米国務省副報道官は、シリアで最近死亡した米国市民の事件について、シリア政府と直接協議を行ったことを明らかに(2025年7月24日)

ロイター通信によると、米国務省のトミー・ピゴット副報道官は、シリアで最近死亡した米国市民の事件について、シリア政府と直接協議を行ったことを明らかにし、「即時の調査」を求めたと述べた。

死亡したのは米国籍のフサーム・サラーヤー氏で、国務省は先週、ドゥルーズ派が多数を占めるスワイダー県で発生した衝突のさなかに彼が死亡したことを確認していた。

ピゴット副報道官は記者会見で次のように述べた。

この問題について、シリア政府と直接協議を行い、即時調査を要求した。
フサーム氏とその家族は正義を求める権利があり、この残虐行為の責任者は裁かれなければならない。

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イスラエルのカッツ国防大臣は同国ドゥルーズ派の指導者であるムアファク・タリーフ師の自宅を訪問し、シリアのドゥルーズ派への支援を誓約(2025年7月26日)

タイム・オブ・イスラエルによると、イスラエルのイスラエル・カッツ国防大臣は、イスラエルのドゥルーズ派の最高指導者であるムアファク・タリーフ師の自宅を訪問し、シリアのドゥルーズ派への支援を誓約した。

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ハマー県でアラウィー派男性がオートバイに乗った正体不明の武装グループの襲撃を受けて死亡(2025年7月26日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフル・アキード村で、53歳のアラウィー派男性が、オートバイに乗った正体不明の武装グループの襲撃を受け、死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ワルド村で、ダイル・ザウル県出身の若者が武装グループにより銃撃され、即死した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市内では、数日前に襲撃されて負傷していた若者が病院で死亡した。

また、シリア人権監視団によると、ブーカマール市において、アフマド・シャルア移行期政権の治安部隊が特殊作戦を実施し、イラク人民動員隊と旧シリア軍第4師団との連携を担当していたアラウィー派のムハンマド・ハンムード・アミーン容疑者を逮捕した。

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ハマー県では。シリア人権監視団によると、ハマー市のウライリーヤート地区で、正体不明の武装グループが前政権のシャッビーハとの関係が指摘されていた男性を殺害した。

シリア人権監視団によると、ハマー市のアルバイーン地区でも正体不明の武装グループの銃撃で男性1人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団が29日に発表したところによると、シリア民主連合のメンバーでジャーナリストのヌール・スライマーン氏がマッザ区の政治治安局への出頭を要請され、その場で逮捕された。

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米国軍の軍用輸送機が最新の軍事装備を積んでハサカ県ハッラーブ・ジール村に設置されている有志連合基地に着陸(2025年7月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米国軍の軍用輸送機が最新の軍事装備を積んでハッラーブ・ジール村に設置されている有志連合基地に着陸した。

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ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部はスワイダー県の事件に対応するための「高等法務委員会」を設置したと発表(2025年7月26日)

ヒクマト・ヒジュリー師が指導するムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部は声明を出し、スワイダー県の事件に対応するための「高等法務委員会」を設置したと発表した。

スワイダー・メディアによると、声明の内容は以下の通り。

慈悲深く慈悲あまねきアッラーの御名において。
我らが尊き殉教者たちにアッラーの慈悲がありますよう。負傷者には速やかな癒しを、遺族および家族には忍耐と慰めを乞う。痛みが重くのしかかり、互助と連帯の必要性がかつてなく高まるこの日々にあって、心になお希望が残り、意志は痛みよりも強くあり続けている。
スワイダー県は今日、人々と土地に及んだ破壊を経て、極めて重大かつ転換点となる局面に直面している。傷の深さにもかかわらず、我らが民の生きる意志は決して屈することなく、崩れたものを修復し、現在を救い、未来を守るものを建設するべく、再び毅然さと尊厳をもって我々を立ち上がらせている。
責任感を起点として、支援を真に必要とする人々へ確実に届け、明確かつ透明な原則に則って被害の再建に貢献すべく、我々は、我らが民の支援を含むこの重要な人道的問題を継続的に追い続け、市民社会諸組織を支援し、いかなる政治的思惑や縁故主義からも切り離された、公正かつ公平な分配を保障するもための専門的な諸法務委員会の設置を宣言する。
以上の趣旨に基づき、我々は、経験と専門性を備えた我らが同胞に対して、現在進行中の事態を正当な法的手続に則って記録・追跡するよう指示がなされた。これは、みなの権利を保障し、いかなる無秩序によっても我らが民の権利が失われたり、本取り組みの崇高な目的が歪められたりすることを防ぐためである。
ドゥルーズ・ムワッヒディーン派の精神指導者、ヒクマト・スルマーン・ヒジュリー師の指導のもと、地元諸委員会を監督する法務委員会が設置された。本委員会はスワイダー県の以下の判事、弁護士から構成される。
高等法務委員会
1. ムハンナド・ブーファアウール顧問判事 電話番号 0933713482
2. アイマン・ハルフーシュ顧問判事 電話番号 0934279019
3. ムフィード・アンマーシャ顧問判事 電話番号 0944713664
4. イサーム・アッラーウィー顧問判事 電話番号 0955243548
5. イフラース・ダルウィーシュ顧問判事 電話番号 0966857786
6. フザーマ・マスウード顧問判事 電話番号 0988511612
7. シャーディー・ムルシド判事 電話番号 0997080979
8. ムウタッズ・サーイグ判事 電話番号 0947232768
9. アナス・ハートゥーム弁護士 電話番号 0937041020
10. キヤーン・サッバーグ弁護士(女性) 電話番号 0944588475
11. ムウタッズ・ラドワーン弁護士 電話番号 0991747962
各地元委員会を監督する分科委員会:
第1、事実調査・人権侵害・被害評価委員会
1. ジャードゥッラー・ハラビー弁護士 電話番号 0999347491
2. ウサーマ・ザインッディーン弁護士 電話番号 0962746477
3. ニザーム・アブー・アッサーフ弁護士 電話番号 0968510843
4. マーヒル・アブー・ファドル弁護士 電話番号 0942335035
5. ウサーマ・ハルフーシュ弁護士 電話番号 0988133508
第2、侵害訴訟委員会
1. ガーダ・アブドゥッラー弁護士(女性) 電話番号 0932664883
2. イスマーイール・ジャッブール弁護士 電話番号 0992143304
3. ジャマール・アーミル弁護士 電話番号 0933692116
4. マナール・ムウニス弁護士(女性) 電話番号 0933064696
5. シュザー・サフナーウィー弁護士(女性) 電話番号 0966814568
第3、救援物資配布委員会
1. サファー・ジューディーヤ弁護士(女性) 電話番号 0994541029
2. ムウタスィム・ガルズッディーン弁護士 電話番号 0938262707
3. ファーディー・シャアラーニー弁護士 電話番号 0944920826
4. アーヤ・シューフィー弁護士(女性) 電話番号 0935116062
5. マムドゥーフ・サブア弁護士 電話番号 0933715476
6. ワラー・アブー・シャクル弁護士(女性) 電話番号 0999036164
7. ハムサ・ナーディル弁護士(女性) 電話番号 0985254563
第4、財政支援配布委員会
1. アリー・アブー・アスリー弁護士 電話番号 0993758733
2. ウサーマ・ジャバーイー弁護士 電話番号 0932397579
3. ラナー・アブー・アンマール弁護士(女性) 電話番号 0934845624
4. カフターン・ウライジュ弁護士 電話番号 0959185790
5. マジド・サラーム弁護士 電話番号 0954463445
第5、医療・法医学・行方不明者委員会
1. ハマド・ヒンナウィー弁護士 電話番号 0933521576
2. マルワーン・タウィール弁護士 電話番号 0988030953
3. シャーミル・ライシャーニー弁護士 電話番号 0933192736
4. ジャラール・フライハーン弁護士 電話番号 0933370927
第6、行政サービス(電気・水道等)委員会
1. サーミル・ダルウィーシュ弁護士 電話番号 0947215835
2. タウフィーク・アブー・ザイダーン弁護士 電話番号 0988448972
3. ファーリス・アズィーズ弁護士 電話番号 0992355078
4. サーミル・カイワーン弁護士 電話番号 0935299824
5. ジャルナール・ナークーラー弁護士(女性) 電話番号 0938493136
6. ディヤーナ・ムクルド弁護士(女性) 電話番号 0944462852

 

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ダイル・ザウル県でダーイシュがシリア民主軍、アサーイシュを襲撃(2025年7月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが、ズィーバーン町にあるシリア民主軍の軍事拠点を自動小銃で攻撃した。

また、シュハイル村とブサイラ市の間に設置されている北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所がダーイシュのスリーパーセルの襲撃を受けた。

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2025年7月13日以降のスワイダー県での戦闘、処刑、イスラエル軍の爆撃などでの死者は、26日の段階で1,420人に:UNHCRシリア事務所「176,000人がスワイダー県、ダルアー県、ダマスカス郊外県で避難生活」(2025年7月26日)

シリア人権監視団によると、2025年7月13日以降のスワイダー県での戦闘、処刑、イスラエル軍の爆撃などでの死者は、26日の段階で1,420人となった。

内訳は以下の通り。
・スワイダー県出身者:678人(うち民間人145人、子ども21人、女性56人を含む)
・国防省および内務省総合治安局の要員:469人(うちベドウィン部族出身者40人、レバノン国籍の戦闘員1人)
・国防省および内務省の要員15人:イスラエルによる爆撃により死亡
・国防省庁舎に対するイスラエル爆撃による死亡者:3人(女性1人、不明2人)
・ジャーナリスト:2人(戦闘中に死亡)
・国防省・内務省の要員により処刑された者:250人(うち女性12人、子ども8人、高齢男性1人を含む)
・ドゥルーズ派武装勢力による処刑:ベドウィン部族出身者3人(女性1人、子ども1人を含む)

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SANAによると、民間防衛機構(ホワイト・ヘルメット)は、スワイダー県からの退避を希望する民間人を乗せた第5陣の車列が、昨晩ダルアー県のブスラー・シャーム市に設置されている検問所を経由して移送されたことを発表した。

車列は、およそ300人の民間人、20人の負傷者、そして犠牲者8人の遺体を移送した。

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SANAによると、スワイダー県への食料品、医薬品を貨物車輛、スワイダー県からダルアー県へ250人の住民を輸送するためのバス4台などからなるシリア・アラブ赤新月社の車列が、ダルアー県のブスラー・シャーム市に設置されている検問所に到着した。

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UNHCRシリア事務所は、フェイスブックを通じて、およそ176,000人がスワイダー県、ダルアー県、ダマスカス郊外県で避難生活を強いられていると発表した。

同事務所によると、UNHCRは他の人道機関と連携しながら支援を強化しており、以下のような支援を行っているという。
・避難民3,570人への緊急物資の配布
・ダルアー県およびダマスカス郊外県への緊急キット2,500個の配布
・スワイダー県への緊急キット2,000個の配布

さらに、UNHCRは影響を受けた地域にあるコミュニティセンターを通じて、緊急心理支援や子どもの保護活動などの重要な保護サービスを提供しているという。

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シャルア暫定大統領とフランスエマニュエル・マクロン大統領が電話会談(2025年7月26日)

大統領府は、フェイスブックを通じて、アフマド・シャルア暫定大統領とフランスエマニュエル・マクロン大統領が電話会談を行い、シリア情勢の最新動向、安定と政治的解決の道筋を支える方策、関連する地域的・国際的課題について意見を交わした。

マクロン大統領は会談のなかで、シリアの統一、独立、主権を堅持するというフランスの立場を強調、シリアの安定が地域全体にとって必要であり、人道的にも最優先事項であると述べた。

マクロン大統領はまた、イスラエルによる最近の軍事攻撃と、シリアの主権に対する継続的な侵害を強く非難、シリアの領土の一体性と、武器の保持を国家のみに限定する原則を改めて強調、国際社会に対して、シリアへの否定的な干渉を控えるよう呼びかけた。

さらに、フランスがシリアの復興と再生を、技術的・人道的な支援を通じて後押しし、フランスの民間部門のシリア市場への段階的な復帰を奨励する用意があると表明した。

これに対し、シャルア暫定大統領は、シリア国民の安全・主権・安定を支持するフランスのバランスの取れた立場に謝意を示した。

また、シリア復興や雇用創出に貢献するようなフランスからの経済・投資イニシアティブを歓迎し、とりわけ戦争により壊滅的被害を受けた重要部門への支援を求めた。

シャルア暫定大統領はさらに、スワイダー県で最近発生した出来事にも触れ、以下の通り述べた。

現在の事態は、法の支配に従わず国家に反抗し、武力で影響力を争う武装集団による治安の混乱が直接の原因である。
シリア国家はこの状況の継続を許さず、治安の回復、犯罪者の追及、地域における国家機関の再活性化を含め、全面的な責任を果たす。
イスラエルを含めた外部勢力による、このような状況の悪用や内政干渉の試みは断固として拒否されるべきであり、スワイダー県はシリア国家の不可分の一部であり、その住民は国家建設のパートナーであり、分離主義的または破壊的なアジェンダの道具ではない。

会談の終わりに、両大統領は、人道、経済、政治の各分野における課題に関して、シリアの主権を尊重し、その国民の利益に資する枠組みのもとで、協調と共通の対話チャンネルを維持していくことで合意した。

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