ANHAによると、ヌールッディーン・イーサー・アフマド氏がハサカ県の知事に任命され、ハサカ市に到着、市民から盛大な歓迎を受けた。
到着後、アフマド知事は演説を行い、市民への謝意を表するとともに、前線で戦う戦闘員および殉教者の家族に敬意を示し、負傷者の一日も早い回復を祈念した。
また、この瞬間を、14年にわたり抵抗を続けてきたクルド人民の闘争における歴史的勝利であると位置づけ、今後は、シリア社会を構成する諸集団の団結と連帯の精神の強化、治安と安定の定着、市民の期待に応える制度構築に向けた共同作業が必要であると強調した。
ANHAによると、アフマド知事は、1969年、ハサカ県カーミシュリー市生まれ。
ダマスカス大学で機械・電気工学の学士号を取得。
1993年から2012年まで、ハサカ県の有線無線通信局で技師として勤務した。
2011年にアサド前政権に対する反体制運動に参加したことを理由に解雇され、治安機関からの追及を受けた。
その後、地域を防衛するための軍事分野に関わり、2015年10月のシリア民主軍設立後は、広報責任者と総司令部メンバーを務めてきた。
イナブ・バラディーによると、アフマド・シャルア移行期政権は、「アブー・ウマル・ハーニーカー」ことアフマド県知事の任命について公式の発表は行っていない。
また、移行期政権関係者によると、アフマド県知事はハサカ市訪問に先立って、アフマド・シャルア暫定大統領、ムハンマド・アンジャラーニー地方行政開発大臣と相次いで会談したが、現時点でアフマド知事に対する正式な任命は出ていないという。
ハサカ市のハマーマ交差点で同知事の就任を歓迎する住民らは、北・東シリア地域民主自治局の旗やクルド民族旗の旗を掲げる一方、シリア国旗は確認できなかった。
なお、アフマド県知事が過去10年間で担った主な役割は以下の通り:
• 拘禁施設の運営:カーミシュリー市のアライヤー刑務所の管理職。
• 部族関係:アラブ系住民が多数を占める地域で、アラブ系部族とクルド系部族の間の緊張緩和や紛争解決に関与。
• 現地調整:地域勢力間の共同案件を扱う関係調整を担当。
また、息子ウマルは2014年に、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市でイスラムー国との戦闘中に死亡している。
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