シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会は、フェイスブックを通じて、議長を務めるガザール・ガザール師の呼びかけに呼応して、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県西部各所で「尊厳スト」が4日目に突入したと発表した。
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シリア人権監視団も、ゼネストが続いていると発表した。
カルダーハ
ラタキア県では、シリア人権監視団によると、カルダーハ市近郊のアイン・ハヤート村で、県内務治安部隊が治安作戦を実施し、村出身の指名手配者を逮捕しようとしたが、指名手配者らが抵抗し、撃ち合いの末に逃走に成功した。
これを受けて、内務治安部隊は村に通じるすべての道路を封鎖し、複数の民家を対象に大規模な捜索作戦を実施、住民への嫌がらせも発生、事件とは無関係の4人の若者が逮捕された。
シリア人権監視団によると、内務治安部隊による治安作戦の範囲は、ウワイナト・リーハーン村、バクラーマー村、バシュラーマー村、カルナダフ村にも広げられ、家宅捜索や無差別逮捕が行われ、住民は逮捕を恐れて農地や森林に隠れることを余儀なくされた。
シリア人権監視団によと、アイン・ハヤート村での民間人の逮捕者数は、その後9人となったほか、内務治安部隊は、民家を強制的に捜索し、女性を含む住民に暴言・暴行を含む人権侵害を行ったほか、住宅街や民家に向けて無差別発砲を行った。
一方、内務治安部隊の隊員数名が指名手配者を逮捕しようとした際に負傷した。
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