米国はシリア民主軍離反者と接触しているとされるラッカ革命家旅団の司令官を事情聴取(2018年7月10日)

スマート・ニュース(7月10日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の軍事筋の話として、米軍の複数高官が、ラッカ県アイン・イーサー市南部にある軍事基地で、シリア民主軍に所属しているアラブ人民兵のラッカ革命家旅団のアフマド・ウスマーン司令官(アブー・イーサー)に対する事情聴取を行ったと伝えた。

事情聴取は、ウスマーン司令官が、シリア民主軍を離反し、トルコに逃れたタラール・サッルー氏(元シリア民主軍報道官)と接触しているとの情報を、米国がトルコ高官やシリアの反体制派から得たことを受けて行われたという。

事情聴取では、約4時間にわたって行われたという。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、SMART News, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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レバノン北部のシリア難民キャンプに青年が放火(2018年7月10日)

レバノンの北部県アッカール郡のムハンマラ村にあるシリア人難民キャンプのテントに若者が放火し、テント50張が全焼、多数の難民が火傷などの怪我を負った。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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シリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の共同議長はハサカ県の国境通行所や石油関連施設をめぐるシリア政府との合意の存在を否定(2018年7月10日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のイルハーム・アフマド共同議長は、ハサカ県の国境通行所や石油関連施設のシリア政府への移譲についてロジャヴァと合意したとする親政権日刊紙『ワサト』紙の報道に関して、「報道はまったく正しくない。このような合意は存在しない」と否定した。

ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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YPGは反体制派司令官らを殺害したと発表する一方、ハムザ師団は捕捉したYPG戦闘員の写真を公開(2018年7月10日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターは声明を出し、7月7日にトルコの実質占領下にあるアフリーン郡ブルブル町で、トルコの支援を受ける反体制武装集団の一つである精鋭軍のムハンマド・スライマーン司令官が乗った車を襲撃、同司令官を殺害したと発表、そのビデオを公開した。

https://youtu.be/H2rh_kH9PV8

YPG広報センターによると、このほかにも、5日、6日、8日にアフリーン郡でハムザ師団、東部自由人連合の戦闘員を襲撃、殺害したという。

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ハムザ師団はツイッターのアカウント(https://twitter.com/alhamza_brigade/)を通じて、サマルカンド旅団とともにアフリーン市周辺の丘陵地帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)と交戦し、戦闘員複数人を捕捉したと発表、捕虜の写真を公開した。

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一方、アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)によると、トルコの実質占領下にあるユーフラテス川河畔の国境に位置するジャラーブルス市で、スルターン・ムラード師団のメンバーどうしが交戦した。

理由は不明。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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ラタキア県のシリア軍が反体制派の攻撃を受け70人死傷、シリア軍はイドリブ県西部の反体制派支配地域を激しく爆撃(2018年7月10日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がハタイ県(トルコ)との国境に近いアティーラ村にあるシリア軍の拠点を攻撃し、士官複数人を含む27人が死亡、50人あまりが負傷した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)によると、シリア軍戦闘機が県西部のバシーリーヤ村、ムハムバル市、カスタン村、ミシュミシャーン村、フライカ村、ブサクール村、タバーイク村、アウラム・ジャウズ村、カニーサト・バニー・イッズ村、ラーミー村、キヤーサート村、クファイル村を爆撃した。

これにより、ムハムバル市では女性1人と子供2人、ミシュミシャーン村ではホワイト・ヘルメットの隊員1、ブサンクール村では住民4、ラーミー村では住民5人、アウラム・ジャウズ村では3人、カニーサト・バニー・イッズ村では12人が負傷したという。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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反体制派司令官「9月にイドリブ県に対する軍事作戦を開始するので同地に退去しないようロシアから忠告を受ける」(2018年7月10日)

アブー・アリー・マハーミードを名乗る反体制武装集団の司令官は音声声明を出し、シリア南部で活動を続けている反体制武装集団の使節団が、ロシアから「9月に軍事作戦が開始されるイドリブ県方面に退去しないよう忠告」されていたと暴露した。

また、シャーム解放機構などダルアー県で活動を続ける武装集団からなる南部中央作戦司令室のイブラーヒーム・ジャバーウィー報道官も、これに関して「ロシアはこのこと(9月のイドリブ県に対する攻撃)を公言している。ダルアー県後、我々はイドリブ県に向かう」と述べ、抗戦の構えを示した。

ナスル軍のムハンマド・シャマーリー司令官は、イドリブ県への攻撃に関して「ラタキア県に接する西側からなされるだろう」と述べた。

だが、南部戦線のハーリド・ナーブルスィー司令官はこうした情報を承知していないとしたうえで、「イドリブ県が今のままであり続けることはないだろう。同県に転戦した者の大多数がシャーム解放機構に従っているのだから」と述べた。

『ハヤート』(7月11日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(7月10日付)などが伝えた。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのリーベルマン国防大臣「シリア軍兵士が一人でも兵力引き離し地域に入れば、危険に曝される…。シリア難民は受け入れない」(2018年7月10日)

イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン国防大臣は、占領下のゴラン高原を視察訪問し、「シリア政府の庇護のもとテロのインフラを構築しようとする努力が行われているが、イスラエルはこれを許すことはない。この地域にいかなるテロのインフラが作られようと力をもって対応する…。シリア政府に責任があり、この枢軸(ヒズブッラー、イラン)を支援しただけで大きな代償を支払うことになる」と述べた。

リーベルマン国防大臣はまた、イランの支援を受ける民兵のシリアでの処遇に関して「撤退するのであれば、40キロ地帯でも、80キロ地帯でも何も変わらないだろう…。イランが入る限り、我々は行動を続ける」と述べるとともに、「シリア軍兵士が一人でも兵力引き離し地域に入れば、危険に曝されるだろう」と脅迫した。

その一方で、「イスラエルは国境近くのキャンプに身を寄せているシリア人避難民に人道支援を行う用意がある。だが、難民を受け入れる用意はない」と強調した。

『ハヤート』(7月11日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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駐シリア・イラク大使はブーカマール市とカーイム市を結ぶユーフラテス川沿いの国境通行所の再開に意欲(2018年7月10日)

サアド・ムハンマド・リダー駐シリア・イラク大使は、シリアのハムーダ・サッバーグ人民議会議長と会談し、シリアのダイル・ザウル県ブーカマール市とイラクのアンバール県カーイム市を結ぶ国境通行所の再開について協議した。

リダー大使は会談のなかで、通行所再開は間近だとしたうえで、「通行所の再開は(両国の)経済通商活動を活性化させるだろう。イラクはシリアの産品を必要としており、事業家たちはシリアの市場に参入することを望んでいる」と述べた。
『ハヤート』(7月11日付)が伝えた。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県南西部ではシリア軍とダーイシュ(ハーリド・ブン・ワリード軍)の戦闘を避けようと住民1万人がイスラエル占領下のゴラン高原方面に避難(2018年7月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配下にある県南西部のヤルムーク川河畔地域に留まっていた住民1万人以上が、シリア軍の攻撃を避けるため、イスラエル占領下のゴラン高原に向けて避難した。

ハーリド・ブン・ワリード軍は、サフム・ジャウラーン村、バイト・アーラ村、クーヤー村、マアルバ町、ナーフィア村、シャジャラ町、ジャムラ村、ジッリーン村、アドワーン村、シャブラク村、タスィール町、アイン・ズィクル村などを支配下に置いている。

なお、UNOCHA(国際連合人道問題調整事務所)のシリア危機事務所(在アンマン)のデヴィッド・スワンソン報道官によると、20万人近いシリア人が戦火を避けてイスラエル占領下のゴラン高原に避難しているという。

また、ヨルダン国境地域に逃れた避難民は320万人以上に及ぶという。

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ダルアー県南西部でダーイシュ(ハーリド・ブン・ワリード軍)が自爆攻撃を敢行し、ロシア・シリア両軍の兵士多数を殺傷したと発表、ロシア側はこれを否定(2018年7月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ザイズーン村でシリア軍部隊が爆弾を積んだ車の自爆攻撃を受け、兵士8人が死亡した。

これに関して、ダーイシュに近いアアマーク通信(7月10日付)は、「ダーイシュ・ハウラーン州」名義の犯行声明を配信した。

声明は「ロシアの十字軍部隊と背教者ヌサイリー派軍の50人をダルアー西での殉教作戦で殺傷」と題され、「ハウラーン州におけるカリフ国の兵士1人が…、ダルアー市西部の農村のザイズーン連帯の士官を含むロシアの十字軍部隊と背教者ヌサイリー派軍の集結地に到達…、爆弾を積んだ車を爆発させ、35人以上を殺害、15人を負傷させるとともに、戦車2輌と装備多数を破壊した」と表明している。

なお、ダルアー県では9日、シリア軍がヨルダンとの国境地帯全域を掌握し、ダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配地域に到達していた。

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ロシア国防省は声明を出し、「すべてのロシア軍兵士に命の別状はなく、至って健康で、計画通り任務を遂行している」と発表、ダルアー県でロシア軍兵士を殺害下とのダーイシュの犯行声明を否定した。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 10, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー市東部のガラズ刑務所一帯地域を制圧し、大量の米国製兵器を押収(2018年7月10日)

ダルアー県では、SANA(7月10日付)によると、シリア軍がダルアー市東部で反体制武装集団(南部中央作戦司令室)との戦闘の末、ガラズ刑務所および穀物サイロ一帯の地域を制圧し、大量の米国製兵器を発見、押収した。
また、県北部のサムリーン村、カフルシャムス町、カフル・ナースィジュ村、アクラバー村で活動する反体制武装集団がシリア政府との停戦合意に応じた。

SANA, July 10, 2018

停戦合意は、武装集団による重火器・中火器の引き渡し、免罪希望者の免罪、国家機関の復旧、避難民の帰還支援などを骨子とするという。

このほか、『ハヤート』(7月11日付)によると、シリア軍ヘリコプターは、反体制派支配下のハーッラ市に和解を呼びかけるビラを散布した。

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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避難生活を送っていた住民数十世帯がダルアー県アルマー町に帰還(2018年7月10日)

ダルアー県では、SANA(7月10日付)によると、県南部がシリア政府の支配下に復帰したことを受けて、避難生活を送っていたアルマー町の住民数十世帯が帰宅した。

また、シリア軍はヤードゥーダ村とダルアー市を結ぶ幹線道路の復旧作業を行い、避難民の帰還に備えた。

SANA, July 10, 2018

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターの仲介によるシリア政府と南部中央作戦司令室の停戦合意(6日)を受け、UNESCO世界文化遺産の円形劇場を擁するブスラー・シャーム市で活動していた武装集団がシリア軍に重火器の引き渡しを行った。

SANA, July 10, 2018

AFP, July 10, 2018、ANHA, July 10, 2018、AP, July 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 10, 2018、al-Hayat, July 11, 2018、Reuters, July 10, 2018、SANA, July 10, 2018、UPI, July 10, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年7月10日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(7月10日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県1件、ラタキア県4件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 10, 2018をもとに作成。

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