クナイトラ県のサイード副知事:「イスラエルの軍事基地建設によって、同県の6,000ヘクタールの農地と牧草地が封鎖され、多くの家畜飼育を生業とする家族が生計を失っている」(2025年7月11日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、占領下ゴラン高原とシリアの実効支配地を隔てるラインAに近いラフィード町西側にある土地で、大規模な火災が発生し、数十ドゥーナムの農地や牧草地が消失した。

住民らは、この火災はイスラエル軍によって引き起こされたものだと非難している。

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クナイトラ県のムハンマド・サイード副知事は、アナトリア通信のインタビューに応じ、イスラエルの軍事基地建設によって、同県の6,000ヘクタールの農地と牧草地が封鎖され、多くの家畜飼育を生業とする家族が生計を失っていることを明らかにした。

サイード副知事はまた、イスラエル軍が自らの活動を正当化しようと、実体のない口実や言い訳に基づいて行動していると非難し、侵害行為が軍事面に限らず、市民の日常生活にも重大な影響を及ぼしていると強調した。

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国連の制裁監視団の未公開の報告書のなかで、今年に入ってからシャルア移行期政権に加わったイスラーム主義組織とアル=カーイダとの間に「現在進行形のつながり」は見られなかったと指摘(2025年7月11日)

ロイター通信は、国連の制裁監視団の未公開の報告書において、今年に入ってから、アフマド・シャルア移行期政権に加わったイスラーム主義組織とアル=カーイダとの間に「現在進行形のつながり」は見られなかったと指摘がなされたと伝えた。

同報告書は7月中にも公表される見通し。

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ダーイシュ(イスラーム国)はシャルア暫定大統領が、米国テロリスト指定解除と引き換えに譲歩し代償を払ったと非難(2025年7月11日)

イナブ・バラディーによると、ダーイシュ(イスラーム国)は、機関週刊紙『ナバア』最新号(7月11日発行)の巻頭言で、アフマド・シャルア暫定大統領が、米国テロリスト指定解除と引き換えに、譲歩し代償を払ったと非難した。

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シリア・テレビはシャルア暫定大統領がシリア人拘束者問題を無視し続けるレバノン政府に対して対抗措置を取る用意があると警告:これを受け国内各所で抗議デモが発生、情報省は報道内容を否定(2025年7月11日)

シリア・テレビは、速報でアフマド・シャルア暫定大統領が、レバノン国内のシリア人拘束者問題を無視し続けるレバノン政府に対して、外交・経済両面での段階的な対抗措置を取る用意があると警告したと伝えた。

同チャンネルによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣が数日内にベイルートを訪問し、拘束者問題について協議を行う予定で、一部の安全保障および経済的協力チャンネルの凍結、国境の安全保障協力体制の再評価、国境通行所の一部閉鎖およびレバノン側トラックへの制限措置の導入、今後数日以内に、全陸上国境の封鎖に至る可能性もあるとしている。

しかし、これに関して、イフバーリーヤ・チャンネルによると、情報省の関係筋はこの報道を否定した。

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これを受け、シリア人権監視団などによると、レバノンのルーミヤ刑務所に収監されているシリア人拘束者の釈放を求めて、家族らが大規模な抗議行動を行った。

家族らは首都ダマスカスから出発し、レバノンとの国境にあるダマスカス郊外県のジュダイダト・ヤーブース国境通行所に向かい、道路を封鎖して拘束者の解放を求めた。

同様の抗議行動は、ヒムス県西部のジュースィーヤ国境通行所、クサイル市、カルアト・ヒスン市でも行われた。

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アレッポ市東部のナイラブ航空基地で、原因不明の大規模な爆発が発生(2025年7月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サフィーラ市で55歳の女性が自宅で鋭利な刃物により殺害されているのが発見された。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部のナイラブ航空基地で、原因不明の大規模な爆発が発生し、広範囲にわたって激しい煙が立ち上った。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市郊外のシャーティー・アズラク通り沿線の酒類販売店が、72時間以内に販売を停止するよう裁判所から警告を受けた。

これらの店舗は正式な営業許可を得ているにもかかわらず、今後の営業継続を条件に「酒類販売の継続を行わない」という誓約書への署名が求められているという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハフィール・フウカー村で、オートバイに乗った正体不明の武装グループが男性を銃撃し、殺害した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マーリキー地区で、女性医師とその家政婦が何者かによって殺害された。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、内務治安司令部は、前政権下の国防隊の幹部の1人だったグナーム・ターイス容疑者(アブー・ダッハーム)を逮捕した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、バールド村で、ムルシド派の70代男性が、自宅前で武装した2人組によって射殺された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市内で数日前に1頭部に流れ弾を受けて負傷していた2歳の少女が死亡した。

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シリア民主軍の特殊部隊がダイル・ザウル県ルワイシド村で治安作戦を実施し、ダーイシュの指導者の1人ムハンナド・ハルフ・ハムド容疑者を逮捕(2025年7月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、10日深夜から11日未明にかけて、シリア民主軍の特殊部隊が米主導の有志連合の支援を受け、ルワイシド村で治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の指導者の1人ムハンナド・ハルフ・ハムド容疑者を逮捕、ハサカ県南部のシャッダーディ市にある有志連合の基地に移送した。

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また、シリア人権監視団によると、シュハイル村で、シリア民主軍の検問所の隊員が、同町出身の若い男性1人を逮捕し、この男性が所有する自家用車を押収した。

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シリア民主軍はシリア沿岸部の村々で住民を陥れようとする「悪質な試み」に対して警戒を呼びかけ、地域住民に対して注意と慎重な対応を求める警告を発す(2025年7月11日)

ANHAによると、シリア民主軍の広報センターは、シリア沿岸部の村々で住民を陥れようとする「悪質な試み」に対して警戒を呼びかけ、地域住民に対して注意と慎重な対応を求める警告を発した。

この警告は、シリア沿岸部の複数の村で、シリア民主軍の旗を掲げた不審な車両が出没しているという報告があったのを受けたもので、広報センターによると、これらの車両がシリア民主軍を装って住民を欺き、同軍を貶めようとしているという。

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シリア政府の使節団が化学兵器禁止機関(OPCW)の第109回執行理事会に出席(2025年7月11日)

SANAによると、シリア政府の使節団が化学兵器禁止機関(OPCW)の第109回執行理事会に出席し、前政権が残した化学兵器計画の処理に関する現場での作業の進捗状況を報告した。

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これに関して、外務在外居住者省は12日、フェイスブックなどを通じて、前政権が遺した化学兵器計画の処理とその負の遺産の清算に向けて、シリア主導のもと国際チームを間もなく立ち上げる予定であると発表した。

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ハワーリー空軍司令官がラタキア県北部で続く森林火災の消火作業に参加しているレバノン軍とヨルダン軍のチームと会談(2025年7月11日)

SANAによると、ラーイド・サーリフ非常事態災害大臣は、ラタキア県北部で続く森林火災への消火活動と並行して、民間防衛機構(旧民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット))と各地の消防隊がハマー県ナブア・タイイブ村近郊で発生した大規模な森林火災2件に対応したと発表した。

SANAによると、サーリフ非常事態災害大臣はまた、ラタキア県北部で続く森林火災について、Xを通じて、危険地域への延焼を阻止されたとしつつ、カサブ町とカスタル・マアーフ町を結ぶ街道について、火災の完全制圧に向けた作業を確保するため、緊急・救急車両を除いて一時的に通行を制限したと発表した。

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SANAによると、シリア軍のアースィム・ハワーリー空軍司令官(准将)が、ラタキア県北部で続く森林火災の消火作業に参加しているレバノン軍のチームと会談した。

SANAによると、ハワーリー司令官はまた、消火活動に参加しているヨルダン軍のチームとも会談した。

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SANAによると、民間防衛機構および消防隊は、ブルジュ・ザーヒヤ、ファルナラクの森林地帯、カサブ町近郊のナブア・ムッル村一帯の3ヵ所で消火作業にあたった。

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