シリア系米国人のジャーナリストで作家のイヤード・シュルバジー氏が、イドリブ県で育ったミレニアル世代が直面する問題を治療・解決する必要を指摘したとして治安当局によって拘束される(2025年12月14日)

イドリブ県では、内務省(フェイスブック)によると、マアッラト・ヌウマーン市近郊の道路上で任務に就いていた内務省交通治安局のパトロール部隊が攻撃を受け、4人が死亡、1人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団(SOHR)によると、アラウィー派の若者の遺体がヒムス市のワアル病院で発見された。

この若者は、8月25日、タッルカラフ市近郊で正体不明の武装グループに拉致され、家族らは身代金5,000ドルを支払ったが、その後犯人との連絡が途絶えていた。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団イナブ・バラディーによると、シリア系米国人のジャーナリストで作家のイヤード・シュルバジー氏が治安当局によって拘束された。

シュルバジー氏は、反アサド政権の立場で知られており、同政権崩壊後もアフマド・シャルア移行期政権を批判しており、シリア社会内で宗派的・民族的扇動を引き起こしたとの理由で訴訟されていた。

訴訟は、ラシード・アブドゥルジャリール弁護士が、俳優のジャラール・シャンムート氏とともにとともに提起したもので、シュルバジー氏に対して、名誉毀損、侮辱、宗派的扇動、国家統一への脅威といった罪状を挙げている。

この告発は、シュルバジー氏が公開した動画やフェイスブックで、イドリブ県で育ったミレニアル世代が直面する問題を治療・解決する必要を指摘したことを受けたもの。
シリア人権監視団によると、レバノンのベカーア県ヘルメル市とカーア村のムシャッラファ村で、レバノン軍とアフマド・シャルア移行期政権の治安部隊が激しく衝突した。

衝突は、レバノン軍が同地域における密輸ルートの一つを遮断し、密輸業者の一団を追跡しようとした際に発生したもの。

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