ムハーバラートがダルアー県インヒル市で政府と和解した反体制武装集団元司令官らを逮捕(2018年10月13日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月14日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、空軍情報部がインヒル市でシリア政府と和解した反体制武装集団の一つカリフ・ウマル旅団元司令官のマーリク・バルガシュ氏の兄弟のアブドゥッサラーム・バルガシュ氏、ハウラーン自由人旅団に所属する第111旅団元副司令官のズィヤード・ナースィル氏を逮捕した。

また軍事情報局も、ナースィル氏の自宅と勝者サラーフッディーン大隊司令官のアムジャド・ナースィル氏の自宅に対して強制捜査を行った。

AFP, October 14, 2018、ANHA, October 14, 2018、AP, October 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 14, 2018、al-Hayat, October 15, 2018、Reuters, October 14, 2018、SANA, October 14, 2018、UPI, October 14, 2018などをもとに作成。

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トルコ日刊紙『ヒュッリイイェト』は7月にシリア政府とロジャヴァ(そして米国)が交わしたユーフラテス川東部の石油利権にかかる合意の内容をリーク(2018年10月13日)

トルコ日刊紙『ヒュッリイイェト』(10月13日付)は、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)が、ユーフラテス川左岸(東岸)の処遇をめぐって7月に交わした合意の内容を明らかにした。

同紙によると、合意は以下6項目からなるという:

1. 同地の石油鉱物資源省関連機関をロジャヴァが所轄し、そこでの石油収入の25%をシリア政府に納める。
2. シリア政府はその見返りとして、石油生産増に必要な技術支援を行う。
3. ロジャヴァはダイル・ザウル県の油田・ガス田をシリア政府の支援のもとに再稼働させる。
4. シリア政府はロジャヴァに精製された燃料を供与する。
5. 米国がこの供与を受託する。
6. ロジャヴァ支配地域にパイプラインを伸長する。

al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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シャルア前副大統領逮捕・自宅軟禁説を打ち消す写真が公開される(2018年10月13日)

反体制派系サイトのドゥラル・シャーミーヤ(10月13日付)は、逮捕説や自宅軟禁説が流れていたファールーク・シャルア前副大統領の写真が公開され、これらの説が覆されたと伝えた。

同サイトによると、写真はシャルア前副大統領が詩人のハーニー・ダーニヤール氏を自宅に招いた際に撮影されたもので、複数のSNSアカウントを通じて拡散された。

撮影日時は不明だが、2年にわたり公の場所に姿を現さなかったシャルア前大統領は、健康そうで、笑みを浮かべている。

al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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シリア軍は非武装地帯(ハマー県北部)に残留するシャーム解放機構離反者らを砲撃(2018年10月13日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月13日付)によると、シリア軍が県北部のガーブ平原各所(マンスーラ村、タッル・ワースィト村、ズィヤーラ町、カーヒラ村)を砲撃したのに対して、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構がジューリーン軍事基地を砲撃するなどして応戦、シリア軍兵士2人が死亡、2人が負傷した。

『ハヤート』(10月13日付)によると、シリア軍が砲撃したのは、9月17日にロシア・トルコ両首脳が設置合意した非武装地帯。

合意は、10月15日までに同地から「過激化」を排除すると定めており、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は、ラタキア県北東部に撤退したが、同機構から離反したメンバーは同地に残留を続けている。

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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YPGはトルコ実質占領下のアレッポ県アフリーン郡で反体制武装集団(シャーム軍団、ハムザ師団)戦闘員3人を殺害(2018年10月13日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターによると、YPGが11、12日の両日、ザガーウィーヤ村、アフリーン市ナビー・フーリー地区でトルコの支援を受ける反体制武装集団(シャーム軍団、ハムザ師団)を攻撃し、戦闘員3人を殺害したと発表した。

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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ロシアの監督のもと、シリア政府と和解した反体制派元戦闘員600人がダーイシュとの戦闘のためサファー丘に投入(2018年10月13日)

ダマスカス郊外県では、スワイダー24(10月13日付)によると、12、13日の2日間で、ダーイシュ(イスラーム国)が活動を続けるサファー丘の前線に、ロシアの監督のもと、シリア政府と和解したダルアー県ブスラー・シャーム市一帯の反体制武装集団の元戦闘員600人が派遣された。

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ダイル・ザウル県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターが、上バーグーズ村一帯、ハジーン市一帯、バフラ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、105人を殲滅した。

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、Suwayda 24, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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ダマスカス県の軍事法廷で2018年政令第18号に基づき兵役忌避者多数の恩赦手続きが実施される(2018年10月13日)

SANA(10月13日付)は、ダマスカス県の軍事法廷で、当局に投降した兵役忌避者多数の恩赦手続きが実施された、と伝えた。

9日に施行された2018年政令第18号に基づく措置で、国内逃亡罪および国外逃亡罪が免罪された。

恩赦された出頭者は、シリア軍に再び従軍する。

SANA, October 13, 2018

AFP, October 13, 2018、ANHA, October 13, 2018、AP, October 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2018、al-Hayat, October 14, 2018、Reuters, October 13, 2018、SANA, October 13, 2018、UPI, October 13, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:2015年9月末以降、難民17,761人が帰国、避難民158,664人が帰宅(2018年10月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月13日付)を公開し、10月12日に難民183人(うち女性55人、子供93人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は17,761人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者17,443人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 247,041人(うち女性74,111人、子供125,976人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,859人、子供3,319,765人)。

一方、国内避難民28人(うち女性10人、子供12人)が10月12日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,664人(うち女性48,020人、子供80,271人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,241,026人(うち女性373,018人、子供632,654人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県5件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 13, 2018をもとに作成。

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