ダルアー県サナマイン市で若者がアサド大統領のポスターを破り捨てる(2019年6月27日)

ダルアー県では、オリエント・ニュース(6月27日付)などによると、サナマイン市の農業センターの玄関に飾られているアサド大統領のポスターを若者2人が破り捨てる映像がインターネットを通じて公開された。

映像は26日に撮影されたもの。

AFP, June 28, 2019、ANHA, June 28, 2019、AP, June 28, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 28, 2019、al-Hayat, June 29, 2019、Reuters, June 28, 2019、SANA, June 28, 2019、SOHR, June 28, 2019、UPI, June 28, 2019などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織と親トルコ反体制派はハマー県北部でシリア軍拠点への攻勢を強め、兵士を処刑する写真を公開(2019年6月27日)

ハマー県では、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室がアトシャーン村でシリア軍兵士数十人を殺傷したと発表、シリア軍兵士と思われる男性を処刑した写真を公開した。

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なお、「革命のサヨナキドリ」、「革命のゴールキーパー」と称され、ドキュメンタリー映画「それでも僕は帰る」などに出演していたアブドゥルバースィト・サールート氏(6月8日にハマー県北部でのシリア軍との戦闘で戦死)を追悼するバナーを立ち上げている反体制派系サイトのザマーン・ワスル(6月27日付)によると、新興のアル=カーイダの連合体である「信者を煽れ」作戦司令室と、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構とトルコが後援する国民解放戦線からなる「必勝」作戦司令室は、カッサービーヤ村でシリア軍の拠点に対する攻勢を強化した。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019、Zaman al-Wasl, June 27, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県北部にあるトルコ軍監視所を2度にわたり砲撃し、トルコ軍兵士1人が死亡、3人が負傷(2019年6月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が緊張緩和地帯の境界地帯の県北西部のシール・マガール村に設置されているトルコ軍の監視所を2度にわたり砲撃、トルコ軍兵士1人が死亡、3人が負傷した。

ANHA(6月27日付)によると、トルコ軍は27日早朝、10輌以上の車輌からなる部隊をイドリブ県ヒルバト・ジャウズ村の通行所から派遣、同部隊はシール・マガール村にあるトルコ軍の監視所に到着しようとしたのに合わせるかたちで、シリア軍がこれに対して1度目の砲撃を加えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月27日付)によると、砲撃を行ったのは、カリーム村、タマーニア町に展開するシリア軍部隊。

トルコ軍は同地に重火器を配意しようとしていたという。

1度目の砲撃の直後、トルコ軍ヘリコプター3機が飛来し、死傷したトルコ軍兵士の搬送作業にあたる一方、トルコ軍戦闘機1機がシール・マガール村上空を旋回、監視活動にあたった。

Xeber 24(6月27日付)によると、監視活動にあたったのはF-16戦闘機で、死傷者を乗せたヘリコプターはイドリブ県を通過して、トルコに帰還したという。

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ANHA(6月27日付)によると、シリア軍の砲撃を受けて、トルコ軍はヒルバト・ジャウズ村の通行所経由で10輌以上の車輌からなる別の部隊を派遣したが、シリア軍はこれに対しても再び砲撃を行った。

この砲撃での死傷者はなかった。

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なお、一連の砲撃に関して、シリア国営のSANA(6月27日付)は、シリア軍がシール・マガール村の反体制武装集団の兵站路を砲撃したと伝えた。

また、トルコ国防省は声明を出し、兵士1人が死亡、3人が負傷したことを認めたうえで、「砲撃は意図的なものだった」と断じ、「事件の背後にはシリア当局がいる」と非難、首都アンカラにあるロシア大使館の駐在武官を呼び出し、「この攻撃に対する対抗措置は厳しいものになる」と伝えたと表明した。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019、Xeber 24, June 27, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県南東部のシリア民主軍拠点を攻撃し、5人を殺害(2019年6月27日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(6月27日付)によると、ヒムス県南東部で潜伏を続けるダーイシュ(イスラーム国)が、シリア政府支配地域を経由し、北・東シリア自治局支配下のハジーン市に潜入、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を襲撃した。

ザマーン・ワスル(6月27日付)によると、この攻撃でシリア民主軍戦闘員5人が死亡した。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019、Zaman al-Wasl, June 27, 2019などをもとに作成。

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首都ダマスカスでジャーナリストを狙った爆破事件(2019年6月27日)

ダマスカス県では、SANA(6月27日付)によると、オートストラード・マッザ区で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、女性1人とその息子1人が負傷した。

スプートニク・ニュース(6月27日付)によると、爆発はジャーナリストのターリブ・イブラーヒーム氏の車に仕掛けられていたという。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、Sputnik News, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部で反体制武装集団の憲兵隊2人殺害(2019年6月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市とラーイー村を結ぶ街道で、トルコの支援を受ける反体制武装集団の憲兵隊が何者かの襲撃を受けて、2人が死亡た。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019などをもとに作成。

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シリア軍によるイドリブ県、ハマー県の爆撃、反体制派との戦闘で民間人6人を含む21人が死亡、ロシア軍の爆撃は確認されず(2019年6月27日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから57日目となる6月27日、シリア軍は爆撃を継続、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より21人(民間人6人、シリア軍兵士11人、反体制武装集団戦闘員4人)増えて1,964人となった。

うち、532人が民間人(女性105人、子供132人を含む)、642人がシリア軍兵士、790人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は75回を記録した。

またシリア軍地上部隊による砲撃は400発におよんだ。

ロシア軍の爆撃は確認されなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でイドリブ市一帯、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市、バーラ村、イフスィム町、カフルルーマー村一帯、フバイト村、カルサア村、シャイフ・ムスタファー村、ハザーリーン村、カフルサジュナ村、ナキール村、バアルブー村、ウライニバ村、マダーヤー村、シャイフ・ダーミス村、ラカーヤー村、マアッルズィーター村、カフルナブル市、トゥラムラー村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県南部および西部の戦闘地域を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月27日付)によると、この爆撃によりバーラ村で民間人3人、カフルサジュナ村で子供1人と女性1人が死亡した。

一方、SANA(6月27日付)によると、シリア軍がカッサービーヤ村に侵攻を試みたシャーム解放機構を撃退した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でフワイズ一帯に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊がサフリーヤ村、ダイル・サンバル村、フワイジャ村、ハウワーシュ村などを砲撃した。

一方、SANA(6月27日付)によると、シリア軍がカフルヌブーダ町でシャーム解放機構、イッザ大隊(イッザ軍団)と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県西部のフータ村にある自由アレッポ県議会の支部を襲撃し、車輌や施設内の備品を押収した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(アレッポ県2件、ラタキア県6件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(アレッポ県1件、ラタキア県6件、イドリブ県5件、ハマー県6件)確認した。

AFP, June 27, 2019、ANHA, June 27, 2019、AP, June 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2019、al-Hayat, June 28, 2019、Reuters, June 27, 2019、SANA, June 27, 2019、SOHR, June 27, 2019、UPI, June 27, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから342人、ヨルダンから1015人の難民が帰国、避難民719人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者713人)が帰宅(2019年6月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月27日付)を公開し、6月26日に難民1,357人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは342人(うち女性103人、子供175人)、ヨルダンから帰国したのは1,015人(うち女性305人、子供518人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は278,529人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者93,825人(うち女性28,100人、子ども47,430人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者184,704人(うち女性29,536人、子ども50,152人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 466,027人(うち女性152,404人、子供258,881人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。

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一方、国内避難民719人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは6人(うち女性1人、子供4人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは713人(うち女性215人、子供374人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は44,736人(うち女性14,413人、子供20,398人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,301,273人(うち女性392,534人、子供650,102人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した713人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は713人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 27, 2019をもとに作成。

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