ラタキア市で政権打倒、自由シリア軍支持、「革命のサヨナキドリ」こと故アブドゥルバースィト・サールート氏との連帯を訴える抗議デモ(2019年6月9日)

ラタキア県では、クッルナー・シュラカー(6月10日付)によると、ラタキア市のスライバ開発計画地区で9日夜、自由シリア軍支持とアサド政権打倒を訴える抗議デモが行われ、参加者は8日に戦死したアブドゥルバースィト・サールート氏の功績を讃えた。

https://www.facebook.com/SRNmonitor/videos/457207815040229/

AFP, June 10, 2019、ANHA, June 10, 2019、AP, June 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 10, 2019、al-Hayat, June 11, 2019、Reuters, June 10, 2019、SANA, June 10, 2019、SOHR, June 10, 2019、UPI, June 10, 2019などをもとに作成。

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「革命のサヨナキドリ」ことアブドゥルバースィト・サールート氏の葬儀がイドリブ県で行われ、シリアのアル=カーイダも弔意を示す(2019年6月9日)

ハマー県タッル・ミルフ村一帯での戦闘で重傷を負い、8日に死亡したイッザ軍ヒムス・アディーヤ旅団司令官で「革命のサヨナキドリ」ことアブドゥルバースィト・サールート氏の葬儀が、トルコ国境に近いイドリブ県ダーナー市で執り行われた。

サールート氏の遺体は、ハマー県北部から一旦トルコのハタイ県レインハル市に移送されたのち、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を経由して再入国、母親や親戚、数十人の活動家の出迎えを受けた。

遺体は家族らとともに、サルマダー市を経由し、ダーナー市に運ばれ、市内にあるアブドゥッラフマーン・モスクで葬儀が行われた。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月9日付)、ザマーン・ワスル(6月9日付)、オリエント・ニュース(6月9日付)などによると、レインハル市、バーブ・ハワー国境通行所では、シリア難民やトルコの住民数千人が遺体を出迎え、シリア革命のスローガンなどを連呼した。

また、トルコのイスタンブール市、ガジアンテップ市でもサールート氏を悼む集会が行われた。


なお、サールート氏の遺体はダーナー市に埋葬された。

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イドリブ県を中心とする反体制派支配地域の軍事・治安権限を掌握し、イッザ軍と共闘関係にあるシャーム解放機構は声明を出し、サールート氏に弔意を示した。

 

AFP, June 9, 2019、ANHA, June 9, 2019、AP, June 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2019、al-Hayat, June 10, 2019、Orient News, June 9, 2019、Reuters, June 9, 2019、SANA, June 9, 2019、SOHR, June 9, 2019、UPI, June 9, 2019、Zaman al-Wasl, June 9, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市一帯をトルコとその支援を受ける反体制派が砲撃、YPGの反撃でトルコ軍兵士1人が死亡(2019年6月9日)

アレッポ県では、ANHA(6月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村を砲撃した。

これに対して、アフリーン解放軍団は声明を出し、8日にアフリーン市とマアバトリー(マーバーター)町を結ぶ街道で国民軍憲兵隊の司令官を射殺、アアザーズ市近郊のカルジャブリーン村でトルコ軍の拠点を砲撃し、トルコ軍兵士1人を負傷させ、アフリーン市工業地区でムンタスィル・ビッラー大隊の車輌を爆破したと発表した。

一方、トルコ国防省は声明を出し、タッル・リフアト市一帯地域に展開する人民防衛隊(YPG)が「オリーブの枝」作戦地域(アフリーン郡)にあるトルコ軍の基地を砲撃し、トルコ軍兵士1人が死亡、5人が負傷したと発表した。

AFP, June 9, 2019、ANHA, June 9, 2019、AP, June 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2019、al-Hayat, June 10, 2019、Reuters, June 9, 2019、SANA, June 9, 2019、SOHR, June 9, 2019、UPI, June 9, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のハサカ県北部の小麦畑で火災が多発(2019年6月9日)

ハサカ県では、SANA(6月9日付)によると、タッル・ブラーク町近郊のラジャム・ファルハーン村の小麦畑で火災が発生し、2,500ドゥーナムが焼失した。

火災は過去2週間で複数件発生、すでに70,000ドゥーナムが焼失しており、SANAは、気温上昇と乾燥だけでなく、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、ないしはダーイシュ(イスラーム国)の残党による放火の疑いがあると伝えた。

AFP, June 9, 2019、ANHA, June 9, 2019、AP, June 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2019、al-Hayat, June 10, 2019、Reuters, June 9, 2019、SANA, June 9, 2019、SOHR, June 9, 2019、UPI, June 9, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍はイドリブ県、ハマー県での戦闘地域に激しい爆撃を行う(2019年6月9日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が攻撃を激化させてから40日目となる6月9日も、シリア・ロシア軍が爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が交戦した。

シリア人権監視団によると、4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より85人(民間人1人、シリア軍兵士52人、反体制武装集団戦闘員32人)増えて1,433人となった。

うち、362人が民間人(女性77人、子供87人を含む)、494人がシリア軍兵士、577人が反体制武装集団戦闘員。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は120回、投下した「樽爆弾」の数は90発を記録、ロシア軍戦闘機も74回の爆撃を実施した。

また、シリア軍地上部隊による砲撃は890発におよんだ。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でザカート村、ラターミナ町、ハスラーヤー村、ムーリク市、カフルズィーター市、ジャビーン村、タッル・ミルフ村、ラトミーン村、アブー・ライーダ村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルズィーター市、ジャビーン村、カフルヌブーダ町一帯、ザカート村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県北部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もタッル・ミルフ村、ジャビーン村、ハスラーヤー村、カフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市を爆撃した。

一方、SANA(6月9日付)によると、シリア軍がジャルマ村一帯でシャーム解放機構とイッザ大隊(イッザ軍)の拠点に対して重点的に攻撃を加え、多数の戦闘員を殺傷した。

シリア軍はまた、カフルズィーター市にある反体制武装集団の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でハーン・シャイフーン市、マウカ村、イフスィム町、アリーハー市、アルバイーン山、アービディーン村、アブー・フッバ村、ムアイサルーナ村、ラカーヤー村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでヒーシュ村、ナキール村、ウライニバ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ハルマ村、アービディーン村、フバイト村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が、県南部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もアービディーン村、フバイト村を爆撃した。

一方、SANA(6月9日付)によると、シリア軍がナキール村、ウライニバ村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカッバーナ村一帯に対して爆撃を実施するとともに、同地一帯を砲撃、反体制武装集団と交戦した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(6月9日付)によると、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室がトルコマン山にあるシリア軍の拠点複数カ所に対して攻撃を行い、兵士50人以上を殺傷した。

トルコの支援を受ける国民解放戦線に参加するアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動の第82特殊任務連隊も県北部のアブー・アスアド丘にあるシリア軍拠点を攻撃し、士官1人を含む多数を殺傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(ラタキア県10件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を8件(イドリブ県1件、ハマー県7件)確認した。

AFP, June 9, 2019、ANHA, June 9, 2019、AP, June 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, June 9, 2019、al-Hayat, June 10, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 9, 2019、Reuters, June 9, 2019、SANA, June 9, 2019、SOHR, June 9, 2019、UPI, June 9, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから341人、ヨルダンから543人の難民が帰国、避難民4人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年6月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月9日付)を公開し、6月8日に難民884人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは341人(うち女性103人、子供174人)、ヨルダンから帰国したのは543人(うち女性191人、子供324人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は255,371人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者87,309人(うち女性18,859人、子ども31,739人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者168,062人(うち女性29,266人、子ども49,694人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 484,651人(うち女性131,057人、子供222,613人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,638,968人(うち女性1,991,690人、子供3,385,874人)。

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一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは4人(うち女性3人、子供1人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は30,500人(うち女性9,558人、子供13,995人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,299,096人(うち女性387,485人、子供650,059人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 9, 2019をもとに作成。

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