【トルコ・シリア大地震】アサド大統領は地震の影響についてビデオ演説:「祖国こそが家であり、それを守ることは、課題の性質や規模、能力の増減にかかわらず義務だ」(2023年2月16日)

アサド大統領は、6日のトルコ・シリア大地震の影響についてのビデオ演説を行い、そのなかで祖国こそが家であり、それを守ることは、課題の性質や規模、能力の増減にかかわらず義務だと述べた。

https://youtu.be/orVbcPcSozk

演説の内容は以下の通り。

親愛なる市民のみなさん

祖国は家だ。それをまもることは、課題の性質や規模、能力の増減にかかわらず義務である。地震発生当初からそうだった。シリアという祖国、家に対するこの深淵で包括的な感情は、祖国という一つの家族を構成する個々人、そして組織によるものである。アレッポ、ラタキア、ハマで亡くなったきょうだいを守り、助けるという偉大なる献身は、我々の誰にとっても異質なものではなく、シリアに対する戦争の節目節目に触れてきたものである。だが今回は、より包括的で明白だった。もっとも重要なのは、より雄弁だったことだ。なぜなら、12年におよぶ戦争と封鎖を経て、死、破壊、全国レベルでの物不足が伴われているなかで行われたからだる。その過酷さにもかかわらず、互いに対する我々の感情と思考、祖国の土地、人々、概念、習慣、電灯に対する我々の感情と思考は変わることはなかった。

この戦争が多くの国家資源を枯渇させていたのなら、さらなる訊きに対処する能力は弱まっていた。だが、同時に、それは、地震当初から迅速且つ効果的に行動する経験と能力をシリア社会に与えた。この災害と我々に与えられた任務の規模はいずれも可能な能力をはるかに超えていた。だが、我々の社会は、その個々人、そして個々の組織がそれを実行できた。そして、それもまた可能な能力を超えたものだった。それは、戦争や封鎖だけが理由ではない。シリアは2世紀反にわたって震災地ではなかった。この種の自然災害に備えのある建物や住居、施設や設備もなかった。それによって、最初の課題の規模は大きなものとした。こうした弱点は、政府機関、市民社会の関連機関、そして個人による高度で迅速な対応がなければ補えなかった。救出活動に携わるボランティアであれ、物資や支援金を寄付してくれた人々であれ、国内で暮らす人であれ、在外居住者であれ、あらゆる方法で封鎖を解除し、被災した自分たちのきょうだいに可能な限りの支援を届けようとした。加えて、アラブ諸国や友好国から緊急支援が届いた。それらは地震の影響を軽減し、負傷者を救出しようとする国民的な努力への重要な支えになった。

だが、この分野におけるそれ以外の国の経験を活かしても、遅かれ早かれ地震の影響は生じてしまう。我々が数ヵ月、数年にわたって、サービス、経済、社会といった面での課題に直面するものは、地震発生当初の数日間に直面したことにも増して重要だ。それには、国内のさまざまな分野で多くの思考、対話、互助、組織化が必要であり、一連の影響を地震とだけ結び付けて、個別に見るのではく、戦争、テロによる破壊、封鎖がもたらした影響と、そして最後に発生した地震の積み重ねとして見ることが必要となる。加えて、戦争以前の数十年の間にさまざまな分野で積み重なってきた機能不全の要因もある。

事態は複雑に見える。それぞれの問題の原因を個別に整理するのは難しいだろう。しかし、それは我々に、積み重なったこれらの問題を互いに結び付けて解決する機会を与えている。つまり、緊急事態における否定的側面に対処することから、包括的対処が持つ肯定的側面へと以降するのである。それが意味するのは、危機に対処するにあたって同じ場所にとどまることではなく、発展し、前進することだ。こうしたことは、一度すべてではなく、能力や時間的段階に応じて優先課題として行われ得るものだ。だが、重要なのは、国民的なコンセンサスに基づいたビジョンを持ち、広範な対話に依拠することだ。

しかし、その時まで、我々は地震の影響に順次対応していかねばならない。これまで行われてきた救援段階、緊急避難所の確保、食料、衣服、医薬品といった基本必需品の確保を経たうえで、政府関連機関は、恒久的な住居が今後提供されるまで、仮設住居確保に向けた取り組みを開始した。現在、被災者支援基金の設立に向けた検討が進められており、あらゆる面での生活能力が回復されるまで支援することが目指されている。それは、被害状況の集計を終え、要支援者を特定する基準や支援の根拠を確定した後に行われる。これらと合わせて、被災地域に被害を与え、国民経済全般にも影響を与えるような景気後退を抑えるための迅速な行動が、国民の経済的負担を軽減し、経済の循環を加速させる法律の施行や政策を通じてとられる。加えて、多くの考えがこれまでに提起されており、関係機関による検討や議論、実現可能性の検証を経て発表されるだろう。

親愛なるきょうだいよ。

多くの社会が、地理的なものであれ、政治的な者であれ、軍事的なものであれ、文化的なものであれ、社会的なものであれ、それ以外のものであれ、この種の地震に直面するとき、何らかの安定を失い、法律、制度、概念、監修、制度、道徳といった社会的な規律が揺さぶられるに違いない。そしてそれが今度は、隠れていた、あるいはこれらの規律が機能することで抑えられていた既存の否定的な側面を表面化させる。

危機のなかで表面化するこうした症状に対処する熱意と衝動性が必要となる。だが、それが誇張や妄想ではなく、知恵と意識、事実に基づいて結集されることが条件だ。噂を宣伝するのではなく、真実を探そう。地震発生直後の数時間、あるいは数日間に我々が目にした英雄的行為、犠牲、献身、連帯、そして際限のない行動力が噂で覆い隠されるのなら、この優れた驚くべき人道的で愛国的な光景を作り出したすべての人々を不快にさせるメッセージを送り、異なったイメージを広め、我々が他者のために描き出した純白のイメージと矛盾するイメージを与えてしまう。

昼夜を問わず蜂の巣のような閉鎖された場所で、救援活動を行った我々の愛国的な民生・軍事機関、市民コミュニティ、個々のボランティアが英雄的行為のイメージを、若い者であれ、年老いた者であれ、誰が消し去ることができようか? 彼らは希望、苦痛、熱意、満悦感、無限の愛、そして多大な犠牲を払って祖国を支え、その成果すべてのなかに美徳を備えた人々だったのではないか? 彼らは美しい意味な崇高な価値を備えた祖国だったのではないか? あるいは、溢れ出す善意をもって要望や疑問を排除し、被災者を支えるための自発的な民衆の衝動だったのではないか? 裕福な人が求められることなく与え、貧しい人が自分と家族が苦しんでいる人が被災者を支援するのにかろうじて十分な自らの持ち物と1日の食料の一部から分け与えるという衝動だったのではないか? 我らは我々のために、もっとも崇高な表現をもった生きた真のモデル、もっとも深淵な意味をもった異国心、最高の資質をもって人間性を体現したのではないのか? さまざまなメディアやSNSにおいて、和r割れの社会の真のイメージを守るために熱意を持って動員に応じた人々を忘れることができるのか? 彼らは一部の人々が広めようとしている歪められたイメージを許しはしない。それは、社会としての我々の評判を傷つける。そのなかにある道徳、連帯心、利他的なありようのなかに、個人と社会のレベルで最高の価値が存在するのではないか? それ以外の物語、話、終ることのない詳細、個人、英雄、勇敢さ。彼らは現代の手本であり、未来へと導く存在である。

だが、彼らすべて、そして物であれ、言葉であれ、物心面でできることをして、痛ましい苦痛を軽減するために取り組んだすべての人に対して、国内にいようと、国外にいようと、我々は感謝をしない。なぜなら、我々のなかの誰かの祖国への愛、祖国への奉仕、祖国防衛は義務であり、感謝を求められるものではないからだ。むしろ、我々は彼らに、「あなた方を誇りに思い、祖国はあなた方を誇りに思っている」と言いたい。

犠牲者に対する我々の痛みと悲しみ、そして我々の祖国の民に対する誇りが入り混じる大海のなかで、災害の最初の数時間から我々に寄り添ってくれたすべての国には、アラブ姉妹国からその他友好国に至るまで、感謝せずにはいられない。これらの国の物資の支援、あるいは現場での支援は、我々が過酷な時間において、困難な状況に立ち向かう我々の力を強めるのに大きな効果があった。とりわけ、効果的に参加し、瓦礫の下で生きている人がいるとの希望をもって、最後の瞬間まで働き続けてくれたさまざまな国の救助隊に言及した。彼らは、献身さと熱意をもってシリア人の救援隊とともに救助活動に参加してくれた。彼らこそ真のきょうだいだった。我々は、すべてのシリア人を代表して、彼らに感謝の意を示したい。

親愛なる市民のみなさん

この祖国における我々はみな、アッラーを信じるイスラーム教徒、ないしはキリスト教だ。アッラーへの信仰は、その意思への信仰を意味する。その信仰とは、我々にとって運命であり、我々が愛するものや憎むものをもってもたらされる。我々が、自らを襲う苦楽やその原因から神の知恵を理解しようとする立場にいなくとも、我々は確実に教訓を学びとり、そこから正しいことと悪しきことを学ぶ。

この過酷な試練から我々が学んだ最初の、そしてもっとも重要なことは、さまざまな階層、部門に身を置いている我々が互いに力を合わせて、自らの状況と能力の欠如を克服したということだ。それは、我々自身の大いなる能力への信仰だ。信仰とは、我々が連帯すれば作り出され、我々が分散してしまえば潰えてしまう。

アッラーを信じよう。祖国を信じよう。奇跡を作り出す能力を持った意思を信じることで、シリアを愛しい民がいる国、力強い歴史、豊かな尊厳、能力に富んだ意思を持つ国としよう。

我々が失った者たちをアッラーが憐れみ、我々の傷ついた者たちを癒し、シリアとその国民をあらゆる危害から守ってくださいますように。
あなた方に平和とアッラーの憐れみと祝福がありますように。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/videos/2882891385177520/

【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局はトルコ占領地への救援物資搬入を断念、シリア政府とトルコ当局が物資の輸送を阻止していると批判(2023年2月16日)

ANHA(2月16日付)は、15日晩に、燃料を積んで、アレッポ県のターイハト・トゥワイマート村(=ターイハ村)の通行所を通じてシリア政府支配地に入った北・東シリア自治局のトレーラー100輌が、同自治局支配下のシャフバー地区(タッル・リフアト市一帯地域)、アレッポ市シャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区に到着していない、と伝えた。

ANHAはまた、シリア政府がターイハト・トゥワイマート村経由で同地に向かおうとしているクルド赤新月社の医療スタッフの通過を10日にわたって認めようとしていないと伝えた。

AHHA、シリア人権監視団はさらに、シリア軍第4師団がアレッポ市シャイフ・マクスード地区およびアシュラフィーヤ地区への支援物資の搬入を依然として阻止していると伝えた。

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また、ANHA(2月16日付)によると、北・東シリア自治局は、燃料や救援物資を積んで、9日からトルコ占領下のウンム・ジャッルード村の通行所に待機していた自治局の車輌50輌に関して、トルコ側からの通過許可が下りないことから、撤収することを決定した。

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これに関して、北・東シリア自治局は声明を出し、被災したシリア人に対して、いかなる差別も、政治利用もないかたちでの救援支援を続ける用意があると表明した。

また、同自治局参加のズィヌービヤー女性連合はラッカ県タブカ市で声明を出し、シリア政府とトルコ占領当局が救援物資の通行を許可しないことを非難し、すべての被災者に支援が届くよう通行所を開放するよう要求した。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】プライス米国務省報道官:「シリア政府との関係正常化は支持しないが、シリアの被災民に支援を届けたい」(2023年2月16日)

ネッド・プライス米国務省報道官は記者会見で、シリアの被災民に支援を届けたいとする一方、シリア政府との関係正常化は支持しない、と述べた。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】自由シリア商工会議所は、反体制派支配地で住居の復旧作業などを行うための資金を調達するための義援金の募集を開始(2023年2月16日)

ドゥラル・シャーミーヤ(2月16日付)によると、自由シリア商工会議所は、反体制派支配地で住居の復旧作業などを行うための資金を調達するための義援金の募集を開始した。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県でチュニジア人のジハード主義者を拘束(2023年2月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が県内(詳細な場所は不明)でチュニジア人のジハード主義者を拘束した。

このチュニジア人はどの組織にも所属していないという。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア人権監視団はトルコ占領地での救援物資が「避難民」(戦闘員とその家族)に集中し、地元住民が阻害されていると発表(2023年2月16日)

シリア人権監視団は、トルコの占領下にある「オリーブの枝」地域のタルミーシャー村(シャイフ・ハディード村近郊)で、イラクのバールザーニー慈善財団が移送した救援物資をめぐって、シリア軍との和解を拒否し、同地域に逃れてきた避難民(戦闘員とその家族)にテント29張が配給される一方、トルコによる占領以前からの住民にはテントは1張も配給されず、不満が高まっていると発表した。

地元住民は、人道状況を政治利用せずに、物資を公平に配分するよう求めているという。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】トルコ占領地とシャーム解放機構支配地にカタールや国連の支援物資が届けられる(2023年2月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域にジンディールス町近郊のハマーム村西の通行所を経由して、カタールからの人道支援物資を積んだ車列が入った。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、食料など国連からの救援物資を積んだ貨物車輌22輌からなる車列が、バーブ・ハワー国境通行所を経由してシャーム解放機構の支配地に入った。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県西部とイドリブ県東部でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2023年2月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、第46中隊基地に展開するシリア軍部隊が、シャーム解放機構の支配下にあるアターリブ市一帯、カフル・アンマ村を砲撃する一方、カフルタアール村、カフル・ヌーラーン村一帯でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦した。

死傷者はなかった。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のサラーキブ市とシャーム解放機構支配下のナイラブ村結ぶ地域一帯で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で男性2人が車に乗った武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア人権監視団はシリア国民軍がトルコの占領地から北・東シリア自治局支配地域に通行所を経由して避難しようとした1,000人の通行を阻止したと発表(2023年2月16日)

シリア人権監視団は、トルコの支援を受けるシリア国民軍が、トルコの占領地から北・東シリア自治局支配地域に通行所を経由して避難しようとした男女、子供合わせて1,000人の通行を阻止していると発表した。

通行阻止に乗じるかたちで、密輸業者は、通過を希望する住民に対して、1人あたり200~1,000米ドルを密輸するよう要求しているという。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県タッル・リフアト市一帯地域などを砲撃し、老人1人を殺害(2023年2月16日)

アレッポ県では、ANHA(2月16日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯地域(シャフバー地区)を砲撃し、70歳の老人1人が死亡、1人が負傷した。

トルコ軍はまた、アイン・アラブ(コバネ)市近郊のブーバーン村で16歳の青年を狙撃し、負傷させた。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はダーイシュのキルギスタン人メンバーの妻子59人の身柄を同国使節団に引き渡す(2023年2月16日)

北・東シリア自治局渉外関係局は声明を出し、2月16日にキルギスタン共和国の使節団が同局を訪問し、ダーイシュ(イスラーム国)のキルギスタン人メンバーの妻ら女性18人と子供41人の身柄を引き渡すことに合意したと発表した。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】ダマスカス県およびダマスカス郊外県の慈善協会連合はシリアに対する欧米諸国の経済制裁解除を呼びかける(2023年2月16日)

ダマスカス県およびダマスカス郊外県の慈善協会連合(55組織が加盟)は、欧米諸国がシリアに科している経済制裁の解除を呼びかけ、国際社会に対して、被災地に支援を行き届かせるために、一方的な制裁措置を解除させるよう求めた。
https://www.sana.sy/wp-content/uploads/2023/02/13-22-660×330.jpg

SANA(2月16日付)が伝えた。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】サウジアラビア輸送機が支援物資を届ける一方、イラクから陸路で物資が輸送される(2023年2月16日)

サウジアラビアからの救援物資34トンのを積んだ貨物輸送機1機がアレッポ国際空港に到着した。

シリアに物資を輸送するサウジアラビア機はこれが3機目。

サウジアラビアは2月14日と15日に輸送機を2機派遣し、子供用ミルク、テント、医療物資、食料など70トンを輸送していた。

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アラブ首長国連邦(UAE)からの救援物資を積んだ貨物輸送機2機がダマスカス国際空港に到着した。

また別の貨物輸送機1機が殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に到着した。

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ロシア連邦チェチェン共和国からの衣服、テント、毛布、乳幼児用の食品、乾燥ミルク、発電機、証明など救援物資98トンを積んだ貨物航空機1機がバースィル・アサド国際空港(ラタキア県)に到着した。

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イラクからの食料、燃料などの支援物資を積んだ車輌と救急車輌合わせて70輌からなる車列がダイル・サウル県のブーカマール国境通行所(イラク側はカーイム国境通行所)を経由して、シリアに入国、被災地に向かった。

また、イラクの人民動員隊アンバール県作戦司令官のカースィム・ムスリフ氏は、カーイム国境通行所を経由して貨物車輌や救援車輌160輌がシリアに入ったと発表した。

車輌は2回に分けてシリアに入国、120輌からなる第1陣は、食料、燃料などの支援物資を積んでアレッポ県とラタキア県の被災地に、40輌からなる第2陣は、食料などの救援物資を積んでラタキア県に向かったという。
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SANA(2月16日付)が伝えた。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】パレスチナの救援チームが任務を終了する一方、UAEの救援チーム、ベラルーシ軍医療部隊が救援活動を行う(2023年2月16日)

パレスチナ自治政府のリヤード・マーリキー外務大臣は、10日にシリアに派遣されていたパレスチナの救援チームが16日に救援活動を完了し、17日にパレスチナに帰国すると発表した。

パレスチナの救援チームは、アレッポ県とラタキア県ジャブラ市で救援活動にあたっていた。

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アラブ首長国連邦(UAE)の救援チームがラタキア県ジャブラ市で行方不明者の捜索・救出活動を続けている民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではない正規の救援組織)に、コンクリート・ブロック用切断機、溶接機、掘削機、換気ユニットなどを提供した。

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シリアに被災支援のために派遣されたベラルーシ軍軍医センター所属の医療部隊は、アレッポ市のイスマーイーリーヤ地区に野戦病院を設置した。

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SANA(2月16日付)が伝えた。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】イラクのファイヤード内閣国家安全保障担当顧問兼人民動員評議会議長がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2023年2月16日)

イラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問兼人民動員評議会議長がシリアを訪問し、アサド大統領と会談し、ムハンマド・シヤーア・スーダーニー首相からの親書を手渡し、アサド大統領およびシリア国民に、トルコ・シリア大地震の被害者への哀悼の意を示すとともに、地震の被害を軽減するために可能な限り、シリア政府の取り組みを支援し、支えると表明した。

これに対して、アサド大統領は、政府および国民レベルでのイラクの対応を高く評価、シリア・イラク両国民の地と友愛による繋がり、さまざまな段階でともに立ち向かってきた共通の課題によって、互いがより近い存在となっていると強調、一方の被害を受ければ、他方にもその影響が及ぶことを熟知しているがゆえに支え合っていると述べた。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/573147481518236?__cft__[0]=AZXxWoS80dWFRGEPygwwL1y6KiigLm6e_TLYeWpd0r4yN76-hqcEXwMR7x-XIV0WnXKdz5a4_rJPyQsHpOpOvYi9P3PjQl147-FSuqGh9iDE-JSj-fcqnd1zoSpe7dPncMYcXaZeJYUQsXM2J8GUJrBKE2SX6C3QuiEhO-OxcvVfvWPR6KWwpa09enU3RBjPx4n0D0DZSEzOOFI1QFgx04Ym&__tn__=%2CO%2CP-R

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Qanat al-Manar, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長:「米国が人道的な試練を前に没落し、残虐な犯罪者としての顔を暴露した」(2023年2月16日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、殉教指導者追悼記念日に合わせて、テレビ演説を行い、そのなかで、トルコ・シリア大地震の被害を受けたシリアの指導部、政府、国民、そして犠牲者遺族に対して、哀悼の意を示すとともに、欧米諸国が地震の被害に対して二重基準と差別の態度をもって接していると非難、米国が人道的な試練を前に没落し、残虐な犯罪者としての顔を暴露したと述べた。

ナスルッラー書記長はまた、国際社会に対してシリア国民が地震の被害を克服し、日常生活を取り戻すための支援を行うよう呼びかけた。

マナール・チャンネル(2月16日付)が伝えた。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Qanat al-Manar, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】イドリブ県北西部、ラタキア県北西部を震源とする地震発生(2023年2月16日)

国立地震センターは声明を出し、午後10時47分に、イドリブ県北西部、北緯36.11度、東経35.99度、深さ18.8キロを震源とするマグニチュード5.4の地震が発生したと発表した。

また、午後11時17分にも、ラタキア県北西部、北緯35.94度、統計35.56度、付加さ46キロを震源とするマグニチュード3.4の地震が発生したと発表した。

SANA(2月16日付)が伝えた。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】マフルーフ地方行政環境大臣が人民議会で地震の被害を報告、被災者の救出・支援に向けた計画や措置を説明(2023年2月16日)

フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣兼高等救済委員会議長が人民議会第8回定例会第12回本会に出席し、トルコ・シリア大地震の被害を報告、被災者の救出・支援に向けた計画や措置について説明し、質疑応答が行われた。

マフルーフ地方行政環境大臣は、シリアの全県で動員体制を敷き、政府関係機関、建設会社、人民所組織、組合、コミュニティ、技術者、医療関係者が、建物の瓦礫の下に閉じ込められた住民の救出活動にあたり、各県から動員された重機など175機が投入されたことを明らかにした。

また、被災県で倒壊した建物が199棟に及び、現時点で29万7950人が避難を余儀なくされたと述べた。

避難した住民の内訳は、アレッポ県が15万3000人、ラタキア県が14万2420人、ハマー県が1330人、タルトゥース県が759人、ヒムス県が441人。

一方、避難住民を収容するため、モスク、学校、ホテル、さらに一般市民の住宅など226ヵ所に避難所が設置されるとともに、公共両道住宅省と各県の構造安全員会の監督のもと、技師組合、大学の関係者からなる200の技術チームが結成され、被災地などで建物の安全確認を行ていると付言した。

マフルーフ地方行政環境大臣によると、ラタキア県では、これまでに1万1728件の調査を完了し、全壊を免れた建物のうち、336件が倒壊の恐れがあり、1,697棟が柱を補強するなどの大規模な補修を、5,819棟が軽微な補修を必要としている。

また、アレッポ県では6,430件の調査が完了し、198棟が倒壊の恐れがあるために解体の必要が、1,093棟が補修の必要があるという。

なお、現在各省が、水道などの復旧作業にあたっている。

一方、国外からの支援については、これまでに122機が救援物資を積んでシリアに到着したことを明らかにした。

国別内訳は、イラン6機、ロシア3機、イラク10機、UAE30機(うちUNICEFの物資2機、在住シリア人の物資1機)、アルジェリア8機、インド2機、リビア10機、エジプト3機、ヨルダン3機、アルメニア3機、パキスタン2機、チュニジア4機、ベネズエラ1機、オマーン5機、中国3機、カザフスタン4機、バングラデシュ1機、WHO2機、イタリア(ベイルート国際空港経由)2機、サウジアラビア2機、ローマにア2機、日本1機。

シリアに空輸された物資は、シリア・アラブ赤新月社が受け取り、高等教育委員会の傘下にある各県の支部が、各県のデータベースに基づいて作成された計画に沿って、配給、あるいは備蓄されている。

このほかにも、イラクが陸路で救援物資を移送しているとも付言した。

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スワイダー県のサワーイドナー慈善協会は、被災地に7000万シリア・ポンドの義援金を寄付した。

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ダイル・ザウル県の商工会議所が地元コミュニティと連携して、「我ら住民の兄弟愛は我らの痛みを癒す」と銘打ったイニシアチブを立ち上げ、義援金と支援物資の受付を開始した。

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ダルアー県のガサム村、カフルシャムス町、ウンム・ワラド村、サムリーン村の住民からの募金1億8000万シリア・ポンドが被災県に寄付された。

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電力省がトルコ・シリア大地震の被害を受けたアレッポ県内の20ヵ所以上の変電所、500本以上の鉄塔、送電線などの復旧作業を続けるなか、ガッサーン・ザーミル大臣が復旧現場を視察した。

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SANA(2月16日付)が伝えた。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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RIAノーヴォスチ通信:サウジアラビアのファイサル外務大臣が近くシリアの首都ダマスカスを訪問(2023年2月16日)

RIAノーヴォスチ通信(2月16日付)は、シリア消息筋の話として、サウジアラビアのファイサル・ブン・ファルハーン・アール・スウード外務大臣が近くシリアの首都ダマスカスを訪問すると伝えた。

RIA Novosti, February 16, 2023をもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア人権監視団はトルコで死亡し、シリア領内に搬送されたシリア人犠牲者の数が1,702人に達したと発表(2023年2月16日)

シリア人権監視団は、トルコで被災して死亡して、シリア領内に搬送されたシリア人犠牲者の数が1,702人に達したと発表した。

遺体は、1,479体がイドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所から、166体がアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所から、22体がジャラーブルス国境通行所から、ハマーム村西の国境通行所から15体がシリアに移送されている。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】反体制組織のシリア人権ネットワークはシリア政府支配地での死者数は321人に過ぎないとする報告書を発表(2023年2月15日)

反体制組織のシリア人権ネットワークは、6日のトルコ・シリア大地震で犠牲となったシリア人に関する報告書を公開し、そのなかで死者総数が6,319人に達し、うちシリア政府支配地で死亡したのはたった321人だと発表した。

同ネットワークによると、シリア政府支配地での死者数は321人、これに対して政府の支配が及ばない地域での死者は2,157人、トルコ在住者の死者は3,841人に達しているという。

なお、シリア人権監視ネットワークは、シリア軍やロシア軍による反体制派支配地への攻撃による犠牲者についての情報拡散に特化している組織で、シリア政府支配地、あるいはトルコでの犠牲者の数をどのように算出したかは不明。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SNHR, February 15, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シャーム解放機構がトルコ・シリア大地震の被害に対応するために設置した緊急要請委員会がイドリブ県でホワイト・ヘルメット、地元住民、戦闘員らが共に瓦礫の下に閉じ込められた住民を救出している映像を公開(2023年2月15日)

シャーム解放機構がトルコ・シリア大地震の被害に対応するために設置した緊急要請委員会が、ユーチューブを通じて、被害がもっとも深刻だととされるイドリブ県のハーリム市やビスナーヤー村での救援活動の様子を撮影した映像を公開した。

映像は、ホワイト・ヘルメット、地元住民、そしてシャーム解放機構の軍事部門のメンバー(戦闘員)らがともに瓦礫の下に閉じ込められた住民を救出するシーンなどから構成されている。

https://www.youtube.com/watch?v=MfrUj6qAYXw

YouTube, February 15, 2023をもとに作成。

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ダイル・ザウル県タヤーナ村でシリア民主軍のパトロール部隊が追跡中のダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーを銃で撃ち、殺害(2023年2月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるタヤーナ村でシリア民主軍のパトロール部隊が追跡中のダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーを銃で撃ち、殺害した。

AFP, February 16, 2023、ANHA, February 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2023、Reuters, February 16, 2023、SANA, February 16, 2023、SOHR, February 16, 2023などをもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は違法に基地を設置しているダイル・ザウル県のCONOCOガス田上空でイラン製のドローンを破壊したと発表(2023年2月15日)

米中央軍(CENTCOM)は声明を出し、2月14日の午後2:30頃、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が違法に駐留するCONOCOガス田上空で偵察活動を行おうとしていたイラン製の無人航空機(ドローン)と交戦、これを撃墜したと発表した。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】地震発生以降、シャーム解放機構の支配下にある「解放区」と、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」、「オリーブの枝」両地域にトルコから入った貨物車輌の数は391輌(2023年2月15日)

シリア人権監視団は、2月6日のトルコ・シリア大地震発生以降、シャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」と、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」、「オリーブの枝」両地域にトルコから入った貨物車輌の数が391輌にのぼっていると発表した。

このうちシリア政府が通過を許可したアレッポ県のバーブ・サラーマ国境通行所とラーイー村北の国境通行所、ハマーム村西の国境通行所からトルコ占領地に入った車輌は285輌で、145輌が「こちらシリア」キャンペーンによって集められた物資を積む車輌だという。

また、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所からは106輌の車輌の入国がこれまでに確認されている。

なお、2月15日には、国連の人道支援物資を積んだ22輌の車輌がバーブ・ハワー国境通行所を経由して通過、また同じく国連の物資を積んだ4輌の車輌がバーブ・サラーマ国境通行所を経由してシリアに入った。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】反体制組織のシリア対応調整者はシリア北西部で被災者の数が85万3849人に達していると発表(2023年2月15日)

反体制組織のシリア対応調整者はフェイブックのアカウント(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/)で、シリア北西部での被災者の数が85万3849人に達しているとしたうえで、そのほとんどがシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」のイドリブ県ハーリム市、サルキーン市、アルマナーズ市、アズマーリーン村、アレッポ県のアターリブ市、そしてトルコ占領下の「オリーブの枝」地域のアレッポ県ジンディールス町に集中していると発表した。

被災者のうち、避難を余儀なくされたのが15万3893人(3万796世帯)、全壊した住居は1,123棟、倒壊の恐れがある住居が3,484棟、ひび割れなどの被害を受けたのが1万3733棟。

同、によると、国連が中央緊急対応基金(CERF)からすでにシリアに5000万米ドルを拠出しているものの、そのうちの98%がシリア政府支配地域に振り分けられ、シリア北部の被災者には最低限の支援も行き届いていないと主張した。

なお、国連の物資を積んだ車列はバーブ・ハワー国境通行所経由で6回、バーブ・サラーマ国境通行所経由で1回入っており、台数は92台。

医療部門に関しては、イドリブ県内の14の病院とアレッポ県の6の病院に外科手術に必要な機器、麻酔器具などの医療品を緊急に支援する必要があり、避難所については、1万8748世帯を収容する住居、暖房器具、衣服、食料品、14の野外炊事場、8つのパン製造所、1人あたり平均で3リトルの水などが必要だとしている。

https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/posts/pfbid024JKyVaFp8WEFnmYsYK2iBHf2JvqpDLy74fQrGSky7mdeuX2URSjBJyoLMGW8fDeml?__cft__[0]=AZUA5ScQxV3LlKLGLWN2p0-_0K_SY6u8-_uWKUPEb44pnDU4N_gkxpZLgZ0vRrl2-Kzy1pWlAXXS4weWedXUtDVuJ1H2DjQ7O48lz_SyAXdFQwFmE5IXPgoBqkOJVj6n44eIuUSrmIDufNvl6SQ63cWzeABIwSNV_U3wVngt9Fb8A2kMjZPo1vX3PhhkoQ8i2oSyBkJpc3Q_sSdP5l2Xn1E1&__tn__=%2CO%2CP-R

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】シリア人権監視団はイラン・イスラーム革命防衛隊のソレイマーニー前司令官の写真を掲げたイラクの人民動員隊の車複数台が住民の支援を受け付けるためアレッポ市内を徘徊していると発表(2023年2月15日)

シリア人権監視団は、イラン・イスラーム革命防衛隊のガーゼム・ソレイマーニー前司令官の写真を掲げたイラクの人民動員隊の車複数台が「救援動員隊」を名乗って、住民の支援を受け付けるためアレッポ市内を徘徊していると発表した。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で、イスラーム軍のメンバーが正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡(2023年2月15日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「平和の泉」地域のラアス・アイン市で、シリア国民軍に所属するイスラーム軍のメンバーが自宅前でオートバイに乗った正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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ハマー県でもダーイシュがキノコを収穫していた住民を襲撃し、3人を殺害(2023年2月15日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県東部のサラミーヤ市近郊のタッル・サルマ村の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)がキノコを収穫していた住民を襲撃し、3人を殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市近郊の砂漠地帯でキノコの収穫中にダーイシュ(イスラーム国)の襲撃・拉致された75人のうち、殺害された住民は女性1人を含む16人に増加した。

のこる59人は依然として消息が不明。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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【トルコ・シリア大地震】米中央軍(CENTCOM)はシリア民主軍がイブラーヒーム・カフターニーを名乗るダーイシュ幹部を殺害したと発表(2023年2月15日)

米中央軍(CENTCOM)は声明を出し、有志連合の協力部隊(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍)が2月10日、複数の武器、装備、自爆用ベルトを押収、その際にダーイシュの拘置所の襲撃を計画したダーイシュ(イスラーム国)の幹部の1人イブラーヒーム・カフターニーを名乗る人物を殺害したことを確認したと発表した。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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