イスラエルのアルマー研究教育センターは公式ホームページで13日のイスラエル軍による2度の爆撃の詳細を解析した。
同センターによると、1度目の爆撃は、タルトゥース県南部にあるレーダーサイトを備えたシリア軍の防空システム、2度目の爆撃は、ハマー県南部の科学研究センター(Centre D’Etudes et de Recherches Scientifiques (CERS))の「プロジェクト99」関連施設を狙ったものと思われるとしたうえで、主要な標的が後者だったとの見方を示した。
1度目の爆撃は、タルトゥース市とヒムス県のヒムス市を結ぶM1高速道路に近いダイル・ハジャル村とカリーマ町の防空システムを狙ったもので、これにより防空部隊の兵士2人が死亡したと思われるという。
2度目の爆撃で標的となったとされる「プロジェクト99」は、ハマー県タッル・カルタル村の近くに設置されており、CERSの第4000機構(通称セクション4)が運営、イラン、北朝鮮、レバノンのヒズブッラーの技術者らが精密弾道ミサイルの製造などを行っているとされる。
AFP, September 14, 2023、Alma Research and Education Center, September 14, 2023、ANHA, September 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2023、‘Inab Baladi, September 14, 2023、Reuters, September 14, 2023、SANA, September 14, 2023、SOHR, September 14, 2023などをもとに作成。
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