シリア国民連合幹部がアレッポ県西部の非武装地帯を訪問、国民解放戦線に所属するシャームの鷹旅団の司令官はこれを批判(2018年10月9日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)によると、トルコで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のアブドゥッラフマーン・ムスタファー代表、アナス・アブダ報道官を初めとする使節団が、トルコの支援を受ける国民解放戦線の随行を受けて、県西部のアンジャーラ村、一帯の非武装地帯を視察した。

al-Durar al-Shamiya, October 10, 2018

これに関して、国民解放戦線に所属するシャームの鷹旅団のアブー・イーサー・シャイフ司令官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/aleesa71)を通じて「戦闘地域は、革命を防衛し、暴君を攻撃するために殉教者たちが流した血を踏みにじって、ホワイト・カラー連中が写真を撮る場所ではない」と批判した。

AFP, October 10, 2018、ANHA, October 10, 2018、AP, October 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2018、al-Hayat, October 11, 2018、Reuters, October 10, 2018、SANA, October 10, 2018、UPI, October 10, 2018などをもとに作成。

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エジプトのシュクリー外務大臣「シリアでの紛争の政治的解決には、テロ、不法移民、密輸といった問題に対処することが条件となる」(2018年10月9日)

エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、スペインのバルセロナで開幕中の地中海連合フォーラムで演説し、「シリア(紛争)の解決はすべての社会集団を代表する愛国的な国家機構を復興することで実現する…。愛国的国家とはシリア国民の意思を表現するものだ」と述べた。

シュクリー外務大臣はまた、国連主導の政治的解決への支持を改めて表明し、「シリアでの政治的解決には、テロ、不法移民、密輸といった問題に対処することが条件となる」と付言した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月9日付)が伝えた。

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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ヒムス県タンフ国境通行所一帯に近いヨルダン北東部のラクバーン・キャンプで深刻な食糧・医療品不足(2018年10月9日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月9日付)は、米主導の有志連合が不法占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯(55キロ地帯)に近いヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで8日、シリア難民の児童2人が医療行為を受けられずに死亡したと伝えた。

また、ルクバーン・キャンプの広報局は報道向け声明を出し、キャンプ内の食糧品が不足し始めており、1週間、ないしは10日後には完全に枯渇すると警鐘を鳴らした。

Kull-na Shuraka’, October 9, 2018

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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デブカ・ファイル:ロシアがシリアに供与したS-300防空システムは、イラン人専門家が受け取り、運用している(2018年10月9日)

イスラエルのデブカ・ファイル(10月9日付)は、ロシアがシリアに供与したS-300防空システムに関して、イラン人専門家が受け取り、運用している、と伝えた。

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、Debka, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダーイシュの支配下にあるダイル・ザウル県南東部一帯にビラを散布し、投降と外国人戦闘員についての情報提供を呼びかける(2018年10月9日)

ダイル・ザウル県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、シリア民主軍が上バーグーズ村一帯、ハジーン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員6人を殺害した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(10月9日付)によると、米主導の有志連合は、ダーイシュの支配下にあるダイル・ザウル県南東部一帯にビラを散布し、投降を呼びかける一方、ムハージリーン(外国人)戦闘員の居場所についての情報提供者に懸賞金を支払うと告知した。

Kull-na Shuraka’, October 9, 2018
Kull-na Shuraka’, October 9, 2018

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡で、トルコの庇護を受ける国民軍と地元評議会がオリーブの収益をめぐって鋭く対立(2018年10月9日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月9日付)は、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡で、トルコの庇護を受ける国民軍所属の武装集団と地元評議会が農産物(オリーブ)の収益をめぐって鋭く対立していると伝えた。

複数のメディア筋によると、アフリーン郡各所の地元評議会は、収益の10%を住民から徴収し、自治運営費とすることを決定したが、収益が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)に流用されることを懸念する国民軍所属の武装集団はこれを拒否、地元評議会ではなく、自らが収益を徴収すると主張している。

こうしたなか、国民軍の司令官の1人のアブー・サミーフ・ヒムスィー氏が、ファリーリーヤ村で活動する戦闘員をタッル・ハムウ村に移動させ、オリーブの実の収穫を始めたという。

なお、国民軍の参謀委員会は9月、アフリーン郡で活動するすべての武装集団に対して、オリーブの生産・収穫・加工にかかるすべての設備を地元評議会に移管するよう指示している。

Kull-na Shuraka’, October 9, 2018

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アレッポ県では、ANHA(10月9日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターが声明を出し、YPGが7日にトルコの実質占領下にあるアフリーン郡シャッラー村近郊のマリーミーン村にあるシャーム戦線の拠点に突入し、戦闘員4人を殺害したと発表した。

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領は2018年政令第18号を施行し、国内外に逃亡した兵役忌避者への恩赦を決定(2018年10月9日)

アサド大統領は2018年政令第18号を施行し、国内逃亡罪、国外逃走罪に対する恩赦を行うことを決定した。

2018年政令第18号は、軍事刑罰法(1950年政令第61号)の第100条および第101条が定める兵役忌避者に対する処罰を恩赦するもので、国内逃亡者は4ヶ月以内に、国外逃亡者は6ヶ月以内に出頭すれば、免罪となる。

AFP, October 9, 2018、ANHA, October 9, 2018、AP, October 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2018、al-Hayat, October 9, 2018、Reuters, October 9, 2018、SANA, October 9, 2018、UPI, October 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民246,353人が帰国、避難民158,577人が帰宅(2018年10月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月9日付)を公開し、10月8日に難民134人(うち女性40人、子供68人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は17,073人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者16,755人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は246,353人(うち女性73,903人、子供125,627人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,892人、子供3,386,150人)。

一方、国内避難民21人が10月8日に新たに帰宅した。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,577人(うち女性47,988人、子供80,234人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,240,939人(うち女性372,986人、子供632,617人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも2件の停戦違反(ハマー県)を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 9, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は10月1日~10月6日までの6日間でシリア領内で70回の爆撃を実施(2018年10月9日)

米中央軍(CENTCOM)は、10月1日~10月6日の6日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

10月1日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は4回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月2日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し23回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は20回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月3日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は11回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月4日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は10回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月5日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は9回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

10月6日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し13回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は12回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

CENTCOM, October 9, 2018をもとに作成。

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