スワイダー県各所でドゥルーズ派を含む住民らがシャルア移行期政権による封鎖への抗議デモ:3度目となる緊急人道支援の車列がスワイダー県に入る(2025年7月28日)

シリア人権監視団イナブ・バラディーによると、小麦粉約200トン、食料パック1,000個、避難用品2,000個、医療品や各種食料品を積んだ貨物車輛27台からなる緊急人道支援の車列がスワイダー県に向かった。

緊急人道支援の車列がスワイダー県に入るとの今回が3回目。

車列は、国際機関、アフマド・シャルア移行期政権、そして地元市民団体との協力により編成されたもので、ダルアー県ブスラー・シャーム市の検問所を通じてスワイダー県に入った。

車列にはシリア赤新月社および国際赤十字委員会が同行していた。

これに関して、ハムザ・ムスタファー情報大臣は、Xを通じて、緊急人道支援が非合法な集団によって妨害されることがないよう、切実に願っていると綴った。

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SANAが29日に伝えたところによると、アラブ国民戦線とトルコのNGO国境なき慈悲団(MWL)の代表団が、保健省の人道支援局との連携のもと、ダルアー県を訪問し、医療支援を提供するとともに、同県の保健状況の把握を目的とした現地調査を実施した。

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シリア人権監視団によると、マターン村、ジュナイナ村、クライヤー町、シャフバー町、サルハド市、バカー村、カファル村、ウンム・ルンマーン村、サフワト・フドル村、ムナイズィラ村、シャッカー町、ウルマーン村、マラフ町、ラサース村、マシュクーク村、マフアラ村、ドゥーマー村、カナワート市、マジャーディル村、バハム村、サンマー・バルダーン村、ヒブラーン村、イラー村で、ドゥルーズ派を含むさまざまな宗派の住民が、アフマド・シャルア移行期政権による人権侵害と虐殺に抗議するデモを行った。

参加者たちは、人道的回廊の即時開設、スワイダー県に対する包囲の解除、医薬品や食料の搬入のための空輸ルートの確保などを求めた。

















スワイダー24によると、参加者らは、「飢餓政策はテロ政策だ」、「粉ミルクは誰からの施しでもない」、「テロ政府打倒」などと書かれた紙を掲げるなどして抗議の意思を示した。







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トルコ当局はシャーム解放機構の元幹部アブドゥルムイーン・ムハンマド・カッハール氏(アブー・アブド・アシュダー)を釈放(2025年7月28日)

イナブ・バラディーによると、トルコ当局は、2023年にテロ関連の容疑で逮捕していたアフマド・シャルア移行期政権へと発展解消したシャーム解放機構の元幹部の1人アブドゥルムイーン・ムハンマド・カッハール氏(アブー・アブド・アシュダー)を釈放した。

カッハール氏は、2023年6月13日、母親とともに巡礼(ハッジ)を行うためトルコ経由でサウジアラビアに向かおうとしていた際、トルコ国境の指紋登録ポイントで拘束された。

カッハール氏は2016年末にシャーム自由人イスラーム運動からシャーム解放機構に移籍し、「ムジャーヒディーン・アシュダー」というアレッポ県出身者らによって構成される100人規模の部隊を率い、その後ウマル・ブン・ハッターブ旅団の司令官を務めるなど、同組織の幹部として活動していた。

だが、2019年半ば頃から、シャーム解放機構の違法行為や汚職、過ちを批判するようになり、2019年9月から4ヵ月にわたって拘束された。釈放後に離反、以後は対立関係にあった。

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シリア人権監視団:ハマー県、ヒムス県、タルトゥース県など各県で、宗派的な動機によりおよそ200人の判事が一斉に解任(2025年7月28日)

シリア人権監視団によると、ハマー県、ヒムス県、タルトゥース県など各県で、およそ200人の判事が一斉に解任された。

その背景には宗派的な動機があると見られて、裁判資料の中には「アラウィー派」という言葉が明記されていたものもあるという。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県でダーイシュの残党が住民、アサーイシュを襲撃(2025年7月28日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、アブー・ハシャブ村で、シリア民主軍と協力関係にあった男性が自宅近くでダーイシュ(イスラーム国)の残党と見られる何者かによって撃で撃たれて死亡、その場にいた妻も負傷した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、マンスーラ村の検問所近くで、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員2人が乗るオートバイに対し、ダーイシュ(イスラーム国)の残党とみられる武装勢力が銃撃を加え、2人は負傷した。

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フランス国家反テロ検察局は2013年の化学兵器攻撃に関連してアサド前大統領に対する新たな国際逮捕状を請求(2025年7月28日)

『ル・モンド』によると、フランス国家反テロ検察局(PNAT)は、2013年にシリアで発生した化学兵器攻撃に関連して、アサド前大統領に対する新たな国際逮捕状を請求したと発表した。

これは、破棄院(最高裁判所)がアサド前大統領に対する逮捕状を無効としたのを受けた措置。

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ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表:「国家の分裂リスクが高まっている」(2025年7月28日)

UN Web TVによると、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、安全保障理事会(第9967回会合)で、シリア情勢についての報告を行った。

報告のなかで、ペデルセン特使は、スワイダー県での衝突、イスラエルの爆撃の現況について説明、殺戮、処刑、略奪、破壊など当事者らによる人権侵害、宗派対立の助長、175,000人におよぶ国内避難民(IDPs)の発生などにより、「国家の分裂リスクが高まっている」と警鐘を鳴らした。

また、3月に沿岸部などで発生したアラウィー派らに対する殺戮、略奪などの事件の真相究明を目的とする独立調査国民委員会は記者会見で最終報告書について、内容が公開されていないとして、すみやかな情報開示を求めた。

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シャイバーニー外務在外居住者大臣はインド外務省西アジア・北アフリカ局長が率いるインド代表団を会談(2025年7月28日)

SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、シリアを訪れているインド外務省のスレーシュ・クマール西アジア・北アフリカ局長が率いるインド代表団を会談、両国共通の関心事項について協議し、両国民の利益に資するかたちでの二国間関係の強化方法について意見を交わした。

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アレッポ県内務治安部隊は、前政権の空軍少将だったイマード・ナフーリー容疑者を逮捕:アレッポ市で前政権の協力者2人が殺害される(2025年7月28日)

SANAによると、アレッポ県の内務治安司令部部隊は、前政権の空軍少将だったイマード・ナフーリー容疑者を逮捕した。

また、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のアフリーン市郊外の農業地帯にある井戸の中から、トルコの支援を受けた武装勢力によって殺害されたと見られる身元不明の人物の遺体が発見された。

シリア人権監視団によると、アレッポ市のカッラーサ地区で、正体不明の武装グループが前政権に協力していたとされる若者1人を射殺した。

シリア人権監視団によると、アレッポ市のフィルドゥース地区でも前政権の空軍情報部に協力していたとされる人物が、正体不明の武装グループに射殺された。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ軍憲兵隊が、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市付近でトルコ側に越境しようとしていたラッカ県出身の少年を銃殺した。

シリア人権監視団が29日に発表したところによると、アレッポ市スッカリー地区で、正体不明の武装グループが男性1人を銃撃し、殺害した。

 

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、イドリブ市ドゥバイト地区で、住居の所有をめぐって、ファーヒルジー家の男性と治安機関の関係者が撃ち合いとなり、ファーヒルジー家の男性2人が死亡、1人が負傷した。

これを受けて、ファーヒルジー家側は、治安機関の関係者が居住する住居に侵入し、家具を運び出し、通りで焼却する報復行動に出た。

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