米主導の有志連合が前日に続いてダイル・ザウル県東部で誤爆、礼拝を終えたばかりの40人が死亡(2018年10月19日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月19日付)によると、米主導の有志連合がスーサ町のウスマーン・モスクを爆撃し、午後の集団礼拝を終えたばかりの住民40人(子供を含む)以上が死亡、数十人が重傷を負った。

犠牲者のなかにはイラク人15人も含まれているという。

AFP, October 19, 2018、ANHA, October 19, 2018、AP, October 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2018、al-Hayat, October 20, 2018、Reuters, October 19, 2018、SANA, October 19, 2018、UPI, October 19, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構はホワイト・ヘルメット・メンバー殺害犯3人を殺害(2018年10月19日)

イドリブ県では、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(10月19日付)が同機構のアレッポ市南部郊外地域の治安部門責任者を務めるムハンマド・サイフ氏の話として伝えたところによると、同機構治安部隊がタッル・トゥーカーン村で、5月のホワイト・ヘルメット・メンバー殺害事件に関与していた武装集団と交戦、3人を殺害した。

AFP, October 19, 2018、ANHA, October 19, 2018、AP, October 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2018、al-Hayat, October 20, 2018、Reuters, October 19, 2018、SANA, October 19, 201、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, October 19, 20198、UPI, October 19, 2018などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットは声明を出し、イドリブ県などでの連帯デモに謝意を表明するとともに、255人のメンバーが犠牲になったと発表(2018年10月19日)

ホワイト・ヘルメットは声明を出し、欧米諸国に対してホワイト・ヘルメットをシリアから退去するよう求めているロシアに抗議するデモがイドリブ県を中心とするシリア北西部の各所で行われたことに謝意を伝えるとともに、これまでに255人のメンバーが政権による爆撃・砲撃の犠牲となって死亡したことを明らかにした。

al-Durar al-Shamiya, October 19, 2018

AFP, October 19, 2018、ANHA, October 19, 2018、AP, October 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2018、al-Hayat, October 20, 2018、Reuters, October 19, 2018、SANA, October 19, 2018、UPI, October 19, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県などの反体制派支配地域で「ロシアは我々を殺し、ホワイト・ヘルメットは我々を救う」と銘打った抗議デモが行われる(2018年10月19日)

イドリブ県では、オリエント・ニュース(10月19日付)、オリエント・ニュース(10月19日付)、EMC(10月19日付)、そしてシャーム解放機構に近いイバー・ネット(10月19日付)などによるとイドリブ県、アレッポ県、ハマー県の70以上に及ぶ市町村で、「ロシアは我々を殺し、ホワイト・ヘルメットは我々を救う」と銘打った抗議デモが行われた。

デモが行われたのは、イドリブ県のアリーハー市、ジスル・シュグール市、マアッラト・ヌウマーン市、ジスル・シュグール市、ダーナー市、カフルナブル市、アレッポ県のジャラーブルス市、バーブ市、サルマダー市など。

オリエント・ニュース(10月19日付)によると、デモには数万人が参加し、ホワイト・ヘルメットとの連帯やルクバーン・キャンプのシリア難民との連帯、体制打倒が訴えられた。

Shabaka Iba al-Ikhbariya, October 19, 2018
Orient News, October 19, 2018
Orient News, October 19, 2018

 

 

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=418OqcT0-Kk

AFP, October 19, 2018、ANHA, October 19, 2018、AP, October 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2018、EMC, October 19, 2018、al-Hayat, October 20, 2018、Orient News, October 19, 2018、Reuters, October 19, 2018、SANA, October 19, 2018、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, October 19, 2019、UPI, October 19, 2018、Zaman al-Wasl, October 19, 2018などをもとに作成。

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国民解放戦線はイドリブ県にあるダーイシュ本部を攻撃(2018年10月19日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月19日付)、ANHA(10月19日付)によると、国民解放戦線の治安部隊がジャルジャナーズ町にあるダーイシュ(イスラーム国)の本部に突入し、チュニジア人1人を含むメンバー5人を殺害、自爆ベルトや爆発物を押収した。

AFP, October 19, 2018、ANHA, October 19, 2018、AP, October 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2018、al-Hayat, October 20, 2018、Reuters, October 19, 2018、SANA, October 19, 2018、UPI, October 19, 2018などをもとに作成。

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シリア人権監視団は、ダイル・ザウル県南東部でダーイシュに拉致された避難民キャンプ居住者のほとんどはロシア人と発表、米国防総省は米国人の存在を否定(2018年10月19日)

シリア人権監視団は、12日にダーイシュ(イスラーム国)が砂嵐に乗じてダイル・ザウル県南東部のバフラ村近郊にある避難民キャンプを襲撃し、多くの避難民を拉致した事件に関して、拉致された約700人の人質のほとんどが、ロシア国籍、ないしは旧ソ連諸国、イラン国籍だと発表した。

そのうえで、人質のなかに米国人、西欧人が含まれているとしたロシアのヴラジミール・プーチン大統領の発言(18人)を否定した。

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これに関して、米国防総省のショーン・ロバートソン報道官も「そのキャンプに米国市民がいたとは承知していない」と述べた。

ロイター通信(10月19日付)が伝えた。

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一方、『ハヤート』(10月19日付)は、シリア民主軍の司令官筋の情報として、約100人が拉致されていると伝えた。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(10月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハジーン市でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同市郊外にあるダーイシュの武器弾薬庫を破壊した。

AFP, October 19, 2018、ANHA, October 19, 2018、AP, October 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2018、al-Hayat, October 20, 2018、Reuters, October 19, 2018、SANA, October 19, 2018、UPI, October 19, 2018などをもとに作成。

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YPGはトルコ占領下のアフリーン郡(アレッポ県)でトルコ軍兵士1人と反体制派戦闘員2人を殺害(2018年10月19日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターによると、YPGが16日にトルコ実質占領下のアフリーン郡マアバトリー(マーバーター)町近郊の街道でトルコ軍兵士が乗った車を、17日にラージュー町近郊の街道でスライマーン・シャー師団の車を襲撃し、トルコ軍兵士1人と反体制派戦闘員2人を殺害したと発表した。

AFP, October 19, 2018、ANHA, October 19, 2018、AP, October 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2018、al-Hayat, October 20, 2018、Reuters, October 19, 2018、SANA, October 19, 2018、UPI, October 19, 2018などをもとに作成。

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ロシアのラヴレンチエフ大統領特使とヴェルシネン外務副大臣がシリアを訪問し、アサド大統領と会談、制憲委員会設置について協議(2018年10月19日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使とセルゲイ・ヴェルシネン(Sergei Verchinen )外務副大臣がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

SANA(10月19日付)によると、会談では、憲政委員会設置に向けた動きをはじめとするシリア情勢の進捗について意見が交わされた。

SANA, October 19, 2018

ラヴレンチエフ特使は、シリア政府が示している憲政委員会設置への前向きな姿勢を高く評価、こうした姿勢により、一部諸外国がシリアに対して圧力をかける口実が解消するとの見方を示した。

これに対して、アサド大統領は、一部諸外国が依然として政治プロセスへの介入を試み、シリア国民に自らの意思を押しつけ、そのことが政治プロセスそのものの進展を疎外しているとの見方を示した。

そのうえで、テロ撲滅、安定回復を真に望むすべての国と協業を続けるとの意思を示した。

会談ではまた、難民帰還の問題についても意見が交わされた。

AFP, October 19, 2018、ANHA, October 19, 2018、AP, October 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2018、al-Hayat, October 20, 2018、Reuters, October 19, 2018、SANA, October 19, 2018、UPI, October 19, 2018などをもとに作成。

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スプートニク・ニュース:イドリブ県北部で化学兵器実験工場が爆発、外国人技術者とホワイト・ヘルメットが死亡(2018年10月19日)

イドリブ県では、スプートニク・ニュース(10月19日付)が複数の地元筋、メディア筋の話として伝えたところによると、トルコ国境から15キロの距離に位置するタルマーニーン村で大量の化学肥料、爆発物、そして塩素ガスが充填された「樽」が貯蔵された倉庫で大きな爆発が発生した。

爆発が発生したのは、トルコ人、英国人、チェチェン人といった外国人専門家の監督のもとに化学兵器製造の実験が行われていた工場内の施設だという。

この爆発で、少なくとも外国人専門家9人とホワイト・ヘルメットのメンバー2人が、爆発と化学物質の被害を受けて死亡したという。

爆発の原因は不明だが、実験中の人為的過誤によるものと思われる。

AFP, October 19, 2018、ANHA, October 19, 2018、AP, October 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2018、al-Hayat, October 20, 2018、Reuters, October 19, 2018、SANA, October 19, 2018、Sputnik News, October 19, 2018、UPI, October 19, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから118人、ヨルダンから108人の難民が帰国、避難民23人が帰宅(2018年10月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月19日付)を公開し、10月18日に難民226人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは118人(うち女性35人、子供60人)、ヨルダンから帰国したのは108人(うち女性32人、子供55人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は19,553人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者19,085人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者486人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 246,102人(うち女性74,623人、子供126,877人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,859人、子供3,319,765人)。

一方、国内避難民19人(うち女性4人、子供8人)が10月18日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,793人(うち女性48,054人、子供80,329人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,241,155人(うち女性373,052人、子供632,712人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(ラタキア県4件、アレッポ県8件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 19, 2018をもとに作成。

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