ダーイシュ・メンバーとその家族が収容されているフール・キャンプでアゼルバイジャン出身の老女がニカーブを着用しなかった孫娘を殺害(2019年6月23日)

ハサカ県では、ANHA(6月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの妻子数千人が一般の国内避難民やイラク難民らとともに収容されているフール・キャンプで、アゼルバイジャン出身の老女が、14歳になる孫娘を「ニカーブを着用していない」と責めて殺害した。

AFP, June 25, 2019、ANHA, June 25, 2019、AP, June 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2019、al-Hayat, June 26, 2019、Reuters, June 25, 2019、SANA, June 25, 2019、SOHR, June 25, 2019、UPI, June 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

バーニヤース市沖の海中パイプラインが何者かによって破壊される(2019年6月23日)

石油鉱物資源省は、タルトゥース県バーニヤース市沖の海中パイプラインが破壊され、バーニヤース港埠頭内に石油が流出したと発表した。

パイプラインは、タンカーに原油を積むためのもので、5カ所が破壊されていたという。

これに関して、反体制派系のドゥラル・シャーミーヤ(6月23日付)は、何者かの攻撃を受けて破壊されたと伝えた。

AFP, June 23, 2019、ANHA, June 23, 2019、AP, June 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2019、al-Hayat, June 24, 2019、Reuters, June 23, 2019、SANA, June 23, 2019、SOHR, June 23, 2019、UPI, June 23, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

俳優で反体制指導者のジャマール・スライマーン元人民議会議員は2021年の大統領選挙への立候補の意思を表明(2019年6月23日)

俳優で反体制指導者の1人ジャマール・スライマーン元人民議会議員はエジプトのナハール・チャンネル(6月22日付)とのインタビューで、2021年に予定されている大統領選挙に立候補する意思を表明した。

スライマーン氏は、大統領選挙への立候補に関する質問に対して「そういう意思はない」としつつ、「しかし、国民的義務が求められれば、立候補について考える…。自分よりも優れた候補者がいて欲しい。そうした人物を支持したい」と述べた。

AFP, June 23, 2019、ANHA, June 23, 2019、AP, June 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2019、al-Hayat, June 24, 2019、al-Nahar TV, June 23, 2019、Reuters, June 23, 2019、SANA, June 23, 2019、SOHR, June 23, 2019、UPI, June 23, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府と北・東シリア自治局統治下にあるカーミシュリー市西部のハラーリーヤ地区でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発(2019年6月23日)

ハサカ県では、ANHA(6月23日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局統治下にあるカーミシュリー市西部のハラーリーヤ地区でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、住民5人が負傷した。

AFP, June 23, 2019、ANHA, June 23, 2019、AP, June 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2019、al-Hayat, June 24, 2019、Reuters, June 23, 2019、SANA, June 23, 2019、SOHR, June 23, 2019、UPI, June 23, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるアアザーズ市で自爆ベルトを着用した女性2人拘束(2019年6月23日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月23日付)によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で、警察治安部隊が自爆ベルトを着用した女性2人を拘束した。

女性2人は、北・東シリア自治局の支配下にある県東部のアウン・ダーダート村通行所からトルコ占領地域(「ユーフラテスの盾」地域)に入り、アフリーン市方面に向かっていたところを拘束されたという。

AFP, June 23, 2019、ANHA, June 23, 2019、AP, June 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2019、al-Hayat, June 24, 2019、Reuters, June 23, 2019、SANA, June 23, 2019、SOHR, June 23, 2019、UPI, June 23, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュはダイル・ザウル県南東部のシリア軍拠点を襲撃し、兵士4人を殺害(2019年6月23日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県南東部のマヤーディーン市近郊の砂漠地帯に設置されているシリア軍の拠点複数カ所を襲撃し、兵士4人が死亡、10人が負傷した。

AFP, June 23, 2019、ANHA, June 23, 2019、AP, June 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2019、al-Hayat, June 24, 2019、Reuters, June 23, 2019、SANA, June 23, 2019、SOHR, June 23, 2019、UPI, June 23, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア軍の爆撃が続くなか、ダーイシュはサラーキブ市(イドリブ県)でメディア活動家のウマル・ディマシュキー氏を暗殺(2019年6月23日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから53日目となる6月23日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より11人(民間人8人、シリア軍兵士3人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて1,906人となった。

うち、512人が民間人(女性102人、子供130人を含む)、614人がシリア軍兵士、780人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は90回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」43発を投下、ロシア軍も10回の爆撃を行った。

またシリア軍地上部隊による砲撃は520発以上におよんだ。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフル・ウワイド村、カルサア村、スフーフン村、ジューズィフ村、マアッラータ村、バサーミス村、ウライニバ村、マアッラト・ハルマ村およびその一帯、ハザーリーン村、バルユーン村、ナキール村、カフルナブル市、ミンタール村、シャイフ・ムスタファー村、タッルアース村、タフタナーズ市、カフルバッティーフ村に対して爆撃を実施した。

ロシア軍もブスライヤー村、タマーニア町、スカイク村を爆撃した。

シリア軍の砲撃では白リン弾が使用され、ハーン・シャイフーン市住宅街、農地で火災が発生した。

一方、SANA(6月23日付)によると、シリア軍がマアッルズィーター村、カフルサジュナ村、カフル・ウワイド村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

このほか、ドゥラル・シャーミーヤ(6月23日付)によると、サルマダー市で、メディア活動家で救援活動にも従事してきたウマル・ディマシュキー氏の車に仕掛けられた爆弾が爆発、ディマシュキー氏が重傷を負い、搬送先のトルコ国内の病院で死亡した。

これに関して、シャーム解放機構に近いイバー通信(6月23日付)は、シャーム解放機構の治安部隊がサルマダー市でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー4人を逮捕したと伝えた。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカッバーナ村一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターが「樽爆弾」を投下、地上部隊が同地を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。

またロシア軍がムーリク市を爆撃した。

一方、SANA(6月23日付)によると、シリア軍がタッル・ミルフ村、カフルズィーター市、ラターミナ町にあるシャーム解放機構、イッザ大隊(イッザ軍)の拠点を砲撃した。

**

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月23日付)によると、イラク人民動員隊の一つでアレッポ国際空港に進駐するヌジャバー運動がタッルアラン村近郊に監視塔などを新たに設置した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を9件(ラタキア県8件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(アレッポ県4件、イドリブ県1件、ハマー県11件)確認した。

AFP, June 23, 2019、ANHA, June 23, 2019、AP, June 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2019、al-Hayat, June 24, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 23, 2019、Reuters, June 23, 2019、SANA, June 23, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, June 23, 2019、SOHR, June 23, 2019、UPI, June 23, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから338人、ヨルダンから1,055人の難民が帰国、避難民8人が帰宅(2019年6月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月23日付)を公開し、6月22日に難民1,393人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは338人(うち女性102人、子供173人)、ヨルダンから帰国したのは1,055人(うち女性317人、子供538人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は273,091人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者92,486人(うち女性27,899人、子ども47,088人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者180,605人(うち女性54,214人、子ども92,097人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 502,371人(うち女性150,771人、子供256,107人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,639,576人(うち女性1,991,890人、子供3,386,212人)。

**

一方、国内避難民8人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは8人(うち女性2人、子供4人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は44,736人(うち女性14,413人、子供20,398人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,300,545人(うち女性392,575人、子供658,470人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 23, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.