トルコ占領下のシリア北部でアサド大統領の再選拒否と退陣を訴える「アサド追放に向けたレッドカード」キャンペーン(2021年2月15日)

ザマーン・ワスル(2月14日付)は、トルコ占領下のシリア北部で、シリア革命諸勢力連合を名乗るグループが「アサド追放に向けたレッドカード」と銘打ったキャンペーンを開始、SNSなどを通じて住民の間で拡がりを見せていると伝えた。


キャンペーンは活動家のマルワーン・アッシュ氏が、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市の仲間たちとともに始めたもの。

赤いカードやプラカードを掲げて、今年半ばに予定されている大統領選挙の実施に異議を唱え、アサド大統領の退陣を迫っている。

AFP, February 15, 2021、ANHA, February 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2021、Reuters, February 15, 2021、SANA, February 15, 2021、SOHR, February 15, 2021、Zaman al-Wasl, February 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「モスクワ・プラットフォーム」代表のジャミール元副首相はマナーフ・トゥラース氏による移行軍事評議会構想が移行期統治機構の一部をなす必要があると述べる(2021年2月14日)

「モスクワ・プラットフォーム」代表のカドリー・ジャミール元副首相(人民意思党党首)は、マナーフ・トゥラース氏(離反准将)による移行軍事評議会構想に関して、国連安保理決議第2254号に従って、この評議会が移行期統治機構の一部をなす必要があるとの見方を示した。

アラビー・ジャディド(2月14日付)が伝えた。

AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-‘Arabi al-Jadid, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ市で、地元住民やIDPsが抗議デモを行い、大統領選挙の拒否、体制打倒、アサド大統領の処罰、「シリア革命」支持を表明(2021年2月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ市で、地元住民や国内避難民(IDPs)が抗議デモを行い、今年半ばに予定されている大統領選挙の拒否、体制打倒、アサド大統領の処罰、「シリア革命」支持を訴えた。

AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合の車輌約50輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年2月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約50輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県カーミシュリー市近郊(アイン・ディーワール村方面)に向かった。

AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバーどうしが撃ち合いに(2021年2月15日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のアリーシャ村で国民軍に所属するスルターン・ムラード師団のメンバーどうしが撃ち合いとなり、戦闘員複数人が負傷した。

AFP, February 15, 2021、ANHA, February 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2021、Reuters, February 15, 2021、SANA, February 15, 2021、SOHR, February 15, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県カーミシュリー市でアサーイシュが政府管理下のマーヌーク製粉工場と穀物倉庫を接収、国防隊がアサーイシュ検問所に向けて発砲(2021年2月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で、内務治安部隊(アサーイシュ)がシリア政府の管理下にあるマーヌーク製粉工場と穀物倉庫を接収、経営陣に対して北・東シリア自治局の管理下で操業を続けるか退去するよう要請した。

また、ANHA(2月14日付)、シリア人権監視団によると、同市のワフダ交差点にあるアサーイシュの検問所がタイ地区で活動する国防隊の発砲を受けた。

一方、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマアバダ(カルキールキー)町で内務治安部隊(アサーイシュ)で拘束されていた教員8人が、政府指定のカリキュラムに沿って授業を行わないことを誓約し、釈放された。

AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ市とカーミシュリー市で、大統領選挙と国土統合を支持し、米軍とトルコ軍による占領、両国の命令に準じるテロ組織や民兵を拒否するデモが呼びかけられ、多数の住民が参加(2021年2月14日)

ハサカ県では、SANA(2月14日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市とカーミシュリー市で、今年半ばに予定されている大統領選挙と国土統合を支持、米軍とトルコ軍による占領、両国の命令に準じるテロ組織や民兵を拒否するデモが呼びかけられ、多数の住民が参加した。

デモにはイスラーム教、キリスト教法曹界の代表、部族長や地元名士らの呼びかけによって行われた。


AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市近郊で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数負傷(2021年2月14日)

アレッポ県では、SANA(2月14日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のジンディールス町で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数が負傷した。

AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で79人、北・東シリア自治局支配地域で5人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で9人(2021年2月14日)

保健省は政府支配地域で新たに79人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者43人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月14日現在の同地での感染者数は計14,863人、うち死亡したのは978人、回復したのは8,679人となった。

SANA(2月14日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに5人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月14日現在の同地での感染者数は計8,571人、うち死亡したのは303人、回復したのは1,233人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性1人、女性4人。

また地域の内訳は、ハサカ県のマーリキーヤ(ダイリーク)市1人、ラッカ県のラッカ市2人、タブカ市1人、アレッポ県のシャフバー地区(タッル・リフアト市)1人。

ANHA(2月14日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で2月14日に新たに9人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、46人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡3人、ハーリム郡2人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡2人、アアザーズ郡1人。

これにより、同地での感染者数は計21,072人、うち回復したのは17,249人、死亡したのは407人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1513820215489531/

AFP, February 14, 2021、ACU, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がハマー県北西部のガーブ平原にあるカストゥーン丘に新たな拠点を設置(2021年2月14日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が県北西部のガーブ平原にあるカストゥーン丘に新たな拠点を設置した。

シリア人権監視団やジュスール研究センター(https://jusoor.co/)の情報などの情報に基づくと、これにより、シリア領内(緊張緩和地帯第1ゾーン)にあるトルコ軍監視所・拠点は少なくとも75カ所、撤去済みとなった監視所・拠点は13カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(2カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村、バイルーン村、マルカブ丘、バドラーン丘、バーラ村、カドゥーラ村、アーフィス村、サラーキブ市西(イドリブ・サラーキブ街道)
アレッポ県:アナダーン市、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、イビーン・スィムアーン村、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村、ワサータ村
ハマー県:ムガイル村、カストゥーン村、カストゥーン丘

また撤退が完了した監視所・拠点は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルマーン村(第7監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:アナダーン山(第3監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所)、シール・マガール村(第10監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(1カ所)、マアッル・ハッタート村
アレッポ県:アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村(クーラーニー工場)

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、アンカーウィー村を砲撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バーラ村、バイニーン村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハバブ村近郊の農地で、正体不明の武装集団が男性1人を銃で撃ち殺害した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県15件、ラタキア県13件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は28件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を18件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

**

ロシア当事者和解調整センター副センター長のヴャチェスラフ・チェトニク海軍少将は報道声明を出し、イドリブ県のフーア市一帯で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)が、ホワイト・ヘルメットの支援を受けて、シリア軍による化学兵器使用を偽装する準備を行っていることを示す十分な情報を得ていると発表した。

AFP, February 14, 2021、ANHA, February 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 14, 2021、Reuters, February 14, 2021、SANA, February 14, 2021、SOHR, February 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民77人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,530人に(2021年2月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月14日付)を公開し、2月13日に難民77人(うち女性23人、子供39人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民77人(うち女性23人、子供39人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,530人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者253,282人(うち女性76,135人、子ども128,901人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は877,810人(うち女性263,411人、子供447,392人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は71,010人(うち女性25,439人、子供28,711人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,340,628人(うち女性407,998人、子供672,477人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 14, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラーミー・マフルーフ氏の支持者が運営すると見られる「ラーマーク慈善開発支援者連盟」を名乗るグループがラタキア市で反体制デモを呼びかける(2021年2月13日)

アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏の支持者が運営すると見られる「ラーマーク慈善開発支援者連盟」を名乗るグループがSNS上で声明を出し、ラタキア市および同市近郊の住民に対して反体制デモを行うよう呼びかけた。

バフルーリーヤ・ニュースもツイッターのアカウント(https://www.facebook.com/albahluliaNews7777/)を通じて、ラタキア市、マシュキーター村、ハッファ市、バフルーリーヤ町、キンサッバー町、ラビーア町、カルダーハ市、サルマー町、カサブ町、スルンファ町、ワーディー・キンディール村、バスィート岬、および同地一帯の住民に対して、13日にシリア政府の政策と生活状況悪化に抗議するためのデモを行うよう呼びかけた。

https://www.facebook.com/albahluliaNews7777/posts/263172488792378

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍がマナーフ・トゥラース氏による移行軍事評議会構想を高く評価(2021年2月13日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のヌーリー・マフムード報道官は、マナーフ・トゥラース氏(離反准将)による移行軍事評議会構想に前向きな姿勢を示した。

RT(2月13日付)によると、マフムード報道官は「このようにシリア国民全体のための解決策を模索することができるいかなる当事者であってもシリアにとって必要だ…。(北・東シリア自治局の)すべての支配地、そこで暮らすすべての社会集団を守り、正当な要求に対応することができるあらゆるイニシアチブを支持する」と述べた。

また「シリアには、アサドしか守ろうとしない体制軍ではなく、シリア国民を構成するすべての社会集団を守る軍事組織が必要だ」としたうえで、トゥラース氏との間には信頼関係がある」と付言した。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、RT, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるアフリーン市で、国民軍に所属するイスラーム軍とシャーム戦線の戦闘員どうしが激しく交戦、多数が死傷(2021年2月13日)

アレッポ県では、SANA(2月13日付)、ANHA(2月13日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、国民軍に所属するイスラーム軍とシャーム戦線の戦闘員どうしが激しく交戦し、シャーム戦線の戦闘員5人とイスラーム軍戦闘員1人が死亡、3人が負傷した(シリア人権監視団によると、イスラーム軍戦闘員2人が死亡、12人が負傷)。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラーイー村の大衆市場で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民2人が死亡、8人が負傷した。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県で、米主導の有志連合所属のドローンがダーイシュの車をミサイル攻撃、2人を殺害(2021年2月13日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にある県北東部のラウダ砂漠の街道を移動中のダーイシュ(イスラーム国)の車1台が、米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)のミサイル攻撃を受け、乗っていた2人が死亡した。

2人の身元は判明していないが、うち1人は「鉱石局」の責任者を務めていたアブー・ヤースィーン・イラーキー氏と思われるという。

一方、ブサイラ市では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のダイル・ザウル軍事評議会の軍事車輌が正体不明の武装集団が撃ったRPG弾を被弾し、兵士1人が死亡、5人が負傷した。

**

ハサカ県では、SANA(2月13日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、シリア民主軍が機関銃の発砲を受け、兵士1人が死亡、6人が負傷した。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で80人、北・東シリア自治局支配地域で6人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1人(2021年2月13日)

保健省は政府支配地域で新たに80人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者55人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、2月13日現在の同地での感染者数は計14,820人、うち死亡したのは975人、回復したのは8,600人となった。

SANA(2月13日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに6人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者2人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、2月13日現在の同地での感染者数は計8,566人、うち死亡したのは300人、回復したのは1,227人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性1人、女性5人。

また地域の内訳は、ハサカ県のカーミシュリー市4人、アームーダー市1人、ラッカ県のラッカ市1人。

ANHA(2月13日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で2月13日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、74人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡0人、ハーリム郡1人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡0人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計21,063人、うち回復したのは17,204人、死亡したのは407人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1513105678894318/

AFP, February 13, 2021、ACU, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ中央刑務所一帯を爆撃(2021年2月13日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ中央刑務所一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原一帯を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県17件、ラタキア県4件、アレッポ県4件、ハマー県8件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民73人と国内避難民(IDPs)4人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,453人、2019年以降帰還したIDPsは71,010人に(2021年2月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月13日付)を公開し、2月12日に難民73人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民73人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,453人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者253,205人(うち女性76,112人、子ども128,862人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は877,733人(うち女性263,388人、子供447,353人)となった。

**

一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は4人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は71,010人(うち女性25,439人、子供28,711人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,340,628人(うち女性407,998人、子供672,477人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 13, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SANA:米軍が最近になってダイル・ザウル県のウマル油田地帯に新たな航空基地を建設(2021年2月13日)

SANA(2月13日付)は、北・東シリア自治局の支配地各所に違法に基地を設置し、駐留している米軍が、最近になってダイル・ザウル県のウマル油田地帯に新たな航空基地を建設したと伝えた。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県北部のIDPsキャンプにトルコのNGOがシリアの国旗を「誤って」掲げて支援を行い混乱が生じる(2021年2月12日)

アレッポ県では、アフリーン人権機構(https://www.facebook.com/%D9%85%D9%86%D8%B8%D9%85%D8%A9-%D8%AD%D9%82%D9%88%D9%82-%D8%A7%D9%84%D8%A7%D9%86%D8%B3%D8%A7%D9%86-%D8%B9%D9%81%D8%B1%D9%8A%D9%86-482863525796937/)によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市近郊のタラール・シャーム国内避難民(IDPs)キャンプに、シリアの国旗を掲げたトルコのNGOが人道支援物資を搬入し、「混乱」が生じた。

**

シリア国旗を掲げて支援活動を行ったのはメルハメト・テシュキラトゥ(https://www.merhametteskilati.org.tr/)。

赤、白、黒の三色の字に緑色の星二つを配した正式な国旗をプレハブや物資にプリントして支援活動を行った。

トルコの占領下では、緑、白、黒の三色の字に赤い星三つを配した委任統治領シリアの国旗(シリア革命旗)が用いられている。

**

シリア人権監視団によると、SNS上でこのNGOを撮影した写真が拡散されたのを受けて、トルコの支援を受けるシリア国民軍が所轄するアアザーズ市の諜報局が、タラール・シャームIDPsキャンプで関係者や責任者に対して事情聴取を行った。

また、反体制派系のシリア・プレス・センター(2月12日付)は、タラール・シャーム・キャンプ(シャマーリフ複合施設)のイスマーイール・ナッファール・イブラーヒーム局長が、アアザース市および同市郊外地元評議会のフサイン・ハラフ議長によって解任されたと伝え、その文書を公開した。

**

タアッカド(2月12日付)は、グーグル画像検索などでの検証の結果、3枚の写真のうち、子供がケーキを囲んでいる写真は、2016年にトルコのキリス市内の幼稚園で撮影されたもので、タラール・シャーム・キャンプへの支援とは無関係だと発表した。

**

メルハメト・テシュキラトゥはその後声明を出し、支援を担当したイフサン・デルネイ、ハヤト・ヨル・デルネイという二つのNGOが、旗の画像をインターネットから誤ってダウンロードしたことによるミスだとしたうえで、シリア国民と地元評議会に謝罪すると表明した。

**

一方、アアザーズ市とバーブ市では、金曜日の集団礼拝後に「アサドとその選挙に正統性はない」と銘打った抗議デモが行われ、数十人が参加、「シリア革命」の継続と、現体制下での大統領選挙拒否を訴えた。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021、Syria Press Center, February 12, 2021、Ta’akkad, February 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ市で若者ら多数がデモを行い、政府関連施設を避難場所として居住しているIDPsを強制退去させるとしたシャーム解放機構の決定に抗議(2021年2月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市のスィヤーサ交差点で、若者ら多数がデモを行い、政府関連施設を避難場所として居住している国内避難民(IDPs)を強制退去させるとしたシャーム解放機構の決定に抗議、撤回を求めた。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュ拠点に対して40回以上の爆撃を実施(2021年2月12日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して40回以上の爆撃を実施した。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアの治安当局は野党青年建設変革党によるデモ申請を却下(2021年2月12日)

シリア人権監視団によると、シリアの治安当局は野党青年建設変革党によるデモ申請を却下した。

青年建設変革党は1月29日、フェイスブックを通じて声明を出し、2月13日に、首都ダマスカス、アレッポ市、タルトゥース市、ラタキア市、カーミシュリー市で抗議の座り込みデモを行うと発表、住民に参加を呼びかけていた。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍がハサカ県ヤアルビーヤ町近郊のタッル・アッルー村の穀物サイロに設置していた拠点を撤収、同町近郊の農業用空港に再展開(2021年2月12日)

ハサカ県では、SANA(2月12日付)によると、米軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるヤアルビーヤ町近郊のタッル・アッルー村の穀物サイロに設置していた拠点を撤収し、施設や装備をイラクに移送した。

撤去作業は12日早朝に開始され、同日の昼までに撤退を完了したという。

シリア人権監視団によると、駐留していた米軍部隊は、2020年7月に拠点化していたヤアルビーヤ町近郊の農業用空港に再展開したという。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ市で地元の部族長や名士多数が、シリア民主軍による教員の逮捕、略奪を非難、ジャズィーラ地方を完全解放するため、シリア軍に寄り添うとする声明を発表(2021年2月12日)

ハサカ県では、SANA(2月12日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市で、地元の部族長や名士多数が会合を開き、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による教員の逮捕、略奪を非難、ユーフラテス川以西のいわゆるジャズィーラ地方を完全解放するため、シリア軍に寄り添うとする声明を発表した。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で82人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で2人(2021年2月12日)

保健省は政府支配地域で新たに82人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者41人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、2月12日現在の同地での感染者数は計14,765人、うち死亡したのは971人、回復したのは8,520人となった。

SANA(2月12日付)が伝えた。

**

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で2月12日に新たに2人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、33人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡1人、ハーリム郡1人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡0人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計21,062人、うち回復したのは17,130人、死亡したのは407人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1512402782297941/

AFP, February 12, 2021、ACU, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラタキア県トルコマン山地方のカルズ村近郊で「決戦」作戦司令室がシリア軍部隊を狙撃、兵士2人殺害(2021年2月12日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がトルコマン山地方のカルズ村近郊でシリア軍部隊を狙撃、兵士2人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗った男がクサイバ村で警察官1人を銃で撃ち、殺害した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県15件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を21件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民59人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,380人に(2021年2月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月12日付)を公開し、2月11日に難民59人(うち女性18人、子供30人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民59人(うち女性18人、子供30人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,380人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者253,132人(うち女性76,090人、子ども128,825人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は877,660人(うち女性263,366人、子供447,316人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は72,028人(うち女性25,438人、子供28,708人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,340,624人(うち女性407,997人、子供672,474人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 12, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプ第3区でイラク人難民1人の遺体発見(2021年2月11日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第3区で、何者かによって銃で撃たれて死亡したイラク人難民1人の遺体で発見された。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるジャフラ油田近くの街道で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士がダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 11, 2021、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

所属不明のドローンが、イラクからダイル・ザウル県ブーカマール市近郊に入った貨物車輌1輌を攻撃(2021年2月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)1機が、イラクからシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊に非公式の国境通行所を経由して入った貨物車輌1輌を攻撃した。

攻撃を受けた車輌は、武器を積んでいたという。

AFP, February 11, 2021、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.