シリアのパレスチナ人のための行動グループ:シリア国内でパレスチナ難民1,696人が拘束、うち558人が拷問で死亡(2018年10月21日)

英国で活動する「シリアのパレスチナ人のための行動グループ」は、シリア国内でパレスチナ難民1,696人が拘束されており、うち558人が拷問によって死亡していると発表した。

同グループによると、2017年の1年だけで、205人が死亡、うち12人がシリア政府の拷問が原因だったという。

拘束されているパレスチナ難民のなかには女性、子供、老人も含まれており、実際の犠牲者の数はこの発表を上回るという。

ロイター通信(10月21日付)が伝えた。

AFP, October 21, 2018、ANHA, October 21, 2018、AP, October 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018、al-Hayat, October 22, 2018、Reuters, October 21, 2018、SANA, October 21, 2018、UPI, October 21, 2018などをもとに作成。

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ロシア大統領特使と外務副大臣はシリア訪問に先立って18日、「シリア革命」最大の保護者であるカタールを訪問(2018年10月21日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使とセルゲイ・ヴェルシネン(Sergei Verchinen )外務副大臣が18日、カタールを訪問し、ムハンマド・ビン・アブドゥッラフマーン・アール・サーニー外務大臣、スルターン・ビン・サアド・ムライヒー外務担当国務大臣と会談した。

ロシア外務省の声明によると、会談では、中東情勢、とりわけシリア情勢について意見を交わし、政治解決のみがシリア紛争を収束させる唯一の方途であることを確認、シリアの国土保全、テロとの戦いへの支持が確認されたという。

なお、ラヴレンチエフ特使らは翌日の19日に、シリアを訪問し、アサド大統領と会談している。

RT(10月21日付)が伝えた。

AFP, October 21, 2018、ANHA, October 21, 2018、AP, October 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018、al-Hayat, October 22, 2018、Reuters, October 21, 2018、RT, October 21, 2018、SANA, October 21, 2018、UPI, October 21, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合報道官はダイル・ザウル県南東部スーサ町のモスクへの爆撃は「正当」と主張(2018年10月21日)

ロイター通信(10月21日付)は、有志連合の報道官を務める米軍のショーン・ライアン大佐は、米主導の有志連合が19日にダイル・ザウル県南東部のスーサ町にあるウスマーン・ブン・アッファーン・モスクを爆撃し、住民多数が死傷したとの報道に関して、モスクを爆撃したことを認めた、と伝えた。

ライヤン報道官は、「ダーイシュ(ダーイシュ)がスーサ町にあるウスマーン・モスクを活動拠点として利用していた」ために爆撃を行ったとしたうえで、「ダーイシュによるこのモスクの利用は、戦争法違反の一例であり、これによりモスクが正当な軍事的標的となった」と正当化した。

そのうえで、「有志連合はモスクを監視し、戦闘員だけがそのなかにいる時間を察知していた…。民間人が死傷したとの主張については調査する」と付言した。

AFP, October 21, 2018、ANHA, October 21, 2018、AP, October 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018、al-Hayat, October 22, 2018、Reuters, October 21, 2018、SANA, October 21, 2018、UPI, October 21, 2018などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍はシリア政府との和解に応じた反体制派司令官・戦闘員を軍事教練(2018年10月21日)

反体制派系サイトのザマーン・ワスル(10月21日付)は、ラタキア県フマイミーム航空基地に駐留するロシア軍が、シリア政府との和解に応じたダルアー県の反体制武装集団の司令官・戦闘員に対して教練を行っていると伝えた。

複数の消息筋の話によると、この教練にシリア政府はまったく関与していないという。

教練は、約1ヶ月間にわたりフマイミーム航空基地で行われ、教練を受けた司令官は月200米ドル相当の報酬を受けるという。

教練を受けた司令官や戦闘員は、シリア軍第5軍団に従軍し、スワイダー県やダマスカス郊外県でのダーイシュ(イスラーム国)掃討戦に参加するか、クナイトラ県に展開する第90旅団、ないしはダルアー県(シャイフ・サアド村)に展開する第61旅団に配属され、兵力引き離し地域での監視活動に従事すると見られるという。

AFP, October 21, 2018、ANHA, October 21, 2018、AP, October 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018、al-Hayat, October 22, 2018、Reuters, October 21, 2018、SANA, October 21, 2018、UPI, October 21, 2018、Zaman al-Wasl, October 21, 2018などをもとに作成。

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イドリブ市で爆弾が仕掛けられた車が爆発、3人が死亡、13人が負傷(2018年10月21日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月21日付)によると、シャーム解放機構や国民解放戦線の支配下にあるイドリブ市の中心街で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、子供1人を含む3人が死亡、13人が負傷した。

車はクスール通りの旧軍事情報局ビルとラウダ・モスクの間で発生し、犯行は下校時間、午後のモスクの直前を狙って行われたという。

al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018
al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018
al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018
al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018
al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018

AFP, October 21, 2018、ANHA, October 21, 2018、AP, October 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018、al-Hayat, October 22, 2018、Reuters, October 21, 2018、SANA, October 21, 2018、UPI, October 21, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部で有志連合の航空支援を受けてダーイシュとの戦闘を続ける(2018年10月21日)

ダイル・ザウル県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターによると、シリア民主軍が上バーグーズ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、6人を殺害した。

攻撃には有志連合も航空支援を行い、6回の爆撃を実施したという。

ANHA(10月21日付)が伝えた。

AFP, October 21, 2018、ANHA, October 21, 2018、AP, October 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018、al-Hayat, October 22, 2018、Reuters, October 21, 2018、SANA, October 21, 2018、UPI, October 21, 2018などをもとに作成。

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YPGはトルコ占領下のアフリーン郡(アレッポ県)で反体制武装集団への攻撃を続ける(2018年10月21日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターによると、YPGがトルコ実質占領下のアフリーン郡ブルブル町近郊のカスタル・ハドリヤー村で反体制武装集団を襲撃した。

また、YPGに近い「オリーブの怒り」作戦司令室は、18日にアフリーン市内で反体制武装集団の車輌2台を攻撃し、戦闘員4人を殲滅したと発表した。

ANHA(10月21日付)が伝えた。

AFP, October 21, 2018、ANHA, October 21, 2018、AP, October 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018、al-Hayat, October 22, 2018、Reuters, October 21, 2018、SANA, October 21, 2018、UPI, October 21, 2018などをもとに作成。

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ヒムス県の元反体制武装集団戦闘員175人の免罪手続きが完了(2018年10月21日)

ヒムス県では、SANA(10月21日付)によると、地元和解プロセスの一環として、ヒムス市および同地一帯出身の元反体制武装集団戦闘員175人が武器を引き渡し、当局に投降、祖国の治安や市民の安全を脅かすいかなる行為も行わない旨制約し、免罪となった。

SANA, October 21, 2018

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スプートニク・ニュース:シャーム解放機構は塩素ガスとサリンをイドリブ県内のマアッラトミスリーン市からジスル・シュグール市方面に移動させる(2018年10月21日)

スプートニク・ニュース(10月21日付)は、イドリブ県消息筋の話として伝えたところによると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が同県のマアッラトミスリーン市に保管していた塩素ガスとサリンをジスル・シュグール市方面に移動させた。

AFP, October 21, 2018、ANHA, October 21, 2018、AP, October 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 21, 2018、al-Hayat, October 22, 2018、Reuters, October 21, 2018、SANA, October 21, 2018、Sputnik News, October 21, 2018、UPI, October 21, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから129人、ヨルダンから19人の難民が帰国、避難民24人が帰宅(2018年10月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月21日付)を公開し、10月20日に難民148人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは129人(うち女性38人、子供66人)、ヨルダンから帰国したのは19人(うち女性6人、子供10人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は19,883人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者19,354人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者529人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 249,163人(うち女性74,750人、子供127,044人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,859人、子供3,319,765人)。

一方、国内避難民24人(うち女性11人、子供9人)が10月20日に新たに帰宅した。

帰宅先は東グータ地方で、イドリブ県アブー・ズフール町からの避難民の帰宅はなかった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は158,835人(うち女性48,069人、子供80,344人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,241,197人(うち女性373,067人、子供632,727人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県2件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 21, 2018をもとに作成。

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