米政府匿名高官シリア北東部からの米軍撤退の可能性を否定(2021年8月5日)

『ニューズウィーク』(8月5日付)は、米政府高官(匿名)の話として、ジョー・バイデン米政権がアフガニスタンからの米軍撤退やイラクでの米軍の先頭任務終了と並行して、シリア北東部からも部隊駐留の可能性あるとする一部メディアの報道に関して、これを否定した。

同高官は「アフガニスタン、イラク、そしてシリアの三つはまったく別の問題で、混同されるべきではない。シリアでの任務と足跡に関して、今のところ何の変化も期待していない…。我々はシリアにおいて、ダーイシュ(イスラーム国)と戦う人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を支援している。これは非常に成功しており、今後も続けることになる」などと述べた。

AFP, August 7, 2021、ANHA, August 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2021、The Newsweek, August 5, 2021、Reuters, August 7, 2021、SANA, August 7, 2021、SOHR, August 7, 2021などをもとに作成。

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ブリンケン米国務長官に続いてカナダ外務省もダルアー県でのシリア軍と元反体制武装集団による対立に関してシリア政府側を厳しく非難(2021年8月5日)

カナダ外務省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/CanadaFP/)で、ダルアー県でのシリア軍と元反体制武装集団による対立に関して、シリア政府側を厳しく非難した。

ツイッターの書き込み内容は以下の通り。

https://twitter.com/CanadaFP/status/1423055876248809478

カナダはダルアーでのシリアの体制による暴力が継続的に拡大していることを非難し、国連安保理決議第2254号に沿ったシリア全土での停戦を呼び掛ける。ダルアーの人々には安全に暮らす権利がある。我々の思いは、犠牲者の家族とともにある。

AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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ダルアー市などをシリア軍が砲撃する一方、ナーフタ町とブスル・ハリール市を結ぶ街道でシリア軍部隊が襲撃を受け、兵士1人死亡、6人負傷(2021年8月5日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団などがダルアー市ダルアー・バラド地区各所、ナーフタ町を砲撃した。

砲撃は、シリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーとの停戦交渉が暗礁に乗り上げたのを受けたもの。

一方、ナーフタ町とブスル・ハリール市を結ぶ街道で、シリア軍部隊が正体不明の武装集団の襲撃を受け、兵士1人が死亡、6人が負傷した。

AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機が前日のレバノン領内からの砲撃への報復としてレバノンを7年ぶりに爆撃(2021年8月5日)

ナハールネット(8月5日付)は、イスラエル軍戦闘機が前日のレバノン領内からの砲撃への報復として、レバノンに対して爆撃を実施したと伝えた。

レバノン領内への爆撃は7年ぶり。

ヒズブッラーが経営するマナール・チャンネル(8月5日付)によると、イスラエル軍の爆撃は12時40分に行われ、南部県ジェッズィーン郡のマフムーディーヤ村郊外が狙われた。

これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://​twitter.com/avichayadraee)で、イスラエル軍は爆撃を続け、イスラエル国とその市民に対するテロの試みとの対決を強める、としたうえで、同国戦闘機がレバノン各所を爆撃し、テロ目的で使用されているインフラなどを攻撃したと発表した。

AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Naharnet, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍がアレッポ県北東部で民間のトラックと、炎上したトラックに取り残された住民を救出しようとして現場に駆け付けたホワイト・ヘルメットの救急車輌を攻撃(2021年8月5日)

アレッポ県では、ANHA(8月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のハズワーン村、ザイワーン村、アイン・イナーブ村、シャッアーラ村、ヒルバト・シャッアーラ村、タッル・マディーク村、スムーカ村を砲撃した。

一方、シリア軍はトルコ占領下のバーブ市を砲撃した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(8月5日付)やシャーム・ネットワーク(8月5日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、県北東部のハズワーン村近くで民間のトラック1台を地対地ミサイルで攻撃した。

シリア民主軍はまた、炎上したトラックに取り残された住民を救出しようとして現場に駆け付けたホワイト・ヘルメットの救急車輌に対しても地対地ミサイルを発射し、車輌は炎上、隊員1人が負傷した。

なお、シリア民主軍は、7月25日にも、トルコ占領下のアフリーン市内にあるホワイト・ヘルメットの本部を砲撃している。

AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SNN, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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シリア北東部に違法駐留を続ける米軍が、ハサカ県県内で盗奪した石油をトレーラー25輌に積んでワリード国境通行所からイラク領内に持ち出す(2021年8月5日)

ハサカ県では、SANA(8月5日付)がヤアルビーヤ町近郊複数の地元筋の話として伝えたところによると、ユーフラテス川西岸地域各所に違法駐留を続ける米軍が、県内で盗奪した石油をトレーラー25輌に積んでワリード国境通行所からイラク領内に持ち出した。



AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で15人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で51人(2021年8月5日)

保健省は政府支配地域で新たに15人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治したと発表した。

これにより、8月5日現在の同地での感染者数は計26,059人、うち死亡したのは1,919人、回復したのは22,027人となった。

SANA(8月5日付)が伝えた。

AFP, August 5, 2021、ACU, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるハマー県とイドリブ県を5回にわたって爆撃(2021年8月5日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるドゥワイル・アクラード村各所を2回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のマシーク村などを砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるジューリーン村を複数回にわたって砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下ザーウィヤ山地方のバーラ村一帯を3回にわたって砲撃した。

シリア軍もファッティーラ村一帯でシャーム解放機構の戦闘員2人を狙撃し射殺した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県18件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民302人と国内避難民(IDPs)273人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は690,761人、2019年以降帰還したIDPsは95,746人に(2021年8月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月5日付)を公開し、8月4日に難民302人(うち女性90人、子供154人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民302人(うち女性90人、子供154人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は690,761人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者295,513人(うち女性88,814人、子ども150,433人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は920,041人(うち女性276,090人、子供468,924人)となった。

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一方、国内避難民273人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは273人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は3人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は95,746人(うち女性36,358人、子供32,943人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,364,342人(うち女性418,917人、子供676,709人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 5, 2021をもとに作成。

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