米上院はシーザー・シリア市民保護法案を含む2020年度国防権限法を可決(2019年12月17日)

米上院(定数100)は、2020年度国防権限法を賛成86、反対6で可決した。

2020年度国防権限法案は2019年10月~20年9月までの国防予算の大枠を定めたもので、予算総額は7,380億米ドル。

そのなかには、シーザー・シリア市民保護法案(H.R.31 – Caesar Syria Civilian Protection Act of 2019)を含まれている。

シーザー・シリア市民保護法案は、2016年に超党派の議員によって提出された法案で、シリア国民に対する犯罪を続けるシリア政府・軍の高官、シリアを後援する個人・法人、そしてシリア政府を支援するロシア、イランなど諸外国の個人・法人に対して制裁を科すことを定めている。

AFP, December 18, 2019、ANHA, December 18, 2019、AP, December 18, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 18, 2019、Reuters, December 18, 2019、SANA, December 18, 2019、SOHR, December 18, 2019、UPI, December 18, 2019などをもとに作成。

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ムラード人民議会議員(無所属)「物価高騰と汚職に断固たる措置を講じなければ、アサド大統領への投票をまっさきに拒否する」(2019年12月17日)

人民議会のワッダーフ・ムラード議員(ハマー県選挙区B部門、無所属)は、自身のフェイスブック・アカウント(https://www.facebook.com/waddah.murad1)で「バッシャール・アサド大統領閣下が、物価をつりあげ、汚職にまみれた者たちに対して断固たる措置を講じなければ、私は彼への投票をまっさきに拒否する。血にかけて、そう。血にかけて、あなたに投票したようにだ」と綴った。

https://www.facebook.com/waddah.murad1/posts/2857308310956888

 

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「世界の有力な勢力がシリアの石油を採掘し、シリア北部に帰化することなる難民のためにその収益を費やさねばならない」(2019年12月17日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、スイスのジュネーブで開催(16~18日)されているグローバル難民フォーラムに出席、米主導の有志連合が占領を続けるシリア北東部の油田に関して、「世界の有力な勢力がシリアの石油を採掘し、シリア北部に帰化することなる難民のためにその収益を費やさねばならない」と述べた。

エルドアン大統領はまた「テロリスト(クルド民族主義勢力のこと)がシリアで支配している油田の石油をともに採掘しよう。テロから解放された地域で、住宅ユニット、学校、病院の建設プロジェクトを実行しよう。我々はこれらの地域に難民を帰化させる…。我々は「樽爆弾」から逃げてくる人々に対して門戸を閉ざすことなどできない。なぜなら彼らは人間だからだ」と付言した。

アナトリア通信(12月17日付)が伝えた。

AFP, December 17, 2019、Anadolu Ajansı, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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人民議会は石油鉱物資源省とロシアの石油関連企業2社が交わした石油・ガス採掘に関する合意を承認(2019年12月17日)

人民議会は、石油鉱物資源省とロシアの石油関連企業2社が交わした石油・ガス採掘に関する合意を承認した。

合意は、石油鉱物資源省が9月にマーキュリー・グループ社、ヴェラダ・グループ社との間に交わしていたもので、前社との契約では、ダイル・ザウル県南東部の一部を含む9,000平方キロメートルの地域(第7および第18ブロック)での石油・ガスの採掘、後者との契約では、ダマスカス郊外県カラムーン地方の2,000平方キロメートル強の地域(第23ブロック)での採掘が定められている。

SANA(12月17日付)などが伝えた。

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領がロシアのユーリ・ボリソフ副首相と会談、経済協力などについて意見を交わす(2019年12月17日)

アサド大統領はロシアのユーリ・ボリソフ副首相を団長とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

会談では、シリア・ロシア二国間関係、経済分野での協力、エネルギー、インフラ、投資、産業面での協力強化などについて意見が交わされた。

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がハサカ県タッル・タムル町近郊に新たな基地を設置(2019年12月17日)

ハサカ県では、ユーフラテス・ポスト(12月17日付)によると、ロシア軍がタッル・タムル町近郊の畜産牛センターに軍用車輌13輌からなる増援部隊を派遣、新たな軍事基地を設置した。

また、SANA(12月17日付)によると、シリア軍地上部隊が、タッル・タムル町からアブー・ラースィーン(ザルカーン)町 に至るM4高速道路沿い地域への展開を強化し、タッル・ワルド村など、トルコ占領地に接する沿線の村々の安全確保を続けた。

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アレッポ県では、ANHA(12月17日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がトルコ占領地に面するマンビジュ市北のアラブ・ハサン村、ムフスィンリー村を砲撃した。

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Euphrates Post, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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米軍がハサカ県フール・キャンプに収容されていたダーイシュ・メンバーの家族200人以上をイラクに移送(2019年12月17日)

ハサカ県では、SANA(12月17日付)によると、米軍が北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されていたダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族200人以上をイラクに移送した。

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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ヒムス県でアフガン人の民兵組織ファーティミーユーン旅団司令官が地雷により死亡(2019年12月17日)

ヒムス県では、バーディヤ24(12月17日付)によると、アフガン人の民兵組織ファーティミーユーン旅団のムーサー・ハイダリー司令官が乗った車が、スフナ市とタドムル市を結ぶ街道で地雷に触れて大破し、ハイダリー司令官が死亡した。

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Badiya 24, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県カフルハワル村で逮捕者釈放、「イランの民兵」の退去を求める落書き(2019年12月17日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヘルモン山(シャイフ山)山麓のカフルハワル村で逮捕者釈放、「イランの民兵」の退去を求める落書きが発見された。

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県のトルコ国境近くでシャーム解放機構のサウジ人司令官が暗殺される(2019年12月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ(ハタイ県)との国境に近いサルマダー市で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構のサウジアラビア人司令官が何者かによって暗殺された。

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍がシャーム解放機構の軍事・治安権限下にあるイドリブ県各所を爆撃、民間人23人が死亡。ホワイト・ヘルメットはメンバー1人の家族が犠牲になったと発表(2019年12月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がタッル・マンス村を爆撃し、女児1人と女性2人を含む一家7人が死亡した。

シリア軍ヘリコプターも同地を「樽爆弾」で爆撃し、女性1人を含む2人が死亡した。

シリア軍戦闘機はまた、ビダーマー町を爆撃し、子ども3人と女性1人を含む一家6人が死亡した。

この爆撃に関して、ホワイト・ヘルメットは、ツイッターやフェイスブックを通じて、ブダーマー町への爆撃で、ホワイト・ヘルメットのメンバーの一人アンワル・フマイディー氏の家族が死亡したと発表し、弔意を示した。

https://twitter.com/SyriaCivilDef/status/1206945928801853440


シリア軍はさらに、戦闘機がムアスラーン村、バービーラー村一帯を爆撃し、ムアスラーン村では6人が、バービーラー村では1人が死亡したほか、ヘリコプターがマアッルシャムシャ村を「樽爆弾」で爆撃し、1人が死亡した。

シリア軍はこのほかにも、戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市、ジャルジャナーズ町、マアッルシューリーン村、バービーラー村一帯、ハルーバ村、マアッル・シャマーリーン村、アブー・フッバ村、マアッラト・ヌウマーン市近郊の高速道路、ガドファ村、カナーイス村、ジスル・シュグール市、カフルルーマー村を爆撃、ヘリコプターが「樽爆弾」でハラーキー村、ハーッス村、ジャルジャナーズ町、ガドファ村、タッル・マンス村一帯、バービーラー村、ハルバ村、タッフ村、マアッルシューリーン村を爆撃した。

一方、ロシア軍戦闘機は、スィフヤーン村、バーブーリーン村、ジャルジャナーズ町、カラーティー村、タッフ村、ダイル・シャルキー村、マアッルシューリーン村、タッル・マルディーフ村、マアッラト・ヌウマーン市、アブー・ズフール町一帯、アルバイーン山を爆撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(12月17日付)によると、ハラサ村一帯に進攻したシリア軍を国民解放戦線(国民軍所属)が迎撃、これを撃退した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を50件(イドリブ県16件、ラタキア県19件、アレッポ県8件、ハマー県7件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を40件(イドリブ県30件、ラタキア県5件、アレッポ県4件、ハマー県1件)確認した。

AFP, December 17, 2019、ANHA, December 17, 2019、AP, December 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 17, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 17, 2019、Reuters, December 17, 2019、SANA, December 17, 2019、SOHR, December 17, 2019、UPI, December 17, 2019などをもとに作成。

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