イスラエル軍特殊部隊がクナイトラ県マアラカ村近郊のバサーリー村の農場を奇襲し、パレスチナ系住民3人を逮捕(2025年7月2日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍の特殊部隊が1日深夜から2日未明にかけて、マアラカ村近郊のバサーリー村の農場を奇襲し、農場内にいたパレスチナ系住民3人を逮捕した。

これに関して、イスラエル軍は、Xを通じて以下の通り発表した。

イスラエル軍部隊は、ここ数週間の尋問によって得られた情報に基づき、シリア南部のウンム・ラウカス村およびバサーリー村地域において、イランが運営するテロ組織に対する掃討作戦を完了した。我々は今後も、シリア領内でいかなるテロ組織の定着も阻止すべく、作戦行動を継続する。

**

シリア人権監視団によると、イスラエル軍はまた、バサーリー村とウンム・ラウカス村一帯にビラを空中から散布し、イランの影響下にある勢力との協力を行わないよう警告を発した。

ビラには以下の通り書かれていた。

バサーリー村およびウンム・ラウカス村の皆さんへ
「マーリク・アフマド・サーリム・アフマド」
「サーリム・ムスタファー・サーリム・アフマド」

この裏切り者たちは、皆さんのなかに潜んでいる。
彼らはかつて、シリアにおけるイラン枢軸に協力してきた。
この枢軸との協力は、シリアおよびその市民の安全を脅かすものだ。安全を享受したければ、この枢軸から距離を取り、彼らが皆さんを利用することを許すな。
イスラエルはすべてを知っており、これまでも、そして今後もこの枢軸と関わった者は、拘束・処罰される。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

在シリア日本国大使館は日本が世界銀行理事会で「シリア電力緊急プロジェクト」(SEEP)に賛成票を投じたと発表(2025年7月2日)

在シリア日本国大使館は、フェイスブックを通じて、日本が、シリアの電力供給の改善と人々の日常生活の支援を目的として、世界銀行理事会で「シリア電力緊急プロジェクト(SEEP)」に賛成票を投じたと発表した。

**

世界銀行の報道声明によると、世界銀行は6月24日の理事会で、国際開発協会(IDA)を通じて、シリアに対し1億4600万米ドルの無償資金協力を行うことを承認していた。

この支援では、「シリア電力緊急プロジェクト(SEEP)」を通じて、紛争で損傷した送電線や変電所の修復、電力セクターの制度構築や政策支援を含む技術支援の提供が行われるという。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アル・モニター:イスラエルとシリアは戦略的地域においてイスラエル軍の代わりに、米軍を展開させることなどを骨子とする安全保障体制の見直しに関する交渉を継続(2025年7月2日)

アル・モニターは、イスラエルとシリアの間で、1974年の兵力引き離し合意を「再構築」し、戦略的地域においてイスラエル軍の代わりに、米軍を展開させることなどを骨子とする安全保障体制の見直しに関する交渉が進行中だと報じた。

同サイトによると、この交渉は全面的な和平条約や国交正常化を目指すものではなく、最低限の安全保障合意を盛り込んだ「准正常化」に向けた合意を模索するもの。

背景には、イスラエルが占領を続けるゴラン高原全域に関する全面的な和解が困難であるという現実がある。

イスラエルなどの外交筋によると、交渉ではイスラエル軍が段階的にシリア領から撤退、これに代わって一部地域に米軍とシリア軍を展開させる案が検討されている。

とりわけ、両国を隔てる緩衝地帯に関して、イスラエルは、米軍の大隊展開を提案、シリア軍の展開については非武装を条件に展開を認めるとの見解を示している。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がハサカ県カスラク村の基地を拡張(2025年7月2日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の輸送機1機がハッラーブ・ジール村の基地に後方支援物資、軍用装備、電子機器などを輸送した。

シリア人権監視団はまた、カスラク村に設置されている基地の拡張が行われたとして、映像や写真を公開した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサーイシュがラッカ県北の検問所で14歳の少年を銃殺(2025年7月2日)

ダイル・ザウル県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員1人がオートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)の2人組の戦闘員の襲撃を受け、負傷した。

シリア人権監視団によると、襲撃はムハイミーダ村で発生した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が、ガラーニージュ市で大規模な家宅捜索を実施し、住民20人近くを逮捕した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ県北のシュナイナ交差点近くの検問所で、14歳の少年が北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)によって撃たれて死亡した。

シリア人権監視団によると、子供を殺害した隊員は逃亡したが、アサーイシュが4日に逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県サルキーン市でジハード主義武装組織のメンバーだったと見られるイラク国籍の男性が暗殺される:前政権の空軍情報部の幹部だったラーミー・ムニール・イスマーイール准将がラタキア県で逮捕される(2025年7月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、サルキーン市で、ジハード主義武装組織のメンバーだったと見られるイラク国籍の男性がオートバイに乗った覆面姿の2人組に至近距離から発砲され、死亡した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マハッジャ町で、武装グループが民家を襲撃し、若い男性1人を銃撃して殺害した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍に所属するスルターン・スライマーン・シャー旅団(アムシャート旅団)が、トルコ占領下のアフリーン市郊外のクルヅィーヒル(クルゼレ・ジュメ)村でクルド人住民3人を誘拐した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、県の内務治安局が前政権の空軍情報部の幹部だったラーミー・ムニール・イスマーイール准将が国外に逃亡を試みようとしているところを逮捕した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県ジブリーン村で原因不明の爆発が発生し、10人以上死傷(2025年7月2日)

ハマー県では、SANAが保健省の発表として伝えたところによると、ジブリーン村で爆発が発生し、4人が死亡、9人が負傷した。

シリア人権監視団によると、爆発の原因は不明で、子ども1人を含む3人が死亡、さらに5人が負傷した。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県フーア町付近で大きな爆発が発生:シャルア移行期政権に参加しているトルキスタン人、ウズベク人らからなる外国人部隊の弾薬製造工場と弾薬庫への攻撃による爆発か?(2025年7月2日)

イドリブ県では、SANAによると、フーア町市近で原因不明の爆発が発生した。

シリア人権監視団が現地筋の話として伝えたところによると、爆発は、カファルヤー町とフーア町の近郊にある、アフマド・シャルア移行期政権の国防省部隊(新シリア軍)に参加しているトルキスタン人(ウイグル人)やウズベク人らからなる外国人部隊の弾薬製造工場と弾薬庫が攻撃を受けたことによって発生したもの。

20分以上にわたり複数回の爆発が発生した。

爆発と前後して、同地上空には所属不明の無人航空機が飛来しており、初期報告によれば、外国人戦闘員少なくとも10人が死亡、9人が負傷したという。

(C)青山弘之 All rights reserved.