デミストゥラ氏の後任として、スウェーデンの外交官ペデルセン氏がシリア問題担当国連特別代表に就任(2018年10月31日)

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、スタファン・デミストゥラ氏の後任として、ゲイル・ペデルセン氏をシリア問題担当国連特別代表に任命すると発表した。

ペデルセン氏はノルウェーの外交官で、2012~2017年まで国連ノルウェー代表大使、2017年まで在中国ノルウェー大使などを歴任した。

al-Durar al-Shamiya, November 4, 2018

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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サウジ国内で「アサドのほかに神なし」と落書きしたシリア人が当局に逮捕される(2018年10月31日)

サウジアラビアのインターネット日刊紙『サブク』(10月31日付)は、首都リヤドの警察当局が、アル・カルジ県の政府関連施設(軍需工場)の壁に、アサド大統領を支持する落書きをしたサウジ在住のシリア人1人を逮捕したと伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月31日付)によると、インターネットでは「バッシャール・アサドの他に神なし」と落書きされた軍需工場の壁を撮影したビデオが拡散されていた。

落書きをしたのは、アラウィー派のシリア政府支持者だという。

https://www.youtube.com/watch?v=1lj778b5joE

Youtube, October 31, 2018

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、Sabq, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「アサドの退陣自体は条件とはしない」(2018年10月31日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使は、ベルギーのブリュッセルでの記者会見で、「シリアにおける我々の条件は、同国での不可逆的な政治プロセス、ダーイシュ(イスラーム国)の持続的敗北、イランが主導するすべての勢力のシリアからの退去に体現されている…。アサドの退陣自体は条件とはしない」と述べた。
CNN(10月31日付)が伝えた。

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、CNN, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県カフルハムラ村での拠点設置をめぐって戦闘状態にあったシャーム解放機構と国民解放戦線が和解(2018年10月31日)

アレッポ県カフルハムラ村での拠点設置をめぐって戦闘状態にあったシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構と、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動などが主導する国民解放戦線は、9項目からなる停戦に合意した。

クッルナー・シュラカー(10月31日付)によると、停戦合意は、戦闘停止、シャーム解放機構幹部2人(アクラム・ハッターブ氏、アブー・トゥラーブ氏)殺害を調査する委員会の設置、容疑者の引き渡し、タカード村の中立化、シャーム解放機構によるタカード洞窟の支配維持、シャイフ・フドル村からの国民解放戦線の撤退とシャーム解放機構への再支配、国民解放委員会によるカフルハムラ村の支配維持などを骨子とする。

al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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シリア政府はトルコの侵攻に乗じて、カーミシュリー市、ハサカ市での支配回復を画策か(2018年10月31日)

バスニュース(10月31日付)は、複数のクルド筋の話として、シリア政府が、トルコ軍によるユーフラテス川以東地域への侵攻に乗じて、ハサカ県カーミシュリー市とハサカ市での支配を回復・拡大を狙い、過去2週間にわたて、カーミシュリー空港に重火器を増派し、部隊を展開させている、と伝えた。

al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、Basnews, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はトルコの侵攻に対応するとして、ダイル・ザウル県南東部でのダーイシュ掃討作戦を中止(2018年10月31日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、トルコ軍によるアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市一帯およびラッカ県タッル・アブヤド市一帯への砲撃激化を受けて、ダイル・ザウル県南東部でダーイシュ(イスラーム国)掃討のために続行していた「テロ駆逐の戦い」を中止すると発表した。

シリア民主軍は、9月に作戦を開始し、米主導の有志連合の航空支援を受けて上バーグーズ村、スーサ町の一部を制圧したが、先週ダーイシュの反撃に遭い、これらの制圧地を喪失していた。

また、有志連合の爆撃により、多くの民間人が巻き添えとなって死亡していた。

al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍がロジャヴァ支配下のユーフラテス川以東地域(アイン・アラブ市、タッル・アブヤド市一帯)を激しく砲撃(2018年10月31日)

アレッポ県では、ANHA(10月30日付)によると、シャンウルファ県の国境地帯に展開しているトルコ軍砲兵部隊がアイン・アラブ(コバネ)市西方の国境地帯に位置するアーシマ村、クール村、サリーム村、同市東方のサリーブ村を砲撃・銃撃した。

https://youtu.be/7REBX9-SGQo

 

ANHA, October 31, 2018

クッルナー・シュラカー(10月31日付)によると、砲撃は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の拠点を狙ったもので、『イェニ・シャファク』(10月31日付)によると、YPG戦闘員4人が死亡、6人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(10月30日付)によると、トルコ軍が前日に引き続き、タッル・アブヤド市西方の国境地帯を砲撃した。

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018、Yeni Safak, October 31, 2018などをもとに作成。

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ダルアー市避難民キャンプで住民帰還の準備が整う(2018年10月31日)

ダルアー県では、SANA(10月31日付)によると、ダルアー市難民キャンプ地区で瓦礫などの撤去作業が完了し、住民帰還の準備が完了した。

SANA, October 31, 2018

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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クナイトラ県でイスラエルの地方選挙実施に抗議するゼネスト(2018年10月31日)

クナイトラ県では、SANA(10月31日付)によると、マジュダル・シャムス村、アイン・カニーヤ村、マスアダ村で、占領下ゴラン高原でのイスラエルによる地方選挙実施に抗議するためのゼネストが行われた。

SANA, October 31, 2018

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハマー市北部に侵攻しようとした反体制武装集団を撃退(2018年10月31日)

ハマー県では、SANA(10月31日付)によると、シリア軍がアトシャーン村方面からハマー市北部一帯に侵攻しようとした反体制武装集団を撃退した。

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領は科学平和評議会執行委員会会合出席者と会談(2018年10月31日)

アサド大統領は、首都ダマスカスでの科学平和評議会執行委員会会合(10月27~29日)に出席するために、シリアを訪れている世界平和評議会(Wolrd Peace Council)と民主青年世界連合の40カ国の代表と会談した。

SANA(10月31日付)が伝えた。

SANA, October 31, 2018

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省報道官「トルコ政府は非武装地帯設置にかかる合意が規定するすべての責任や制約を実行していないが、具体的な取り組みを行っている」(2018年10月31日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、シリア情勢に関する声明を出し、そのなかで「トルコ政府はイドリブ県での非武装地帯設置にかかる合意が規定するすべての責任や制約を実行していないが、この点に関して具体的な取り組みを行っている」と評価した。

また、同地での緊張緩和地帯での停戦監視に関しては、ロシアが10カ所、トルコが12カ所、イランが7カ所の監視所を設置し、活動を行っていることを改めて明らかにした。

一方、複数の住民から、ホワイト・ヘルメットが住民に対して、食糧提供と引き替えに、化学兵器攻撃の捏造ビデオに出演するよう提案しているとの通報があったと指摘、アレッポ県アアザーズ市、マーリア市、ジューバーン・ベク村でこうした試みが行われていることを明らかにした。

このほか、米主導の有志連合の軍事行動に関して、ダイル・ザウル県南東部でのダーイシュ(イスラーム国)に対する爆撃で、少なくとも住民120人が巻き添えとなって死亡したと述べた。
RT(10月31日付)が伝えた。

AFP, October 31, 2018、ANHA, October 31, 2018、AP, October 31, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 31, 2018、al-Hayat, November 1, 2018、Reuters, October 31, 2018、RT, October 30, 2018、SANA, October 31, 2018、UPI, October 31, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから102人、ヨルダンから353人の難民が帰国、避難民231人が帰宅(2018年10月31日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月31日付)を公開し、10月30日に難民455人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは102人(うち女性30人、子供52人)、ヨルダンから帰国したのは353人(うち女性106人、子供180人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は26,019人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者21,236人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者4,783人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は 255,299人(うち女性76,594人、子供130,160人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,529人(うち女性1,991,859人、子供3,319,765人)。

一方、国内避難民231人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性14人、子供8人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは199人(うち女性60人、子供109人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は162,826人(うち女性49,379人、子供82,150人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,245,188人(うち女性374,377人、子供634,533人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、ロシア側監督チームが過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 31, 2018をもとに作成。

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