トランプ米大統領はツイッターでロシア、シリアにイドリブ県の爆撃を止めるよう呼びかける(2019年6月2日)

ドナルド・トランプ米大統領はツイッターのアカウント(https://twitter.com/realdonaldtrump?lang=ja)で「ロシアやシリア、それより小規模だがイランが、シリアのイドリブ県を爆撃し、罪もない市民を無差別に殺戮しているという。世界がこの残虐行為に目を向けている。目的な何なんだ。何を得ようとしているのか? 止めろ!」と綴った。

AFP, June 3, 2019、ANHA, June 3, 2019、AP, June 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 3, 2019、al-Hayat, June 4, 2019、Reuters, June 3, 2019、SANA, June 3, 2019、SOHR, June 3, 2019、UPI, June 3, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍報道官はT4ではなくクナイトラ県、ダマスカス郊外県に報復攻撃を行ったと発表(2019年6月2日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、1日の占領下ゴラン高原へのロケット弾飛来への報復として、イスラエル軍がシリア領内の軍事的標的多数を狙い、ゴラン高原の砲台2カ所、監視拠点および諜報機関拠点多数、SA-2中距離地対空ミサイル発射台1基を破壊したと発表、その映像と写真を公開した。

 

公開された映像・写真は、ダマスカス郊外県ハーン・シャイフ町近郊の砲台、クナイトラ県北部の監視所、同県タッル・シャッアール丘の諜報機関拠点など。

AFP, June 2, 2019、ANHA, June 2, 2019、AP, June 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2019、al-Hayat, June 3, 2019、Reuters, June 2, 2019、SANA, June 2, 2019、SOHR, June 2, 2019、UPI, June 2, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイスラエル軍戦闘機がヒムス県のT4航空基地をミサイル攻撃し、兵士複数が死傷したと発表(2019年6月2日)

シリア軍消息筋は、2日未明(午前3時頃)にイスラエル軍が占領下ゴラン高原方面から飛来し、ヒムス県東部のタイフール航空基地(T4航空基地)に向けて複数のミサイルを発射、シリア軍防空部隊がこれを撃破したと発表した。

しかし、イスラエル軍が発射したミサイルのうち1発が基地に着弾し、兵士3人が死亡、7人が負傷、武器弾薬庫が被弾、そのほか一部の施設が被害を受けたという。

SANA(6月2日付)が伝えた。

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一方、シリア人権監視団によると、ミサイルはイスラエル軍戦闘機が発射したもので、シリア軍兵士少なくとも5人が死亡、多数が負傷したという。

タイフール航空基地には、イラン・イスラーム革命防衛隊の倉庫、基地があるという。

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ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、爆撃は6回にわたり、ダマスカス郊外県キスワ市近郊のアブー・サアーリブ丘、第165中隊基地にも及んだという。

AFP, June 2, 2019、ANHA, June 2, 2019、AP, June 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2019、al-Hayat, June 3, 2019、Reuters, June 2, 2019、SANA, June 2, 2019、SOHR, June 2, 2019、UPI, June 2, 2019などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相は1日深夜のゴラン高原に対するシリア領からのロケット弾飛来への報復を決意(2019年6月2日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はツイッターのアカウント(https://twitter.com/netanyahu?lang=ja)で、1日深夜に占領下ゴラン高原にロケット弾2発が撃ち込まれたことに関して「力をもって対応する」と綴った。

ツイッターでの書き込みの内容は以下の通り:

「私は昨日、ゴラン高原にロケット弾が撃ち込まれたことを受けて、安全保障会議を開催し、イスラエル国防軍に断固たる行動をとるよう指示した。

我が国領内への攻撃を容認することなどできない。我々は我々に対するいかなる攻撃に対しても力をもって対応する。

これは私がこれまで一貫して推し進めてきた方針であり、今後もイスラエルの安全保障をためにこれを続ける」。

AFP, June 2, 2019、ANHA, June 2, 2019、AP, June 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2019、al-Hayat, June 3, 2019、Reuters, June 2, 2019、SANA, June 2, 2019、SOHR, June 2, 2019、UPI, June 2, 2019などをもとに作成。

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トルコ実質占領下のアレッポ県アアザーズ市で爆発が発生、14人以上が死亡(2019年6月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの実質占領下にあるアアザーズ市のハッダーディーン市場で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、子供4人を含む14人が死亡、18人が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)によると、死者数は16人。

AFP, June 2, 2019、ANHA, June 2, 2019、AP, June 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2019、al-Hayat, June 3, 2019、Reuters, June 2, 2019、SANA, June 2, 2019、SOHR, June 2, 2019、UPI, June 2, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県内の北・東シリア自治局の内務治安部隊検問所前でオートバイを爆破(2019年6月2日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(6月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー1人がスワル町にある北・東シリア自治局の内務治安部隊の検問所の前で爆弾を仕掛けたオートバイを爆破した。

内務治安部隊は戦闘の末、このメンバーを殺害した。

AFP, June 2, 2019、ANHA, June 2, 2019、AP, June 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2019、al-Hayat, June 3, 2019、Reuters, June 2, 2019、SANA, June 2, 2019、SOHR, June 2, 2019、UPI, June 2, 2019などをもとに作成。

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シリア政府支配下のダルアー県でアサド政権とロシアを非難する新たな落書きが発見される(2019年6月2日)

ハウラーン自由人連合は、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/)で、シリア政府支配下にあるダルアー県マターイヤ村の壁でアサド政権とロシアを非難する落書きが新たに見つかったと発表した。

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/photos/a.1742403162655347/2415052982057025/?type=3&theater

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/photos/a.1742403162655347/2415695968659393/?type=3&theater

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/photos/a.1737420373153626/2415696761992647/?type=3&theater

落書きは「アサドとその犬どもは倒れる。ロシアは殺戮者で、保障国ではない。マターイヤ村2019年6月2日」などと書かれている。

AFP, June 2, 2019、ANHA, June 2, 2019、AP, June 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2019、al-Hayat, June 3, 2019、Reuters, June 2, 2019、SANA, June 2, 2019、SOHR, June 2, 2019、UPI, June 2, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍総司令官「アサド政権、トルコのいずれと戦争することも望んでおらず、両者と対話の用意がある」(2019年6月2日)

北・東シリア自治局の防衛を担う人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・コバネ総司令官はバスニュース(6月2日付)に対して、アサド政権、トルコのいずれと戦争することも望んでおらず、両者と対話の用意があると述べた。

コバネ総司令官は「我々は評議会の設置を通じて我が部隊の再編をしようとしている」としたうえで、「我々はこの地域で戦闘を望んでいない。我々は戦争せずに対話を通じて問題解決をするために行動している。我々は政権であれ、トルコであれ、そのほかの当事者であれ、彼らとの政治的解決にいたる用意がある。我々の問題解決策は対話だ」と述べた。

AFP, June 2, 2019、ANHA, June 2, 2019、AP, June 2, 2019、Basnews, June 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2019、al-Hayat, June 3, 2019、Reuters, June 2, 2019、SANA, June 2, 2019、SOHR, June 2, 2019、UPI, June 2, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍はイドリブ県、ハマー県などへの爆撃を続けるとともに反体制派と交戦、民間人7人を含む18人が死亡(2019年6月2日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから33日目となる6月2日も、シリア・ロシア軍が爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より18人(民間人7人、シリア軍兵士6人、反体制武装集団戦闘員5人)増えて988人となった。

うち、327人が民間人(女性72人、子供78人を含む)、679人がシリア軍兵士(282人)および反体制武装集団戦闘員(397人)。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は106回、投下した「樽爆弾」の数は16発を記録、ロシア軍戦闘機も33回の爆撃を行った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、フバイト村、シャイフ・ムスタファー村、フィキーア村、カルサア村、カフルラーター村、スフーフン村、トゥラムラー村、カンスフラ村一帯、マアッルシューリーン村、ブナイン村、イフスィム町、タッルアース村、マアッラト・ハルマ村、ハザーリーン村一帯、ファッティーラ村、ラカーヤー村、バーラ村に爆撃を実施した。

ロシア軍もハーン・シャイフーン市、フバイト村を爆撃した。

爆撃により、バーラ村では女性1人と子供1人を含む3人が、カフルラーター村では1人が死亡した。

また、シリア軍地上部隊の砲撃では、アルバイーン山で1人が死亡した。

一方、SANA(6月2日付)によると、シリア軍がマイダーン・ガザール村、フバイト村にあるシャーム解放機構の拠点を重点的に砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハミーディーヤ村、ラターミナ町、カフルズィーター市、ムーリク市、シャフルナーズ村に爆撃を実施した。

ロシア軍もカフルズィーター市、ハミーディーヤ村、アミーカ村、ハウワーシュ村、ラターミナ町を爆撃した。

また、シリア軍地上部隊の砲撃では、ザカート村で1人が死亡した。

一方、SANA(6月2日付)によると、反体制武装集団がシリア政府支配下のカムハーナ町を砲撃し、住居などが被害を受けた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がクルド山地方のカッバーナ村一帯にあるシリア軍拠点を攻撃、交戦した。

これに対し、シリア軍はヘリコプターでカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でICARDA地区に爆撃を実施した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(ラタキア県9件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を7件(イドリブ県1件、ハマー県6件)確認した。

AFP, June 2, 2019、ANHA, June 2, 2019、AP, June 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2019、al-Hayat, June 3, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 2, 2019、Reuters, June 2, 2019、SANA, June 2, 2019、SOHR, June 2, 2019、UPI, June 2, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから456人、ヨルダンから331人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年6月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月2日付)を公開し、6月1日に難民1,583人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは456人(うち女性118人、子供200人)、ヨルダンから帰国したのは331人(うち女性100人、子供168人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は243,435人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者84,736人(うち女性24,360人、子ども41,079人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者158,669人(うち女性47,639人、子ども80,924人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 472,715人(うち女性140,998人、子供221,579人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,638,968人(うち女性1,991,690人、子供3,385,874人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 2, 2019をもとに作成。

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