シャアバーン大統領府政治報道補佐官「シーザー・シリア市民保護法案はシリア経済に悪影響を与えない」(2019年12月25日)

ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官は、レバノンのマヤーディーン・チャンネル(12月25日付)のインタビューに応じ、そのなかで、米国が20日に施行したシーザー・シリア市民保護法案に関して、シリア経済に悪影響を与えることはないと断言した。

また、サウジアラビアとの関係について、シャアバーン補佐官は「事態は真剣なかたちには至っておらず、言葉の枠内にとどまっている…。しかし、トルコとサウジの役割はこの地域で低下しつつある」と述べた。

AFP, December 26, 2019、ANHA, December 26, 2019、AP, December 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 26, 2019、Qanat al-Mayadin, December 26, 2019、Reuters, December 26, 2019、SANA, December 26, 2019、SOHR, December 26, 2019、UPI, December 26, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県の占領地から国民軍の複数部隊を撤退させ、リビアに派遣する見込み(2019年12月25日)

SANA(12月25日付)は、複数の住民筋の話として、トルコ軍がラアス・アイン市およびその一帯の占領地に展開させていた複数の「傭兵グループ」を撤退させていると伝えた。

「傭兵グループ」はトルコ軍の侵攻作戦(「平和の泉」)で同地に侵攻した国民軍所属組織のことで、それぞれ60人ほどから構成されているという。

撤退した国民軍戦闘員は、リビアに派遣されるものと見られる。

トルコ軍はまた、国民軍所属組織の一つとしてハサカ県に駐留していたイスラーム軍の戦闘員約100人を、イドリブ県東部に移動させた。

このほか、米軍ヘリコプター2機が、マーリキーヤ市近郊のハッラーブ・ジール村の空港に着陸、米軍士官複数人を撤退させた。

同空港は米軍が違法に占領を続けている。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍は地元住民からなる新たな民兵の編成を開始(2019年12月25日)

ハサカ県では、アナトリア通信(12月25日付)によると、ロシア軍がアームーダー市とタッル・タムル町に新たに設置した基地の防衛を目的とする新たな武装組織の編成を開始した。

この武装組織は、地元住民約400人によって編成され、ロシアの監督のもと人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が教練を実施するという。

AFP, December 25, 2019、Anadolu Ajansı, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県ファイダ村一帯のシリア軍拠点複数カ所を攻撃(2019年12月25日)

ダイル・ザウル県では、バーディヤ24(12月25日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がファイダ村一帯の第17師団の拠点複数カ所を攻撃し、兵士多数が死傷した。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Badiya 24, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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シリア・ムスリム同胞団はアラブ・イスラーム諸国に対してシリア・ロシア軍の攻撃を停止させるための行動に訴えるよう呼びかける(2019年12月25日)

シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、シリア・ロシア軍によるイドリブ県攻撃を非難、アラブ・イスラーム諸国に対して、攻撃を停止させるための行動に訴えるよう呼びかけた。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるダイル・ザウル県ブサイラ市で生活状況改善を求める抗議デモ(2019年12月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市で生活状況改善を求める抗議デモが発生した。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県南東部の「イランの民兵」の拠点の複数カ所が何者かの爆撃・砲撃を受ける(2019年12月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク国境に近い砂漠地帯に配置されている「イランの民兵」の拠点が被弾した。

また、ブーカマール市中心街にある、「イランの民兵」所属の「第47旅団」本部がミサイル複数発の攻撃を受け、激しい爆発を起こした。

また、同本部一帯に砲弾複数発が着弾し、「イランの民兵」5人が死亡した。

攻撃が、無人航空機の爆撃なのか、地上からの砲撃なのか、そして誰によるものかも不明だという。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部各所で爆発が相継ぐ(2019年12月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のスーラーン・アアザーズ町でトルコ軍の車列の通行中に道路に仕掛けられていた爆弾2発が爆発し、民間人多数が巻き添えとなって負傷した。

また、同じくトルコ占領下のジャラーブルス市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が相継いで爆発し、5人が負傷した。

さらに、バーブ市でもオートバイに仕掛けられていた爆弾、アアザーズ市でも即席爆弾が爆発した。

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ラッカ県では、ANHA(12月15日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のシュールバ・ナイサク村、バイラクト村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアイン・イーサー市一帯のトルコ軍と国民軍の拠点を砲撃、トルコ軍側もこれに応戦した。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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シリア・ロシア通商経済技術科学合同委員会第12回会合で税関分野にかかる協力合意(2019年12月25日)

シリア・ロシア通商経済技術科学合同委員会はモスクワで第12回会合を開催し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相とロシアのユーリ・ボリソフ副首相が、閉幕プロトコル(宣言)と税関分野にかかる協力合意に署名した。

SANA(12月25日付)が伝えた。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者大臣「シリア北西部でトルコが誓約を履行しないためにソチ合意は頓挫した。残された選択肢は純粋に軍事的なものだ」(2019年12月25日)

ロシアのモスクワを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は、RT(12月25日付)のインタビューに応じた。

ムアッリム外務在外居住者大臣はそのなかで、「アリー・マムルーク国民安全保障会議議長は実際に(ハサカ県の)カーミシュリー市を訪れた。この訪問はこの地域(シリア北東部)の軍事・治安面の配置を検討するためのもので…、政治的な時限には至らなかった。(政治)交渉は途絶えている」と述べた。

またトルコとの関係については、「シリア政府は、シリア領に対するトルコの占領を終わらせることのない会合をトルコ側と持つことに関心はない」と述べた。

一方、ソチでの(ロシア・トルコ両首脳の)合意に関しては「シリア北西部でトルコが誓約を履行しないために頓挫した…。残された選択肢は純粋に軍事的なものだ」と述べた。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、RT, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市近郊を爆撃し、シャーム解放機構(国民解放戦線)幹部ら3人を殺害(2019年12月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市近郊でシャーム自由人イスラーム運動(国民軍国民解放戦線所属)のジャービル・アリー・バーシャー総司令官の車列を爆撃した。

車列は前線視察中に狙われ、幹部の1人で指導局メンバーの’A.K.なるイスラーム法学者を含むメンバー4人が死亡、10人以上が負傷した。

また、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室が撤退したカフル・バースィーン村、バーブーリーン村、スィフヤーン村、マアッルハッタート村などM5高速道路の沿線一帯、同高速道路のバービーラー村・ハーン・スブル村間の区間、タッル・マンス村に対してシリア・ロシア軍が爆撃をした。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った砲弾3発がカルダーハ市郊外に着弾した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月26日付)によると、ナワー市とタスィール町を結ぶ街道の脇に仕掛けられた爆弾が、シリア軍の車輌が通過した瞬間に爆発し、兵士複数が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を49件(イドリブ県14件、ラタキア県14件、アレッポ県10件、ハマー県11件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(イドリブ県11件、ラタキア県6件、アレッポ県4件、ハマー県11件)確認した。

AFP, December 25, 2019、ANHA, December 25, 2019、AP, December 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 25, 2019、December 26, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 25, 2019、Reuters, December 25, 2019、SANA, December 25, 2019、SOHR, December 25, 2019、UPI, December 25, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから394人、ヨルダンから512人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年12月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(12月25日付)を公開し、12月24日に難民906人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは394人(うち女性118人、子供201人)、ヨルダンから帰国したのは512人(うち女性154人、子供261人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は504,467人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者160,602人(うち女性48,571人、子ども82,203人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者343,865人(うち女性103,203人、子ども175,360人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,676,088人(うち女性2,002,826人、子供3,404,805人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 733,747人(うち女性220,432人、子供374,485人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 25, 2019をもとに作成。

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