米軍中央司令部のヴォーテル司令官がタンフ国境通行所を訪問「我々のここでの駐留がイランの活動に間接的に影響を与えていることを承知している」(2018年10月22日)

米軍中央司令部(CENTCOM)のジョゼフ・ヴォーテル司令官(大将)らからなる米中央軍使節団が、米主体の有志連合が占領するヒムス県南東部のタンフ国境通行所を訪問、6時間にわたって同地を視察した。

ヴォーテル司令官は、タンフ国境通行所一帯地域における米軍の進駐に関して、「我々にはダーイシュ(イスラーム国)駆逐という任務がある。だが、我々のここでの駐留が…イランとその手先が行おうとしている悪意に満ちた活動に間接的に影響を与えていることを承知している…。タンフ国境通行所における有志連合の任務がイランへの対峙に変更されるものではなく…、シリアで政治プロセスにふさわしい環境を用意することにある」と述べた。

『ハヤート』(10月24日付)が伝えた。

Daily Herald, October 22, 2018

AFP, October 23, 2018、ANHA, October 23, 2018、AP, October 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 23, 2018、al-Hayat, October 24, 2018、Reuters, October 23, 2018、SANA, October 23, 2018、UPI, October 23, 2018などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメット幹部「ホワイト・ヘルメットの目的はコーランの聖句から発している」(2018年10月22日)

ホワイト・ヘルメットの幹部の1人でハマー県地区の人材部門責任者のアブー・ハーズィム氏(本名不明)は、ドゥラル・シャーミーヤ(10月22日付)の取材に対し、組織の目的がコーランに基づいていると述べた。

アブー・ハーズィム氏は「ホワイト・ヘルメットは人道組織で、その目的はコーランの聖句から発している…。コーランの聖句に息吹を与える者は、同じようにしてすべての人々に息吹を与える…。戦時下においては、避難場所の提供、救急活動、民間人支援もめざしている」と述べた。

また「ロシアがホワイト・ヘルメットを毛嫌いしているのは、ホワイト・ヘルメットがシリア国民に対して行われている犯罪を暴いてきたからだ…。ホワイト・ヘルメットに対するロシアの非難キャンペーンへの反応として、デモ、そしてホワイト・ヘルメットへの連帯が民衆によって行われた」と付言した。

https://youtu.be/78d2NvSIQ-s

Youtube, October 22, 2018

AFP, October 22, 2018、ANHA, October 22, 2018、AP, October 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2018、al-Hayat, October 23, 2018、Reuters, October 22, 2018、SANA, October 22, 2018、UPI, October 22, 2018などをもとに作成。

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当局はパレスチナ難民のヤルムーク難民キャンプへの帰還を妨害、国民和解委員会との調整を行わずに自発的に帰国しようとしたイドリブ県民を拘束(2018年10月22日)

ダマスカス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月22日付)によると、軍事情報局第235課が、パレスチナ人数十世帯がヤルムーク難民キャンプに帰還するのを阻止した。

同サイトによると、パレスチナ人は、自宅の様子を見るため、キャンプに入ろうとしたが、軍事情報局の検問所で、キャンプで居住していたことを示す文書を提示するよう求められ、賄賂を請求されたという。

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ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(10月22日付)によると、治安当局がクドスィーヤー市に身を寄せていたイドリブ県出身の避難民の女性、子供多数を拘束した。

拘束は、イドリブ県出身者が、国民和解委員会との調整を行わずに自発的に帰宅しようとしたため。

al-Durar al-Shamiya, October 22, 2018

AFP, October 22, 2018、ANHA, October 22, 2018、AP, October 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2018、al-Hayat, October 23, 2018、Reuters, October 22, 2018、SANA, October 22, 2018、Sawt al-‘Asima, October 22, 2018、UPI, October 22, 2018などをもとに作成。

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ロシアのボクダノフ外務副大臣「デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表の後任は事務総長がシリア政府と調整のうえ人選する」(2018年10月22日)

ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は、辞意を表明したスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表の後任に関して、記者団に対して、国連のアントニオ・グテーレス事務総長がシリア政府と調整のうえに人選を行うことになる、と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月22日付)などが伝えた。

AFP, October 22, 2018、ANHA, October 22, 2018、AP, October 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2018、al-Hayat, October 23, 2018、Reuters, October 22, 2018、SANA, October 22, 2018、UPI, October 22, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がダイル・ザウル県南東部にあるダーイシュ支配下のスーサ町に突入(2018年10月22日)

ダイル・ザウル県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、シリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるスーサ町に突入、市街戦の末、町の約半分を制圧した。

シリア民主軍広報センターはまた、スーサ町以外にも、上バーグーズ村一帯、バフラ村一帯、ハジーン市一帯でダーイシュと交戦し、戦闘員14人を殲滅、拠点63カ所を制圧したと発表した。

有志連合も7回にわたり爆撃を行ったという。

ANHA(10月22日付)が伝えた。

ANHA, October 22, 2018

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一方、ユーフラテス・ポスト(10月22日付)によると、シリア民主軍がダーイシュと、ダーイシュ支配地域への食糧物資の搬入の見返りとして、ダーイシュが拘束している捕虜、戦闘員の遺体の引き渡しを求める交渉を行った。

AFP, October 22, 2018、ANHA, October 22, 2018、AP, October 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2018、Euphrates Post, October 22, 2018、al-Hayat, October 23, 2018、Reuters, October 22, 2018、SANA, October 22, 2018、UPI, October 22, 2018などをもとに作成。

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反体制武装集団がアレッポ市を砲撃(2018年10月22日)

アレッポ県では、SANA(10月22日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がアレッポ市ナイル通り地区に着弾し、女児1人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(10月22日付)によると、国防隊がアレッポ市シャッアール地区の民家に押し入り、現場に駆けつけた警察に発砲した。

AFP, October 22, 2018、ANHA, October 22, 2018、AP, October 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2018、al-Hayat, October 23, 2018、Reuters, October 22, 2018、SANA, October 22, 2018、UPI, October 22, 2018などをもとに作成。

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クナイトラ県で元反体制武装集団戦闘員数十人の免罪手続き終了(2018年10月22日)

クナイトラ県では、SANA(10月22日付)によると、地元和解プロセスの一環として、同県およびダマスカス郊外県南西部出身の元反体制武装集団戦闘員数十人が武器を引き渡し、当局に投降、祖国の治安や市民の安全を脅かすいかなる行為も行わない旨制約し、免罪となった。

SANA, October 22, 2018

AFP, October 22, 2018、ANHA, October 22, 2018、AP, October 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 22, 2018、al-Hayat, October 23, 2018、Reuters, October 22, 2018、SANA, October 22, 2018、UPI, October 22, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから108人、ヨルダンから256人の難民が帰国、避難民15人が帰宅(2018年10月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月22日付)を公開し、10月21日に難民364人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは108人(うち女性32人、子供55人)、ヨルダンから帰国したのは256人(うち女性77人、子供131人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は20,247人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者19,462人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者854人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 249,527人(うち女性74,859人、子供127,230人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,859人、子供3,319,765人)。

一方、国内避難民15人(うち女性4人、子供7人)が10月21日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,850人(うち女性48,073人、子供80,351人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,241,212人(うち女性373,071人、子供632,734人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県6件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 22, 2018をもとに作成。

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