シリア人権監視団:2018年9月の月間死者数は過去最低を記録(2018年10月1日)

シリア人権監視団は、2018年9月のシリア国内での民間人死者が139人(58人)を記録したと発表した。

同監視団によると、2018年9月の月間死者数は、2011年3月以降で最低だという。

なお、9月の死者総数は1,059人で、うち436人が反体制武装集団戦闘員、239人がシリア軍兵・民兵、236人がイスラーム過激派、9人が身元不明だという。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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ヨルダンのサファディー外務大臣「ラクバーン難民キャンプ解体と難民帰国に向けてロシアと真剣に協議している」(2018年10月1日)

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は、スプートニク・ニュース(10月1日付)の取材に応じ、そのなかで「我々はロシアと、ルクバーン難民キャンプを解体し、その住民を帰宅させるため、真剣に協議を行っている」と述べた。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、Sputnik News, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は米国が制裁対象とするカーティルジー・インターナショナル・グループ社にラッカ県の綿花買付を許可(2018年10月1日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)は、複数の地元筋の話として、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シリア政府とつながりがあり、米国が制裁対象としているカーティルジー・インターナショナル・グループ社に対して、ラッカ県産の綿花の買い付けを許可した、と伝えた。

同消息筋によると、カーティルジー・インターナショナル・グループ社は、ラッカ県西部のティシュリーン・キバル交差点に代理店を開設し、同県の農家から綿花を買い付ける準備を進めているという。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「次なる目標はマンビジュ浄化」、マティス米国防長官「マンビジュでの合同パトロールのため米軍はトルコ軍への教練を開始した」(2018年10月1日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は国会で演説し、国内外でクルディスタン労働者党(PKK)に対する軍事作戦を継続するとしたうえで、「トルコはシリアとイラクの領土統一を維持しようとしている…。我が国の次なる目標クルド人民兵(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG))の支配下にある(アレッポ県)マンビジュ市とユーフラテス川東岸をテロ組織から浄化することだ」と述べた。

TRT(10月1日付)が伝えた。

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ジェームズ・マティス米国防長官は、報道向け声明を出し、米軍が、シリア国内での任務を実施するためにトルコ軍部隊への教練を開始したと発表した。

トルコ軍部隊が実施する任務とは、アレッポ県マンビジュ市一帯での合同パトロールのこと。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、TRT, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県とイドリブ県でシャーム解放機構司令官暗殺相次ぐ(2018年10月1日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)によると、アレッポ市北部のカースティールー街道近くにあるシャーム解放機構の本部をダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われる一団が襲撃し、4人を殺害した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)によると、カフルナブル市とハザーリーン村を結ぶ街道で9月30日夜、シャーム解放機構の司令官の一人アブー・ムアーウィヤ・トゥルクマーニー氏が何者かに撃たれて死亡した。

また、サラーキブ市でシャーム解放機構のサラーキブ地区司令官が暗殺未遂にあった。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊はアフワズでの軍事パレード襲撃事件の報復として、シリア南東部のダーイシュ拠点を弾道ミサイルで攻撃、米国、YPG主体のシリア民主軍は冷静な反応(2018年10月1日)

イラン・イスラーム革命防衛隊は、9月22日にイラン南西部アフワズ市で発生した軍事パレード襲撃事件(24人死亡)に対する報復として、ダイル・ザウル県南東部のユーフラテス川東岸にある実行犯の司令拠点を狙って弾道ミサイル6発を発射し、司令官やメンバー多数を殺傷したと発表した。
攻撃に使用されたのは、「ゾー・ファガール」(射程750キロメートル)、「ギヤーム」(射程800キロメートル)で、イラン西部のケルマンシャー州から発射されたという。

タスニーム通信(10月1日付)が伝えた。

Tasnim News Agency, October 1, 2018

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ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)は、イランの複数の反体制派筋やSNSから得た情報だとして、イラン・イスラーム革命防衛隊の弾道ミサイル少なくとも6発が、イラン国内のケルマンシャー市近郊の村々に着弾し、住民らが被害を受けたと伝えた。

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しかし、有志連合の報道官を務める米軍のショーン・ライアン大佐は声明を出し、イランのミサイル攻撃がブーカマール市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙ったものだとしたうえで、攻撃に際していかなる「警告も発しなかったが…、シリア民主軍が危険に曝されることはなかった。有志連合はどのような被害が生じたか精査している」と述べた。

CNN(10月1日付)が伝えた。

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西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のキーヌー・ガーブリイール報道官は報道向け声明を出し、「これまでに得た情報によると、シリア軍が包囲している(ダイル・ザウル県)ブーカマール市南部地域に対するイランのミサイル攻撃は行われておらず、またシリア民主軍も同地域で作戦を実施していない」と発表した。

スプートニク・ニュース(10月1日付)が伝えた。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、CNN, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、Sputnik News, October 1, 2018、Tasnim News Agency, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県の反体制派とロシアはサファー丘でのダーイシュ掃討に向けて新たな合意を交わす一方、シリア政府当局は元戦闘員の徴兵するため拘束(2018年10月1日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)は、ダルアー県でシリア政府との和解に応じた反体制武装集団の司令官や地元名士らが、ロシア軍の代表との間に新たな合意を交わしたと伝えた。

同サイトが複数の地元消息筋の話として伝えたところによると、この合意は、①シリア軍西部地区が所轄しない独立した統合司令部を発足させること、②この司令部をラタキア県フマイミーム航空基地にあるシリア駐留ロシア軍司令部が実質指揮下にあるアフマド・アウダ氏のスンナ青年旅団やシリア軍第4師団(マーヒル・アサド少将が実質的司令官)から切り離すこと、③新司令部のもとで、ダマスカス郊外県サファー丘でのダーイシュ(イスラーム国)掃討戦に部隊を派遣すること、などを骨子とするという。

新たに発足される司令部には1,700人が参加する見込みだったが、ロシア側が認めたのは600人で、アブー・ムルシド・バッラーン氏が司令官を務める予定だという。

al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)によると、政治治安部がタッル市で家宅捜索を行い、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元戦闘員10人を兵役に服させるために拘束した。

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ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)はまた、クナイトラ県内の検問所で、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元戦闘員らに対して、和解後6ヶ月間の移動の自由を保障した証明書を認めないとの告知がなされている、と伝えた。

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トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡でシリアのアル=カーイダとトルコの支援を受ける反体制派が統合に向けて協議(2018年10月1日)

ANHA(10月1日付)は、複数の地元消息筋の情報として、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡のジンディールス町近郊で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、トルコの支援を受ける国民解放戦線と会合を開いたと伝えた。

会合では、アフリーン郡でのシャーム解放機構の存在を既成事実化するための両者の組織の統合の是非について話し合われたという。

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ANHA(10月1日付)は、複数の地元消息筋の情報として、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡のジンディールス町近郊にあるシャーム軍団の拘置所からダーイシュ(イスラーム国)のメンバー10人が脱獄したと伝えた。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はサファー丘(ダマスカス郊外県)で、YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部でダーイシュとの戦闘を続ける(2018年10月1日)

ダマスカス郊外県では、SANA(10月1日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、スワイダー県東部に隣接するサファー丘の岩石砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦を続け、同丘一帯にある洞窟、拠点などを新たに制圧した。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(10月1日付)によると、シリア軍兵士2人がダーイシュとの戦闘で死亡、6人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、「テロ駆逐の戦い」を続行中の西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターが、ハジーン市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員29人を殲滅したと発表した。

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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シリア難民数百人がレバノンから新たに帰国(2018年10月1日)

レバノンで避難生活を送ってきたシリア難民数百人が三つのグループに分かれて、タルトゥース県ダブースィーヤ国境通行所、ヒムス県ザムラーニー国境通行所、そしてダマスカス郊外県ジュダイダト・ヤーブース国境通行所を経由し、シリアに帰国、ダマスカス郊外県、ヒムス県の村々に帰村した。

SANA(10月1日付)が伝えた。

SANA, October 1, 2018

AFP, October 1, 2018、ANHA, October 1, 2018、AP, October 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, October 1, 2018、al-Hayat, October 2, 2018、Reuters, October 1, 2018、SANA, October 1, 2018、UPI, October 1, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは18件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年10月1日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(10月1日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(アレッポ県6件、ハマー県1件、イドリブ県1件、ラタキア県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは1件(イドリブ県)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 1, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は9月24日~9月30日までの7日間でシリア領内で54回の爆撃を実施(2018年10月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月24日~9月30日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

9月24日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は9回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月25日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は9回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月26日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は7回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月27日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は3回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月28日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し8回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は6回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月29日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は10回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

9月30日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の爆撃を実施、このうちシリア領内での爆撃は10回で、ブーカマール市近郊に対して実施された。

CENTCOM, October 1, 2018をもとに作成。

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