるアフリーン郡で住民9人が拉致・連行(2018年7月12日)

アレッポ県では、ANHA(7月12日付)によると、アフリーン郡シーラーワー町のバイーア村で、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が強制捜査を行い、住民9人を拉致、連行した。

AFP, July 12, 2018、ANHA, July 12, 2018、AP, July 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2018、al-Hayat, July 13, 2018、Reuters, July 12, 2018、SANA, July 12, 2018、UPI, July 12, 2018などをもとに作成。

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ハーリド・ブン・ワリード軍(ダーイシュ)がダルアー県南西部の反体制派支配地域を制圧、シリア軍はハーリド・ブン・ワリード軍の拠点を爆撃(2018年7月12日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月12日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が反体制武装集団の支配下にあったハイト村を制圧した。

同地はシリア軍の進軍により孤立していた。

一方、ANHA(7月12日付)によると、ハーリド・ブン・ワリード軍の支配下にあるヤルムーク川河畔のサフム・ジャウラーン村、ジッリーン村などをシリア軍が爆撃した。

syria.liveuamap.com, July 12, 2018

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シリア軍は「アラブの春」波及の地ダルアー市を完全制圧(2018年7月12日)

ダルアー県では、SANA(7月12日付)によると、シリア軍が午後、シャーム解放機構が主導する「堅固な建造物」作戦司令室をはじめとする反体制武装集団が活動を続けてきたダルアー市ダルアー・バラド地区に進駐した。

市内の郵便局前の広場には、ムハンマド・ハーリド・ハンヌース・ダルアー県知事、バアス党ダルアー支部のフサイン・リファーイー書記長らが出席するなか、シリア国旗の掲揚式が行われた。

同地では11日、反体制武装集団が、ダルアー市ダルアー・バラド地区、ダム街道、避難民キャンプ、サジュナ地区、マンシヤ地区、ガラズ刑務所一帯、穀物サイロ一帯での戦闘停止、重火器・中火器の引き渡しを骨子とする停戦合意に応じていた。

またタファス市でも、ロシア軍当事者和解調整センターの仲介により反体制武装集団(南部中央作戦司令室)が重火器の引き渡しなどを骨子とする停戦合意を受諾したことを受けてシリア軍が進駐し、シリア国旗を掲揚、住民の歓迎を受けた。

一方、シリア軍部隊がタファス市に至る街道の安全を確保したことを受けて、避難生活を送っていた住民数百世帯が、ダーイル町、イブタア町に帰還した。

syria.liveuamap.com, July 12, 2018

AFP, July 12, 2018、ANHA, July 12, 2018、AP, July 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2018、al-Hayat, July 13, 2018、Reuters, July 12, 2018、SANA, July 12, 2018、UPI, July 12, 2018などをもとに作成。

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シリア軍と反体制武装集団がクナイトラ県で交戦(2018年7月12日)

クナイトラ県では、SANA(7月12日付)によると、反体制武装集団がバアス市を砲撃し、住民8人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、クルーム丘、ジャッバー村一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

AFP, July 12, 2018、ANHA, July 12, 2018、AP, July 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 12, 2018、al-Hayat, July 13, 2018、Reuters, July 12, 2018、SANA, July 12, 2018、UPI, July 12, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月12日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月12日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県1件、ラタキア県4件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 12, 2018をもとに作成。

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シリア軍無人航空機飛来への報復としてイスラエル軍はシリア軍拠点を爆撃(2018年7月12日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、シリア軍の無人航空機がイスラエル領空を侵犯したことへの報復として、イスラエル軍戦闘機複数機がシリア軍の拠点3カ所を爆撃したと発表し、その画像を公開した。

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これに対して、SANA(7月12日付)は、イスラエル軍戦闘機がクナイトラ県ハドル村、クルーム丘一帯のシリア軍拠点複数カ所に対してミサイル攻撃を行ったと速報で伝えた。

この攻撃で限定的な物的被害が出たという。

SANA(7月12日付)はまた、シリア軍消息筋の話として、シリアの防空部隊がクナイトラ県に対するイスラエル軍の攻撃を撃退した、と伝えた。

また、イスラエル軍の爆撃と並行して、反体制武装集団がジャッバー村を砲撃したという。

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また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月12日付)は、複数の活動家の情報として、バアス市近郊のカルス・ナファル丘にあるヒズブッラーの拠点1カ所も爆撃を受けたと伝えた。

AFP, July 11, 2018、ANHA, July 11, 2018、AP, July 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2018、al-Hayat, July 12, 2018、Reuters, July 11, 2018、SANA, July 11, 2018、UPI, July 11, 2018などをもとに作成。

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