シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣:「我々は、国際社会、国連、ならびに友好国や姉妹国に対して、イスラエルに対する圧力を強め、シリア領土からの撤退を求めるよう呼びかける」(2025年1月15日)

SANA『ワタン』によると、トルコの首脳らとの会談後の記者会見で、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は以下の通り発言した。

  • シリア国民は、不正や圧政に反対する立場を明確にし、国民の権利を保障し、地域および国際社会と調和し、建設的で積極的な国際的役割を取り戻す国家を構築することを目指している。これは、シリアを植民地的計略の人質として利用してきた前体制の政策とは程遠いものである。
  • シリアとトルコは新たな歴史を歩み始めた。両国は地域の安全と安定を支援するために協力し、共通の利益が二国間関係を継続的に発展させる原動力となる。
  • 我々は、シリアの傷を癒し、国内外の努力を統合して、個人ではなく制度に依存する国を築くために取り組んでいる。この国は、シリア国民に奉仕する高尚な目標のために専念する。
  • 東部地域の問題について、対話と交渉を通じて解決に取り組み、近い将来、目に見える形での具体的な成果を期待している。シリア国民は分裂を容認せず、中央政府の管理下にない機関も受け入れることは論理的ではない。この方針は、シリアの主権を回復するために必要であり、我々はシリアがトルコの隣国への脅威の発信地となることを拒否する。
  • 国民会議はすべての国民階層を代表し、約1200人の代表から構成される。シリアにおいて初めて、戦略的な決定が特定の派閥ではなく国民自身から発せられる。この機会を通じて、シリア国民は自らの未来と祖国の未来について主体的に語る権利を感じるだろう。
  • トルコとシリアの関係は政治的および経済的に発展し、シリアにおける繁栄、安全、安定の実現に寄与することとなる。
  • シリアは、1974年の協定を遵守することを確認している。同協定は、シリア領土とイスラエル国境との間に兵力引き離し部隊を置くことを規定している。この仕組みにより、双方が国際的な監視の下で安全を維持することが可能となる。
  • 我々は、国際社会、国連、ならびに友好国や姉妹国に対して、イスラエルに対する圧力を強め、シリア領土からの撤退を求めるよう呼びかける。
  • イスラエルはこれまで、ヒズブッラー、アサド体制、「イランの民兵」を口実としてシリアを攻撃してきた。
  • これらの脅威が排除された今、イスラエルはシリアの主権を尊重し、領土への干渉を控えるべきだ。
  • 我々は、シリアがイスラエルを含むいかなる国に対しても脅威の源とはならないというメッセージを送ってきた。彼らが自国の安全を守ろうとするのであれば、他国の安全も尊重すべきである。


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イスラエル軍がクナイトラ県で武器の在処を探索していたシリア軍事作戦総司令部を爆撃、3人を殺害、1人を負傷させる(2025年1月15日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の無人航空機1機が、県南部のガディール・ブスターン村でシリア軍事作戦総司令部の車列を狙って爆撃を行い、複数回の激しい爆発と煙が立ち上がるのが確認された。

これにより、シリア軍事作戦総司令部のメンバー2人を含む3人死亡、1人が負傷した。

シリア軍事作戦総司令部の車列は、ガディール・ブスターン村の民家で武器の在処を探索していた。

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シリア人権監視団:前政権下の刑務所で拷問などにより400人が死亡していたことを新たに確認(2025年1月15日)

シリア人権監視団は、前政権下の刑務所で拷問などにより400人が死亡していたことを新たに確認したと発表した。

2011年3月に「アラブの春」がシリアに波及して以降に確認された死者数は71000人以上(うち男性70463人、18歳以上の女性188人、18歳未満の子ども349人)。

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シリア新政権(シリア軍事作戦総司令部)はアサド政権に対する戦闘に参加していたエジプト人イスラーム主義者がエジプトのスィースィー大統領を脅迫したとして逮捕(2025年1月15日)

ロイター通信は、シリア内務省とアラブ治安筋の話として、シリア新政権(シリア軍事作戦総司令部)が、アサド政権に対する戦闘に参加していたエジプト人イスラーム主義者を逮捕したと伝えた。

逮捕されたのは、アフマド・マンスール容疑者を名乗る戦闘員で、X(https://x.com/sweed_08)を通じて、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領が「アサド前大統領と同じ運命を辿るだろう」、「高い門もトンネルもお前を救うことはできない。なぜなら、お前の番だからだ、独裁者よ」などと発言していた。

マンスール容疑者は、15日に逮捕され、現在は拘置所にいるという。

エジプトの複数の治安筋によると、エジプト政府はマンスール容疑者の逮捕要請は行っていないが、第三国を介して諜報機関と接触し、シリアで過激派が再び台頭していることに怒りを表明していたという。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯を攻撃し、民間人4人を殺害、11人を負傷させる(2025年1月15日)

ラッカ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍がスィッリーン町および同地一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHAによると、トルコ軍戦闘機がティシュリーン・ダム一帯を爆撃した。

ANHAによると、この爆撃で、ティシュリーン・ダム方面に向かう民間人を乗せていた車列が狙われ、民間人1人が死亡、4人が負傷した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は、ティシュリーン・ダムに対して砲撃を加え、ダムの施設で働いていた民間人3人が死亡、7人が負傷した。

ANHAによると、シリア民主軍はマンビジュ市東方とティシュリーン・ダム北方での戦闘で、シリア国民軍の戦車3輌、装甲車7輌、機関銃を装備した車輛6台を破壊、戦闘員18人を殲滅した。

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シリア人民抵抗はダイル・ザウル県でアクラム・スィヤーフ(アブー・ハーリス)を名乗るテロ司令官を暗殺したと発表:イスラエルとハマースの停戦合意を受け、ガザ地区住民を祝福(2025年1月15日)

シリア人民抵抗は声明を出し、M.*を司令官とするダイル・ザウル県のグループが、アクラム・スィヤーフ(アブー・ハーリス)を名乗る「テロ司令官」で「ジャウラーニーとトルコのシャッビーハ」を暗殺する作戦を実行したと発表した。

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シリア人民抵抗は、カッタール、エジプト、米国の仲介でイスラエルとパレスチナのハマースがガザ地区で60日間の停戦に合意したことを受けて声明を出し、ガザ地区の住民、「イスラーム・アラブのウンマ」に停戦と「アクサー大洪水」の戦いの勝利への祝意を表明した。

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米主導の有志連合の無人航空機がトルコとの国境に近いイドリブ県サルマダー市近郊を攻撃、ダーイシュの元協力者と見られる男性らを殺害(2025年1月15日)

イドリブ県では、『ワタン』によると、米主導の有志連合の無人航空機1機が、トルコとの国境に近いサルマダー市近郊を移動中の標的に対して3発のミサイルで攻撃した。

「シリア革命の咆哮者たち」によると、有志連合のミサイル攻撃が行われたのはバーブ・ハワー国境通行所近く、サルマダー市北のカルア国内避難民(IDPs)キャンプに至る街道を移動中のオートバイが標的となった。


オートバイには、以下2人の民間人が乗っていた。

  • ムハンマド・ファイヤード・ズィーバーン氏(サラーキブ市農村地域出身の下肢切断患者)
  • ナーイフ・ハンムード・ウライウィー氏(ハマー県アンカーウィー村出身の学生)

シリア人権監視団によると、この攻撃で、2人は死亡した。

シリア人権監視団によると、このうちのズィーバーン氏はイドリブ県サラーキブ市近郊のシャイフ・イドリース村の出身で、ダーイシュ(イスラーム国)、ジュンド・アクサーなどと活動を続けていた人物だという。

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ヒムス県のアアマー知事は、県内の殉職者家族支援事務所で働く全職員の任務を終了させ、元の所属先に復帰させることを決定(2025年1月15日)

『ワタン』によると、ヒムス県のアブドゥッラフマーン・アアマー知事は、県内の殉職者家族支援事務所で働く全職員の任務を終了させ、元の所属先に復帰させることを決定した。

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シュルツェ経済協力開発大臣を代表とするドイツの使節団がシリアを訪れ、首都ダマスカスのムジュダヒド病院を視察、シャルア総司令官の兄のマーヒル・シャルア暫定保健大臣と会談(2025年1月15日)

SANAによると、スベニャ・シュルツェ経済協力開発大臣を代表とするドイツの使節団がシリアを訪れ、首都ダマスカスのムジュダヒド病院を視察した。

シュルツェ経済協力開発大臣らはまた、シリア軍事作戦局総司令部のアフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)の兄のマーヒル・シャルア暫定保健大臣と会談し、保健部門での協力の方途について議論した。

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内務省総合治安局はシリア軍事作戦総司令部とともに、ハマー県北部、ダマスカス県マシュルーウ・ドゥンマル地区(クルド人地区)、ダマスカス郊外県ディーマース町で「旧体制の残党」に対する掃討作戦を実施(2025年1月15日)

ハマー県では、SANAが伝えた内務省広報局の発表によると、「旧体制の残党」が保持している武器を没収するため、同省の総合治安局が、シリア軍事作戦総司令部の命令を受け、県農村地帯複数ヵ所において治安作戦を開始した。

発表によると、治安作戦の対象地は、カムハーナ町、アルザ村、ハッターブ村、ハルファーヤー市などで、市民な内務省の要員に対してテロ活動を行う犯罪者の摘発が行われ、殺人、拷問、武器略奪などに関与した多数が逮捕された。

シリア軍事作戦局総司令部がシリア情勢の進捗についての情報を発信するために開設した専門のプラットフォーム「自由シリア」は、シリア軍事作戦総司令部と内務省総合治安局がカムハーナ町、アルザ村、ハッターブ村、ハルファーヤー市で行った「旧体制の残党」追跡、武器押収、和解プロセス拒否者の逮捕を目的とした掃討作戦に従事する写真を掲載した。

『ワタン』によると、総合治安局は、カムハーナ村一帯での治安作戦で、シリア軍第25特殊任務師団の民兵の武器・弾薬・ミサイル貯蔵施設複数ヵ所を押収した。

「シリア革命の咆哮者たち」によると、この掃討作戦で、カムハーナ村出身のハイダル・ナアサーン、ジャマール・ジャミール・カッターシュらシャッバーハが逮捕された。

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ダマスカス県では、SANAによると、内務省総合治安局がシリア軍事作戦総司令部の支援を受けて、マシュルーウ・ドゥンマル地区で「アサドの民兵の残党」の追跡と武器の押収を目的とした掃討作戦を実施した。

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ダマスカス郊外県では、SANAによると、内務省総合治安局がシリア軍事作戦総司令部の支援を受けて、ディーマース町で「旧体制の残党」に対する掃討作戦を継続した。

シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部は、同地区内のクルド人が多く居住するズール・アーヴァー地区を強襲し、住宅の玄関、窓、家財道具などを破壊、無差別に発砲し、民家10件に立ち入り、携帯電話を没収、金品を強奪した。

シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部は、クルド系住民6人とダイル・ザウル県出身者10人を逮捕、また強襲によって複数人が負傷した。

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シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、アブー・カスラ暫定国防大臣、ハッターブ総合諜報機関長官がトルコを訪れ、エルドアン大統領、フィダン外務大臣、ギュレル国防大臣、カルン国家情報機構(MiT)長官と会談(2025年1月15日)

シリア軍事作戦局総司令部がシリア情勢の進捗についての情報を発信するために開設した専門のプラットフォーム「自由シリア」によると、アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、ムルハフ・アブー・カスラ暫定国防大臣、アナス・ハッターブ総合諜報機関長官がトルコを訪れ、首都アンカラの大統領府でレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、ハカン・フィダン外務大臣と会談した。

シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣、アブー・カスラ暫定国防大臣、ハッターブ総合諜報機関長官はまた、フィダン外務大臣、ヤシャル・ギュレル国防大臣、イブラヒム・カルン国家情報機構(MiT)長官と個別に会談した。

SANAによると、会談後の記者会見で、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は以下の通り発言した。

  • シリア国民は、不正や圧政に反対する立場を明確にし、国民の権利を保障し、地域および国際社会と調和し、建設的で積極的な国際的役割を取り戻す国家を構築することを目指している。これは、シリアを植民地的計略の人質として利用してきた前体制の政策とは程遠いものである。
  • シリアとトルコは新たな歴史を歩み始めた。両国は地域の安全と安定を支援するために協力し、共通の利益が二国間関係を継続的に発展させる原動力となる。
  • 我々は、シリアの傷を癒し、国内外の努力を統合して、個人ではなく制度に依存する国を築くために取り組んでいる。この国は、シリア国民に奉仕する高尚な目標のために専念する。
  • 東部地域の問題について、対話と交渉を通じて解決に取り組み、近い将来、目に見える形での具体的な成果を期待している。シリア国民は分裂を容認せず、中央政府の管理下にない機関も受け入れることは論理的ではない。この方針は、シリアの主権を回復するために必要であり、我々はシリアがトルコの隣国への脅威の発信地となることを拒否する。
  • 国民会議はすべての国民階層を代表し、約1200人の代表から構成される。シリアにおいて初めて、戦略的な決定が特定の派閥ではなく国民自身から発せられる。この機会を通じて、シリア国民は自らの未来と祖国の未来について主体的に語る権利を感じるだろう。
  • トルコとシリアの関係は政治的および経済的に発展し、シリアにおける繁栄、安全、安定の実現に寄与することとなる。

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シャルア総司令官はヴォルカー・ターク国連事務次長(政策担当)を代表とする使節団、アレッポ市のシャイフとウラマー、シリアの作家・詩人と会談(2025年1月15日)

シリア軍事作戦総司令部によると、アフマド・シャルア総司令官(シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者)は、ヴォルカー・ターク国連事務次長(政策担当)を代表とする使節団と会談した。

『ワタン』によると、会談後の記者会見で、ターク国連事務次長は、教育、保健、住居のシステムを再構築する必要があるとしたうえで、シリア国民に対する制裁を解除するために取り組まねばならないと述べた。

また、人権に対する罪を犯した者を裁くこと、正義を実現するための権力移譲を推し進めることの必要性などについても強調した。

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アレッポ市のシャイフやウラマーらがシャルア総司令官を訪れ、「シリア革命」の勝利への祝意を伝えた。

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シリアの作家や詩人らが首都ダマスカスの人民宮殿でシャルア総司令官と会談した。

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