ロシア難民受入移送居住センター:21日の難民帰還はなし(2018年7月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月22日付)を公開し、21日の難民帰還はなかったと発表した。

なお、過去2ヶ月間で帰国したシリア難民の数は1,207人。

また、45カ国で難民登録したシリア人の数は690万5,685人(うち女性207万1,706人、子供352万1,899人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 22, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロジャヴァ、シリア民主評議会に参加するPYD以外の15政党が共同声明を出し、シリア政府と交渉を行っていないと主張(2018年7月22日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)と、ロジャヴァ人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会に参画する政治組織は共同声明を出し、支配地域の処遇をめぐってシリア政府といかなる交渉も行っていないと表明した。

共同声明では、シリア政府と交渉が推し進められているとする一部情報が、シリア北部の人民のなかに混乱をもたらそうとするものだと指摘する一方、危機を終わらせ、分権的で民主的なシリアを建設することを望むあらゆる当事者と真摯に対話を行う用意があると強調、シリア国民の要求に合致した憲法の起草プロセスに参加する権威を有しているとの表明がなされ、2018年1月のロシアのソチでのシリア国民対話大会での決定において設置合意された制憲委員会に参加する意欲を表明した。

共同声明発表に参加したのは、シリア・クルド左派党、クルディスタン共産党、クルディスタン国民連合、クルディスタン自由連合、シリア・クルド民主党(アル・パールティー)、シリア・クルド民主左派党、クルド・シリア民主合意党、クルディスタン緑の党、クルディスタン・ムスタクバル潮流、クルディスタン民主変革党、クルディスタン刷新運動、シリア改革運動、クルディスタン労働者連合党、クルド・シリア民主党、クルディスタン民主和平党。

ロジャヴァ、シリア民主評議会を主導する民主統一党(PYD)は声明には参加していない。

AFP, July 22, 2018、ANHA, July 22, 2018、AP, July 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2018、al-Hayat, July 23, 2018、Reuters, July 22, 2018、SANA, July 22, 2018、UPI, July 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国などによるホワイト・ヘルメット救出作戦成功!:メンバー800人とその家族がイスラエル占領下のゴラン高原を経由してヨルダンに脱出(2018年7月22日)

ヨルダン外務省のムハンマド・カーイド報道官は声明を出し、ヨルダン政府が、国連に対して、シリア国内で活動を続けてきたホワイト・ヘルメットのメンバー約800人を越境させることを許可したと発表した。

越境許可は「純粋に人道的な理由」に基づくもので、これに先立ち、英国、ドイツ、カナダが、ヨルダンに入国したメンバーを一定期間内に受け入れることを文書で誓約したという。

カーイド報道官によると、入国するホワイト・ヘルメットのメンバーは、三カ国に引き渡されるまで閉鎖地域内に、最長で3ヶ月収容されるという。

ペトラ通信(7月22日付)が伝えた。

**

イスラエル外務省のエマニュエル・ナフション報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/emmanuelnahshon)で、「米国、カナダ、欧州諸国の要請を受け、イスラエルは、シリアの民間組織「ホワイト・ヘルメット」のメンバーとその家族を救出するための人道的努力を完了した」と綴った。

https://twitter.com/EmmanuelNahshon/status/1020912012149313536

**

ホワイト・ヘルメットの代表でトルコで暮らしているリヤード・サーリフ氏はAFP(7月22日付)に対して、ロシアの支援を受けるシリア軍の進軍を受けて、ホワイト・ヘルメットがゴラン高原の兵力引き離し地域に「閉じ込められていた」と述べた。

https://www.msn.com/ja-jp/video/news/%e5%8b%95%e7%94%bb%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%82%a8%e3%83%ab%e8%bb%8d%e3%80%81%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%82%a2%e6%95%91%e5%8a%a9%e7%b5%84%e7%b9%94%e3%80%8c%e3%83%9b%e3%83%af%e3%82%a4%e3%83%88%e3%83%bb%e3%83%98%e3%83%ab%e3%83%a1%e3%83%83%e3%83%88%e3%80%8d%e3%82%92%e3%83%a8%e3%83%ab%e3%83%80%e3%83%b3%e3%81%ab%e9%81%bf%e9%9b%a3%e3%81%95%e3%81%9b%e3%82%8b/vi-BBKXH5Q

AFP, July 22, 2018、ANHA, July 22, 2018、AP, July 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2018、al-Hayat, July 23, 2018、Petra, July 22, 2018、Reuters, July 22, 2018、SANA, July 22, 2018、UPI, July 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのアル=カーイダ「シャーム解放機構」は撤退に先だってクナイトラ通行所に火を放ち、焼き払う(2018年7月22日)

クナイトラ県では、『ハヤート(7月23日付)などによると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)がゴラン高原の兵力引き離し地域とシリア政府実効支配地域を隔てる境界線(ラインB)上のクナイトラ通行所から撤退するのに先だって、同通行所に火を放ち、焼き払った。

AFP, July 22, 2018、ANHA, July 22, 2018、AP, July 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2018、al-Hayat, July 23, 2018、Reuters, July 22, 2018、SANA, July 22, 2018、UPI, July 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍はハマー県ミスヤーフ市近郊を爆撃:標的となったのはイランの部隊とヒズブッラーが展開する化学兵器開発施設か?(2018年7月22日)

シリア軍消息筋は、SANA(7月21日付)に対して、ハマー県ミスヤーフ市近郊にあるシリア軍の拠点1カ所がイスラエル軍の爆撃を受けたことを明らかにした。

al-Durar al-Shamiya, July 22, 2018

これに関して、タイムズ・オブ・イスラエル(7月22日付)は、イスラエル軍戦闘機複数機が化学弾頭の開発に関わる科学調査研究センターと思われる施設を爆撃したと伝えた。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表がAFP(7月22日付)に述べたところによると、爆撃を受けた施設では、イラン人の監督のもと地対地ミサイルが製造されており、イランの部隊、ヒズブッラーの部隊が展開していたという。

なお、イスラエルはこの爆撃に関してコメントしていない。

**

一方、ディマシュク・アーン(7月22日付)は、爆撃がミスヤーフ市近郊のザーウィー村に対して行われたと伝え、爆撃が行われた瞬間の映像を公開した。

https://www.facebook.com/dimashq.now/videos/1744563815669223/

**

ナハールネット(7月22日付)によると、イスラエル軍戦闘機はレバノン領空を侵犯し、そこからミサイル攻撃を行ったという。

AFP, July 22, 2018、ANHA, July 22, 2018、AP, July 22, 2018、Dimashq al-An, July 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2018、al-Hayat, July 23, 2018、Naharnet, July 22, 2018、Reuters, July 22, 2018、SANA, July 22, 2018、The Times of Israel, July 22, 2018、UPI, July 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クナイトラ県で活動を続けてきた反体制武装集団戦闘員とその家族がイドリブ県への退去を続ける(2018年7月22日)

クナイトラ県では、SANA(7月22日付)によると、シリア政府との停戦合意に従い、県内で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員とその家族のイドリブ県への退去が行われた。
3回目となる22日の退去作業では、シリア政府が用意した大型バス46台に戦闘員959人が家族数十人とともに分乗し、クナイトラ県を後にした。

またシリア軍によって解放されたナブア・サフル村に内務治安部隊が展開、シリア国旗の掲揚式が行われた。

SANA, July 21, 2018

**

ダルアー県では、SANA(7月22日付)によると、ロシア軍当事者和解調整センターの仲介によるシリア政府との停戦合意に従い、ナワー市で投降した反体制武装集団戦闘員の免罪手続きが終了した。

一方、県東部のガサム村では、シリア軍による「テロとの戦い」と地元和解プロセスを支持するデモが行われた。

AFP, July 22, 2018、ANHA, July 22, 2018、AP, July 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2018、al-Hayat, July 23, 2018、Reuters, July 22, 2018、SANA, July 22, 2018、UPI, July 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は前日に引き続きラタキア県のフマイミーム航空基地に向かって飛来してきた無人航空機を撃破したと発表(2018年7月22日)

ロシア国防省は声明を出し、無人航空機1機が前日に引き続きシリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県のフマイミーム航空基地に向かって飛来、ロシア軍が防空兵器でこれを撃破したと発表した。

AFP, July 22, 2018、ANHA, July 22, 2018、AP, July 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2018、al-Hayat, July 23, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 22, 2018、Reuters, July 22, 2018、SANA, July 22, 2018、UPI, July 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月22日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月22日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県3件、ラタキア県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 22, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.