陸路海路出入国管理総局複数筋:シリアの新政権はタルトゥース港への投資にかかるロシアとの協定を破棄(2025年1月21日)

サウジアラビアの日刊紙『シャルク』は、陸路海路出入国管理総局の複数筋の話として、シリアの新政権がタルトゥース港への投資にかかるロシアとの協定を破棄したと伝えた。

これらの複数筋によると、投資協定の破棄決定は先週月曜日(1月13日)に下され、破棄手続きの詳細、この決定に伴うシリア側への財務的義務が存在しないことなどが近日中に発表される予定だという。

また、同筋によると、ロシアは、前政権との合意に反して、設備や機器の更新や整備を行う義務を履行せず、そのために、多くの設備が損傷を受け、老朽化しているため、陸路海路出入国管理総局は事態に対処するため改修計画を立てたという。 さらに、ロシア投資会社で雇用されているシリア人従業員約1,000人について、その専門知識を活かすため、港湾での再雇用の可能性が検討されているという。

タス通信によると、破棄されたのは、2019年1月にロシアと前政権が交わしたもので、タルトゥース港の投資、開発、運営、インフラ整備のために、ロシア側が5億米ドル以上を投資することなどが定められていた。

有効期間は49年で、最大で25年間の延長が可能とされていた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍は兵力引き離し地域東側のクナイトラ県各所に拠点を設置し、シリア軍事作戦総司令部の接近を阻止(2025年1月21日)

シリア人権監視団は、兵力引き離し地域東側のシリア領内に侵攻中のイスラエル軍地上部隊が、クナイトラ県のハドル村西のカルス・ナフル丘、同村北東のハムル丘、ジュバーター・ハシャブ村の保護林内(農業用橋の近く)、ハミーディーヤ村北東のパイプ工場近く、マンタラ・ダム西の民家、クードナ村南西のアフマル丘、バアス市の県庁と裁判所に拠点を設置、シリア軍事作戦総司令部が兵力引き離し地域に近づくことを阻止していると発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県でアサーイシュがダーイシュのスリーパーセルのメンバーを逮捕する一方、隊員1人が死亡(2025年1月21日)

ハサカ県では、ANHAによると、北・東シリア民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がタッル・ハミース市でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー1人を逮捕した。

ANHAによると、アサーイシュはまた、20日にハサカ市とシャッダーディー市を結ぶ街道でダーイシュの襲撃を受けた隊員1人が死亡したと発表した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県ズィーバーン町でダーイシュの元メンバー(前政権を支持していた部族民兵)の無差別発砲によって撃たれた子ども1人が死亡(2025年1月21日)

ダイル・ザウル県では、ANHAによると、ズィーバーン町で前日にダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーの無差別発砲によって撃たれた子ども1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、無差別発砲を行ったのは、前政権を支持していたアカイダード部族のイブラーヒーム・ハフル氏につながりがあるグループのメンバー。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア民主軍は2024年の1年間でダーイシュのメンバー17人を殺害、278人を逮捕したとする戦果を発表(2025年1月21日)

シリア民主軍はフェイスブックで、2024年のダーイシュ(イスラーム国)に対する治安作戦の戦果を示したインフォグラフィックスを公開した。

インフォグラフィックスによると、過去1年間の作戦回数は98回で、これによりテロリスト17人(うち6人が司令官)を殺害、278人を逮捕した。

一方、ダーイシュのテロ活動は過去1年間で113回、うち43回のテロ活動を未然に防いだという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がアレッポ県のティシュリーン・ダムを攻撃し、民間人2人が死亡、20人が負傷(2025年1月21日)

ラッカ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は深夜、スィッリーン町周辺の村々を砲撃した。

**

ハサカ県では、ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍が午前9時頃、アブー・ラースィーン(ザルアカーン)町を砲撃した。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍はラアス・アイン市近郊のマナーフ村にあるトルコ軍基地を狙って砲撃を行い、兵士3人を負傷させた。

**

アレッポ県では、ANHAシリア民主軍が午前10時頃、ティシュリーン・ダム一帯およびダイル・ハーフィル市一帯での戦闘で、シリア民主軍の戦闘員8人を殺害、軍用車輛4台を破壊したと発表した。

ANHAによると、トルコ軍とシリア国民軍は午前11時頃、ティシュリーン・ダム一帯を砲撃した。

ANHAによると、トルコ軍が午後1時頃、アイン・アラブ(コバネ)市南を戦闘機複数機で爆撃した。

ANHAによると、この爆撃で、アイン・アラブ市南方のスィッリーン交差点にあるオリーブ油圧搾工場が被害を受けた。

ANHAによると、トルコ軍は午後1時頃、ティシュリーン・ダムの施設そのものを狙って砲撃を行った。

ANHAによると、この攻撃で、民間人2人が死亡、20人が負傷した。

ANHAによると、午後2時頃、トルコ軍は、アイン・アラブ市近郊のビール・ハッスー村、サブト村を爆撃した。

ANHAによると、シリア民主軍広報センターは、殉教者ハールーン部隊がマンビジュ市近郊で武器弾薬を積んだ貨物車輛を無人航空機1機で攻撃した際の映像を公開した。

一方、ホワイト・ヘルメット(民間防衛隊)によると、マンビジュ市東のタッル・アラシュ村に対するシリア民主軍の砲撃によって、女児2人が死亡、民間人7人が負傷した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人民抵抗はハマー県のサフサーフィーヤ村近郊で「ジャウラーニー・テロ一味」の車列を要撃し、複数人を殺傷したと発表(2025年1月21日)

シリア人民抵抗は声明を出し、ハマー県のサフサーフィーヤ村近郊で、「ジャウラーニー・テロ一味」の車列を要撃し、戦闘の末に複数人を殺傷したと発表した。

また、ハマー県のアクラブ町では、「ジャウラーニー・テロ一味」の襲撃に対して、シリア人民抵抗が機関銃で応戦、これを撃退した。

一方、「ジャウラーニー・テロ一味」との密通者(スパイ)や協力者に対して、シリア人民抵抗が与えていた猶予に関して、反逆を撤回し、悔い改めたすべての者に恩赦を与えたと主張した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)やバナフサジュ機構は首都ダマスカスで清掃作業に従事(2025年1月21日)

ダマスカス県では、SANAによると、民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)などのボランティア・チームが「シャームよ、我々は戻った」キャンペーンの一環として各所で清掃作業を行った。

また、NGOのバナフサジュ機構が12のボランティア・チームとともに「歴史の鼓動」と銘打ったキャンペーンを開始し、アズム宮殿の清掃と美化を行った。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カースィム暫定社会問題労働大臣はUNICEF使節団と、カーディリー暫定養育教育大臣はノルウェー難民評議会(NRC)の使節団と、シャクルーク暫定電力大臣はカタール赤新月社代表と会談(2025年1月21日)

SANAによると、ファーディー・カースィム暫定社会問題労働大臣が国際連合児童基金(UNICEF)使節団と会談し、人道分野での支援強化の方途について議論した。

**

SANAによると、ナズィール・カーディリー暫定養育教育大臣は、ノルウェー難民評議会(NRC)の使節団と会談し、教育分野におけるスタッフや学生支援の方途について議論した。

**

SANAによると、ウマル・シャクルーク暫定電力大臣は、カタール赤新月社のマーズィン・アブドゥッラー・ムハンマド代表と会談し、電力分野での支援の方途について議論した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

内務省総合治安局がヒムス県西部農村地帯で大規模な掃討作戦を開始、シーア派の村などを強襲し数十人を一時拘束、高齢男性1人を含む住民4人を殺害(2025年1月21日)

ヒムス県では、SANAによると、内務省総合治安局が、シリア軍事作戦総司令部の支援を受けて、県西部農村地帯で大規模な掃討作戦を開始した。

作戦では、武器弾薬貯蔵施設が発見されたほか、麻薬密輸業者、武器の引き渡しを拒否した「アサドの民兵の残党」が逮捕された。


シリア人権監視団によると、掃討作戦が実施されたのは、ジャッブーリーン村一帯。

シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区のハッラーブ通りで、頭を銃で撃たれて死亡した若い男性1人が遺体で発見された。

ワアル地区ではまた、シリア軍事作戦総司令部による処刑で殺害された若い男性1人が遺体で発見された。

一方、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局は、西グール村を強襲し、シーア派(12イマーム派)住民らを数十人を一時拘束した。

しかし、シリア人権監視団によると、高齢の男性1人を含む4人の住民(いずれもシーア派)を殺害した。

**

アレッポ県では、SANAによると、内務省総合治安局がナイラブ市で「旧体制の残党」に対する治安作戦を実施した。

**

ダマスカス郊外県では、SANAによると、麻薬撲滅局がサブーラ町一帯でマーヒル・アサド准将の麻薬貯蔵施設を発見した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍事作戦総司令部は、アドラー刑務所に収監していた逮捕者800人を釈放した。

シリア人権監視団によると、シャーム私立大学のキャンパスで、内務省総合治安局がスルターン・サルハディー教授を学生や職員の前で逮捕、連行した。

サルハディー教授は12時間の取り調べののちに釈放された。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、サフサーフィーヤ村郊外で若い男性1人が遺体で発見された。

**

ダルアー県では、SANAによると、内務省が総合治安局はの特別募集キャンプの第1期生として300人以上の隊員を卒業させた。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カタールとクウェートからの人道支援物資を積んだ貨物機がダマスカス国際空港に到着(2025年1月21日)

SANAによると、カタール開発基金からの救援物資を積んだカタールの貨物機がダマスカス国際空港に到着した。

食料物資など40トン分の救援物資、医療用品、冬季用品を積んだクウェートの貨物機がダマスカス国際空港に到着した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

高等教育科学研究省は48の公立大学、私立大学、高等学院を認可したと発表(2025年1月21日)

シリア軍事作戦局総司令部がシリア情勢の進捗についての情報を発信するために開設した専門のプラットフォーム「自由シリア」によると、高等教育科学研究省は告知第38/swを発出し、以下の公立大学、私立大学、高等学院を認可したと発表した。

公立大学

  • ダマスカス大学(ダマスカス県)
  • アレッポ大学(アレッポ県)
  • ラタキア大学(ラタキア県)
  • ヒムス大学(ヒムス県)
  • シリア仮想大学(ダマスカス県)
  • ユーフラテス大学(ダイル・ザウル県)
  • ハマー大学(ハマー県)
  • タルトゥース大学(タルトゥース県)
  • イドリブ大学(イドリブ県)
  • アレッポ解放区大学(アアザーズ県(トルコ占領下の「ユーフラテスの盾地域」のこと)
  • アレッポ・シャフバー大学(アレッポ県)

私立大学

  • アラブ科学技術海運アカデミー(ラタキア県)
  • カラムーン大学(ダマスカス郊外県)
  • アラブ国際大学(ダルアー県)
  • シリア私立大学(ダマスカス郊外県)
  • 国際私立科学技術大学(ダルアー県)
  • ワーディー国際大学(ヒムス県)
  • ラシード国際私立科学技術大学(ダルアー県)
  • ヤルムーク私立大学(ダルアー県)
  • ワタニーヤ私立大学(ハマー県)
  • クルトゥバ私立大学(アレッポ県)
  • イッティハード私立大学(ラッカ県)
  • シャフバー私立大学(アレッポ県)
  • ジャズィーラ大学(ダイル・ザウル県)
  • アラブ私立科学技術大学(ハマー県)
  • アンダルス医学大学(タルトゥース県)
  • ハワーシュ私立大学(ヒムス県)
  • エブラ私立大学(イドリブ県)
  • シャーム私立大学(ダマスカス郊外県)
  • ビラード・シャーム法学大学(ダマスカス県)
  • カシオン私立大学(ダルアー県)
  • 北部私立大学(イドリブ県)
  • マーリー私立大学(イドリブ県)
  • ハヤート医学大学(イドリブ県)
  • マナーラ大学(ラタキア県)
  • アラブ・デジタル・ビジネス大学(アレッポ県)
  • シリア・アンタキヤ私立大学(ダマスカス郊外県)
  • 神学科(ダマスカス県)
  • マアーリフ私立大学(イドリブ県)
  • イスラーム大学(イドリブ県)

高等学院

  • 演劇高等学院(ダマスカス県)
  • 応用科学技術高等学院(ダマスカス県)
  • 音楽高等学院(ダマスカス県)
  • 経営管理高等学院(ダマスカス県)
  • 行政管理高等学院(ダマスカス県)
  • 人口調査研究高等学院(ダマスカス県)
  • 映画芸術高等学院(ダマスカス県)
  • 行政高等学院(イドリブ県)

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャイバーニー暫定外務大臣:「世界経済フォーラム2025年次大会で史上初めてとなるシリア代表を務めることを光栄に思う」(2025年1月21日)

アスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務大臣はXで、1月20日から24日までの予定で、スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラム2025年次大会において、史上初めてとなるシリア代表を務めることを光栄に思うとのポストをアップした。

(C)青山弘之 All rights reserved.