タス通信によると、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は、ヴァルダイ国際討論クラブの第14回中東会議で、シリア情勢に関して、国民対話と、諸外国の統一的な努力に対する積極的で建設的な支援が必要であると述べた。
ラヴロフ外務大臣は以下の通り述べた。
もちろん、シリアには大きな問題が存在している。その中にはシャーム解放機構を率いる指導者(アフマド・)シャラーアが直面している問題や、かつてこの組織に属していたグループ間の対話と相互理解が、シリアでの政権交代後にうまく進んでいない問題も含まれる。 こうした状況には、地政学的な得点を稼ぐのではなく、シリア国民の未来を考え、積極的かつ建設的に国家対話を促進する努力が依然として必要である。そのためには、何らかのかたちでこの問題に影響を与え得るすべての外国の当事者が協力し合うことが不可欠である。
タス通信によると、ラブロフ外務大臣はまた、以下の通り述べ、欧米諸国を批判した。
シリア和平の外部支援プロセスからロシア、中国、イランを排除しようとする試みは、決して善意から出たものではなく、西側が競争相手を二次的な立場に追いやろうとする意図を明らかにしている。
(C)青山弘之 All rights reserved.