トルコとシリア国民軍によるハサカ県アブー・ラースィーン町および同地周辺の農村への砲撃で1,100世帯が避難(2021年12月23日)

ハサカ県のイブラーヒーム・ハラフ社会問題労働局長は12月21日以降のトルコとシリア国民軍によるアブー・ラースィーン町および同地周辺の農村への砲撃で1,100世帯が避難を余儀なくされていることを明らかにした。

AFP, December 23, 2021、ANHA, December 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2021、Reuters, December 23, 2021、SANA, December 23, 2021、SOHR, December 23, 2021などをもとに作成。

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ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合を開催:欧米諸国の妨害にもかかわらず、2018年9月以降、難民2,338,141人が帰宅を実現したと発表(2021年12月23日)

ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会の合同会合が、ダマスカス県のコンベンション・センター(ウマウィーイーン宮殿)とロシアの首都モスクワにある国防司令センターをビデオ会議システムで繋いで開催された。

SANA(12月23日付)によると、合同会合は、一部諸外国が難民の帰国を妨害するなかで、その帰還を促す環境を整備することが目的。

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シリア国外難民帰還調整委員会の委員長を務めるフサイン・マフルーフ地方行政環境大臣が基調演説を行い、これまでに帰還した難民の総数が260万人に達し、シリア軍によって解放された郡の数は404に達し、うち94郡においては75~100%の住民が、133郡においては25~75%の住民が、それ以外の郡では25%以下の住民がそれぞれ帰還したことを明らかにした。

また、政府は帰還民のためにダマスカス郊外県ハルジャラ村、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ヒムス県ハスヤー町の一時居住センターに1,600の住居を建設するとともに、62,475世帯に対して補償を行い、3万棟以上の住居を修復、2021年の1年間で60の医療センター、44の政府関連施設、29の診察ステーション、93のパン製造所、270の変電所を建設したと述べた。

産業復興に関しては、545の工業施設を建設を完了、238の工業施設の建設に着手し、すでに操業を始めた122の施設では帰還難民など6,315人の雇用が確保されていると明らした。

人道支援に関しては、反体制派の支配下にあるイドリブ県を含む国内あらゆる場所に支援の移送を行ったことを強調した。

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続いて、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣が演説を行い、西側諸国が難民の帰還を望んでおらず、あらゆる手段を駆使して帰還を妨害していると非難した。

ミクダード外務在外居住者は欧米諸国、そしてトルコがシリア国内のテロ組織を支援しているとしたうえで、欧米諸国は一方的な制裁を継続することで、トルコはハサカ県における水道供給を幾度となく停止させることで、国民を苦しめ、そのことが難民の帰還を阻害していると指弾した。

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一方、合同会合に出席するためにシリアを訪れているロシアのジェナディ・ジドコ国防副大臣はコンベンション・センターで演説を行い、シリアの経済状況は諸外国の占領や新型コロナウイルスによって深刻な状態にあり、欧米諸国が一方的制裁を続けることで難民の帰還が阻害されていると指摘した。

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また、ロシア合同連携センターの議長を務めるミハイル・ミズィンツェフ上級大将は国防司令センターで演説を行い、国際社会が難民帰還を促すために支援を増加させる必要があると述べた。

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このほかにも、ラーニヤー・ハーッジ・アリー外務在外省国際機関大会局長、ロシア大統領府の子供の権利のための弁務官を務めるマリア・ルヴォヴァ=ベロヴァ氏も演説を行った。

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ロシア合同連携センターとシリア国外難民帰還調整委員会は合同会合後に共同声明を出し、2021年の難民の帰還に向けた取り組みの成果を発表した。

声明によると、シリア政府の主導のもとに「テロリスト」から解放された地域でのインフラ、農業、道路、電力、水道、住宅、学校、病院の復旧・復興が続けられ、2018年9月以降、難民2,338,141人が帰宅を実現した。

ロシアが2021年にシリアに提供した人道支援物資は、発電設備、医療機器、医薬品、食糧物資、教材、衣服など7,751トンに達し、シリア各地に183回にわたって物資の配給を行った。

こうした取り組みが行われるなか、米国と西欧諸国は一方的な制裁と違法な部隊駐留を継続し、社会、経済、人道状況に悪影響を与えた。

また、こうした諸外国の行為は、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)のルクバーン・キャンプの劣悪な状況に示されている通り、人道支援の範囲を拡大するうえで必要な政治的条件に反している。

米国占領下の地域に位置するハサカ県フール・キャンプでは2021年だけで、84件の殺人事件、23件の殺人未遂事件が発生しており、そのことは米国が事態を掌握し、安定を実現できないことを示している。

欧米諸国による人道支援の政治利用によって、緊張緩和地帯(イドリブ県)への支援を阻害しており、政府支配地域から反体制派支配地に境界経由(クロスライン)で提供された支援物資は、いまだに現地で配給がなされておらず、こうした状況はイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所を通じた越境(クロスボーダー)人道支援を2022年1月10日まで認めるとした国連安保理決議第2585号の規定にも反している。

こうした人道支援の政治利用を阻止するとともに、国際社会はシリアへの制裁を解除し、さらなる人道支援を行い、シリアの危機の政治解決を促すことが求められている。

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SANA(12月23日付)が伝えた。

AFP, December 23, 2021、ANHA, December 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2021、Reuters, December 23, 2021、SANA, December 23, 2021、SOHR, December 23, 2021などをもとに作成。

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ロシア、シリア、トルコは緊張緩和地帯での停戦違反を確認せず(2021年12月23日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

シリア政府、トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3120963814813020

AFP, December 23, 2021、ANHA, December 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 23, 2021、Reuters, December 23, 2021、SANA, December 23, 2021、SOHR, December 23, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で50人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で20人(2021年12月23日)

保健省は政府支配地域で新たに50人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者95人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、12月23日現在の支配地内での感染者数は計49,961人、うち死亡したのは2,863人、回復したのは31,571人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/216824737292177

SANA(12月23日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月23日に新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が完治し、0人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡3人、イドリブ郡5人、ハーリム郡5人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡2人、バーブ郡0人、アフリーン郡5人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計92,871人、うち死亡したのは2,299人、回復したのは66,561人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1738315993039951

AFP, December 23, 2021、ACU, December 23, 2021、ANHA, December 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 23, 2021、Reuters, December 23, 2021、SANA, December 23, 2021、SOHR, December 23, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民329人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は734,641人に(2021年12月23日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月22日に難民329人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民319人(うち女性95人、子供162人)、ヨルダンから帰国したのは10人(うち女性3人、子供5人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は734,641人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者337,643人(うち女性101,468人、子ども171,908人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,998人(うち女性119,147人、子ども202,472人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,827,630人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は963,921人(うち女性289,273人、子供491,302人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,624人(うち女性41,381人、子供34,058人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,220人(うち女性423,940人、子供677,824人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3120962421479826

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 23, 2021をもとに作成。

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ジャアファリー副外相がレバノンの放送局によるインタビューのなかでサウジアラビア国連大使を「サウジの雇われ」と表現(2021年12月23日)

アサド政権のバッシャール・ジャアファリー外務在外居住者副大臣(外務副大臣)は、今月16日に行われた国連会合でサウジアラビアのアブドゥッラー・ムアッリミー国連大使が行った発言にコメントするかたちで、同大使を「サウジの雇われ」と表現した。

反体制系ウェブサイト「スーリーヤ・ネット」、レバノンの「マヤーディーン・ネット」などが伝えた。

この発言はレバノンのマヤーディーン・チャンネルが今月22日に同外相に対し行ったインタビューのなかでなされたもので、「シリアはこちらやあちらからサウジの雇われの声明に返答するには大きすぎる」と述べ、サウジ当局者による攻撃を意に介さない姿勢を示した。

また同外相は「依然として非アラブ的なアジェンダを適用している」としてサウジの政治ポリシーを批判した。

ムアッリミー国連大使は同会合において、「シリアにおける戦争が集結したとする彼らの言説を信じてはならない。終わったのであれば、国連決議を出す必要はないからである」としつつ、アサド大統領について「無実の頭蓋骨でできたピラミッドの上に立って偉大なる勝利を主張している」との見解を述べていた。

Al-Souria.net, December 23, 2021、Al Mayadeen.net, December 22, 2021などをもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにジャズィーラ地域財務委員会のメンバーらが参加(2021年12月22日)

ハサカ県では、ANHA(12月22日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにジャズィーラ地域財務委員会のメンバーらが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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パレスチナ人民兵組織のクドス旅団、シリア人民兵組織のバーキル旅団、「イランの民兵」の一つでファーティミーユーン旅団がダーイシュに対する掃討作戦開始、ロシア軍も爆撃実施(2021年12月22日)

シリア人権監視団によると、ロシアの支援を受けるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団、シリア人民兵組織のバーキル旅団、「イランの民兵」の一つでファーティミーユーン旅団がヒムス県、ハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯からアレッポ県東部にいたる地域でダーイシュ(イスラーム国)の残党を掃討するための大規模作戦を開始した。

また、ロシア軍戦闘機がこの大規模掃討作戦を支援するかたちでダイル・ザウル県のティブニー町一帯の砂漠地帯、ラッカ県ラサーファ砂漠で25あまりの爆撃を実施した。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県ダルバースィーヤ市でPYDに近い革命青年運動による少女の強制従軍に反対する抗議デモ(2021年12月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市近郊のタッル・ティシュリーン村の住民が、民主統一党(PYD)に近い革命青年運動によって拘束され、女性防衛隊(YPJ)への従軍を余儀なくされている村出身の少女の解放を求めて、ダルバースィーヤ市にあるYPJ本部前で数時間にわたって座り込みデモを行った。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など35輌以上からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年12月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など35輌以上からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ルマイラーン町一帯に違法に設置されている米軍基地に向かった。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市近郊で略奪品の分配をめぐる不和からシャーム戦線がシャーム自由人イスラーム運動の司令官を殺害(2021年12月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊のカディーラーン村でシリア国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の司令官が自宅前でシャーム戦線メンバーからなる武装集団の襲撃を受けて死亡した。

襲撃は、略奪品の分配をめぐる不和が原因だという。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町、アブー・ラースィーン町一帯を激しく砲撃、住民多数負傷(2021年12月22日)

ハサカ県では、ANHA(12月22日付)、SANA(12月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を激しく砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍(タッル・タムル軍事評議会)が砲撃で応戦し、シリア国民軍と交戦した。

この戦闘で、シリア国民軍の戦闘員3人が死亡、1人が負傷した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

トルコ軍はさらに、アブー・ラースィーン町に近いルバイアート村、バスィース村、ダーダー・アブダール村、ヒルバト・シャイール村、アッシリア教徒が暮らすタッル・シャンナーン村を砲撃した。

砲撃は、占領下のいわゆる「平和の泉」地域に展開する部隊だけでなく、トルコ本国に展開する部隊によっても行われた。

一連の砲撃で、女性1人を含む4人が負傷した。



このほか、SANAなどによると、マアバダ(カルキールキー)町に近い国境でトルコ軍国境警備隊が住民に向けて機関銃を発砲し、1人を殺害した。

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アレッポ県では、ANHA(12月22日付)によると、トルコ占領下のマーリア市に近いハルバル村に展開するシリア軍部隊もシリア国民軍に所属するムウタスィム旅団の軍用車を地対地ミサイルで攻撃、これを破壊した。

シリア人権監視団によると、砲撃を行ったのはシリア軍ではなく、シリア民主軍に近いアフリーン解放軍団だという。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍とシリア国民軍はまた、カフル・カルビーン村一帯で交戦した。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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マヤーディーン市の和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2021年12月22日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月22日付)によると、12月19日に再開されたマヤーディーン市の和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のカフル・ナースィフ村でトルコとその「テロ傭兵」による占領を拒否する抗議デモ(2021年12月22日)

アレッポ県では、SANA(12月22日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のカフル・ナースィフ村でトルコとその「テロ傭兵」による占領を拒否する抗議デモが行われ、住民らが参加した。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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アスタナ17会議が閉幕:シリア北東部の主権、領土保全の必要を強調し米国を暗に非難(2021年12月22日)

カザフスタンの首都ヌルスルタン(旧アスタナ)で12月21日に開幕したアスタナ17会議は2日間の議事を終え、保証国であるロシア、トルコ、イランが共同声明を発表して閉幕した。

声明のなかで三カ国は、無垢の民間人や民間施設を狙ったテロ行為を非難、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)などアル=カーイダとつながりがあるすべての個人、組織の根絶をめざすことを改めて確認した。

緊張緩和地帯の処遇については、これまでの合意を完全施行する必要が強調され、また、米国の後ろ盾を受ける北・東シリア自治局が支配する北東部の情勢については、シリアの主権、領土保全の維持なくしては安定と安全は実現しないと指摘、「テロとの戦い」を口実とした原状の変更と石油盗奪を拒否、米国を暗に非難した。

そのうえで、シリアの危機の解決に関しては、軍事的な解決を拒否し、国連安保理決議第2254号に従った政治解決をめざすことを確認、制憲委員会の議事、人道支援、難民・国内避難民(IDPs)帰還を促進すること、西側諸国による一方的制裁を拒否すると強調した。

また、イスラエルによる度重なる侵犯行為についても非難を表明した。


SANA(12月22日付)が伝えた。

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会談後、シリア政府代表団の代表を務めるアイマン・スーサーン外務在居住者大臣は記者会見を開き、米国、トルコによる領土占領が危機を長引かせる主因だと非難した。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3159035827716856

SANA(12月22日付)などが伝えた。

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使も記者会見を開き、シリア国内で活動を続けるテロ組織を根絶する必要を強調した。

SANA(12月22日付)などが伝えた。

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一方、イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補は、2022年2月から3月にかけて、首都テヘランでシリア情勢への対応を協議するための首脳会談を開催する予定であることを明らかにした。

SANA(12月22日付)などが伝えた。

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反体制派(シリア軍事革命諸勢力代表団)代表団の1人ヤースィル・アブドゥッラヒーム離反大佐は、イナブ・バラディー(12月22日付)に対して「我々が参加したのは、現場における我々のプレゼンスを支え、解放区の市民の苦悩をできる限り軽減するためだ」としたうえで、すべての逮捕者の釈放、人道支援、難民・国内避難民(IDPs)の自発的帰還を改めて強調した。

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『エルサレム・ポスト』(12月22日付)は、アスタナ17会議の閉幕声明に関して、ロシアとトルコが、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に対して、シリア政府との交渉を続け、分離主義的な野望を断念するよう圧力をかける内容だと伝えた。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、‘Inab Baladi, December 22, 2021、The Jerusalem Post, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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ロシア、シリア、トルコは緊張緩和地帯での停戦違反を確認せず(2021年12月22日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

シリア政府、トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3120270821548986

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、ヒルバト・ナークース村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市で正体不明の武装集団が車を襲撃し、乗っていた女性1人が死亡、男女複数が負傷した。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で50人、北・東シリア自治局支配地域で20人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で20人(2021年12月22日)

保健省は政府支配地域で新たに50人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者100人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、12月22日現在の支配地内での感染者数は計49,911人、うち死亡したのは2,859人、回復したのは31,476人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/216225897352061

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、12月22日現在の支配地内での感染者数は計37,116人、うち死亡したのは1,489人、回復したのは2,513人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性12人、女性8人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市2人、カーミシュリー市3人、マーリキーヤ(ダイリーク)市7人、アームーダー市1人、アレッポ県のシャフバー地区(タッル・リフアト市)2人、ラッカ県のラッカ市1人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1752240721632524

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月22日に新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、132人が完治し、0人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡4人、イドリブ郡4人、ハーリム郡3人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡0人、アフリーン郡9人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計92,851人、うち死亡したのは2,299人、回復したのは66,559人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1736918089846408

AFP, December 22, 2021、ACU, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民343人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は734,312人に(2021年12月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月21日に難民343人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民325人(うち女性98人、子供165人)、ヨルダンから帰国したのは18人(うち女性5人、子供9人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は734,312人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者337,324人(うち女性101,373人、子ども171,746人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,988人(うち女性119,144人、子ども202,467人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,827,630人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は963,592人(うち女性289,072人、子供490,961人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,624人(うち女性41,381人、子供34,058人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,220人(うち女性423,940人、子供677,824人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3120270764882325

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 22, 2021をもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにダルバースィーヤ区の住民らが参加(2021年12月21日)

ハサカ県では、ANHA(12月21日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにダルバースィーヤ区の住民らが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, December 21, 2021、ANHA, December 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2021、Reuters, December 21, 2021、SANA, December 21, 2021、SOHR, December 21, 2021などをもとに作成。

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シリア・オリンピック委員会はイスラエルのコーチが参加したFIFAアラブカップのショーケース試合に参加した代表チーム・キャプテンのフィラース・ハティーブ選手を追放処分に(2021年12月21日)

シリア・オリンピック委員会は12月20日、フェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/Syrian.olympic.committee/)などを通じて声明を出し、サッカーのシリア代表チーム・キャプテンのフィラース・ハティーブ選手を追放処分としたと発表した。

https://www.facebook.com/Syrian.olympic.committee/posts/2087354304762395

ハティーブ選手が「委員会の価値観に反し、シリアの愛国的な諸原則から逸脱した」ことが理由。

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これに関して『エルサレム・ポスト』(12月21日付)は、ハティーブ選手がイスラエル代表チームのアヴラム・グラント・コーチと、112月18日に行われた2021FIFAアラブカップのショーケース試合でプレーしたことが理由だと伝えた。

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フィラース選手はこの決定に関して、12月21 日にツイッターのアカウント(https://twitter.com/feras83alkhatib/)を通じて声明を出し、グラント・コーチが参加することを事前に知らされておらず、参加選手リストにも同コーチの名前が記載されていなかった、ユニフォームにイスラエル国旗がプリントされていた驚いたと釈明するとともに、パレスチナの大義を支持する世界中の人々に謝意を示しつつも、処分が不当だとして不満を表明した。

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このショーケース試合ででは、グンラト・コーチの参加に反発し、アルジェリアの選手が出場を拒否、また多くの選手がユニフォームにプリントされていたイスラエル国旗を塗りつぶすなどして抗議の意思を示していた。

https://twitter.com/Saud_95J/status/1471925566848872451

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021

The Jerusalem Post, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県アブー・ラースィーン町、タッル・タムル町一帯を激しく砲撃し、女性2人を含む住民3人死亡、シリア軍兵士5人を含む15人負傷(2021年12月21日)

ハサカ県では、ANHA(12月21日付)、SANA(12月21日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の管理下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町および周辺のバーブ・ハイル村、ムハルマラ村、タッル・アミール村、マズラ村、タッル・ワルド村などを砲撃した。

北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)によると、この攻撃により、女性2人を含む住民3人が死亡、住民10人が負傷した(ANHA(12月22日付)によると、その後重傷を負っていた住民1人が死亡、死者数は4人となった。)。

またシリア軍兵士3人が負傷した。



シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍もこれに応戦し、シリア国民軍兵士3人が死亡した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍はまたタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村、タッル・カラービート村、タッル・ジュムア村、タッル・シャンナーン村、タウィーラ村を砲撃し、ウンム・カイフ村でシリア軍兵士2人が負傷した。


シリア人権監視団によると、トルコ軍側が発射した砲弾は100発以上におよんだ。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で住民が生活状況改善を求めて抗議デモを行った。

AFP, December 21, 2021、ANHA, December 21, 2021、December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2021、Reuters, December 21, 2021、SANA, December 21, 2021、SOHR, December 21, 2021などをもとに作成。

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米軍が違法に駐留を続けるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で4回の爆発が発生、原因は不明(2021年12月21日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留を続けるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で4回の爆発が発生した。

爆発時には米軍ヘリコプター複数機が上空を飛来しており、地雷の爆発、米軍の演習での爆発、あるいは基地に対する何らかの攻撃の可能性があるという。

AFP, December 21, 2021、ANHA, December 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2021、Reuters, December 21, 2021、SANA, December 21, 2021、SOHR, December 21, 2021などをもとに作成。

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ロシアのサーブリン連邦議会下院議員を団長とする議員使節団がシリアを訪問しアサド大統領と会談(2021年12月21日)

ロシアのドミトリー・サーブリン連邦議会下院(ドゥーマ)議員(ロシア・シリア友好委員会代表)を団長とする議員使節団がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

SANA(12月21日付)によると、会談では、両国国会および議員間の関係強化について意見を交わし、シリアとロシアの「テロとの戦い」での勝利が、両国民のつながりをさらに強化し、両国の協力関係に新たな展望を与え、両国民の利益実現につなげねばならないとの意思が確認された。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/281126107387043

AFP, December 21, 2021、ANHA, December 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2021、Reuters, December 21, 2021、SANA, December 21, 2021、SOHR, December 21, 2021などをもとに作成。

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カザフスタンの首都ヌルスルタンでアスタナ17会議が開幕(2021年12月21日)

カザフスタンの首都ヌルスルタン(旧アスタナ)で、アスタナ17会議が開幕した。

会議には、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官が団長を務めるシリア政府代表団、
アレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使が代表を務めるロシア代表団、アリー・アスガル・ハージー外務大臣補を団長とするイラン代表団、セルチュク・オナル外務省シリア問題担当局長(大使)を団長とするトルコ代表団、シリア革命反体制国民連立傘下の暫定内閣前首班のアフマド・トゥウマ氏を団長とする反体制派(シリア軍事革命諸勢力代表団)代表団が参加した。

また、レバノン、ヨルダン、イラクが大使級オブザーバーを派遣、ハウラ・マタルシリア問題担当国連副代表を団長とする国連使節団も参加した。

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12月20日にヌルスルタン入りしたスーサーン外務在外居住者省次官らシリア政府代表団は、ロシアのラヴレンティフ特使と会談し、米国とトルコの占領と、西側諸国の一方的制裁などの破壊的政策がシリア国民の苦難と安定阻害の主因だとしたうえで、トルコに対してこれまでの会議での合意の履行を迫るよう圧力をかけることが重要だと主張した。

また、人道支援に関しては、越境(クロスボーダー)での支援を原則拒否するとの姿勢を示した。

ラヴレンティフ特使は、シリアの主権、領土の一体性に抵触するあらゆる行為を拒否するとしたうえで、一部西側諸国による人道支援の政治利用に対峙することの重要性を強調した。

スーサーン外務在外居住者省次官らシリア政府代表団はまた、マタル国連副代表と会談した。

AFP, December 21, 2021、ANHA, December 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2021、Reuters, December 21, 2021、SANA, December 21, 2021、SOHR, December 21, 2021などをもとに作成。

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マヤーディーン市の和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続く(2021年12月21日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月21日付)によると、12月19日に再開されたマヤーディーン市の和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられた。

AFP, December 21, 2021、ANHA, December 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2021、Reuters, December 21, 2021、SANA, December 21, 2021、SOHR, December 21, 2021などをもとに作成。

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ロシア、シリア政府、トルコは緊張緩和地帯で停戦違反を確認しなかったと発表:停戦違反が確認されなかったのは緊張緩和設置以降初めて(2021年12月21日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

シリア政府、トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3119509824958419

AFP, December 21, 2021、ANHA, December 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 21, 2021、Reuters, December 21, 2021、SANA, December 21, 2021、SOHR, December 21, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で55人(2021年12月21日)

保健省は政府支配地域で新たに55人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者110人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月21日現在の支配地内での感染者数は計49,861人、うち死亡したのは2,855人、回復したのは31,376人となった。

https://www.facebook.com/MinistryOfHealthSYR/posts/215591897415461

AFP, December 21, 2021、ACU, December 21, 2021、ANHA, December 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 21, 2021、Reuters, December 21, 2021、SANA, December 21, 2021、SOHR, December 21, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民322人と国内避難民(IDPs)22人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は733,969人、2019年以降帰還したIDPsは105,624人に(2021年12月21日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、12月20日に難民322人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民309人(うち女性93人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは13人(うち女性4人、子供7人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は733,969人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者336,999人(うち女性101,238人、子ども171,518人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,970人(うち女性119,139人、子ども202,458人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,827,630人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は963,249人(うち女性289,072人、子供490,961人)となった。

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一方、国内避難民22人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは22人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は22人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,624人(うち女性41,381人、子供34,058人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,220人(うち女性423,940人、子供677,824人)。

シリア人権監視団が複数の活動家の情報をもとに発表したところによると、ルクバーン・キャンプからシリア政府支配地域に帰還した国内避難民(IDPs)はダマスカス郊外県ドゥマイル市一帯とアレッポ県農村地域から避難していた3世帯。

キャンプ内での劣悪な生活環境を逃れるために帰還を決心したという。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3119531628289572

Ministry of Defence of the Russian Federation, December 21, 2021、SOHR, December 20, 2021をもとに作成。

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スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにカルキールキー殉教者遺族評議会マンバーらが参加(2021年12月20日)

ハサカ県では、ANHA(12月20日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにカルキールキー殉教者遺族評議会のメンバーらが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, December 20, 2021、ANHA, December 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 20, 2021、Reuters, December 20, 2021、SANA, December 20, 2021、SOHR, December 20, 2021などをもとに作成。

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イラク・クルディスタン自治政府が北・東シリア自治局の支配地に面するフィーシュ・ハーブール国境通行所(シリア側はスィーマルカー国境通行所)に続いて、ラビーア国境通行所(シリア側はヤアルビーヤ国境通行所)を閉鎖(2021年12月20日)

『ワタン』(12月20日付)は、イラク・クルディスタン自治政府が、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県のティグリス川河畔のフィーシュ・ハーブール国境通行所(シリア側はスィーマルカー国境通行所)に続いて、ヤアルビーヤ町の国境通行所に面するラビーア国境通行所を閉鎖したと伝えた。

AFP, December 20, 2021、ANHA, December 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 20, 2021、Reuters, December 20, 2021、SANA, December 20, 2021、SOHR, December 20, 2021、al-Watan, December 20, 2021などをもとに作成。

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