アサド大統領のいとこのラーミー・マフルーフ氏らが脱税により資産凍結処分を受ける(2019年12月23日)

反体制派系のザマーン・ワスル(12月23日付)やドゥラル・シャーミーヤ(12月23日付)は、税関局がアサド大統領のいとこのラーミー・マフルーフ氏とその妻、さらにはアーバール・ペトロリアム社の幹部社員、ビジネスマンのバーヒル・サアディー氏、ムハンマド・ハイル・アムリート氏、アリー・ムハンマド氏の動産および不動産を差し押さえたと伝えた。

マフルーフ氏の資産が差し押さえるのはこれが初めて。

資産差し押さえ決定は、12月19日に財務省が発したもので、120億シリア・ポンド(1,300万ドル)の脱税(関税未払い)に対処するためのもの。

AFP, December 23, 2019、ANHA, December 23, 2019、AP, December 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2019、Reuters, December 23, 2019、SANA, December 23, 2019、SOHR, December 23, 2019、UPI, December 23, 2019などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣がロシアを訪問しラヴロフ外務大臣と会談(2019年12月23日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相が、シリア・ロシア通商経済科学技術協力合同委員会の第12回会合に先立って、ロシアの首都モスクワを訪問し、セルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談した。

SANA(12月23日付)によると、会談でムアッリム外務在外居住者大臣は、米国、トルコ政府、イスラエル、そして一部地域諸国は、「テロとの戦い」に対するシリアの取り組みを妨害しようとして、シリアに対する策略を続けていると非難するとともに、米国がシリアの石油資源を体系的に略奪していると指弾した。

これに対して、ラブロフ外務大臣は、シリアが安定回復と復興段階に入ったとしたうえで、国連安保理決議第2254号に沿って、制憲委員会(憲法委員会)を通じてシリア人による政治解決を実現する必要があると強調した。

AFP, December 23, 2019、ANHA, December 23, 2019、AP, December 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2019、Reuters, December 23, 2019、SANA, December 23, 2019、SOHR, December 23, 2019、UPI, December 23, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のラッカ県スルーク町中心街で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民5人死亡(2019年12月23日)

ラッカ県では、SANA(12月23日付)によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊のスルーク町中心街で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民5人が死亡、15人が負傷した。

一方、ANHA(12月23日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市北西のアリーダ村、タッル・アブヤド市近郊のヒルバト・バカル村を砲撃した。

AFP, December 23, 2019、ANHA, December 23, 2019、AP, December 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2019、Reuters, December 23, 2019、SANA, December 23, 2019、SOHR, December 23, 2019、UPI, December 23, 2019などをもとに作成。

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『ワタン』:マアッラト・ヌウマーン市と周辺の村々は戦闘によらずしてシリア政府の支配下に復帰する可能性もある(2019年12月23日)

国民和解委員会メンバーで親政権ブロガーとしても知られるウマル・ラフムーン氏は、イドリブ県南東部でのシリア・ロシア軍の進攻に関して、『ワタン』(12月23日付)に対して、M5高速道路上の主要都市の一つマアッラト・ヌウマーン市と周辺の村々(ガドファ村、マアッルシューリーン村など)の処遇について、同地の複数の当事者と折衝が行われていることを明らかにしたうえで、同地が戦闘によらずして、シリア政府の支配下に復帰することもあると述べた。

AFP, December 23, 2019、ANHA, December 23, 2019、AP, December 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2019、Reuters, December 23, 2019、SANA, December 23, 2019、SOHR, December 23, 2019、UPI, December 23, 2019、al-Watan, December 23, 2019などをもとに作成。

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シリア軍防空部隊はイドリブ県方面から飛来した無人航空機をラタキア県ジャブラ市上空で撃破(2019年12月23日)

ラタキア県では、SANA(12月23日付)によると、シリア軍防空部隊がイドリブ県方面から飛来した無人航空機(ドローン)複数機を、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地に近いジャブラ市上空で撃破した。

ドローンはイドリブ県で活動する「テロリスト」によるもので、この「テロリスト」はまた、ジャブラ市近郊にロケット弾2発を発射したという。

AFP, December 23, 2019、ANHA, December 23, 2019、AP, December 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2019、Reuters, December 23, 2019、SANA, December 23, 2019、SOHR, December 23, 2019、UPI, December 23, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県ジャルジャナーズ町を含む複数カ所を新たに制圧、M5高速道路から4キロの距離にまで迫る(2019年12月23日)

イドリブ県では、SANA(12月23日付)によると、シリア軍地上部隊がハマー市(ハマー県)とマアッラト・ヌウマーン市を結ぶM5高速道路東部での反体制武装集団(シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室)との激しい戦闘の末、県南東部の戦略的要衝の一つジャルジャナーズ町を制圧した。

シリア軍はまた、ヒルバト・サルワーニー村、ヒルバト・マアッラーター村、ハディーサ村、ファアルール村、アブー・ダフナ村も合わせて制圧した。

これにより、シリア軍はハマー市とアレッポ市を結ぶM5高速道路から4キロの地点に到達した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、バルカ村を制圧し、ムアスラーン村に向けて北進を続けた。

シリア軍はさらに、ジャルジャナーズ町制圧後、タッル・マンス村内に突入し、反体制武装集団と激しく交戦したほか、マアッルシューリーン村、マアッル・シャマーリーン村、マアッルシャムシャ村、ガドファ村、ムアスラーン村を激しく砲撃した。

一方、反体制武装集団もシリア軍によって制圧されていたカフル・バースィーン村、バーブーリーン村を奪還したという。

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ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月23日付)によると、シャーム解放機構や国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる反体制武装集団がカッバーナ村一帯、ハッダーダ村一帯でシリア軍およびヒズブッラーと交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市でイドリブ県の住民との連帯、同地での戦闘停止を求める抗議デモが発生した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を57件(イドリブ県17件、ラタキア県15件、アレッポ県15件、ハマー県10件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を55件(イドリブ県36件、ラタキア県17件、アレッポ県15件、ハマー県10件)確認した。

AFP, December 23, 2019、ANHA, December 23, 2019、AP, December 23, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 23, 2019、Reuters, December 23, 2019、SANA, December 23, 2019、SOHR, December 23, 2019、UPI, December 23, 2019などをもとに作成。

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