イスラエル軍のドローンがシリア領内に墜落(2021年8月15日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、シリア領内で同軍の無人航空機(ドローン)が墜落したと発表した。

ツイッターでの書き込みの内容は以下の通り:

シリア領内で昨日(8月14日)、スカイライダー・タイプの無人航空機が通常任務中に技術的な誤操作によって墜落した。情報が漏洩する心配はない。事故については調査中である。

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1426921194872246275

AFP, August 15, 2021、ANHA, August 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2021、Reuters, August 15, 2021、SANA, August 15, 2021、SOHR, August 15, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県、アレッポ県各所を砲撃し、女性1人負傷(2021年8月15日)

ハサカ県では、ANHA(8月15日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルダーラ村、タッル・タムル町一帯のM4高速道路沿線、タッル・タムル町・カーミシュリー市間に位置するセメント工場、タッル・シャンナーン村、タッル・ワルド村、タッル・ハフヤーン(ウスフーリーヤ)村を砲撃し、タッル・シャンナーン村で女性1人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の狙撃によってシリア国民軍の戦闘員1人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(8月15日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村、スーガーニカ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対してシリア軍もトルコの占領下にあるシーラーワー町近郊のファーフィティーン村を砲撃した。

AFP, August 15, 2021、ANHA, August 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2021、Reuters, August 15, 2021、SANA, August 15, 2021、SOHR, August 15, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領は児童保護法(法律第21号)を施行(2021年8月15日)

アサド大統領は、子供の保護と世話、発育、発達、科学、文化、心理、社会面でのリハビリテーションにおける公的および民間の機関に対する国家の役割を強化し、子供の人格形成と社会の発達への貢献を支援することを目的とする児童保護法(法律第21号)を施行した。
SANA(8月15日付)が伝えた。

AFP, August 15, 2021、ANHA, August 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2021、Reuters, August 15, 2021、SANA, August 15, 2021、SOHR, August 15, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で50人、北・東シリア自治局支配地域で48人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で257人(2021年8月15日)

保健省は政府支配地域で新たに50人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者18人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、8月15日現在の同地での感染者数は計26,342人、うち死亡したのは1,937人、回復したのは22,151人となった。

SANA(8月15日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに48人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市20人、カーミシュリー市15人、マーリキーヤ(ダイリーク)市11人、アレッポ県のシャフバー地区(タッル・リフアト市)2人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1663913617131902

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月15日に新たに257人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、27人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡35人、ハーリム郡128人、アリーハー郡14人、アレッポ県スィムアーン山郡7人、ジャラーブルス郡21人、バーブ郡4人、アフリーン郡46人、アアザーズ郡2人。

これにより、同地での感染者数は計27,801人、うち回復したのは23,468人、死亡したのは734人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1643646899173528/

AFP, August 15, 2021、ACU, August 15, 2021、ANHA, August 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2021、Reuters, August 15, 2021、SANA, August 15, 2021、SOHR, August 15, 2021などをもとに作成。

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武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会がロシア軍の使節団と停戦交渉を行い、武装解除と社会復帰について合意(2021年8月15日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーが活動を続けるヤードゥーダ村、ダルアー市各所を砲撃した。

武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会がロシア軍の使節団と停戦交渉を行い、武装解除と社会復帰について合意に達した。

合意は、①ダルアー市ズィヌービヤー学校にセンターを設置し、シリア軍への武器引き渡しを行うこと、②武装解除を拒否する指名手配者をシリア政府側が用意したバスでシリア北部に移送すること、③いずれも拒否するものをテロリストとみなしてロシアが摘発すること、4ロシア軍合意発効後15日間、各所に展開し停戦を監視することなどを定めている。

合意を受けて、ロシア軍のパトロール部隊が緑色の大型バス4輌を伴い、連隊検問所からダルアー市ダルアー・バラド地区に入ったという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(イドリブ県14件、ラタキア県9件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を12件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 15, 2021、ANHA, August 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 15, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 15, 2021、Reuters, August 15, 2021、SANA, August 15, 2021、SOHR, August 15, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民308人と国内避難民(IDPs)239人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は693,749人、2019年以降帰還したIDPsは96,681人に(2021年8月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月15日付)を公開し、8月14日に難民308人(うち女性93人、子供157人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民308人(うち女性93人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は693,749人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者298,501人(うち女性89,713人、子ども151,958人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,775,160人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は923,029人(うち女性276,989人、子供470,449人)となった。

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一方、国内避難民239人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは239人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は96,681人(うち女性36,747人、子供33,043人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,365,277人(うち女性419,306人、子供676,809人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 15, 2021をもとに作成。

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