トルコ移民管理局は不法入局社の自発的帰国を支援する仕組みを構築すると発表(2019年6月19日)

トルコの内務省移民管理局は、トルコへの不法入国者の自発的帰国を支援する仕組みを構築すると発表した。

移民管理局の発表は、アブドゥッラ・アヤズ移民管理局長、ハトゥン・デミレル外務省領事局長、TIKA(トルコ協力調整機構)のラフマン・ヌルドゥン総裁、トルコ赤新月社のイブラヒム・アルタン代表が出席したLOI(予備的合意書)調印式に合わせて行われ、不法入国を阻止し、不法入国者の自発的帰国を促すこと、そして人権を重視したアプローチを通じて彼らをトルコ社会に統合することが目的だという。

トゥルク・プレス(6月19日付)が伝えた。 なお、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると、2019年1月3日現在のトルコでのシリア難民登録数は360万6737人。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、Turk Press, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県で空挺作戦を実施するも、拘束しようとしていた武器密売人を取り逃がす(2019年6月19日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(6月19日付)によると、米主導の有志連合が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに、シュハイル村で空挺作戦を実施した。

作戦は、武器密売人のスバーヒー・アブー・ハムザ氏らを拘束することが目的だったが、反撃を受けてアブー・ハムザ氏本人は取り逃し、息子のイブラーヒーム氏を拘束するにとどまった。

なお、シリア民主軍は1年前に、バーグーズ村から逃走を試みたアブー・ハムザ氏の兄弟のアブドゥッラフマーン氏を拘束している。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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シリア軍特殊部隊、共和国護衛隊の司令官・参謀長らが新たに任命(2019年6月19日)

ラタキア・アーン(6月19日付)によると、ミーラード・ジャディード准将が特殊部隊司令官、ムンズィル・イブラーヒーム准将が同参謀長、カマール・サーリム准将が共和国護衛隊参謀長、アミーン・イスカンダル准将が同第30師団参謀長に任命された。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、al-Ladhaqiya al-An, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局アサーイシュは親政権のテレビ局特派員の身柄を米当局に引き渡す(2019年6月19日)

ドゥラル・シャーミーヤ(6月19日付)は、親政権ブロガー(ウマル・ラフムーン)のフェイスブックアカウントから得た情報として、親政権のイフバーリーヤ・チャンネルの記者で北・東シリア自治局のアサーイシュに拘束されたと見られるムハンマド・サギール氏の身柄が米当局に引き渡されたと伝えた。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がイドリブ県での爆撃を再開してから50日:民間人463人を含む1,754人が死亡(2019年6月19日)

シリア人権監視団は、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯に対するシリア・ロシア軍の爆撃が再開(4月29日)されてから50日が経ったのに合わせて、同地での攻撃および人的被害の状況に関する統計結果を発表した。

それによると、4月29日以降のシリア軍による爆撃回数は3,806回、投下した「樽爆弾」は3,192発、砲撃回数は2万8110回以上を記録、ロシア軍も1,397回の爆撃も実施したという。

また、シリア・ロシア軍の攻撃と反体制派との戦闘での死者は1,754人を記録、うち463人が民間人(女性97人、子供110人を含む)、571人がシリア軍兵士、720人が反体制武装集団戦闘員だという。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はイドリブ市一帯などへの爆撃を継続(2019年6月19日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから50日目となる6月19日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より32人(民間人16人、シリア軍兵士1人、反体制武装集団戦闘員15人)増えて1,754人となった。

うち、463人が民間人(女性97人、子供110人を含む)、571人がシリア軍兵士、720人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は76回を記録、ロシア軍も16回の爆撃を実施した。

またシリア軍地上部隊による砲撃は300発以上におよんだ。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でイドリブ市一帯、アリーハー市、カフルルーマー村、ダイル・サンバル村、ハーン・シャイフーン市、カフルサジュナ村、ヒーシュ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ハルマ村、ハーッス村およびその一帯、イフスィム町、アルバイーン山、ブサンクール村灌木地帯、ムサイビーン村、カルサア村、カンスフラ村、トゥラムラー村、サラーキブ市に対して爆撃を実施した。

この爆撃により、バイニーン村で子供2人、カンスフラ村で女性1人と子供2人、トゥラムラー村で1人、イドリブ市郊外で1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊が県北部の戦闘地域を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフルズィーター市、ラターミナ町に対して爆撃を実施した。

またシリア軍は地上部隊が県北部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もカフルズィーター市、ラターミナ町、タッル・ミルフ村を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でアターリブ市近郊の第46中隊基地に対して爆撃を実施した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(ハマー県11件、イドリブ県2件)確認した。

AFP, June 19, 2019、ANHA, June 19, 2019、AP, June 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2019、al-Hayat, June 19, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2019、Reuters, June 19, 2019、SANA, June 19, 2019、SOHR, June 19, 2019、UPI, June 19, 2019などをもとに作成。

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ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還帰還調整委員会の合同会合は「ゲットー」化したルクバーン・キャンプとフール・キャンプを閉鎖し、避難民の惨状を解決すべきと呼びかける(2019年6月19日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合は声明を出し、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプと、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県にあるフール・キャンプが「ゲットー」と化していると指摘、これを閉鎖することで国内避難民の惨状を解決すべきだとしたうえで、国連に両キャンプでの人道危機を軽減するために責任を果たすよう呼びかけた。

声明によると、ルクバーン・キャンプでは、これまでに1万4000人の避難民がシリア政府支配地域への帰還を果たしたが、2万8000人が劣悪な環境のもとで依然としてキャンプにとどまることを余儀なくされている。

また、フール・キャンプでは、7万2000人が収容されており、うち91%が女性と子供、65%が12歳以下だという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2019をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから347人、ヨルダンから905人の難民が帰国、避難民5人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年6月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月19日付)を公開し、6月18日に難民1,252人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは347人(うち女性104人、子供177人)、ヨルダンから帰国したのは905人(うち女性272人、子供462人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は267,131人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者90,931人(うち女性27,432人、子ども46,294人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者176,200人(うち女性52,892人、子ども89,850人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 496,411人(うち女性148,982人、子供253,066人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。

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一方、国内避難民5人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは5人(うち子供1人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は31,388人(うち女性9,850人、子供14,438人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,299,984人(うち女性392,409人、子供658,204人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した5人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2019をもとに作成。

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