レバノン山地県カハーラ町で警察が民兵を組織し、シリア人難民を追放(2018年7月17日)

レバノンのジャディード・チャンネル(7月17日付)は、レバノン山地県アレイ市近郊のカハーラ町の警察が地元の若者を動員して民兵(自警団)を組織し、町内にあるシリア人難民の住居を夜襲し、武器で女性や子供を脅し、追放したと伝えた。

複数の難民によると、民兵は難民を侮辱、殴打し、町外に追放したという。

カハーラ町長は、事件へのコメントを拒否しつつ、「外国人労働者が午後9時から午前6時まで外出することを堅く禁じられている」と強調したという。

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

https://youtu.be/mpiFIR-uMl0

 

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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トルコの実質占領下になる県北東部のバーブ市で反体制派(最高交渉委員会)指導者訪問に反対するデモ(2018年7月17日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月17日付)によると、トルコの実質占領下になる県北東部のバーブ市中心部で、住民数十人がデモを行い、最高交渉委員会のナスル・ハリーリー代表らの訪問に反対の意思を表明した。

これに対して、同地の治安を担当する警察部隊が空砲を撃つなどしてデモを強制排除した。

 

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018
al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018
al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会はシリア政府との交渉のためのプラットフォームを準備(2018年7月17日)

ラッカ県タブカ市で16日に開幕した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の第3回大会(18日閉幕予定)の2日目の審議を行った。

議長評議会メンバーに選出されたヒクマト・ハビーブ氏は、AFP(7月17日付)に対して、「この大会の目的の一つはシリア政府との交渉のプラットフォームを作ることにある」と述べた。

ハビーブ氏によると、「このプラットフォームは、自治区、そしてシリア民主軍支配地域全域を代表する。ラッカ、ダイル・ザウル、マンビジュも含まれている」と付言した。

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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シリア・イスラーム評議会はイドリブ県の武装集団にシリア軍との決戦に備えるよう呼びかける、サウジ人説教師はシリアからの逃走を否定(2018年7月17日)

トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、イドリブ県で活動する反体制武装集団に対してシリア軍との決戦の準備をするよう呼びかけるとともに、トルコ政府にシリア軍の進行を阻止するための断固たる姿勢をとるよう求めた。

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018
al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

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シャーム解放機構幹部メンバーの一人でサウジアラビア人説教師のアウドゥッラー・ムハイスィニー氏はテレグラムのアカウントを通じてビデオ声明を配信、自身をはじめとする外国人戦闘員(ムハージリーン)がイドリブ県へのシリア軍の進攻を前に逃走したとの一部情報を否定した。

https://youtu.be/ETHD2Veo_6M

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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国民解放戦線は声明を出し、エジプト、ロシア、ガド潮流の仲介でシリア政府との停戦に応じたとの報道を否定(2018年7月17日)

ハマー県北部やラタキア県北部で活動する国民解放戦線は声明を出し、エジプトの諜報機関とロシアの仲介によってシリア政府と停戦合意を交わしたとの一部情報に関して、事実に反すると発表した。

レバノンのマヤーディーン・チャンネル(7月17日付)などは、国民解放戦線がロシア、エジプト諜報機関、そしてエジプトを拠点に活動するガド潮流のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー代表の仲介により、シリア政府と停戦に合意したと伝えていた。

国民解放戦線は5月28日に、トルコが支援するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、シャーム解放機構と共闘してきた自由イドリブ軍、第1沿岸師団、第2沿岸師団、第1歩兵師団、第2軍、精鋭軍、ナスル軍、ダーライヤー・イスラーム殉教者、自由旅団、第23師団が結成した組織。

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Qanat al-Mayadin, July 17, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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イスラエル軍は占領下ゴラン高原に接近したシリア人避難民を追い返す(2018年7月17日)

クナイトラ県では、ロイター通信(7月17日付)によると、シリア国内での戦果を逃れて、ゴラン高原の兵力引き離し地域のに避難していたシリア人数十人が、有刺鉄線に近づき、イスラエル占領地域に入ろうとした。

これに対して、イスラエル軍は拡声器を通じてアラビア語で「おはよう、みんな。イスラエル国の国境沿いから退去しなさい。遠ざからないと、良くないことが起こる」などと警告した。

女性と子供からなる避難民は、有刺鉄線から200メートルのほどまで近づいていたが、警告を受けて退去したという。

ANHA, July 17, 2018

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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YPGは過去5日でアフリーン郡一帯でトルコ軍兵士9人を殺害したと発表(2018年7月17日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報局が声明を出し、11日から15日にかけて、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡各所でトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団を攻撃し、トルコ軍兵士9人と武装集団戦闘員3人を殺害したと発表した。

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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イランとシャーム解放機構がイドリブ県のシーア派の町の全住民退去と「革命家」釈放で合意(2018年7月17日)

SANA(7月17日付)は、イドリブ県で活動するシャーム解放機構などからなる反体制武装集団によって拉致されていた同県イシュタブリク村の住民42人の解放と、武装集団の包囲を受けるフーア市、カファルヤー町の住民のシリア政府支配地域への移送にかかる合意が交わされた、と伝えた。

イシュタブリク村は2015年4月26日、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の攻撃を受けて、その際住民数十人が拉致されていた。

AFP(7月17日付)がシャーム解放機構消息筋の情報として伝えたところによると、この合意で、フーア市とカラフヤー町の住民を搬送するため、シリア政府が大型バス100台以上を手配する一方、シリアの当局によって拘置されている1,500人が解放されることが確認されたという。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月17日付)が得た情報によると、合意は、①フーア市、カファルヤー町で包囲を受けているシーア派民兵と政権支持者全員約6,900人の退去、②アサド政権の刑務所で拘置されている「革命家」1,500人、ヒズブッラーが拘束している捕虜36人、フーア市、カファルヤー町で拘束されている民間人4人の釈放、を骨子とするという。

なお、『ハヤート』(7月17日付)は、複数の消息筋の話として、イドリブ県でシャーム解放機構をはじめとする反体制武装集団の包囲を受けている12イマーム派(シーア派)の二つの町、フーア市とカファルヤー町からの住民・戦闘員の退去に向けた交渉が、シャーム解放機構とイラン政府関係者の間で行われた、と伝えていた。

al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 17, 2018、July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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反体制派が支配するクナイトラ県各所でテロ集団の退去とシリア軍進駐を求めるデモ(2018年7月17日)

クナイトラ県では、SANA(7月17日付)によると、反体制武装集団の支配下にある県西部のクーム・バーシャー村、ハッジャ村、アイン・ティーナ村、クルキス村、ウンム・ガーラ村、クサイバ村、ダウリーヤ村、スワイサ村、ズバイダ村、ラスム・アリー・アブドゥッラー村で住民がデモを行い、テロ集団の退去とシリア軍の進駐を要求した。

SANA, July 17, 2018
syria.liveuamap.com, July 17, 2018

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍は兵力引き離し地域に近いクナイトラ県を激しく爆撃(2018年7月17日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機がアイン・ティーナ村一帯を爆撃し、住民14人(子供5人、女性3人を含む)が死亡した。

爆撃を行ったのか、シリア軍かロシア軍かは不明だという。

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ダルアー県では、SANA(7月17日付)によると、シリア軍が県北西部のクナイトラ県との県境で反体制武装集団に対する掃討戦を継続し、マール村、マール丘を制圧した。

シリア軍はまた反体制武装集団との停戦合意に基づき、ジャースィム市に進駐した。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるアーリヤ村をロシア軍が爆撃し、1人が死亡した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(7月17日付)によると、シリア軍はナワー市を激しく爆撃、砲撃した。

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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シリア政府が解放したダルアー県ヌアイマ村に住民7,000人が帰宅、ロジャヴァが解放したダイル・ザウル県ブサイラ市に住民500人が帰宅(2018年7月17日)

ダルアー県では、SANA(7月17日付)によると、反体制武装集団が逃走し、シリア政府の支配下に復帰したヌアイマ村に住民約7,000人が帰宅した。

また、シリア政府の支配下に復帰したブスラー・シャーム市で、内務治安部隊が進駐、市内中心部の広場などにシリア国旗を掲揚するととも、市内では内務治安部隊の進駐を歓迎する集会が行われた。

SANA, July 17, 2018

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『ハヤート』(7月18日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるハサカ県フール町にある避難民キャンプに収容されていた避難民約500人が、自宅のあるダイル・ザウル県のブサイラ市に帰還した、と伝えた。

フール避難民キャンプのスファーファー・シャイフー所長によると、帰還したのは93世帯308人。

AFP, July 17, 2018、ANHA, July 17, 2018、AP, July 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 17, 2018、al-Hayat, July 18, 2018、Reuters, July 17, 2018、SANA, July 17, 2018、UPI, July 17, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月17日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月17日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県1件、ラタキア県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 17, 2018をもとに作成。

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