フランスはアサド政権崩壊後のシリアの国家再建を支援するため、首都のパリで国際会議を開催し、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣が出席(2025年2月13日)

フランスは、アサド政権崩壊後のシリアの国家再建を支援するため、首都のパリで国際会議(「シリアに関するパリ会議」)を開催し、アフマド・シャルア暫定大統領が指導する新政権のアスアド・ハサン・シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣が出席した。


SANAによると、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣はまた、フランスのジャン=ノエル・バロ外務大臣、シリア人人権活動家ら、シドゥーブラフカ・スイツカEU地中海問題担当委員、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣、カタールのムハンマド・ビン・アブドゥルアズィーズ外務担当国務大臣、カナダのメラニー・ジョリー外務大臣、トルコのヌフ・ユルマズ外務副大臣、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表らと個別に会談した。




フランス外務省 によると、バロ外務大臣は大会で、移行期の司法や復興の分野などでシリアを支援する準備が整っているとしたうえで、シリアに対する経済制裁の一部を解除する取り組みを欧州諸国とともに行っていると述べ、制裁解除にはEUの保証が必要だと強調しました。

バロー外務大臣はまた、国民対話会合の重要性を強調、シリア北東部での武力衝突を抑える必要があると述べた。

一方、マクロン大統領は閉会の辞で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して「テロとの戦い」を行っている米主導の有志連合とのパートナーシップ構築を検討するよう呼びかけた。

マクロン大統領は、国際会議の第1の目的が、治安の確保と、シリアを再びイランとつながりのある民兵の兵站路としないよう保障することにあると述べたとしたうえで、シリアがこうした点での協力の提案に同意したことを明らかにした。

さらに、マクロン大統領は、アフマド・シャルア暫定大統領を近くフランスに招待すると述べた。

(C)青山弘之 All rights reserved.