トルコのエルドアン大統領は南西部での森林火災の消火活動に協力した73カ国、7機関に謝意、そのなかにホワイト・ヘルメットも(2021年8月3日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコ南西部各所で7月末に発生した大規模な森林火災の消火活動に参加・協力した諸外国と国際機関に対して、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/rterdogan)を通じて謝意を示した。

火災は7月28日に拡大し、8月3日までに住民や消防士8人が死亡、少なくとも1,000人が煙を吸うなどして病院に運ばれ、多数の住民が避難した。

トルコ政府によると、30以上の自治体に広がった163カ所の火災のうち152カ所で延焼は食い止められた。

消火作業には、EU、アゼルバイジャン、ロシアが消火用の航空機を送るなどの支援を行っていた。

エルドアン大統領が公開した感謝状には、EU諸国、アゼルバイジャン、ロシア、イスラエル、米国、カナダ、イラン、カタール、イラク、インドなど73カ国の国旗、合わせて、EU、国連、欧州理事会、世界自然保護基金(WWF)、世界保健機関(WHO)、国際移住機関(OIM)、黒海経済協力機構(BSEC)、国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)、テュルク評議会、そしてホワイト・ヘルメットのマークが列挙されている。

https://twitter.com/RTErdogan/status/1422555291938349075

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配地から近く米軍が撤退し、代わってアラブ諸国の部隊が同地に展開か?(2021年8月3日)

反体制派系サイトのジスル・プレス(8月3日付)は、北・東シリア自治局の支配地各所に違法に駐留を続ける米軍が近く撤退し、代わってアラブ諸国の部隊が同地に展開する準備が進められていると伝えた。

同サイトが複数の独自筋の話として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のイルハーム・アフマド執行委員会共同議長は、米軍部隊がシリアから近く撤退すると示唆したという。

また、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官も、同軍司令官や北・東自治局の幹部らに対して、米軍のシリア民主軍に対する直接の援護が行われなくなることを想定して準備を行うよう話したという。

一方、北・東シリア自治局の幹部の1人は匿名を条件に、シリア北・東部からの米軍撤退を準備するとともに、シリア民主軍の援護、北・東シリア自治局とシリア政府の対話の支援をアラブ諸国に移譲するための合意が交わされるだろうとしたうえで、アラブ首長国連邦(UAE)がその役目を引き受ける公算が高いと述べた。

同幹部によると、8月1日に開催されたシリア民主評議会の年次大会に有志連合の代表が出席した真の目的は、米軍撤退に向けた軍事関連の措置の調整、シリア民主軍の兵士の従軍への補償金の支払い、米軍撤退後の必要な物資の提供だったという。

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下のアルーク村の揚水所の操業が再開され、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市および同地一帯に約40日ぶりに水道水が供給(2021年8月3日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアルーク村の揚水所の操業が再開され、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市および同地一帯に約40日ぶりに水道水が供給された。

アルーク村揚水所は、6月26日以降、トルコ軍が閉鎖し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市および同市一帯地域への水道水供給を停止していた。

その後、7月25日にシリア政府側の復旧チームがシリア政府支配地域からロシア軍とトルコ軍の護衛を受けて揚水所に入り、揚水施設の保守点検を行ったものの、操業は再開されずにいた。

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年8月3日)

アレッポ県では、ANHA(8月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の県東部のアラブ・ハサン村でシリア国民軍に所属する第1師団の車輌が地雷に触れて爆発、戦闘員2人が死亡した。

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍が米軍の指導を受けてハサカ市で建設していたトンネル施設が倒壊し、兵士多数死傷(2021年8月3日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月3日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配地)にあるスポーツ・シティの地下に建設されていたトンネル施設が倒壊し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士5人が死亡、多数が負傷した。

このトンネル施設は、シリア民主軍が、同地に違法に設置されている米軍基地からの直接の指導を受けて建設していたもの。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月3日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村でシリア民主軍の拠点がロケット弾による攻撃を受け、兵士多数が死傷した。

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で21人(2021年8月3日)

保健省は政府支配地域で新たに21人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、8月3日現在の同地での感染者数は計26,026人、うち死亡したのは1,918人、回復したのは22,011人となった。

SANA(8月3日付)が伝えた。

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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ダルアー市でシリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーの停戦交渉が続く(2021年8月3日)

ダルアー県では、HFL(8月3日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍の代表と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表するハウラーン中央委員会がロシアの仲介のもとに停戦交渉を再開させた。

前日の交渉決裂を受けて、ハウラーン中央委員会は、ダルアー市ダルアー・バラド地区に、①ロシアの支援を受けるシリア軍第5軍団第8旅団に加えて、第15師団と軍事情報局の民兵を展開させること、②捜索活動については、ハウラーン中央委員会側のメンバーの同行もと、一部住宅のみに限定して行うこと、するかたちでを新たに提案した。

同地では、シリア軍による攻撃再開を恐れて、住民の避難が続いているという。

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3061433450752305

こうしたなか、シリア政府の支配下にあるナワー市、タファス市一帯、ダルアー市ダルアー・バラド地区一帯などでシリア軍と元反体制武装集団メンバーが散発的に交戦、シリア軍が砲撃を行った。

また、ウンム・マヤーズィン町、ナイーマ村を結ぶ街道に設置されているシリア軍の検問所が何者かによって仕掛けられた爆弾の爆発で破壊された。

一方、タファス市では、シリア軍による封鎖が続いているダルアー市ダルアー・バラド地区との連帯を訴える抗議デモが行われた。

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3061343864094597

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村、カフル・アンマ村、タカード村、バイタルーン村、カフル・ヌーラーン村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、HFL, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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