イスラエル軍のアドライ報道官:ヘルモン山地域で活動を継続し、シリア旧体制軍に属する複数の前線拠点を破壊(2025年7月6日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、Xを通じて以下の通り発表した。

イスラエル軍第810山岳旅団は、シリア南部のヘルモン山地域で活動を継続し、シリア旧体制軍に属する複数の前線拠点を破壊した。
この作戦は、第210師団の指揮下で展開され、同旅団の予備役部隊と、工兵特別部隊ヤハロムの兵士が共同で実施した。
破壊された拠点は、シリア旧体制軍によって設置されたもので、イスラエル側の防衛拠点に直接的な脅威をもたらす「敵の前線陣地」として位置づけられていた。
イスラエル軍は、ゴラン高原とその周辺に暮らす市民の安全を守るため、シリア南部における先制的作戦を今後も継続する。

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ヨルダンのフラーヤ内務大臣:「2025年に入ってこれまでに約97,000人のシリア難民が自発的にヨルダンからシリアへ帰還した」(2025年7月5日)

SANAによると、ヨルダンのマーズィン・フラーヤ内務大臣は、ジャービル国境通行所(シリア側はナスィーブ国境通行所)で行われた統合国境管理対応センターの開所式で、2025年に入ってこれまでにに約97,000人のシリア難民が自発的にヨルダンからシリアへ帰還したと発表した。

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シャルア大統領はレバノンのダール・フトワーの使節団と会談し、「ダール・フトワー金勲章」を授与される(2025年7月5日)

SANAによると、アフマド・シャルア大統領は、首都ダマスカスの人民宮殿で、レバノン共和国大ムフティーのアブドゥッラティーフ・ダルヤーン師を代表とするレバノンのダール・フトワーの使節団と会談した。

SANAによると、会談で、シャルア大統領はダルヤーン師から「ダール・フトワー金勲章」を授与された。

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サーフィーター市でアンサール・スンナ連隊な名が記された脅迫文が発見される:アンサール・スンナ連隊は関与を否定(2025年7月6日)

タルトゥース県では、シリア人権監視団ANHAなどによると、サーフィーター市でアンサール・スンナ連隊の名が記された脅迫文が、複数の教会や商店、市内の各地区で貼られているのが発見された。

ビラには、「真のムスリムである者は、ウマイヤ朝の剣を手に立ち上がり、迷える民や十字架の崇拝者の首を刎ねよ……老いも若きも1人残らず……シャームが本来の持ち主の手に戻る時が来た」などと書かれ、キリスト教徒の殺害や教会の破壊などの暴力が扇動されていた。

これに関して、アンサール・スンナ旅団の法務部門は、テレグラムを通じて、「こうしたでたらめと我々は一切関係がない」と発表、関与を否定した。

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イスラエル軍がドゥルーズ派が多く住むクナイトラ県のハドル村で地域住民への医療支援とドゥルーズ派への支援を目的とした移動式野戦医療施設を稼働(2025年7月6日)

BBCアラビア語版は、イスラエル軍がドゥルーズ派が多く住むクナイトラ県のハドル村で、地域住民への医療支援とドゥルーズ派への支援を目的とした移動式の野戦医療施設を稼働させたと発表した。

施設稼働にあたって、現地のドゥルーズ派の指導者との調整はなく、イスラエル軍関係者の話によると、アフマド・シャルア移行期政権下でのドゥルーズ派への殺害、襲撃などをうけて、同地に避難してきたドゥルーズ派住民が医療支援を求めてきたことを受け、施設を設置、これまでに500人以上が治療を受けているという。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ビイル・アジャム村一帯で、イスラエル軍地上部隊が掘削・整地作業を行い、その後土塁を築いた。

また、ルワイヒーナ村では、5日深夜から6日未明にかけてイスラエル軍の軍用車輛3台が侵入し、複数の民家を捜索した。

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ダイル・ザウル県ではアサーイシュの特殊部隊が米主導の有志連合の支援を受け、アブー・ハシャブ村一帯でダーイシュのテロ細胞に関係していたとされる7人を逮捕(2025年7月6日)

ラッカ県では、ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の麻薬撲滅部隊が、麻薬密売人4人を逮捕、カプタゴンや大麻など大量の麻薬物質を押収した。

シリア人権監視団によると、作戦はタブカ市近郊で実施された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の特殊部隊が米主導の有志連合の支援を受け、アブー・ハシャブ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)のテロ細胞に関係していたとされる7人を逮捕した。

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失踪者国民機構が首都ダマスカスで第2回協議会を開催(2025年7月6日)

SANAによると、失踪者国民機構が首都ダマスカスで第2回協議会を開催し、活動方針と今後の優先課題を定めるための協議を行った。会議には、ムハンマド・リダー・ジャルヒー代表はじめ、諮問チームのメンバー、失踪者家族、市民社会団体、移行期正義国民機構の代表らが参加した。

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シリア人権監視団は、3月以降沿岸部などで殺害されたアラウィー派の住民が517人に達していると発表:またハマー県の経済委員会が複数の村のアラウィー派住民を強制退去させ、私有地を組織的に接収していると発表(2025年7月6日)

シリア人権監視団は、3月以降、沿岸部などで殺害されたアラウィー派の住民が517人に達していると発表した。

517人のうち女性は22人、子供は13人。

月別の犠牲者は以下の通り:
●3月:144人(女性2人、子供3人)
●4月:137人(女性7人、子供2人)
●5月:109人(女性6人、子供3人)
●6月:105人(女性5人、子供4人)
●7月(6日まで):22人(女性2人、子供1人)

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また、シリア人権監視団は、ハマー県の経済委員会が、「国家のための投資」を行うとの名目で、複数の村のアラウィー派住民を強制退去させ、私有地を組織的に接収していると発表した。

土地の接収は、アラウィー派住民がシュハイブ村、シャフバー村、タッル・アブドゥルアズィーズ村、ナワー村、シャイフ・アリー・カースーン村、マルユード村、マブタン村、マアーン村、ファーナート村、ズグバ村、トゥライスィーヤ村、トゥーバー村、ウンム・カラク村、シーハ村、ルワイフ村に及んでいるという。

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ヒムス県、ラタキア県でアラウィー派住民の殺害続く(2025年7月6日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市およびその周辺地域で、外出禁止令が敷かれた。

外出禁止令は、イラン革命防衛隊傘下の旧シリア軍第47大隊の元将兵らを標的としたものと見られる。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルム・ルーズ病院で2日前から行方が分からなくなっていたアラウィー派の若い男性の遺体が発見された。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、内務省総合治安局の部隊がジャブラ市近郊のザーマー村とバイト・アルフィー村で大規模な治安作戦を実施した

作戦には、20台以上の武装車輛が投入され、「指名手配者の捜索」を名目に現地に展開したが、その過程でアラウィー派住民の男性1人が射殺された。

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シリア人権監視団によると、これにより、内務省総合治安局は、第47連隊と国防隊のメンバーら約100人を拘束、複数の武器を押収した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市とアターリブ市で養育教育省の政策に反対する抗議デモが行われ、数十人が参加、ムハンマド・アブドゥッラフマーン・トゥルクー養育教育大臣の更迭、給与の引き上げ、教職員の権利保障などを訴えた。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市で商店の賃貸借契約にかかる文書の調査を目的とした委員会の設置を定めた法務省2025年6月12日付決定第856号に抗議するデモが発生した。

このほか、シリア人権監視団によると、2日前に行方不明となっていたマーリア市出身の若い男性がアレッポ市内の自宅で死亡しているのが発見された。

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ダルアー県シリア人権監視団によると、ガバーギブ町出身の若い男性が腹部を銃で撃たれて死亡しているのが発見された。

また、シリア人権監視団によると、旧シリア軍第4師団のギヤース・ダッラ准将指揮下の部隊に所属していた士官の1人でダマスカス郊外県東グータ地方での「虐殺」に関与したとされるシャーディー・サマーディー容疑者がダルアー市で逮捕された。

一方、SANAによると、ダルアー県内務治安指導部は、同県所属の隊員60人を訓練課程の修了式が行われた。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市中心部の尊厳広場で続けられている元軍人・警察官の年金未払いに対する抗議デモが5週間目に突入した。

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ラタキア県郊外での森林火災の消火活動にヨルダンが参加する一方、アンサール・スンナ旅団は関与を認める声明を発表(2025年7月6日)

SANAによると、ライード・サーリフ緊急事態災害大臣は、ラタキア県北部の森林火災に関して、現場の状況に顕著な改善が見られ、多数の活発な火点を制圧し、複数地点で冷却作業を開始したと発表した。

SANAによると、サーリフ緊急事態災害大臣はまた、火災による損害が物的なものにとどまっていると述べ、軽傷を負った民間人と民間防衛隊員8名の負傷を明らかにした。

サーリフ緊急事態災害大臣によると、現在8以上0の現場チームと180台の各種車両が消火活動にあたっている。

SANAによると、シリア軍のヘリコプター部隊も消火作業に参加した。

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SANAによると、ヨルダンの消防隊がラタキア県北部での消火作業を支援するため、ナスィーブ国境通行所(ダルアー県)を経由してシリアに入った。

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アンサール・スンナ旅団の法務部門は、テレグラムを通じて、ラタキア県郊外で発生した森林火災への関与を認める声明を出した。

声明の内容は以下の通り。

アッラーの御助けにより、アンサール・スンナ旅団のジハード戦士たちはムハッラム月8日にラタキア県郊外のカスタル・マアーフ区の森林を焼き払った。これにより火災は他地域にも広がり、アラウィー派住民が自宅からの避難を余儀なくされ、一部には窒息被害も発生した。すべてはアッラーの御加護による。

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