フランス24によると、フランスの国家対テロ検察(PNAT)は、ラファルジュ・グループ社に対して11億2500万ユーロの罰金を、また同社の元幹部ら8人に対して最長8年の実刑判決を求刑した。
8人はいずれも、2014年までシリアでセメント工場の操業を維持する目的で、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線(その後シャーム解放機構に改称し、現在アフマド・シャルア移行期政権の中核を担う)といったジハード主義武装組織に資金を支払った疑いで裁かれている。
同検察は、ラファルジュ・グループ社の元最高経営責任者(CEO)のブルーノ・ラフォン氏に対し、執行猶予付き拘禁令状を伴う懲役6年、罰金22万5000ユーロ、さらに10年間にわたる商業・工業分野での職務就任および企業経営の禁止を求めた。
もっとも重い懲役8年の求刑は、ラファルジュ・グループ社とジハード主義武装組織を仲介したとされるフィラース・トゥラースに対して下された。
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