駐シリアUAE臨時代理大使はアサド政権を「賢明な指導部」と賞賛(2019年12月3日)

アラブ首長国連邦(UAE)のアブドゥルハキーム・ヌアイミー駐シリア臨時代理大使は、ダマスカスの大使館で開催されたUAE建国式典で演説し、アサド政権を「賢明な指導部」と評した。

ヌアイミー臨時代理大使は「バッシャール・アサド大統領閣下の賢明なる指導部のもと、シリア・アラブ共和国全土に安全と安定が訪れることをアッラーに対して願います」と述べた。
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ドゥラル・シャーミーヤ(12月3日付)、ザマーン・ワスル(12月3日付)などが伝えた。

AFP, December 3, 2019、ANHA, December 3, 2019、AP, December 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2019、Reuters, December 3, 2019、SANA, December 3, 2019、SOHR, December 3, 2019、UPI, December 3, 2019などをもとに作成。

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UAE当局はトルコによる「安全地帯」設置を支持していたシリア人ビジネスマンを拘束(2019年12月3日)

アラブ首長国連邦(UAE)の治安当局は先週、ダマスコ・グループの取締役会のムハンナド・ファーイズ・ミスリー議長(1984年生まれ)を拘束した。

シリア内務省は、テロ活動を支援したとしたミスリー氏の逮捕状を発行し、国際刑事警察機構(インターポール)を通じて、UAE当局に身柄の引き渡しを要請していた。

シリア内務省は、ミスリー氏とともに1969年生まれの男性の身柄引き渡しを求めているという。

シリア政府はミスリー氏がシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に資金を提供していると疑っている。

ミスリー氏は、トルコがシリア北東部に「安全地帯」を設置し、シリア難民を帰国させようとしていることを支持し、同地でシリア人を雇用できるような経済プロジェクトを立ち上げることを主唱していた。

アラビー21(12月3日付)、『クドス・アラビー』(12月3日付)、『ワタン』(12月3日付)が伝えた。

ミスリー氏逮捕に関して、反体制派系のザマーン・ワスル(12月3日付)は、シリアの諜報機関が政権に近いビジネスマンのサーミル・ファウズ氏の要請を受けて捜査を行っていたと伝えた。

ザマーン・ワスルによると、ファウズ氏はミスリー氏が「シリア国民と難民を支援する」ことを非難していたという。

AFP, December 3, 2019、ANHA, December 3, 2019、AP, December 3, 2019、Arabi 21, December 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2019、al-Quds al-‘Arabi, December 3, 2019、Reuters, December 3, 2019、SANA, December 3, 2019、SOHR, December 3, 2019、UPI, December 3, 2019、al-Watan, December 3, 2019、Zaman al-Wasl, December 3, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会の反体制派代表に参加するジャミール前首相は委員会の活動をジュネーブからシリア国内に移動させるべきと主張(2019年12月3日)

制憲委員会(憲法委員会)の反体制派代表の一人で、いわゆる「モスクワ・プラットフォーム」を主導するカドリー・ジャミール前副首相(人民意思党党首)は、ロシアの首都モスクワで記者会見を開き、第2ラウンドが中止にいたったことに関して、シリア政府代表と反体制派代表双方が無責任な態度を示したことが原因だと批判した。

ジャミール前首相は「アサド政権に対して武器をとった者すべてがテロリストではない」と述べる一方、国連に対して「制憲委員会の活動を(ジュネーブから)シリア国内に移動させることが急務」だと呼びかけた。

AFP, December 3, 2019、ANHA, December 3, 2019、AP, December 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2019、Reuters, December 3, 2019、SANA, December 3, 2019、SOHR, December 3, 2019、UPI, December 3, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍はシリア民主軍が掌握していた第93旅団基地(ラッカ県アイン・イーサー市近郊)に展開(2019年12月3日)

ラッカ県では、ジュルフ・ニュース(12月3日付)によると、ロシア軍の車列がアイン・イーサー市近郊の第93旅団基地に展開した。

同基地は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が掌握していた。

AFP, December 3, 2019、ANHA, December 3, 2019、AP, December 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2019、Jurf News, December 3, 2019、Reuters, December 3, 2019、SANA, December 3, 2019、SOHR, December 3, 2019、UPI, December 3, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合はイドリブ県を爆撃し、シャーム解放機構のアルジェリア人司令官1人を含む2人を殺害(2019年12月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(12月3日付)などによると、米主導の有志連合の無人航空機がアティマ村近郊を移動中の車を爆撃し、シャーム解放機構の司令官の一人でアルジェリア人のアブー・アフマド・ムハージル氏と随行者(身元不明)の2人を殺害した。

AFP, December 3, 2019、ANHA, December 3, 2019、AP, December 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2019、Reuters, December 3, 2019、SANA, December 3, 2019、SOHR, December 3, 2019、UPI, December 3, 2019などをもとに作成。

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シリア民主軍がトルコ占領地を砲撃し女性1人死亡、トルコ軍によると思われる砲撃でシリア軍兵士2人死亡(2019年12月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のアアザーズ市を砲撃し、女性1人が死亡した。

これに対して、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍も反撃、北・東シリア自治局とシリア政府支配下のタッル・リフアト市近郊(シーラーワー町一帯)を砲撃した。

ANHA(12月3日付)によると、砲撃を受けたのは、スーガーニカ村、アキーバ村一帯、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村、マルアナーズ村、タッル・マディーク村、シャフバー・ダム、タッル・リフアト市、バイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村。

一方、トルコ占領下のバザーア村では、ハムザ師団の司令官が何者かによって射殺された。

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ラッカ県では、ANHA(12月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市近郊のクファイファ村を砲撃した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(12月3日付)によると、アイン・イーサー市近郊のザヌーバー村が砲撃を受け、シリア軍兵士2人が死亡した。

砲撃はトルコ軍によるものと思われるという。

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一方、トルコ国防省は声明を出し、「平和の泉」作戦実施地域に対するシリア民主軍の砲撃でトルコ軍兵士1人が戦死したと発表した。

声明によると、トルコ軍はシリア民主軍の砲撃に対してただちに応戦し、複数の標的を破壊したという。

AFP, December 3, 2019、ANHA, December 3, 2019、AP, December 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2019、Reuters, December 3, 2019、SANA, December 3, 2019、SOHR, December 3, 2019、UPI, December 3, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県、ダマスカス郊外県各所で体制打倒、逮捕者釈放などを求める抗議デモ(2019年12月3日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マアルバ町、ハイト村で住民数十人が抗議デモを行い、体制打倒、「イランの民兵」退去、逮捕者釈放を訴えた。

また、シャジャラ町では、「まず逮捕者」「レバノンのヒズブッラーとイラン打倒」「レバノンのヒズブッラーの墓場はハウラーンにある」といった落書きが壁に書かれているのが発見された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カナーキル村で逮捕者釈放を訴える抗議デモが行われた。

AFP, December 3, 2019、ANHA, December 3, 2019、AP, December 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2019、Reuters, December 3, 2019、SANA, December 3, 2019、SOHR, December 3, 2019、UPI, December 3, 2019などをもとに作成。

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シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制派がイドリブ県南東部で激しく交戦し多数死亡、シリア軍は1カ村を奪還(2019年12月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団がスルージュ村一帯、ウンム・ティーナ村一帯で交戦し、シリア軍兵士9人、反体制武装集団戦闘員25人が死亡した。

戦闘の末、シリア軍はスルージュ村を制圧(奪還)した。

シリア軍はまた、ヘリコプターがカフルナブル市、イフスィム町、カフルルーマー村一帯、ジャバーラー村、マアッラト・マーティル村、ファルキヤー村、ファッティーラ村、ハーッス村、マアッルズィーター村、マアッラト・スィーン村、カルサア村、ハザーリーン村、カンスフラ村、カフルシャラーヤー村、ムハムバル村、アウラム・ジャウズ村を「樽爆弾」で爆撃、戦闘機がサルマーン村、シャッアーラ村、ガッサーニーヤ村、シャイフ・スィンドヤーン村、キンダ村、マルアンド村、バルサ村、カトラ村を爆撃した。

ロシア軍戦闘機もマアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、カフルナブル市などを爆撃した。

一連の爆撃により、ムハムバル村で男性1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯を爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がワディーヒー村を砲撃し、子ども1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を56件(イドリブ県19件、ラタキア県17件、アレッポ県13件、ハマー県7件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を36件(イドリブ県30件、ラタキア県2件、アレッポ県4件、ハマー県0件)確認した。

AFP, December 3, 2019、ANHA, December 3, 2019、AP, December 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 3, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 3, 2019、Reuters, December 3, 2019、SANA, December 3, 2019、SOHR, December 3, 2019、UPI, December 3, 2019などをもとに作成。

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