ヌスラ戦線の外国人戦闘員らがイフタールの食事をとっていたアリーハー市(イドリブ県)内のモスクで爆発、31人が死亡(2015年7月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アリーハー市内のサーリム・モスクで爆発が起き、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団のシリア人および外国人司令官5人を含む31人が死亡した。

同監視団によると、爆発の原因は不明だという。

これに関して、クッルナー・シュラカー(7月4日付)は、複数の現地消息筋の話として、ヌスラ戦線の幹部やメンバーがモスク内でイフタールの食事をとっている最中に爆発が発生したと伝えた。

SANA(7月4日付)によると、この爆発で、ジュンド・アクサー機構の主導的シャリーア学者でサウジアラビア人のアブー・ウサーマ・ジーザーニー氏、ヌスラ戦線の指導者の一人でクウェート人のアブー・ムハンマド・ビンニシュ氏らが死亡した。

一方、イドリブ市では、ファトフ軍が、戦闘員8人をシリア軍に味方したとの理由で処刑した。

このほか、SANAによると、マジャース村、アブー・ズフール町、トゥルア村、イフスィム村をシリア軍が空爆し、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。


AFP, July 4, 2015、AP, July 4, 2015、ARA News, July 4, 2015、Champress, July 4, 2015、al-Hayat, July 5, 2015、Iraqi News, July 4, 2015、Kull-na Shuraka’, July 4, 2015、al-Mada Press, July 4, 2015、Naharnet, July 4, 2015、NNA, July 4, 2015、Reuters, July 4, 2015、SANA, July 4, 2015、UPI, July 4, 2015などをもとに作成。

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